たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。
#20「良いものにこだわりたいシリーズ⑧塗装壁」
コストを抑えながら、こだわりのあるところはしっかり良いものを使いたい。
そんなお客様の要望に応えて「こだわりたいシリーズ」をお届けします。
今回は
・思い入れのある家にしたい
そんな要望に応え「自分で塗る塗装壁」という方法をご提案しました。
せっかく工事するなら、施工主さんにも参加してもらって、思い入れをつくるのも僕はいいなと思っています。
でも自分でフローリングを貼ったり、家具をつくったりするのはやっぱり難しい。
けれど「好きな色に壁を塗装する」ことは、それほど大変ではありません。
難しいのは下地づくりなんですね。
汚れないようにマスキングをして、凹凸がないように平らな下地をつくっておく。
そうした準備がしてあれば、塗装自体はそんなに大変ではありません。
(奥の壁がご自身で塗装していただいた塗装壁です)
家の顔にもなるし、塗る人の思いが入るので「塗装壁」をおすすめしています。
あとは塗装壁なら、細かく色を選べるというメリットもあります。
壁紙は種類がいっぱいありますが、色の数はそれほどバリエーションがありません。
例えば「無地のブルーにしたい」となっても、壁紙の場合に選べるのは3~5種類だけ。
でも塗装なら、色は無限です。
何百種類の色がつくれるので、自分の表現したい色、好きな色をとことん選べるんですね。
自分で手をかけて、自分だけの色を塗り込む。
思い出をリノベーションの中に取り入れたい人、テクスチャーにこだわりがある人におすすめです。
ただ自分で塗る塗装壁はコストも日数もかかるので、ある程度場所を絞ってやってもらいます。
一例として、家族で塗装にチャレンジしたおうちもあります。
中央のブルーの壁が、塗装してもらったところです。
広い面積をすべて塗装するのは不安ということだったので、ブルーの面だけ下地をつくらせてもらって養生し、日曜日にご家族で塗ってもらいました。
お子さんは新しい家にあまり関心がなかったんですが、この塗装が楽しかったらしく、家に興味がわいてきたそうです。
一緒につくり上げる感覚が満足度に繋がると思うので、こんな提案をさせてもらうこともありますね。
●過去の記事一覧
https://entrie.net/category/detail/
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PROFILE
▪︎北島 一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
設計営業
■資格
インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士
ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞
好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです