家族とエントリエ - LIFE STORY

緑豊かなベランダが広がる大人の隠れ家 | リノベーション事例 #61

小林 めぐみ
設計した人
小林 めぐみ / Kobayashi Megumi
設計営業
住宅・店舗の設計や施工管理などの経験をしながら1級建築士の資格取得。「やっぱり住 宅に深く関わりたい!」と、工務店で住宅リノベーションを中心に設計と施工を一貫で担当していました。お客さまが収納に困る場面に何度も出くわしたことをきっかけに収納プランナーの資格も取得。子育てをしながら働く中で、新しい事業の展開や女性の働き方に柔軟なホームテック株式会社に出会いました。今までの経験を活かし、エントリエで、お客さまをHAPPYにする住まいを届けます!
村田 あやこ
記事を書いた人
村田 あやこ / Murata Ayako
ライター
お散歩や路上園芸などのテーマを中心に、インタビュー記事やコラムを執筆。著書に『た のしい路上園芸観察』(グラフィック社)、『はみだす緑 黄昏の路上園芸』(雷鳥社)。「散歩の達人」等で連載中。お散歩ユニットSABOTENSとしても活動。

慣れ親しんだ土地で、戸建てからの住み替えをきっかけにマンションのリノベーションを決めたMさまご家族。広々したダイニングテーブルの向こうに緑豊かなベランダをのぞみながら、ご家族や仲の良いお友だちを招いて、ゆったりと食事を楽しめるお家ができました。愛猫ルルちゃんも、新しい家でのびのび過ごしています。ご夫婦で地域のボランティア活動にも積極的に参加されているMさまご夫妻。「箱を整えるだけでなく、自分自身の体験を通して住むまちを知って、いろんな人と関わっていくことで、暮らしが楽しくなる」というおふたりの姿勢は、家づくりにも現れていました。

物件について

所在地東京都渋谷区
建物種別マンション RC造
リノベ面積82㎡
費用2680万(解体費・各種工事費用・デザイン費込み)

暮らす家族

ご主人、奥さま、飼い猫のルルちゃん

話し手

ご主人、奥さま

担当スタッフ

小林 めぐみ

リノベーションのきっかけを教えてください。

ご主人:このマンションの近くに一戸建てを建てて長年住んでいたんですが、地下のスタジオ〜地上5階の屋根裏部屋まで計6フロア分の階段があって。

奥さま:年を取ったら、段差の少ない家に住みたいと思って、20年ほど前にいまのマンションを買っておいたんです。20年間、賃貸に出していたんですが、長らく住んでいた戸建てから住み替えて、もともと住みたいと思っていたこのマンションに、リノベーションをして移り住むことに決めました。マンションを購入したときの決め手は、広いベランダ。お客さまを招いて楽しく過ごせる家がつくりたかったんです。

エントリエとの出会いを教えてください。

奥さま:何社か候補があったなかの一社がエントリエでした。決め手になったのは、聖蹟桜ヶ丘のモデルルームです。見せ方もスタッフの方の対応も素晴らしく、エントリエさんにお願いすることに決めました。

ご主人:モデルルームが素晴らしかったですね。限られた空間をおもしろく活用した部屋と、広々した部屋との2タイプを体験できて、非常に参考になりました。
自宅から通いやすい恵比寿の事務所で打ち合わせができたのも助かりました。

リノベーションにあたり、どのようなご要望がありましたか?​​

奥さま:我が家は人を招き、一緒に食べたり飲んだりする時間を大事にしています。家づくりにあたって、そのことを第一に考えました。料理をするのは主に私ひとりで、キッチンはそこまで広い必要はなかったので、できるだけ料理を出したり食器を片付けたりする動線を短くして、動きやすくしていただきたいと、お願いしました。そうすれば、お客さまが来たときにも一緒に食事を楽しめる時間が増やせますから。

ご主人:前の家を建てたときは、地下にスタジオをつくったりと、私の好きなようにつくらせてもらったんです。
その後病気になって入院した際、退院後は車椅子生活になるかもしれないと、急遽息子夫婦が住んでいたマンションに仮住まいすることに。私が快適に生活できるよう、妻が苦心して居心地のいい部屋を準備してくれました。そのことへの感謝もあり、いまのマンションのリノベーションにあたっては、残りの人生を楽しく過ごせるよう、妻の希望を思う存分取り入れてもらいました。

奥さま:幸い、いまの家に移るときには夫も元気になっていたんですが、いずれにせよしばらくしたら、もしかしたら車椅子生活になる場合があるかもしれません。以前、母の介護をしたときの経験からトイレはできるだけ広めに、またなるべく段差がなくフラットなつくりにしてもらいました。

after

ご要望いただいた、キッチンやダイニング。いかがですか?

奥さま:キッチンカウンターの目の前には、全長3.6メートルになる伸長式のテーブルを置いて、10人以上の来客があっても一人ひとりの食器を並べて、ゆったり座っていただけるようにしました。
料理をする際に一番長いのが、野菜や食器を洗う時間。その時間は、壁を向きながらではなく、窓からの緑を眺めながら楽しく過ごしたいというのが希望でした。せっかく広々したベランダがあったので、有効活用したかったんです。そのため、流し場は窓の外のベランダが見える位置にして、ベランダには植栽を入れていただきました。

ベランダに広々と広がるお庭が素敵です。

奥さま:都心で周りに建物が多いので、できるだけ植物で目隠しできるようにという目的もありました。ただ、目隠しといっても単に高い木を植えるのではなく、植物の色々な形や色を楽しめるよう、プロの手を入れていただきました。
私自身も20年以上コンテナガーデンをやっているので、ベランダや窓の外に鉢植えを置いています。お客さまが来たときには庭にテーブルを出して、ウェルカムドリンクをふるまったこともありました。
いずれ自分が寝たきりになったら、ベッドを窓辺に移動して、庭を見て過ごしたい。そんなことも考えています。

ご主人:6月に引っ越してきてからわずか数ヶ月で、色々な花が咲いていて、見ていて飽きないですね。

担当者とのやりとりで、印象的だったことはありますか?

奥さま:生活者目線でのご提案をいただけたのが助かりましたね。実際の生活スタイルを聞き出して、きめ細やかにご提案に反映してくださいました。キッチンを選ぶ際にも、ショールーム見学に同行してくださったり、サイズをいくつもご提案してくださったりと、とても親身でした。

ご主人:打ち合わせの際に、大きなモニターで写真や着彩した図面を見せながら説明していただいたので、具体的なイメージが湧き助かりましたね。

グレーを基調にしたインテリアがシックで落ち着きますね。

奥さま:キッチンの天板を黒系統にしようと決めたことで、床の色やブラインドの色が連鎖的に決まっていきました。
床の色が決まったことで、壁にブルー、トイレの壁にピンクのアクセントカラーを取り入れることも決まりました。

ワクワクした瞬間を教えてください。

ご主人:感激したのは照明です。たとえば私の部屋の照明に関しては、こちらが具体的な要望を伝えずとも、机の位置などをヒアリングした上で天井や読書灯、スイッチなどの位置まで丁寧に考えてくださいました。
部屋全体の明かりと、机の上の明かり、間接照明という3系統で完璧に明かりが採れ、プラスアルファの照明は一切不要です。
庭の植栽のライトアップも素敵で、うちへ来たお客さまも喜んでくださいます。

暮らしてみて、いかがですか?

奥さま:一軒家に比べるとスペースに限りはありますが、収納や間取りを工夫してくださったおかげで、いい家ができあがりました。実際に住んでみると、もちろんリノベーションのおかげもありますが、日当たりや静けさなど、環境面でも想像以上に満足しています。

お気に入りの場所は台所です。洗い場から見えるベランダが最高に気持ちいいなと、毎日実感しています。

ご主人:これまでさまざまな家に住んだ経験値を結集し、小さいなりに緻密に練り上げたつくりの家に、非常に満足しています。住んでみると、風通しの良さにも驚きました。猛暑でもエアコンがいらないくらいです。
来てくれたお客さまは、玄関に入った瞬間からびっくりしますね。ガラス越しに見える小上がりがおしゃれで、その先には広々したテーブルと、窓の外にお庭。インパクトがありますよね。

お気に入りは、自分の部屋と、小上がり。もうすぐ小上がりの横の窓ガラスが入れ替わり、庭がよく見えるようになる予定です。庭を見ながらごろ寝するのが楽しみですね(笑)。

ご主人が撮影してくれた、夕暮れ時のお庭

お住まいの地域の活動にも関わっていらっしゃるそうですね。

ご主人:地域で開催されている踊りのイベントで15年ほど、練習風景を撮影しています。妻は着付けのボランティアと踊りに参加しています。地域でお金をかけて運営している施設はたくさんありますが、情熱を持って維持するソフト面のサポーターがいなければ、さびれてしまいます。

奥さま:地域の取り組みにはできるだけ関わって、少しでもお役に立てればいいなと思いますね。まちを知って、歴史を知るのは、私たち自身も楽しいこと。生きている限りいろんな人と触れ合って、いろんなことを教えていただきたいですね。それが一番の楽しみ。いまはSNSの情報も溢れていますが、書き込んでいる人たちの感性が、自分と同じとは限らない。誰かが「いい」「悪い」といった基準を鵜呑みにしても、自分が体験しないと分からないことは多いです。情報量は少ないかもしれないけれど、自分自身が体験してみることが一番大切だと思います。

おうちづくりも同じですね。

これまでのご経験から、リノベーションを考えている方にアドバイスはありますか?

奥さま:「自分を知る」ことが基本だと思います。例えば雑誌のモデルさんが着た洋服が素敵でも、自分とは体型や髪型が違うから、必ずしも自分に似合うとは限りませんよね。リビングの長椅子がリラックスできるのであればそれを中心にしたり、絵が好きであれば絵を飾る空間をつくったり。まずはどんなお皿や鍋を持っているか、テレビを見ながらご飯が食べたいのかなど、自分の生活スタイルを見直してみて、自分がこだわっていることを優先させて考えるのがいいんじゃないかなと思います。

小林 めぐみ
設計営業

小林 めぐみ / Kobayashi Megumi

1級建築士、住空間収納プランナー、木耐協耐震技術者

住宅・店舗の設計や施工管理などの経験をしながら1級建築士の資格取得。
「やっぱり住宅に深く関わりたい!」と、
工務店で住宅リノベーションを中心に設計と施工を一貫で担当していました。
お客さまが収納に困る場面に何度も出くわしたことをきっかけに収納プランナーの資格も取得。
子育てをしながら働く中で、新しい事業の展開や女性の働き方に柔軟なホームテック株式会社に出会いました。

今までの経験を活かし、エントリエでお客さまをHAPPYにする住まいを届けます!

受賞歴
『2023年ジェルコ リフォームコンテスト 公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞』受賞
『2020年リフォームコンテスト関東甲信越支部 優秀賞』受賞
『2019年RoomClip全国理想の住まいコンテスト1000万円以上の部 全国優秀賞』受賞

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