家族とエントリエ - LIFE STORY - #82

つながる動線、広がる視線。2×4工法でも実現できたお家。 | リノベーション事例 #81

小林 めぐみ
設計した人
小林 めぐみ / Kobayashi Megumi
設計営業
住宅・店舗の設計や施工管理などの経験をしながら1級建築士の資格取得。「やっぱり住 宅に深く関わりたい!」と、工務店で住宅リノベーションを中心に設計と施工を一貫で担当していました。お客さまが収納に困る場面に何度も出くわしたことをきっかけに収納プランナーの資格も取得。子育てをしながら働く中で、新しい事業の展開や女性の働き方に柔軟なホームテック株式会社に出会いました。今までの経験を活かし、エントリエで、お客さまをHAPPYにする住まいを届けます!
細野 由季恵
記事を書いた人
細野 由季恵 / Hosono Yukie
WEB編集者、ディレクター
札幌出身、東京在住。フリーランスのWEBエディター/ディレクター。エントリエでは 副編集長としてWEBマガジンをお手伝い中。好きなものは鴨せいろ。「おいどん」という猫を飼っている。

ご実家を引き継ぎ、リノベーションを検討しはじめたKさまご夫妻。「2×4工法の家はリフォームが難しい」という情報も多く、どこまで思い描く住まいが実現できるのかという不安もあるなかで、エントリエと出会いました。開放的なキッチンや家族が自然と集まる間取りなど、理想の住まいの実現のため、打ち合わせを重ねていきました。

物件について

所在地東京都新宿区
建物種別戸建て(2×4工法) 
リノベ面積68㎡
費用2600万(解体費・各種工事費用・デザイン費込み)
時期2024年

暮らす家族

ご主人、奥さま、長男

話し手

ご主人、奥さま

担当スタッフ

小林 めぐみ 宮島夏実 清藤晋也

リノベーションのきっかけを教えてください。

奥さま:実家が空き家になり、このまま古くなっていくのはもったいないなと感じていました。片付けをしながら毎週通ううちに、次第に「ここに住むのもいいかもしれない」と思うようになったんです。

ご主人:ちょうど住んでいたマンションのリフォームを検討していたタイミングでもありました。立地も便利だったので、せっかくだから実家をリノベーションして住むことにしたんです。

ご両親から受け継いだお家、建物の不安はありましたか?

奥さま:父がとてもきっちりした性格でしたので、建物関係の書類はすべて整理して管理されていました。例えば、「何年にシロアリ対策をしたか」といった記録もすべてファイリングされていて。

ご主人:ただ資料を読んでも、この家は2×4(ツーバイフォー)工法だと認識するのは難しかったですね。ネットを見ながら理想を膨らませているうちに、「あれ? もしかしてうちの家って2×4工法?」と気づいたんです。

奥さま:そう、叔母から教えてもらって。私はこの家を建てたときのことをあまり覚えていなくて、そうだったんだと驚きました。

会社探しはどのように進めましたか?

ご主人:ネットで調べると「2×4工法の家は、間取り変更のあるリフォームがむずかしい」と書いてあることが多くて。でも別の情報では「ルールに則ればできる」ともあって、何が本当なのか分からなかったんです。最終的に3社へ問い合わせましたが、1社は2×4工法と伝えた途端に即答で断られてしまって。でもエントリエの小林 めぐみさんは、打ち合わせを重ねる中で、「こういうことができそう」「こういう風にしたらどうですか?」と、どんどんアイデアを出してくれました。

BEFORE

AFTER

提案されたプランを見た時の印象を教えてください。

ご主人:一気に希望が見えましたね。担当の小林めぐみさんは、ただ「大丈夫」と言うのではなく、構造をしっかり理解した上で「ここまではできるけど、ここは残さないとダメ」と理論的に説明してくれたんです。
実際に計算してもらったところ、耐震性ももっと上がるということで、安心感がありました。

奥さま:今までのマンションでの生活でも、家族は大体リビングに集まっていて。前の間取りだとキッチンとリビングが少し離れていたので、それが自然につながるような空間にしたいと思っていました。
他社さんの提案は、既存の間取りをそのまま活かす提案であまり構造に触れたくないのかなと感じたんです。でも、エントリエは「構造検討をすれば可能ですよ」と説明してくれて、思い切った開放的なプランを提案してくれました。

ご希望されていた「開放的なキッチン」が実現できていますね。

ご主人:納得のいく説明があった上で、以前の間取りでは仕切られていた壁を抜けるということがわかったんです。最終的に小林さんのプランを見たとき、「できるんだ!」と感動しました。諦めかけていたことが実現できると分かり、とても嬉しかった瞬間です。他の場所も壁の位置を変更するなどの調整が必要になってくるので、その点も考慮しながら進めてもらいました。例えば、ちょうどリビングの下にくる部屋の壁を同じ位置にすることで、より耐震性能もあがったんです。

奥さま:主人もキッチンに立つことが多いので、これだけ広いと本当に使いやすくて。両側から調理に向かえるのも便利です。以前の家には両親の食器がたくさんありましたし、私たちのマンションにあった食器も合わせると、かなりの量になっていました。でも、収納が1.5倍くらいになったので、すっきりと片付けられるようになりました。

▶︎ご主人がスパイスからこだわってつくるカレー専用の収納もたっぷりつくりました。

息子さんのワークスペースも良い場所にありますね。

奥さま:もともと息子はリビングで勉強することが多かったので、間取りを見た瞬間に「俺はここ」と場所を決めていました(笑)。最近は動画の授業も多いので、ここで音を出しながら学習することもあります。わたしも「そうなんだ〜」なんて聞いています。

リノベーション前から、ここで過ごす時間が増えるだろうとは思っていましたが、理想通りの形になって、とても満足しています。

お打ち合せから完成まで、いかがでしたか?

奥さま:打ち合わせを重ねる中で、小林さんが「こういうことができそう」「こういう風にしたらどうですか?」と、どんどんアイデアを出してくれて。サポートしてくれる宮島さんは、私たちの希望や細かい要望を毎回丁寧に聞き取ってくださるんです。「そういえば、そんなこと話していたかも!」というような細かい部分まで、きちんと反映されていて驚きましたね。

そして、工事中も確認事項が出てきても、現場を監理してくれる清藤さんが、現場の職人さんたちと良い雰囲気を作りながら進めてくださり、とても安心感がありました。まさに、チーム全体で私たちの理想を形にしてくれたと感じています。

ご主人:私たちのいないところでも、たくさん話し合いを重ねてくださったのだと思います。だから、打ち合わせの時間が毎回とても楽しくて。計画が進むたびに、私たちの理想がどんどん具体的になっていくのが嬉しかったですね。

▶︎洗面の手洗い場の位置は、手前に配置しました。そのおかげで、トイレを出てすぐに手が洗える動線に

リノベーション中、楽しかったことを教えてください。

ご主人:完全にお任せするのではなく、私たちも積極的に参加しようと思っていました。相談するたびに、YouTubeやウェブサイトを見て、「こんなのはどうかな?」とプランを考えたり、アイデアを出したりして。小林さん達からもさまざまな提案をいただき、それを一緒に考えながら進めていく過程がとても楽しかったですね。

▶︎1階、洗面所兼ランドリールーム。1階、洗面所兼ランドリールーム。エアコンの位置にもこだわり、室内干しがしやすいよう設計されています。

ご両親の大切なお家。残した部分を教えてください。

奥さま:両親がきれいに住んでいたので、そのまま活かせる部分は残せたらなと考えました。それで玄関からの廊下や下駄箱、階段はそのまま残すことにしたんです。色味が少し重すぎるかなとも思いましたが、風合いを活かしつついい形で残せたかなと思います。

▶︎1階玄関から2階への階段までの床は既存のフローリングを生かしました

暮らしてみていかがですか?

奥さま:「こうしておけばよかったな」と思うことが本当にないんです。照明の位置ひとつ取っても、「やっぱりここにあってよかったね」と感じることばかりで、細部までしっかり考えられていたんだなと思います。

ご主人:構造的に梁を残さなければいけなかったキッチンの天井も、最初は少し圧迫感が出るのではと心配していたんです。でも、実際に仕上がってみると、全然そんなことはなくて。むしろ、照明を生かすことができ、空間に馴染んでいて違和感がまったくありませんでした。天井の高さに差があるのに、目立ちすぎることもなく、うまくまとまっていて驚きましたね。

リノベーションを体験して、今、どんな思いですか?

ご主人:いい意味で、父の思いを残しつつ、僕たちの理想や意見もうまく取り入れられたんじゃないかなと思っています。古いタンスを処分するときも、やっぱり惜しい気持ちはありましたけど、「家が残っているから、それでいいよね」と思えるようになりました(笑)。

奥さま:両親も「ちゃんと大切に住んでるんだな」と思ってくれたら嬉しいですね。できるだけ「ここをこう使っていますよ」と伝えられたらいいなと思っています。息子もあと3年は一緒に暮らす予定なので、両親が可愛がっていた孫とともに、この家で過ごしているよ、って。

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