6月の星空は、5月に引き続きふたご座(言葉や学び、好奇心を表す星座)と、かに座(安心、家庭、感受性を表す星座)に天体が集まってきます。言葉を使い、心の拠り所(ベース)を丁寧に整えるときになりそうです。
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手紙
言葉には、目に見えないけれど、確かに景色を変えてしまう力があります。先日、息子が通う学校の慣習で、親から子どもへ手紙を書く機会がありました。「高校生になった子どもさんへ、普段は面と向かって言えないような気持ちを手紙にしてください」という学校からのプリント。普段から伝えたいことは伝えていると思っていましたが、きちんと伝わっているのかな(聞いているのかな?)、と少し不安になることも。
伝えたいことといっても、立派な名言でもなんでもない日常の想い。じっくり選んだペンで、厚めの便箋に丁寧に文字を書いてみると、息子への想いが形になっていくような気がして、自分でもこれが「母の想い」というものか、あらためて気づかされました。

あの手紙はもう読んだのかな?……そんな気持ちすら忘れかけた頃、息子からの手紙がポストに入っていました。嬉しさとなぜか怖さが入り混じった気持ちで封筒を開けてみると、そこにあったのは、ぶっきらぼうな文字。けれどその奥から、優しくて、あたたかい気持ちが真っ直ぐに伝わってきたのです。短い手紙の中に「彼らしさ」がぎゅっと詰まっていました。
その後は気恥ずかしい雰囲気になるかと思いきや、空気感はいつも通り。相変わらず、話しかけても返事があったりなかったりです。けれど、以前よりも静かで確かな信頼が生まれたような気がして、普段のやりとりの時間すら、愛おしくて大切なものに感じています。
言葉は心の鎮痛剤
脳は、心が傷つくと肉体が傷ついた時と同じように反応するそうです。そしてその痛みは「言葉」によって和らぐのだといいます。つまり、言葉は心の鎮痛剤。息子のぶっきらぼうな文字のなかにあった温もりも、わたしの心にそっと効いたのかもしれません。
子どもに読み聞かせていた絵本の中の言葉、好きな作家さんの小説の一節、映画やドラマの忘れられないセリフ。思い返してみると、自分でも気づかないうちに、わたしはたくさんの言葉の力に救われてきたのかもしれません。
大切な人を思いやるとき、わたしはどんな言葉をかけるかをとても慎重に選びます。相手の気持ちに寄り添えるように、少しでも元気に、前向きになれるようにと、愛を込めて。その言葉の力に惹かれ学び始めたのが、占星術とタロットでした。占いの言葉の中には、人の心を動かす大きなエネルギーがあります。
そして、誰かを大切にするように自分にも優しくしたい。毎日の暮らしの中で、自分だけの特別な本を開くように、タロットカードを使って「自分への言葉」を紡いでみるのはどうだろう?と思うのです。

鏡を見る時間
最近は、AIと会話をすることで元気をもらったり、問題解決のヒントを見つけられたりすることも増えました。いつでもすぐに寄り添ってくれて、パッと答えが出てくる。AIのスピード感には、本当に助けられています。
その一方で、文字がたくさん詰まっている本や、クラシックで神秘的なタロットカード、オラクルカードの持つ力にも深く惹かれます。本やカードを開く時、そこにはゆっくりとした「間(ま)」が流れます。ページをめくる感覚、カードを見つめる時間、揺れる空気の流れ……そのひとつひとつを感じ取ることで、心の中に静かな空間が広がっていくのです。
描かれた絵柄や、目に飛び込んできた言葉を眺めながら、「わたしは今、どう感じているんだろう?」と鏡を覗き込むように自分と向き合う。すぐに答えが出なくても、その「間」があるからこそ、自分の本当の声がじわじわと浮かび上がってきます。

自分らしく輝くとき
もう一度、星の流れに目を向けてみると、6月の下旬からはしし座(自己表現、情熱を表す星座)のエネルギーが強まります。心の拠り所を整えることで、私たちはより自分らしく輝くことができるのです。
心の拠り所を整えるということは、自分の本当の声に耳を傾けることなのかもしれません。生きていれば、きっと誰もがどこかで傷ついている。その傷さえも「自分らしさ」であり、時には痛むこともあります。
だからこそ、鏡の前に立つようにカードを眺め、自分を癒すための言葉を、丁寧に紡いでいく。そうやって、自分のための「心の鎮痛剤」を自ら用意してあげる時間をつくるのもいいのかな、と思いました。

みなさんも、ご自分にとっての心地よい「間」や、優しい言葉に出会えますように。

