ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、
こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。

《 フランス菓子をベースにした焼き菓子 / 焼菓子屋QUATREQUARTS(カトルカール) 》

学校に馴染めず、自宅で過ごしていた子ども時代。母が持っていた本を見ながら、自分で料理するようになりました。

どんどんのめり込んで、本格的なお菓子をつくるようになったころには勉強もそっちのけ(笑)。「大人になったらパティシエになりたい」という思いが芽生えたのは、このころからです。

ただ製菓専門学校を卒業してみるとパティシエの仕事は恐ろしく厳しく、過酷であることを知りました。少しショックを受けてしまい、しばらくお菓子づくりからは離れていましたが、保健所の許可付きシェアキッチンと出会ったことを機に、焼菓子屋QUATREQUARTSを開業することにしました。

レシピはシンプル! 素材や調理法にこだわりを

販売用のお菓子はシェアキッチンで月に3〜4日の頻度でつくっています。キッチンの利用時間が限られている分、本で勉強したり、試作を念入りにおこなっています。

お店でつくるお菓子は国産やオーガニックの素材を使っています。それは「お金をいただき食べてもらうお菓子に対して責任を持ちたい」という思いと、「身体や地球環境に悪い影響を与えたくない」という思いから。地元に貢献したいので活動拠点の国立市のお隣、国分寺で採れた非加熱のはちみつもこだわって使っています。

厳選した素材の持ち味を生かすため、レシピはできるだけシンプルに! その分、混ぜ方や焼き加減を細かく調整し、食感でアクセントを加えたり。丁寧に手づくりしているからこそ、できる工夫だと思います。

お菓子づくりは社会とのつながりであり、自己表現

焼菓子屋QUATREQUARTS(カトルカール)

焼菓子屋QUATREQUARTS(カトルカール)

カトルカールのお菓子を楽しんでくれたお客様からは「甘いものが苦手だったけど食べられた!」といった声も。食感、焼き加減、甘さのバランスを褒めていただくことが多いです。

店舗販売ではないのでお客さま一人ひとりとリアルに接する機会が少ないですが、こつこつ続けるうちにリピーターさんが増えていることがいちばんの喜びです。

店名のカトルカールは1/4が4つという意味のフランス語。バター・砂糖・卵・小麦粉の4つの材料を同じ割合で混ぜ合わせたケーキのことですが、この4つの材料からさまざまなお菓子を生み出す楽しさが私の原点。たまに行き詰まったときには、この原点に立ち戻るようにしています。

人生でここまで情熱をもって取り組めることを見つけられたのは、ラッキーだったと思います。コミュニケーションが不得意な私にとってお菓子づくりは社会とのつながりであり、自己表現なんです。

これからも焼菓子屋QUATREQUARTSの活動をコツコツと続けてつながりを増やしながら、心地よい場所に流れていったらいいな。そう思っています。

〜2/15(月)まで!
QUATREQUARTSのお菓子が購入できるイベント情報

伊勢丹立川店にて、QUATREQUARTSさんのお菓子や他作家さんによる陶芸、キャンドル、アクセサリーなどの手仕事作品が購入できるイベントが行われます。お近くの方はぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

フランス菓子をベースにした焼き菓子 / 焼菓子屋QUATREQUARTS(カトルカール)

【Instagram】https://www.instagram.com/quatre_quarts.9.9/?hl=ja
【Shop】https://www.creema.jp/creator/3238065/item/onsale
【シェアキッチン】https://ohesokitchen.com

 

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