ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、
こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。

《 革ものとアクセサリーと古いものと合わせた暮らしのもの / 竹沢むつみ 》

四季折々の景色が広がる、大自然のアトリエ

八王子市の西の端、陣馬山の麓にあるアトリエ。そこでタンニン鞣しの革を選び刺繍を施したり、古いボタンやパーツを手縫いしたりしています。

そのほか、シルバーと真鍮を使い自然の中にあるものを模様にした耳まわりのアクセサリー、古いものと金属を合わせた暮らしの中のアイテムを制作しています。

「要らないものなどない」を大切に

作品づくりで意識しているのは自分が持ちたいもの、身に着けたいものであること。持っているだけ、身に着けているだけで気分が上がるようなものであることです。鞄も小物も、すべてはアクセサリー。そう考え、シンプルよりも一癖あるものを目指しています。

2012年、お財布代わりにポーチを購入いただいたお客様から先日「新しい財布をパートナーにプレゼントしたい」というオーダーをいただきました。何年経っても覚えていてくれたこと、世の中にたくさん物がある中で私の作品を思い出してくれたことに感動し、今までつくり続けてきて良かったなとうれしくなりました。

小さなハギレもなるべく捨てず、そこから革の画鋲やマグネットなど小さな革からでもつくれる新しいアイテムをつくりだします。

シルバーの小さな破片も残しておいて、溶かしてまたシルバーの塊に。捨てない、無駄にしないことが私のモットーです。

地域とつながり、暮らす。見つけていきたい「できること」

アトリエ小屋は自宅近くにあり昼間はそこで制作をおこなって、暗くなると自宅に戻り作業をします。

私にとって「ものづくり」は暮らしの一部です。

最近は採取した草木から染めた糸による革の刺繍や、隣町で捕獲された鹿やイノシシの革での作品づくり、草木で染めた糸を編み物や刺繍の作家さんに託し、オリジナルアイテムをつくることも1年前からおこなっています。

地域と繋がり、ここにいるからこそできることを、これからも増やしていきたいです。

革ものとアクセサリーと古いものと合わせた暮らしのもの / 竹沢むつみ

【Instagram】http://www.instagram.com/takezawa_mutsumi
【Shop】http://salikhlah.stores.jp

 

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