寒くなれば靴下を、穴が開けばお直しを。日常に在るわたしの手芸

手芸に関するものを気の向くままに制作しています。これまで、「子どもが好きだから子どもが好きなものも好き」の略で「coscoss」(コスコス)という名前でアクセサリーを販売してきました。

わたしにとって手芸は、販売する物を制作するためだけではなく、例えば料理のように毎日の生活を豊かにするためのひとつの手段。寒くなれば靴下を編むし、穴が開けばお直しをして、刺し子のふきんで台所仕事をして、子どもの発表会には服をつくるといった感じです。

ですので、同じ作業が3ヶ月続くことはほとんどありません。色々やってみたいし、飽きっぽい性格もあると思います。でも、とにかく、なんでもいいから手を動かしたい。物を完成させるのが目的ではなく作業したいがために物をつくっているような気がします。

極端な話、完成しなくても全然気にしません。

どんなに疲れて帰っても、1分でもいいからなにか手芸の作業をしたいと思ってしまうんです。他のモチベーションを上げるために手芸をやっていると言ってもいいと思います。手芸はコミュニケーションのツールのひとつでもあり、わたしのメンタルを安定させてくれる大切な癒しです。

「生地とビーズは一期一会」

制作するものにはしっかりしたイメージがあるわけではありません。いつも呆れられるのですが材料を買いにお店に行っていろいろと眺めて、心がときめいた物を片っ端から買ってしまいます(笑)。それを家に帰ってから全部並べて、ゆっくりあれこれ組み合わせを考えます。つくりながら決めていくことも多いですね。

「生地とビーズは一期一会!」がわたしの座右の銘ですが、在庫で家が凄いことになっています(笑)。

お客さまには色使いを気に入って頂くことが多いです。イヤリングなどは着け心地にも気を使っているので、痛くならないと言って頂けると嬉しいですね。わたしがつくりながら感じているハッピーな気持ちやトキメキを、作品を通して感じて頂けるととても嬉しいです。

そして、「丈夫につくる」ということも大切にしています。ビーズなどは、糸が切れても次々と外れないようにひとつひとつ必ず2回縫い付けています。もし壊れた場合でも、メンテナンスし易いように工夫しています。せっかく買って頂いたのに、すぐに壊れてしまったら悲しいですもんね。

大切なモノを縫い合わせて。街の便利な手芸屋さん

ご友人から譲り受けた大切な生地やボタンを使い、制作されたというブローチ。

最近はお直しや持ち込み生地でのお仕立ての依頼も多くなり、手芸作家というより「街の便利な裁縫屋さん」という感じになってきました(笑)。

みんなにもお裁縫の楽しさを知ってもらいたいので、簡単なお裁縫のワークショップや自由に制作する人が集まる手芸サロンなども楽しそうだなぁと思っています。忙しくてなかなか実現できていないのですが、のんびり更新のネットショップもいつか作りたいと思っています。

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