「いつもの日常に、彩りを」というコンセプトで、魅力的な自然の景色を色鮮やかに描き、日常に寄り添うさまざまなプロダクトを制作しているpicnic。

小学生のころから好きだった図工の時間。またその頃に親が建てた家に惹かれ、大学では建築を学んでいました。ただ卒業後は、やりたい仕事には就けず「今の仕事をずっとやっていていいのか」と、もやもやしていました。

そんななか、手紙社という会社が主催する『もみじ市』というつくり手さんがたくさん出展するイベントにボランティアスタッフとして参加することに。「モノ」には、ここまで人を幸せにできる力があるんだなと、ものづくりに魅了されました。半年後には会社をやめ、活動をはじめました。

今は、自分が経験や体験したときに、高ぶった感情を因数分解して、その答えを、作品に落とし込んでいます。売れないかもしれないけどつくってみたいと思えるものを、しっかりとつくることを大切にしています。

つながりをつくるpicnicのプロダクト

ブランド名をpicnicにしたのは、自分に子どもが産まれ、朝、家をでて行くとき「仕事、行ってきます」って言うのではなく、「ピクニック、行ってきます」といえたら楽しそうだなと考えていたからです。活動をはじめたときは独身でしたが、今は子どもがいて、「ピクニック、行ってきます」とやっといえるようになりました。

でも今は家が仕事場なため、子どもに送り出されるというよりも、送り出す側になっています(笑)。

もともと、自分の活動を通じて、誰かをちょっぴりでも楽しませたり、幸せにできたらいいなという思いから出発したものづくりの道。

例えば、映画を見たとき、友だちとご飯にいったとき、「人が楽しむ」にはいろんなシチュエーションがあります。これに共通することは何かないかなと考えると、導き出した答えが「つながる」だったんです。

人は、何かとつながったあとに、楽しさや幸せを感じるのではないか。自分は「つなぐ」ことをしよう、と。活動の柱にしていたのは3つ。「つながる」「つなげる」「つながる場を作る」。河川敷でおしゃれなピクニックをする場をつくることもありました。

つながるために、出会いに行く

世の中には、たくさんのもので溢れています。その中からpicnicと出会ってくれたことに、感謝でしかないです!

東京のイベントに出店している時に遠方からわざわざ来てくれたり、数年ぶりにまたオンラインショップでお迎えしてくださったり。芸能人の方が使用してくださったことで、テレビデビューできたこともあり、人とのつながったことで起こった思い出に残るエピソードはたくさんあります。

 コロナ禍以降、「自分からお客さんに会いに行こう」という思いにかられ『旅する、ピクニック in 北海道』と題して、北海道の各地を巡ってイベントをしたことがあるんです。

自力で会場を見つけることなど、大変なこともありました。それでも、楽しかった思い出がたくさん残ります。『旅する、ピクニック』の看板で全国を巡ることができたらいいなと思っています。

イベント出店情報 -宙フェス at 日本橋-

日本橋で開催される「宙フェス」に2日間出店します。宙フェスは、「上を向いて遊ぼう!」を合言葉に、ファッション・サイエンス・アートなど様々な星空の楽しみ方を一堂に集めた新感覚イベントです。

開催日:11月25日(土)・26日(日)
場所:日本橋エリア(大屋根広場/福徳の森 /仲通り/江戸桜通り地下歩道)
詳細URL:https://sorafes.com/

picnic  タナカトシユキ
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