#166「カリン」
繋ぎあったあの糸は
今はもう切れてしまった
空飛ぶホークは
孤独に迂回を繰り返す
君に宛てた手紙は
あの箱のなか
二度と開けられることもなく
風化していく
立ち退かれたアパートは
枯れたカリンの木があった
いつまでもそのまま
誰かの帰りを待っている
この灰色の町で
描いた未来は
叶えられそうもない
世界を汚す人間は
もう出番はなさそうだ
mayamoon暮らしのエッセンス
「カリン」
芳醇な香りでさまざまな栄養価を持つカリン。
生では食べられませんが、蜂蜜につけておくと美味しいシロップが出来上がります。
痰、ぜんそくに効果があるアミグダバリンという薬用成分を多く含み、喉に良いです。