リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。
リノベをマナブ。 #05
キッチンのリノベーションで、おさえるべきポイントは?
広さ? 動線? まずは今のキッチンの問題点を整理
理想のキッチンを実現するには、ライフスタイルを考えた上で、最適なレイアウトやキッチンの形状、動線などを検討していく必要があります。
まずやるべきことは、「今、何が使いにくいのか?」「何に困っているのか?」を把握すること。広さ、動線、収納、機能などの点から箇条書きにして、問題点を整理しましょう。
不便なことや困っていることを明確にした上で、プランナーに相談することで、リノベーションでによって改善することができます。
使いやすいキッチンとは?
キッチンで大切なのは、使う人の身長によって疲れにくい高さと奥行きを選ぶことです。
■キッチンカウンター
一般的に使いやすいとされているキッチンカウンターの高さは、「身長÷2+5cm」。キッチンカウンターが低すぎると長時間の使用が腰痛の元になり、逆に高すぎると鍋を持つ時に重く感じます。
キッチンカウンターの一般的な高さは、80cm、85cm、90cm。包丁を持ってまな板を置いた姿勢で、背骨が曲がらないくらいの高さが良いとされています。
■奥行き
キッチンの奥行きの主流は、60cmか65cmですが、よりシンクが広く収納スペースが大きい、75cmのものもあります。奥行きがあると、シンクが広く収納スペースが広がる一方で、水栓が遠く、奥に収納したものが取りにくくなるといった問題も生じます。使う人の体型や動線に合った奥行きを選ぶことが重要です。
キッチンリノベーション 人気の4パターン
キッチンリノベーションの際に、どこを重視したいか迷っている方や、みんながどこに重きをおいているのか知りたいという方のために、依頼の多い4パターンをご紹介します。
(1)使いやすい動線のキッチン
作業しやすい動線が確保されているキッチンを考えるためにはまず、間取りを紙に書きだしましょう。「料理をする」「買い物したものをしまう」などの動線を線で引きます。その際、家事動線は、直線的に動けるのが、シンプルで効率的。
また、「シンク」「熱源(コンロ)」「冷蔵庫」の3つを結ぶ線の距離が近いほうが、作業効率が良くなります。食器棚や電子レンジ、炊飯器などの調理家電、ゴミ箱などの位置もとても重要です。無駄のない動きを考え、位置を決めましょう。
(2)収納力のあるキッチン
収納は、作業の効率を上げるだけでなく、見た目も美しくすることができます。ポイントはよく使うものは目線の高さにしまうこと。吊戸棚がユニットになり棚ごと引き下げて使える収納は、椅子を使わなくても中身をすべて見て取ることができます。
システムキッチンのキャビネットは、引き出し式が増えています。中身を全部引き出せるため使いやすいことがメリットですが、引き出すというひと手間が発生します。
そのため、どこに何を収納するのかをイメージすることは大事です。よく使うものは手の届く範囲に、そうでないものは足元か頭上に、コンロ周りで使うものはコンロの近く、シンク周りで使うものはシンクの近く、というように、使いやすさを意識して収納場所を決めましょう。
ビルトインタイプの食器洗浄機やオーブンは、収納されている分作業スペースが広がりますが、その分収納スペースがなくなるデメリットがあるので、注意が必要です。
(3)掃除しやすいキッチン
毎日使うキッチンは、日々の料理で汚れが溜まりやすい場所でもあるため、掃除や片付けのしやすさが重要です。最近では、継ぎ目や目地がないキッチンが主流となり、汚れにくく掃除もしやすくなってきています。
また、汚れがこびりつきにくい材質、フィルター掃除のいらないレンジフード、先端の伸びるシャワー水栓など、多岐にわたる素材や機能、使い勝手のものがあります。掃除の手間がかからない商品を選ぶと、日々の生活にゆとりがうまれます。
(4)デザイン性の高いキッチン
備え付けのオーブンや食洗機は、魅力的な一方で、家族の暮らし方や調理方法によって、あまり活用しきれないこともあります。コンロや流しなど、毎日必ず使うものについては、徹底的に使いやすいものを選ぶことが重要です。
電力の確保を忘れずに
炊飯器・電子レンジ・トースター・食器洗乾燥機・電気湯沸かし器・コーヒーメーカーなど、電気製品をキッチンで一度に使うと、ブレーカーが落ちることがあります。
安全のために、少し余裕をもって電力を確保できるよう増設を検討するか、省電力を考えたエコな使い方を工夫しましょう。
暮らし方に合った理想のキッチンを
家の広さやライフステージに合わせ、機能的で心地よい使い方を考え、作業動線を短くすることで、キッチンでのストレスは軽減されます。
エントリエのプランナーにご相談いただければ、お客様の暮らしについてじっくりお話を伺った上で、生活動線に合わせた様々なリノベーションプランをご提案いたします。
エントリエと一緒に、快適に過ごせる理想のキッチンを、ぜひ実現させましょう。
※この記事は、グループ会社であるリフォームプライスの「キッチン」が元となっています
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