リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 家づくりのことから住宅に関わる法律やお金のことまで、一緒に学んでいきましょう!
暖かい家は家事負担の減少にもつながる。高断熱住宅のメリットをマナブ。 – リノベをマナブ。 #69
今年もいよいよ冬が近づいてきました。身の回りでも防寒対策をそろそろ考えている方もいらっしゃるかもしれないですね。今回は、家事と暖かさという視点での記事です。
高断熱住宅のメリットの第2位は、「家事が楽になった。」
『季刊 だん(新建新聞社 発行)』は、断熱住宅に関わる情報が中心の住まいづくりに関する雑誌です。住宅の専門家向けではなく、一般の人向けで、とても分かりやすい内容です。こちらの『だん03号(2019年 SPRING)』が、「暖かい家は家事楽ハウス! ママが楽しく暮らせる家」という特集でした。
この特集記事の「高断熱住宅に住むママ100人に聞きました。暮らしてみて「変わった」と感じることは?」
の問いに対して、以下のような結果がありました。
第1位:光熱費が下がった(45%)
『だん03号(2019年 SPRING)』より
第2位:家事が楽になった(43%)
第3位:ストレスが減った(37%)
第4位:家で過ごす時間が長くなった(32%)
第5位:家に人を招く機会が増えた(31%)
第6位:寝起きが楽になった(24%)
第7位:育児が楽になった(22%)
第7位:体調を崩しにくくなった(22%)
高気密・高断熱住宅にすれば、冷暖房に掛かる光熱費が大幅に下がるのは当たり前ですが、それに続く僅差の第2位は、「家事が楽になった」だそうです。
さて、でもどうして高気密・高断熱の住まいは家事が楽になるのでしょうか?
冬の朝に、目覚めた瞬間から活動できる家
家事が楽になるのには、いろいろな要因があるようですが、最も大きいのは、冬の朝の家事。まず、暖房をつけなくても暖かいので、目覚めた瞬間から活動できるということ。寒い中、勇気を出して布団から抜け出して、寒い部屋でまず暖房をつける。部屋が暖まるまで、なかなか活動が始まらない。そんな方も多いのではないでしょうか?
でも、高気密・高断熱住宅ならば、真冬に暖房を切って寝ていても、部屋は暖かいままなので、布団から出るのがおっくうということはありません。そのため、すっきりと起きることができて、すぐに活動できるということです。暖房で部屋が暖まるのを待たなくても、着替えも苦ではないですし、パジャマのまま何も羽織らなくても家事にすぐにとりかかれます。つまりすぐに動き出して、速やかに朝食の準備に取り掛かることができます。
キッチン周りのことで言うと、キッチンの床が冷たいとか、換気扇を回すとすきま風が入るので寒いということもないので、料理のストレスがかからないということです。冬に換気扇を回しても寒くないとありがたいですね。
常に家が暖かいと行動のスピードにも変化があるのではないでしょうか。
一年中、家中の温度が均質で、結露が起きないといろいろと楽になる
窓枠に結露が生じることがないので、濡れた窓を拭く手間がなくなります。
室温が一定になると、冬だから、夏だから、と家の中の装備が大きく変わることがなくなります。こたつやストーブ、冬布団、毛布、厚手の部屋着などが不要になるので、収納スペースも少なくて済みますし、季節ごとのものの入れ替えもほとんどないのでとても楽になります。
洗濯についても、高気密・高断熱住宅では、物干し部屋や物干しスペースを設けているケースが多いようです。夜洗濯して、寝る前に干せば翌日の昼には乾いているので、とても楽になるそうです。
ペットさんがご家族にいる方にとっても、住まい探しに家の暖かさは重視される点ですね。
健康面のメリットは、家事負担の減少にもつながる。
健康面では、体の負担が少ない暮らしになるので、風邪やインフルエンザにかかりにくくなるようです。特に、子どもが病気になりにくくなるのは顕著のようです。子どもが布団をかけて寝ているかどうか心配しなくて済むのもお母さんやお父さんの楽につながりますよね。また体温が少し上がり、肩こりが軽減されたり、肌の血色がよくなったりといったメリットがあるようです。
恐らく、これらの暮らしやすさについては、実際に体感しないとイメージしにくいかもしれませんね。高気密・高断熱の工務店やハウスメーカーの中には、体験宿泊ができるところもありますから、冬や夏など、外気との気温差が大きい時期に体験することをお薦めしたいと思います。
断熱・気密において、必要な性能は家や家族構成、暮らし方によって差があります。
ぜひ、ご自身の暮らしに合ったプランを見つけてみてください。
※この記事は、グループ会社であるリフォームプライスの「暖かい家は家事楽ハウス! ~ ママが楽しく暮らせる家 ~」(2020.7.20 更新)が元となっています