たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。
#1「2㎜の違い」
2mmの違い
2㎜という大きさ。
ぱっと聞いた印象では、誤差程度の大きさと思うことも多いかと思います。しかしながら、2㎜で全く違うものというのが存在することも確かです。
建築やデザインについても、まったく別物になるくらいの大きな違いが、この2㎜にあります。
デザインの中で、私がとてもこだわるポイントに「木」という要素があります。木という素材、木目という要素、住宅の設計やデザインでは必ず入る要素です。それだけに、この「木」という要素はとっても大事なんです。
天然の個性やキャラクターがあるから魅力ある素材なんだと思っています。そのキャラクターをより豊かに感じさせる要素が「厚み」なんです。ただ、天然木というだけでなく、その木の特徴をより強く表す表現をするために必要な要素なんです。
そして、この「2㎜の違い」
木材のフローリングの表面の銘木の厚みが2㎜違うと、全く違うものになるということなんです。まず以下の写真、あるお宅の収納スペースの一部です。この床も天然木のウォールナットという木種が表面の仕上げになっています。
一般的によくある感じではありますよね。
ウォールナットの天然木の突板を使っていますので、決して安いものではありません。むしろ木目のグレードはできるだけ良い部分を使っているものです。ただ突板なので、厚みは0.2~0.3㎜くらいです。
それに対しこの床。同じウォールナットの木種のフローリングです。違いは表面材の厚み。突板ではなく挽板になり、厚みが2㎜になります。
2㎜以内の違いですが、まったく別物に感じませんか?
どちらの写真も、私が今まで手掛けたリノベーションになります。写真でも大きな違いを感じますが、実際に見るともっと違います。2㎜の持つ表現力って、とてつもないと感じました。
実際にやってみないと、仕上がり感や木目の良し悪しはわからないことも多いです。特に天然木で、厚みが厚くなれば厚くなるほどわからなくなります。ですが、それを超える木の厚みが持つ表現力の良さがあると思います。
人にしても木にしても、個性・キャラクターを受け入れることがその良さを引き出すことにつながるのだと思います。
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・北島 一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士
ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞
好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。
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