たじぃーこと、北島一広を一言で表すと、“過ぎ”が付くほどのこだわり人間。とにかく自分が興味あることへののめり込み具合が半端ありません。そのこだわりぶりは、仕事でもいかんなく発揮され、ときにはお客様から「北島さん、そんなところ、誰も見ていないですよ」と飽きられるほど。ブログでは北島ならではの目線を通して、素材、建具、家具など建築のディテールにまつわる話を事例を交えて紹介していきます。

 

#10「異素材を組み合わせるときのコツ

今日はオーダー家具のお話です。

こちらの写真。

テレビボードからキッチンまで同じ天板でつながって、全部一体で造作してるように見えますが、実はこれ、キッチン本体と収納は別につくっているんです。

オーダーキッチンでキッチン側の収納は全部つくれますが、オーダーキッチン本体も入れると300~400万くらいかかってしまいます。

なのでキッチンの幅を大きくつくって、天板が伸びた下の部分はスペースだけつくってもらうんですね。
スペースをつくっておいて、既製品で売ってるものをオーダーキッチンの中に組み込んでしまう。

テレビボードの天板をオーダーキッチンの天板と合わせてつくってあげれば、メーカーで丸ごと一帯横断したふうに見えちゃう。
連続性はすごく大事です。

 

この壁に、石が貼ってあります。

同じラインで奥まで施工すると、こんなふうに連続しているように見える。連続性が非常に出てきます。
キッチンとリビング収納は別ものだけれど「一緒につくったふう」に見せられちゃう。

オーダーはとにかく高いので、すべてオーダーにせず規格のものと組み合わせることで、コストを抑えながら、オーダーの統一感を出すことができます。

オーダー家具で全部発注するのは楽ですが、少しのアイデアを入れながら設計要素の中に組み込む。
既製品でも、近いサイズのものや、近い仕上がりのものなら、1/5くらいの価格に抑えることができます。

安くても決して悪いものではないので、規格品をオーダーふうに使うアイデアを提案させてもらっています。

 

 

理想の形をつくり上げる中で、コストが下げられる要素はないか。
コストをかけないと、どうしてもチープになったり、段差が出てきたり、デザインが変わったりが若干ありますが、それらをいかに目立たせなくさせるか。

そこを考えます。

例えば、この壁の石のラインを全部揃えて貼るのも方法のひとつです。
これは、後ろの収納の中まで石が連続しています。

天板も、オーダーキッチンの天板とテレビボードの天板は別ものなので、素材の切り替えがあります。
でも壁の石のラインのように別のところに強い連続性があると、切り替え部分には目がいかなくなるんです。

なので「目立たなくさせるよう、別にポイント持ってくる」のは異素材を組み合わせるときのひとつのポイントです。

「既製品を組み合わせてしまったんだから、しょうがないか…」という気持ちにさせたくない。諦めさせたくないんです。

お金をかけるんじゃなくてアイデアでなんとかする!
そんな信念が、僕の根底にあります。

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・北島  一宏 /kazuhiro kitajima/ たじぃー
設計営業

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インテリアコーディネーター・インテリアプランナー・2級建築士

ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞

好きな本:指輪物語
好きな映画:スターウォーズ 新たなる希望EP4
好きな場所:パークハイアット東京の41Fのエレベーター出たところ
趣味:トライアスロン、トレイルランニング、ロードバイク、ウルトラマラソン。大会前日にレースのことをイメージしながらツールやウエアを選んでいる時間が好きです。

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