ヴィンテージ素材や天然石を組み合わせたアクセサリーと、彫金(金属を加工して造形する作業)によるジュエリーを制作しているleap(リープ)です。2020年からは冬季限定でクリスマスオーナメントも制作しています。

10代のころからアクセサリーづくりが趣味で、ビーズやパーツの収集癖がありました。でも、どうしても自分らしいデザインにはならず、当時は身につけることはなく、つくるだけ。その後、23歳で渡英してからは「ただ可愛いから」という理由でヴィンテージやアンティークボタンも集めていました。

そんなあるとき、ヴィンテージのボタンやパーツを使ったアクセサリーを会社の先輩からプレゼントされました。現代のイギリスらしいラフなデザインのブローチとブレスレット。それまではアンティーク/ヴィンテージといえば重厚感たっぷりのコスチュームジュエリーしか見たことがなかったので、自分のなかの「新しい好き」を発見した瞬間でした。

ヴィンテージラインのブレスレット

そこからは自然に、自分の持っているビーズやパーツ類に、ヴィンテージ素材を組み合わせてアクセサリーをつくるようになりました。壊れたヴィンテージブローチをネックレスに仕立て直したり、シャンデリアに使われていたガラスのパーツをピアスにしたり。

帰国後アクセサリーづくりを本業にすると決めたときには、すでに現在の「ヴィンテージパーツと現行品や天然石を組み合わせる」スタイルができていました。

私にとって、ヴィンテージやアンティークのいちばんの魅力は「物語性」です。不揃いな色味や正円ではない丸といった、手作業で作られた時代ならではの「揺らぎ」。そしてパーツたちがまとう経年変化。このパーツはどんな旅をしてきたんだろう……と、その時代の音楽やファッション、情景へ思いを馳せると、いろいろな物語が心に浮かんできます。

▷(左)先輩からプレゼントされたブレスレットとブローチ、(右)フランス製アンティークのビーズたち

もの書きを目指した日々のなか、表現方法が変化

ジュエリー用ワックスで作ったキツネの原型

今はleapとしてジュエリーの制作をしていますが、小さなころは、寝ても覚めても「もの書きになりたい!」と思っていました。文学創作を学ぶためイギリスの大学に入り、卒業後にはロンドンの日系企業で編集の仕事に就くも、「本当はフィクションが書きたい」というモヤモヤがいつも心にあったんです。

結婚を機にフリーランスのライターになり、そのときに「ポートフォリオの足しになるかな」という軽い気持ちで英語のブログを書きはじめました。ハンドメイドやDIYをして、週3〜5回のペースで記事を投稿。なかでもいちばん反響があったのがアクセサリーのつくり方紹介でした。

ブログを始めるまでは、寝ても覚めても「書きたい」という欲しかなかったのですが、いつの間にかそれが「つくりたい」に変化したんです。そのうち、さまざまな国の方たちから「アクセサリーを売って欲しい」というコメントが届くようになり、自然と「言葉よりも、色や形で自分の世界観を表現する方が向いているかもしれない」と思うようになりました。

パンデミックのなかで見つけた、leapらしさ

ショップをオープンして5年目となる2020年には、彫金ラインもスタートしました。当時はコロナ禍1年目で、まるでゾンビ映画の始まりみたいに、街から人影が消えた時期。

「魔除け」をテーマにして、縮こまった心をほぐそう! そう決めて、世界の魔除けや幸運のシンボルについて調べました。とぼけた顔のスカルやプレッツェルの形のヘビ。レトロなフォルムのツバメに、手をつなぎ輪になって踊る星たち。

ツバメのリングと踊る星のエタニティーリング

「魔除け」と聞くと少し重苦しいですが、「ふふふ」と心がほころぶ気持ちこそが魔除けになるんじゃないかな?と思い、ちょっと肩の力が抜けたデザインにしました。このときの「魔除け」シリーズが、その後の彫金ラインの「leapらしさ」の基になったと思います。

アクセサリーに向かないヴィンテージ素材は、冬季限定でクリスマスオーナメントに。「使わないのに、手に入れたい。強烈に訴えかけてくるパーツの多くは、未完成のものや経年劣化してしまっているけれど、美しいものばかりです(leap)」

彫金ラインとクリスマスオーナメントの制作を始めて改めて思ったのが、「時代や世代を超えて楽しんでもらいたい」ということ。ジュエリーもオーナメントも、メンテナンスをすれば長くお楽しみいただくことができます。30年後にも100年後にも、所有する喜びが薄れないーそんなジュエリーやオーナメントをつくることができたら、最高に幸せです。

彫金シリーズの新たな方向として、生活に寄りそうものを真鍮でつくってみたいな、と考えています。まだざっくりとしたアイデアでしかないのですが、インテリア雑貨でもleapの世界を表現できたら楽しいかな、と。まだまだ勉強しなくてはいけないこと、磨かなくてはいけない技術がたくさんありますが、いつも頭のなかはつくりたいもので溢れています!

オーナメント
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