
はじめまして。
エントリエの設計士のかんのです。
自宅リノベーションをきっかけにこちらで連載していくことになりました。
せっかくなので、まずは、私自身のことを。
長年リフォーム・リノベーションに携わってきましたが、今の仕事に就く前は、家具の設計・素材の開発をしていました。
家具設計は、デザイナーさんや設計士さんと、家具の形を考え、図面に起こすという仕事。そこで特に夢中になったのが、「素材をどのように家具に落とし込むか」でした。
素材マニアになったきっかけ

きっかけのひとつは、漆(うるし)でした。
漆という素材を知っていくなかで、その美しさもさることながら、
時間とともに変化していく表情や、職人さんを通して知る手仕事の素晴らしさに惹かれていきました。
漆をプロダクトや建築に取り入れる仕事を通して、デザイナーさんや設計士さんの考え方や、素材と向き合う姿勢にも触れました。
「この素材は何だろう?」「このイメージを再現する素材はなんだろう?」
気になるものがあると調べる。
素敵!と思ったものは記録する。
そんなことを繰り返している内に、自他共に認める「素材マニア」になりました (笑)。
いろいろな方とお仕事をさせていただくなかで、デザインについて、たくさん教ったのもこの頃です。
家具から空間へ

いろいろなことを知るうちに、いままでの知識を生かして空間をつくる仕事がしたい。
お客さまの「顔」が見える仕事がしたい、という思いが湧いてきました。
そして飛び込んだのが、住宅リノベーション業界。
素材と空間の関係だけでなく、建物自体の特性や、住まう方、
全てが組み合わさった時に生まれる空気感。
今の私の設計は、きっと家具をつくっていたことの延長線上にあるんじゃないかと思います。
そして、自分の家をつくる

これまでたくさんのお客さまの家づくりに携わってきました。
今回、急に訪れた、自宅リノベーションの機会。
(物件購入から、本当に勢いでした…!)
自宅リノベーションは、ひとつの実験住宅でもあり。
造作家具で、自分の思うような物をつくりたい!
好きな素材を使いたい!
細かいディテールにこだわりたい!
実際に、図面に落とし込んだ「良い」と思うものをつくって、自分自身で確かめてみました。
ただ、私は一児の母でもあり、主婦でもあるので、自分の「好き」だけで家をつくることはできません。
仕事も、家族も、子どもとの暮らしもある。
今回の施主は、夫と子であり、私自身でもある。
だからこそ、今回大切にしたのは、
「『好き』と『暮らしやすさ』をどう両立するか」でした。
どのように物件を選んだのか?
素材や間取りをどう選んだか?
家族と何を話したのか?
実際に暮らしてみて、何を感じたのか?
この連載では、完成した家の紹介だけでなく、
設計士であり、家族と暮らす一人の母としての
両方視点から、自分の家づくりについて綴っていこうと思います。

菅野 絵美 / Kanno Emi
三重県出身。子育て奮闘中の一児の母。名古屋の大学で建築を学んだのち、造作家具の設… 計や職人さんの手仕事に携わる会社に就職しました。 たくさんのデザイナーや設計士の方々と仕事をする中で、「お客さまの顔が直接見える仕事がしたい」「自分の手で空間をつくりたい」という思いが強くなり、リノベーション業界へ転身。 名古屋で7年、仙台で9年、東京で1年。初回のヒアリングから設計、施工管理まで一貫して携わってきました。 転職の際に大切にしていたのは、「きちんとお客さまと向き合っている会社かどうか」「新しいことにチャレンジできる環境かどうか」。 そんな思いで探していた中、エントリエと出会い、仲間に加わりました。

