「もう少し広く暮らせたら」と思うことはありませんか?実は住まいの心地よさは、面積だけで決まるものではありません。廊下をなくしたり、収納の配置を見直したり、空間をゆるやかにつなげたり。限られた面積だからこそ、一つひとつのスペースを無駄なく活かす工夫で、余白のある暮らしを実現できます。

今回は、スペースパフォーマンスを高めるアイデアが詰まったリノベーションの施工事例をご紹介します。

廊下をなくし、キッチン・洗面室・WTCを通る無駄のない動線計画

リノベーション事例_マンション・RC造
_リビング_施工後_築古_二見 奈々絵_エントリエ
リノベーション事例_マンション・RC造
_設計図_施工後_築古_二見 奈々絵_エントリエ

廊下として使うスペースをキッチンや洗面室と兼ねることで、限られた面積を有効活用。移動するだけの空間を減らし、生活空間を広く確保しています。家の中を行き来する動線もコンパクトになり、日々の暮らしがスムーズに。必要な場所にしっかり面積を使うことで、スペースパフォーマンスを高めた住まいです。

家の面積を考慮して、洗面室やキッチンスペースを通路としても利用し、廊下にも何かしらの機能を持たせる設計にしてもらいました。その結果、スペースを無駄なく活用できていると思います。(ご主人)

閉じない空間で、ゆったり暮らす

リノベーション事例_マンション_リビング_施工後_鈴木栄弥_エントリエ

キッチンや寝室の壁の高さを工夫し、視線の抜けをつくることで、実際の面積以上の広がりを感じられる住まいに。サニタリー空間の使い方を工夫することで、毎日の身支度をするユーティリティスペースはゆったりとれるよう設計。光や風も家全体に行き渡るようデザインすることで、心地よく暮らせる空間を実現しています。

「リビングが広くなった分、空間にゆとりができて、お友だちを気兼ねなく呼べるようになりました。扉をなくして空間がつながったので、掃除機をかけながら家中をくるくると移動でき、掃除しやすくなりました。」(Kさま)

空間を最大限に生かす、家族のこれからも見据えた住まい

リノベーション事例_マンション_64㎡_リビング_施工後_二見 奈々絵_エントリエ
リノベーション事例_マンション_64㎡_玄関_施工後_二見 奈々絵_エントリエ
リノベーション事例_マンション_64㎡_土間_施工後_二見 奈々絵_エントリエ

玄関には靴収納に加え、お子さまの習い事用クロークやベンチを設置。リビングにはワークスペースと小上がり和室、洗面所にはデスクスペースとして使えるカウンターを設けるなど、一つの空間に複数の役割を持たせています。さらに、小上がり和室は現在はお子さまの遊び場として、将来は寝室として使えるように収納サイズも工夫。主寝室も、将来は2つの個室に分けられるように設計。空間を最大限に生かしながら、家族の暮らしにフィットする住まいになっています。

「リビングのワークスペースのほかに、洗面所にデスクスペースとして利用できる長めのカウンターをしつらえてもらったんです。無理に個室をつくるのではないやり方でスペースをつくり出してもらえたのはすごい発想だと思いました。」(ご主人)

寝室の位置とウォークスルークローゼットで回遊性を高める

奥様のご要望であった広いウォークスルークローゼット
AFTERの間取り

寝室の位置を工夫し、ウォークスルークローゼットを組み合わせることで、住まい全体を回遊できる間取りに。ワークスペースは、プライベートと隔離できる空間でリモートでのミーティングも快適に行えます。大きな窓のあるLDKはゆったり広く、その他のスペースは廊下と兼用にすることで空間を効率よく使える住まいになっています。

「動線も最高なんですよ。寝室から洗面所や廊下に一直線につながっていて、無駄がない。」(ご主人)

縦の空間も活用して叶えた、家族5人それぞれの個室

AFTERの間取り

縦の空間もフルに活用することで、子ども部屋3つと、両親それぞれの書斎を実現。朝の身支度で混雑しやすい浴室へのアクセスは2WAY、洗面台も2ボウルで広くしたりと、限られたスペースを効率よく使いながら、毎日の身支度や家事もスムーズに行える住まいになっています。

「ひとりでこもりたい気分のときは、いつでもこもりに行けるし、家族の顔を見てリフレッシュしたいときはリビングに来て。空間の使い分けができるようになったのは、1番の変化かもしれないですね。」(次男)

玄関ホールを暮らしの中心に

戸建て_リノベーション_土間_北島 一広担当_エントリエ
戸建て_リノベーション_土間_北島 一広担当_エントリエ
戸建て_リノベーション_after_北島 一広担当_エントリエ

廊下を設けず、玄関ホールからそのまま各空間へとつながる間取りを採用。いちばん通る場所だから、意匠性にもこだわった空間に仕上げています。洗面室と寝室を繋ぎ、朝晩の動線もすっきりと使いやすく。無駄を省きながらも、ゆとりを感じられる住まいです。

行き止まりがあるということは「戻る」という行為につながりますよね。だから生活動線として、回遊できることを要望として伝えました。(ご主人)

扉を減らし、視界でゆるやかに区切る住まい

マンション_リノベーション_ひとり暮らし_寝室_鈴木栄弥担当_エントリエ

以前のお家は扉が多かった、と教えてくださったKさま。リノベーションでは、空間を細かく仕切らず、必要最低限の扉にすることで、家全体が広く感じられる住まいに。視界で空間を区切る工夫によって、それぞれの部屋を独立させがらも、開放感のある暮らしを実現しています。

「トイレのドアはひとり暮らしだと閉める必要がないんです(笑)。以前は、寝室からトイレへ行くのにドアを4回開けていました。だから必要ないということを伝えましたが、寝室からの動線もいいですよね。老後も楽なのではと感じています」(奥さま)