#87「やかん」
やかんの汚れをそのままに
これはこれで味がでてるといいながら
手をつけない人生のすべて
怒る人からは遠ざかり
人との歪みはセメントを埋めて
傷つかないように警戒し
野生の勘は電磁波でカバー
沸かした熱湯がぬるま湯になり
その中で死んでいく蛙のように
何も感じない固まりになる
タワシでごしごし磨いたら
きれいさっぱりスッキリすること
気付くのはいつの日か
mayamoon暮らしのエッセンス
「わが家のやかん」
やかんは柳宗理、野田ホウロウのアムケトル、ポトル
月兎印のスリムポット、南部鉄器の鉄瓶を使っている
いちばんよく使うのはたくさん入る柳宗理
ほうじ茶や番茶を煮出す
スリムポットはコーヒーのドリップに
貧血気味なので鉄瓶で白湯を沸かしている
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