

オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」
2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
こんにちは。イルマーヤです。
4月です。新しい生活をスタートする方、そして新しい生活を応援する方もいらっしゃるかと思います。道端や公園の雰囲気からも、希望と少しの緊張感を感じます。新しいランドセルや、新しい自転車を見かけると、「がんばれー!」と心の中でエールを送ります。
そんな新しい季節、「誰かのためになりたい」「誰かの役に立つために」っていう気持ちも生まれてきませんか?
最近、日記を書いていて気づいたのですが、わたし自身も「誰かのためにできること」を考える時間が増えていました。その気持ちがどこから生まれるのか、どうしたら実際に行動に移せるのか……そんなことを考えながら、今回は「誰かのためにできること」について書いていきたいと思います!
その前に4月の占いをチェックしたい方はこちらをクリック!
恥ずかしながら、最近「去年はどうしてたっけ?」みたいなことが増えてきました。去年のことならまだしも、先月のことも怪しいので、夫と一緒に10年日記を始めることに。お揃いの日記帳を買って、毎晩「今日書いた?」と声を掛け合って書いています。お互いに見せることはないのですが、いつか読み返した時に同じ出来事について、わたし目線と夫目線での表現や受け止め方の違いを楽しみたいです。
せっかくの日記を書く時間。欲張りなわたしはもうひとつ、自分用の日記に「今日のわたしへ伝えたいこと」を書くことにしました。
3月のコラムのイラストに「自分のことを親友のように大切に思うこと」と書きました。
常々自分のことを大切にしたい、と思いつつも、実際には難しいものです。特に、わたしは子どものことになると「自分のせいかもしれない」と、冷静ならあり得ないような理由をこじつけてまで自分を責めてしまうことがあります。
そんな思考の癖を持つわたしに向けたメッセージ。「今日のわたしのために何を書こう?」と考える時には、大切な親友にだったらどんな言葉が良いだろうと想像します。
「大切な人たちには、心から安らいでいてほしい」。
その想いを自分に向けてみることが、自分を大切にする、ということに繋がるのではないかと思います。
どうしても言葉が浮かばない時には「今日、どうだった?」と自分に問いかけてみます。すると、「こんなことがあった」「こう思った」と気持ちが出てくる。そこに、「今日もお疲れさま」と一言添えるだけで、自分を労う時間になります。
「誰かのためになりたい」「役に立ちたい」と思う方も多いのではないでしょうか? わたしもこのコラムが、誰かの心を少しでも軽くし、毎月のお楽しみになったら嬉しいな、と思いながら書いています。
誰かの役に立てたと感じた時の喜びは格別です。この世に自分が存在する意義を感じるからかもしれませんね。でも「誰かのために」を叶えるためには、まず自分のことを大切にすることが大事。「わたしのため」は「誰かのため」に繋がるのです。
「わたしのために、何ができるだろう?」
そう考えた時に、まずは自分の心と体をいたわることをしたいな、と思いました。体に良いものを食べて、朝日を浴びて、1日の終わりに優しい言葉をかける。
そうやって癒されたわたしは、誰かのために癒しの言葉を綴ったり、癒しの時間を作り出せるのかもしれません。そうやって優しさの輪が広がって、世界が少しずつ良くなることを願っています。
3月の終わりごろ、目に見えない世界や潜在的な意識、神秘的なものを象徴する海王星が魚座から牡羊座のエリアに移動しました。この天体の動きにより、私たちを取り巻く意識が変わっていきます。
4月はまだ、その雰囲気をしっかり感じることは難しいかもしれません。しかし、少しずつ、あなた自身にも変化があることを実感していくでしょう。
そんな個々の意識の変化を後押しするかのように、逆行して魚座に戻っていた金星と水星も4月には巡行にもどります。これにより、過去の経験や思いを振り返りながら、それぞれのペースに合わせて、必要な改革が進んでいきます。
自分を信じて、心の声に耳を傾けましょう。
13日には、天秤座で満月を迎えます。この満月のテーマは「物事を感じ、洞察する力」。まずは事実を確認し、それに対してどんな感情を抱くのかを分析して、客観的に観察するようなイメージです。マインドフルな時間を意識して、「今、この瞬間に何を感じているか」を丁寧に味わってみましょう。変化を受け入れるためには、まず「今を感じる」ことが大切です。
28日は牡牛座での新月です。この新月のテーマは、「未来を見据えた準備」。たとえば、夏休みのプランを立てて予約を入れたり、次の冬に向けてブランケットを編む準備をしたりするような、楽しい計画を立てるのにぴったりなタイミングです。。「こんなことをしたら楽しいかも!」というアイデアをたくさん見つけてみてくださいね。
ちょっとしたことをメモしておくと、見逃しそうな自分の意識の変化を実感できそうです。
そこで今回は、12星座別におすすめの「日記のテーマ」を書いてみました。思いついた時にやってみてくださいね!
気になっていたことをクリアにする機会がありそうです。過去のことだと諦めていたこともスッキリ。清々しい気持ちで新年度のスタートになるでしょう。仕事帰りに立ち寄りたい素敵な場所や、帰宅後に自分を労わる時間など、あなたに優しい時間と場所が見つかります。
●おすすめ日記テーマ:天気や気温
前半は停滞感を感じるかもしれませんが、後半からは行動力に溢れるでしょう。もっと実力をつけなければ踏み出せないと思っていることに対して、すでにあなたが持っている力でトライできることに気づきます。やるべきこともクリアになっていくので、迷いもなくなりそうです。
●おすすめ日記テーマ:優しさを感じたこと
「このままでいいのかな?」と漠然とした不安に揺さぶられることがあるかもしれませんが、ひとつずつ確認をしていくことで足元をしっかり固めて進んでいきます。後半は環境や周りの人たちのサポートが手伝って、心地よいスピード感で物事が進んでいくでしょう。
●おすすめ日記テーマ:SNSで見つけた新しいこと
タスクが重なり、混乱していた方は落ち着きを取り戻してきます。内側であたためてきたことや頑張ってきたことを発揮する場面がありそうです。報酬や賞賛など、目に見える形での成果を手にする方も。後半は自分へのご褒美や癒しの時間を大切に過ごしましょう。
●おすすめ日記テーマ:ゲームのスコア
もう終わったことだからと、諦めていたことにもう一度チャレンジする機会が訪れそうです。後半はやる気や行動力がグングン湧いてきて、やりたいことに全力注入できます。水面下の動きも手伝い、思っている以上に物事の進展や成果も期待できるでしょう。
●おすすめ日記テーマ:素敵だと思ったこと
長い間モヤモヤしていた人間関係のザワつきがようやく落ち着いてくる時期です。心地よい信頼関係の糸口は自分自身を大切にすること。「よく頑張ってきたね。おつかれ!」と過去の自分に労いの言葉をかけてみましょう。絡まった思いが解けていきます。思いがけないところからの朗報もありそうです。
●おすすめ日記テーマ:懐かしさを感じたこと
ひとりで頑張ってきたことに共感してくれる仲間ができそうです。チームワークで目標に向かう面白さを味わうでしょう。また、より快適な日々になるようにプライベート面を改善する機会があります。以前は挫折して続かなかった健康的な習慣に再度トライしてみるのもいいかも。
●おすすめ日記テーマ:気になった音楽のこと
メイクやファッションなど、自分のスタイルを変えてみたいという気分になりそうです。「他人から見た自分」よりも「なりたい自分」を目指してみましょう。また、好奇心が膨らみ、探求心が広がります。ライフワークとして、やりがいや生きがいに繋げていくことになります。
●おすすめ日記テーマ:今日食べたもの
自由に過ごしていたつもりだったのに、意外なことから「何か」に縛られていることに気づきそうです。ただ、気づいた時から手放しは始まるので、後半にはスッキリします。「なんだそういうことか」と楽な気持ちで、いて座さんが本来持つ広い視野を取り戻すことができるでしょう。
●おすすめ日記テーマ:今日のファッション
あの人のことを考えるのはちょっと重いな、と思っていた人との関係がスッキリします。重く感じる原因はいろいろあるかもしれませんが、ちょうど良い距離感でサポートしあえる心地よい関係に落ち着いていくでしょう。そのことで、他の人との関係性も開けて、明るい道筋が見えそうです。
●おすすめ日記テーマ:気分と体調
前半は忙しく、あれこれ考えることも多そうです。そんな中でも生活リズムや習慣の見直しが進みます。体調も整っていくでしょう。また、仕事面でもタスクの見直しや整理をするタイミングになりそうです。中旬以降は、頑張った成果として目にみえる形での報酬やご褒美が期待できます。
●おすすめ日記テーマ:本やドラマの感想
何かを作ってみたいとか、表現してみたいという情熱がクライマックスを迎えます。後半、今までは自分の中で満足していたけれど、誰かにみてほしい、他人のために役立てたいという気持ちが生まれてきそうです。今頑張っていることが、自分自身の大切なアイデンティティに繋がっていくでしょう。
●おすすめ日記テーマ:美味しかったもの
お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。
またお会いしましょう!
我が家のリビングの照明。なるべく点光源を減らして柔らかい光が広がるように、メインの灯りは間接照明を計画しました。
ダイニングで食事をしたり作業をする時はペンダントライトを照らして手元の照度を整えています。
他にも、ブラケットライト(壁付)やスポットライトを採用したので、気分でインテリアを照らしたりできるように工夫しています。
夜は壁を照らしたりしながら、少し暗めで落ち着いた空間にするのがお気に入りです。
sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!
お部屋の全体を動画でご覧いただけます。
エントリエでは、暮らしを楽しむためのリノベーションだけでなく、日々を彩るアイテムとの出会いも大切にしています。今回、そんな「私らしさ」を形づくる二つのブランドとともに、灯りと服に焦点を当てたPOP UPイベントを開催します。
あたたかな灯りと、お気に入りの一着。それは、日々の何気ない時間を特別にしてくれるもの。
イベントでは、北欧ヴィンテージランプを扱う 「スーホルムランプ専門店 soon」 と、こだわりのワンピースを展開する 「bou.design」 のアイテムが並びます。ぜひ、特別なひとときを見つけにいらしてください。
日時:2025年4月20日(日) 10:30〜18:00
会場:entrie times ebisu(エントリエ)
東京都渋谷区恵比寿南1丁目11-12
The HONDA ARMS 101
アクセス:
・JR山手線 恵比寿駅 徒歩3分
・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅 徒歩2分
・東急東横線 代官山駅 徒歩8分
出店ブランド
・スーホルムランプ専門店 soon(@soholm_lamp_soon)
・パフスリーブのお店 bou.design(@__bou.design)
支払い方法:
soon:現金・クレジットカード
bou.design:クレジットカード・PayPay
デンマークの老舗陶器ブランド『soholm(スーホルム)』で生まれたランプは、滑らかな曲線と独特の三角鱗模様が特徴。その柔らかな光は、空間に温もりを加え、何気ない日常を少しだけ特別なものにしてくれます。
「soon」では、ヴィンテージランプの魅力を伝えながら、シェードの組み合わせや、ランプに合うインテリアコーディネートについても提案。新たな灯りを迎え入れることで、自分だけの落ち着く空間をつくる楽しみを、ぜひ体験してください。
Instagram スーホルムランプ専門店 soon @soholm_lamp_soon
「私がワタシを作る服」をコンセプトに、店主の好きなパフスリーブが特徴のオリジナルワンピースを展開する「bou.design」。
イベント限定の新作ブロックプリントセットアップやワンピースが注目!
リネンワンピースの受注会は今季ラストイベントとなります。試着しながら、ぴったりの一着を見つけることができます!
「試着して選びたい」「お気に入りの一着を見つけたい」という方にとって、貴重な機会です。生地の風合いやシルエットを直接確かめながら、自分に合う一枚を探してください。
パフスリーブのお店 bou.design @__bou.design
・会場内では靴を脱ぎ、スリッパをご利用いただきます。
・新商品やイベント特典も用意しております。詳細は、各ブランドのInstagramをチェックしてください。
お気に入りの灯りと服に出会い、自分らしい暮らしを考えるひとときを。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
SABOTENSのお散歩、今回は横浜・桜木町〜野毛です。商業施設が立ち並び、海の向こうに観覧車やランドマークタワーが見える桜木町駅前。昭和の風情漂う飲み屋がひしめく野毛の飲み屋街。少し歩くごとにガラリと雰囲気の変わる、大人文化のるつぼでした。
村田:まちのミカタ、今回は横浜です!JR桜木町の駅前からスタートです。
藤田:横浜、あんまり来る機会がないから、今日は楽しみ。
駅前から、まずはみなとみらい方面へ。駅前広場から海の向こうの商業施設をロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマエアキャビン)」が結んでいたり、観覧車や商業施設が見えたりと、テーマパーク感が漂います。
駅のすぐそばでは、大きな船が停泊していました。
村田:1930年に作られた「帆船日本丸」だって!
細野:あらためて見ると迫力があるな。
藤田:すごいね! 映画の『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウばりに、船の上に立ってみたい。
村田:あの音楽が脳内で流れてくる……
船のすぐそばでは、パイレーツ・オブ・カリビアンのBGM……ではなく、ダンス音楽を流してTikTokかなにかの撮影に興じる女の子たちがいました。
日本丸のほど近くに、機関車の車輪のような大きな機械が展示されていました。調べてみたところ、かつてこのあたりの造船所で使われた、アメリカ製のエアーコンプレッサーだとか。
このエリアの歴史を物語るものに次々と出会った後は、駅を挟んで、海とは反対側に進んでいくことにします。
村田:桜木町駅近くはキラキラデートスポットっていう感じだけど、歩いてすぐの場所に、野毛の飲み屋街。もう少し行ったところにある日ノ出町駅は、駅前に場外馬券場とかストリップ劇場があって。ちょっと歩くだけでガラッと雰囲気が変わるのが楽しいね。
藤田:いいね!野毛の飲み屋街、行ってみたいな。
村田:行こう行こう。
車道の上を覆うネットに、ふと目が留まるSABOTENS。
藤田:見て、下の道路に人が落ちないようにカバーされてるのかな。
村田:人が落ちない代わりに、石とかペットボトルとか色んなもんが落ちてるね。
藤田:猫だったらこのネットの上を歩けるかも。でも超怖がるだろうけど。
村田:最初のうちはしばらくじーっとして、様子を見てるだろうね。
藤田:大きい音が苦手だから、車の音でびっくりしちゃいそう。想像するだけで、やっぱりかわいそう……。
※車道を覆うネットは、主に落石防護や動物の横断支援などの目的で設置されるそうです。落石から車道を守るためのものや、野生動物が安全に移動できるように設置されているのだとか。
村田:「おかげさまと生かされ ありがとうと生きる」。
藤田:大事なところに点が打ってあるね。
細野:ルビまで振ってある。
村田:生きていることに日々感謝ですな。
村田:あ、「グリフィン」だ。前に横浜を散歩していて思ったんだけど、横浜、「グリフィン」っていうマンションをいたるところで見かけるんだよね。書体がインパクト満点。
藤田:そういえばハリー・ポッターに「グリフィンドール」って出てきたよね。
細野:寮の名前だよね。
村田:前に亀有をお散歩した時、「グリフィンドール」って書かれたトレーナー買ったことあったな。あったかくて、毛玉ができるまでヘビロテしたよ。
藤田:見て、不思議な水道がある。
村田:何も植えられてない植木鉢もある。
藤田:RPGの「聖なる泉」みたいだ。
村田:ひねったら何が出てくるんだろう。
しばらく歩いていくと、道の向こうに「成田山」と書かれた赤い旗が見えます。
藤田:あ、「成田山」だって!
村田:行こう、行こう!
藤田:行ってみよう!
細野:横浜って急に崖があるね。
村田:桜木町駅前の風景から想像つかないけど、意外とアップダウンがあるよね。まちのすぐそばに山があるなんて。
「成田山横浜別院延命院(神奈川県横浜市西区宮崎町30)」は千葉にある成田山の横浜別院で、「野毛山不動尊」という通称でも親しまれています。崖を利用した境内が特徴的。入口脇の階段をひたすら上り、高台にある境内を目指します。
階段の踊り場から、ひしめくビル街を見渡せます。眼下の家並みを見ながら、「三角形の空き地、どんな家が建つんだろう」「あのおうち、地上げされないか心配」など、勝手な妄想が膨らむSABOTENS。
さらに階段を登っていくと、お線香の香りが。ようやく境内にたどり着きました。お参りを済ませた後、おみくじを引きます。
藤田:うわっ!
細野:はっ!
藤田:がーん、「凶」……。
村田:今まで「凶」ってあまりなかったよね。
藤田:「このみくじにあう人は 能力ありながら時流に合わせず 自分の才智のみで世に処すれば却って禍いが生じる」だって。
村田:でも「神仏を信じ 慎み深ければ その才能が認められ 幸せの途も開ける」って!完全に悪くはないよ。
細野:才能はあるって言われてるし!
村田:私は……「半吉」。「正しくよい心を持ちながら 万事意に任せないが 神仏を信じ 身を慎み 時節を待てば 今を底としやがて幸せが与えられる」。なかなか手厳しいけど、よろしくお願いします!
村田:ゆきえちゃんは……お、いい文字がチラ見えした!
細野:大吉だ!
藤田・村田:よかったね!
細野:でもアドバイスが、ざっくり……(笑)
村田:恋愛よし。縁談よし。売買よし。確かにざっくりしてる(笑)。「世の為 人の為 心して努めれば 幸せな一生となる」。これは嬉しい!
藤田:みんな色々あるけど、健康に気をつけて。無理せずに。心と体が元気だったらどうにかなるから。
細野:ほんとだよ。
お線香をお供えしたり、お地蔵様にお祈りしたりと、それぞれの平安と幸せを祈願しました。ちなみに野毛山不動尊では、境内のバリアフリー化のため、エレベーターの設置も進んでいるんだとか。
エレベーターホールの上の方に、まるで横浜のまちを見渡すように飾られているオレンジの物体は、不動明王像?
これは完成後に実物を見てみたいぞ。
野毛山不動尊を後にした一行は、飲み屋が連なる野毛のまちへと繰り出します。
村田:野毛山不動尊、崖の上にある面白い場所だったな。
藤田:登ったり降りたりと、地形がすごかったね。
藤田:このへんのまちの雰囲気、いいね。福岡の中洲のあたりを思い出すな。あの看板のふぐ、かわいい!
村田:カネノナルキもたくさん。
藤田:「金」が増殖してるんだよ。
村田:金運パワーをいただこう。
野毛の飲み屋街の一角に、雰囲気のあるお菓子屋さんを発見しました。
店頭には、ご近所の子どもたちが作ったのか、かわいい「せんでんポスター」が貼られていました。
藤田:かわいい!
村田:「ぼくたちはにしむらさんのねりきりがだいすきです」だって。
細野:ねりきりがあるんだ。
藤田:買っていこうかな。
野毛の老舗和菓子店「御菓子司もみぢ」さん。お団子やねりきり、おまんじゅうなどの和菓子を販売されています。吸い寄せられるように入店し、草餅を購入。もっちり歯ごたえがあり、優しい味のあんが美味しい!
細野:御菓子、美味しい!
村田:ほんと、美味しい!
藤田:「頑張ってね」ってご主人に言ってもらえたよ。優しい。
村田:優しい。建物の雰囲気も素敵だったね。
村田:飲み屋さんがどこまでもあるね。
藤田:美味しそうなお店ばっかり。
村田:おでんにジビエにおにぎりにラーメンに……毎日どこかに通っても回りきれなそうなくらい、店がある。
藤田:あ、演歌が流れてる。……え、店からじゃなくて、道のスピーカーから流れてるよ!野毛の公式放送なのかな(笑)
飲み屋街をしばらく進んでいくと、大岡川という川に沿うように建っている「都橋商店街ビル」が現れました。
「夕闇に包まれる頃、大岡川の水面に仄かな灯りを落とすこの建物」という趣あるフレーズとともに始まる看板によれば、1964年の東京オリンピックの開催に合わせ、露天商を収容するために道路を活用して建てられたビルだそう。
藤田:うわ、めちゃくちゃいいね!1階にも2階にもお店があるんだ。
村田:前にこの中の一軒のお店に入ったことあるけど、美味しかった!
村田:見て。ビルの向かいに、演歌歌手の方のポスターが貼られているよ。
藤田:いいねえ!
村田:「今宵、アンタと…」「雨のバル」。このまちの雰囲気にぴったりな曲名だ。
人情や情愛の詰まった演歌は、このまちで繰り広げられる様々な人間模様を歌い上げているのでしょうか。
路地という路地に酒場がひしめく野毛のまちの一角にあるのが、「星羊社 stockroom NOGE」。横浜を拠点に、地域の魅力が詰まった本やオリジナル雑貨を作るご家族二人の出版社「星羊社」さんは以前マガジン内でもインタビューをさせていただきました(記事はこちら)。ここ星羊社 stockroom NOGEは、倉庫兼直売所です。
店頭には、星羊社の刊行本やオリジナル雑貨を始め、星羊社のお二人が選んだ書籍や民芸品、手作り作品などが並びます。
一つ一つ時間をかけて、各地の職人さんと丁寧にやり取りしながら作った雑貨は、見た目だけでなく使い心地も抜群。筆者・村田も、グラスや入浴剤など日々の生活の中で愛用しております。
3人それぞれ、本や雑貨などを購入。閉店間際に関わらず快くご対応いただき、ありがとうございました!
お店を後にしようとしたところ、星羊社・成田さんから、「近所のお店の裏手に時々、あやこさんちの猫に似た猫がいますよ」という貴重なタレコミ情報。お散歩のラストに、猫に会いに行ってみることにしました。
藤田:素敵なお店だったね。
村田:星羊社さんとは、横浜で飲んだことがあるんだけど、いつも呑兵衛の心をくすぐるようないい酒場に連れて行っていただけて。楽しかったな。
細野:ありがたい猫情報もいただけたね。
村田:……あ、見て、教えていただいた場所に猫のものらしきお皿がある!
藤田:爪とぎグッズまである。
村田:お皿と爪とぎが、傘で守られてるね。猫のための場所だ。
細野:優しさを感じる。
藤田:今日は猫、いないみたいだね。寒いもんな。
村田:どこかであったまってるといいな。
細野:いつか会えるといいね〜。
日ノ出町駅前のストリップ劇場を前に、お散歩終了。桜木町駅前のきらびやかな感じから、崖の上の成田山、路地という路地に酒場がひしめく野毛の飲み屋街。見どころがぎゅっとつまりすぎた、大人な散歩でした。
村田:この辺で住むとしたら、どういうところがいい?
藤田:……オートロックがちゃんとしたマンションに住みたいな(笑)。
村田:確かに……酔っ払いがふらふらと入ってこないようにしないとね(笑)。成田山みたいな見晴らしいいところもいいかも。
細野:掘りがいのあるまちだったね。
こんにちは。
いきなり夏日になったり、冬日になったり忙しい日々ですが、皆様体調大丈夫でしょうか?
新居も足場が外れて、いよいよ内装の本格的な工事へと移行しております。
そんな今回は、私が新居に使う照明としてセレクトした商品の中でも、特別お気に入りにの照明をご紹介。
IPPAという“「木彫と寄り添う新たな暮らし」を創造するクリエイター”さんたちがつくるブランドの商品で、もう見た瞬間一目惚れでした。
こちら壁に付けるブラケットライトなんですが、
1点1点職人さんによる手彫りで、完成まで2ヶ月ほど。
2枚分の分厚いクスの板に雲の彫刻が施され、雲の影が壁に映ります。
井波彫刻の代表的なモチーフである雲の傘が付いたブラケットです。
富山県の井波彫刻という文化を、私は知らなかったのですが、公式HPには以下のように解説がありました。
富山県南砺市井波地域は
国の伝統工芸品「井波彫刻」で知られる
日本一の木彫刻の産地です。
井波の中心、名刹・井波別院瑞泉寺の
火災・消失をきっかけに京都東本願寺より
御用彫刻師・前川三四郎を招聘、地元宮大工が
その技術を継承したことがはじまりです。
その後、社寺建築彫刻にとどまらず、住宅欄間を
はじめとする様々な建築彫刻を手がけてきました。
伝統を今の形にフィットするように生み出されたプロダクトは、他にもペンダントランプやフック、手すりなどさまざま。
そして、何よりこのプロダクトの副産物?的なものが香り!
完成したランプを収納されている箱を開けた瞬間、クスの良い香りがフワーっと。
天然のアロマです。
電球を入れるソケット部分からも良い香りです。
この厚み!
完成までの長い時間と手間を想うと、本当に大切にしようという気持ちになります。
我が家は玄関に入ってすぐの壁に付ける予定ですので、日々、天然素材の香りや質感を楽しみたいと思います!
昨年の11月、エントリエにお邪魔した際、お裾分けいただいたマメヅタカズラ。
植物の茎や枝を水に挿して発根させる”水挿し”をしてから植え替えると、立派に育つらしい。茎の途中で切り、数本ありがたくいただいて変えることにした。
ところが家に迎え、冬の間じっと待っていたけれど、なかなか発根しない。もしかしたら育て方を間違えたのかもしれない! 水を変えるたびに「今日はどうだ…?」と目を凝らすも、何も変化がないことに落胆する日々。これはもう、見守るというより、監視に近い。
けれどそんな心配をよそに、マメヅタカズラは春に向けてしっかりと準備をしていたらしい。最近の暖かさで、ぐんぐんと根を伸ばし始めた。出てきた根は白くて細く、猫の髭のようでとてもかわいい🐈
この冬は家族のイベントが多く、なかなか自分の時間を持てずにいた。仕事や趣味の時間をセーブすると、まるで地球に自分が存在していないような気持ちに襲われる。そんなことはないとわかっていても、不安に駆られることもあった。
そもそも、ひとりの時間が好きだからなのか、家族のことをしていると、「人生、これで合ってる?」という妙な不安がつきまとう。私だけなのだろうか。私だけじゃないはずだ。そうすると、今世紀までよく人類は家族を作り、繁栄し続けたなと感心する。マメヅタカズラのように、じっくりと育まれているものがあると信じなければやっていけない。
もうすぐ4月。根を生やしたマメヅタカズラを見ると、人生には巻き戻しなんてないと励まされる。心の内にたまっていた不安が、少しずつほぐれていくような気がした。
いつも変な寝相です。
エントリエでは、これまでたくさんのお客さまの「好き」を形にするリノベーションを手がけてきました。色や素材、ディテールにこだわり、自分らしさを詰め込んだ空間が生まれる一方で、余白を大切にすることで際立つ個性もあります。
たとえば、あえて飾りすぎず、シンプルに整えた空間。そこに置かれた家具や暮らしの工夫が、住む人の個性を自然と引き出してくれます。
今回は、そんな「引き算」 によって生まれる豊かさをテーマに、リノベーション事例を紹介します。
白い壁、コンパクトなキッチン、すっきりとした収納。シンプルだからこそ、暮らしの中の本当に大切なものが引き立ちます。「足す」だけでなく、「引く」ことで見えてくる豊かさもあります。
例えば、エントリエ建築士 鈴木栄弥が担当した事例『イメージは白い箱。余白が生み出す「ひかり」と「ゆとり」がある住空間』のIさま邸。
「削ぎ落とすことで生まれる個性がありますよね。何かを付け足すのも一つの方法ですが、それにはコストや手入れの手間がかかるもの。だからこそ、不要なものを減らし、本当に大切なものだけを残すことで、その人らしさが際立つこともあります。
例えば、Iさま邸では、“普通はあるもの”を見直し、優先順位をつけながら取捨選択することで、空間に個性を生み出しました。具体的には、極力ドアをなくし、部屋の境界そのものを工夫することで、開放感とつながりを持たせています。 余白を活かすことで、住まいの表情がより豊かになりました(鈴木 栄弥)」
この考えのもと、Iさまの住まいでは、他にも次のような選択がありました。
・キッチンの飾り棚をやめる
・洗面台下の収納をなくす
・テレビを置かない
「キッチンの飾り棚をやめたり、洗面台下の収納をやめたり、テレビもやめたり。そうして無くしていくことで、逆に個性的になっていくんです。面白いですよね。普通はあるものをなくしてるから、ちょっと違和感が生まれる。それが自分たちらしさになっているかもしれないなって(奥さま)」
「色や素材はシンプルですが、Iさまらしさを感じます。」 と鈴木も語るように、削ぎ落とすことで、逆にその家族の個性が際立つ住まいとなりました。
リノベーションは、ただ間取りを変えるのではなく、自分らしい暮らし方を見つけるプロセスでもあります。
・何を大切にしたいかを明確にする
・「当たり前」にとらわれず、自分に合った選択をする
・まずはシンプルにして、あとから必要なものを足す
余白を生かすことで、暮らしの可能性が広がり、自分らしさが自然と形になっていきます。リノベーションは、新しい空間をつくるだけでなく、自分自身と向き合う機会でもあります。
家は、自分を映し出す場所。余白を大切にすることで、より豊かな暮らしへとつながります。
「シンプルだからこそ、心地よくなる」——そんな住まいづくりを、エントリエと一緒に考えてみませんか?
こんにちは、リフォーム専門一級建築士 小林めぐみです。
築古の木造、鉄骨造のご相談を受けている私のもとには、建物の修繕履歴があいまいだったり、外壁や屋根などメンテナンス時期が過ぎてしまっているというお家のご相談も多くあります。
長く住むうちに機を逃してしまうこともありますよね。
築年数の古い物件を長持ちさせるために、私が一番大切だと思うのは「メンテナンス」です。
そこで、今回はお家を長持ちさせるために、確認しておきたい外回りの点検ポイントを3つご紹介していきます。
外壁材には、サイディングやモルタル、タイルやALCなど様々な種類があります。
まずはご自宅の外壁の種類とその耐用年数とメンテナンス頻度の確認を。メンテナンス時期を過ぎている場合には、一度業者さんに確認してもらうと安心です。
また、目視で分かる範囲では外壁材にクラック(ひび割れ)がないか確認を。
クラックの幅が細く浅いものは経年劣化によって生じる場合が多く、緊急性という点では高くないので慌てずに対応しましょう。写真を撮っておくと経過観察もできるのでおすすめです。
0.3㎜を超える太く深いひび割れの場合には、建物自体に影響を及ぼす可能性が高く緊急性が高いクラックで補修が必要になります。雨水の浸入によって外壁の劣化、構造の腐食のような被害を招かないためにも、早急に点検・メンテナンスが必要になります。
また、窓サッシ周りに斜めに入るひび割れ(開口クラック)も雨水の影響を受けやすく漏水の原因にもなりやすいので一度点検してみて下さい。
外壁の状態については自己判断が難しい場合が多いです。
不安な場合にはこの機会に信頼できる業者さんを探してみることもおすすめです。
ベランダや屋上には雨漏りを防ぐ防水処理はされていますが、プールの様に水を溜める機能はありません。排水口が詰まってしまうと水が溜まってしまい、防水層の劣化を引き起こします。劣化した部分から水が侵入すると雨漏りの原因に。
また、排水口に溜まった土に雑草が生えてしまったり、ルーフドレン(排水口の蓋)が錆びてしまう事も排水口周りの防水層の劣化原因になります。
バルコニーは普段目につかず、屋上はそもそも上がる機会が少ない等、お掃除の機会を逃してしまうお家も多いかと思います。意識的に定期的な点検を心がけてみると、思わぬトラブル、出費を避けることが出来るのでおすすめです。
また、外壁同様に防水も方法により耐用年数も異なりますので、点検・メンテナンスの時期を確認しておく事も大切です。
耐久性が高いと言われる鉄も、メンテナンスがいらないわけではありません。
錆はひとたび発生してしまうと広がってしまうもの。
触ると手が汚れる(錆が一部に発生している)状態から、塗装が塊で剝がれて内部から錆が広がっている状態となり、ボロボロ崩れ腐食している状態と、少しずつ時間をかけて進行していきます。
特に築古の鉄骨造物件では、屋外にある階段や手摺が建物まで影響を及ぼしてしまう場合も。状態に合わせたメンテナンスや補修を行う事が建物全体の長持ちのポイントになります。
お身体と同様に、建物もメンテナンスをすることが良い状態を長く保つためには大切です。
定期的な点検をしっかりしておけば、大きなトラブルになる前に対応できます。
長期的に見れば、コストメリットも大きくなります。
今回ご紹介したメンテナンスや確認ポイントが、お家の状態に興味を持つきっかけになればと思います。
お家は財産であると同時に、皆さんの命を守るもの。
安心して暮らしていけるよう定期的なメンテナンスで長持ちさせていきましょう。
大規模リノベーションの疑問を解決!みなさまから寄せられる質問に一級建築士の小林めぐみがわかりやすく解説しています。
オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」
2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
新居引越しのお祝いで友人から壁掛け時計をいただきました。素敵なプレゼント、ありがとう!
レムノスのkehaiという壁掛け時計です。
赤丸の秒針がゆっくり動いているのをぼーっと眺めて見ていられるようにベッドからも見える位置に飾りました。
ぼんやりとした文字盤。なんとなく緩やかに時が流れている気がします。
sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!
お部屋の全体を動画でご覧いただけます。
こんにちは!
春は出会いと別れの季節。新しい始まりの季節でもありますよね。
そんなこの時期に、不安や緊張からバランスを崩してしまう人もまた多く。私は、色々頭がぐるぐるしてきてしまったら本を読みます。
その時に元気あれば本屋さんに行き、気になったものを。その気力も無ければ、家にある中から。
本って、作者の方が心血注いで自分の中にあるものを絞り出して、伝えてくれているのに1冊1500円くらいで購入できる最高コスパのよい商品だと私は思うのです。
悩んだら私は小説でなくエッセイ的な作品を手に取る傾向が。最近読んだ中でのオススメを少し。
1冊目は、一田憲子さんの『小さなエンジンで暮らしてみたら(大和書房, 2025)』。
一田さんの本は大好きで他にも何冊か持っているのですが、こちらはまずタイトルに惹かれて。
年齢を重ねて、「もっともっと!」と大きなエネルギーを使って、自分の外に何かを取りに行く人生から、
身の回りにある半径1メートルをまず満たそう! という言葉に共感。
「人を思いやるという事は、自分の幅をそこまで拡張すること」や、
「なんかちょっと違うなと思う中からあえて選んでみる」
「休みと休息は違う」
など、色々諦めて小さく生きていこうよ!という内容ではなく、
今の自分のあり方や、考え方の中で不必要にエネルギーを使っている事を見直して、
より豊かに生きよう、という指南書みたいな本です。
何事も考え方一つで豊かになれる事をこの本は教えてくれました。
そしてこちら僧侶である南直哉が書かれている『心が楽になる生き方(アスコム, 2017)』
タイトルは良くある自己啓発本的な感じなんですが、内容はとっても深い!
つけるタイトルが他にもっと合うものがなかったのかな、と思ってしまうくらいです(笑)。
無意識に刷り込まれている「人生の中で夢や希望を持つべき」「やり甲斐のある仕事につくのがよい」みたいな考えが覆され「人生に意味などない」所からのスタートです(笑)。
僧侶の方ならではの考え方だなぁと思う所が沢山あり、人の摂理を鑑みながら、「自分らしいなどというものはそもそも存在しない」「夢や希望など持たなくても生きていける」など、今自分が悩んでいる事など、大して意味はないのだな…と、スッと軽くなります。
自分も含め、みんな充分頑張ってるし、背負い過ぎてるのだな、、と空を見上げたくなるような気分になるので、悩みが深い時ほどオススメです。
家族の意見がスッと入ってこないとき。
他人にはなかなか話せない事があるとき。
本は、いつでも側にあり、半径1メートルから支えてくれる誰かの言葉です。
誰かと言っても、本を出版できるくらいの人なので、その意見、考え方はなるほどな….と思わせるくらいのずっしりとした説得力のあるものです。
活字離れが進む昨今ですが、是非文字からのエネルギーを受け取ってみて下さい!
高尾山(八王子市)の麓にある自宅兼工房で、木工と陶芸の作品を生み出す「hanamame(はなまめ)」。夫の三浦 孝之さんは木工作品を、妻の潤さんは陶器を手がけ、ユニットとして活動しています。あたたかみのある作品が国内外で大きな人気を集める中、自らの手で作品を生み出し続けているhanamameのおふたり。活動を続ける秘訣は「無理のない範囲で、暮らしながらつくること」と穏やかに語ります。15年にわたるその道のりと、これからについて伺いました。
──こちらのシュガーポットは、hanamameさんの代表的な作品のひとつですよね。コロンとしてやわらかな手触り感があって、とてもかわいいです!活動初期からつくられているものなのでしょうか?
潤さん:最初はもっとちっちゃなシュガーポットをつくって。
孝之さん:かわいらしい形が多かったよね。
潤さん:最初は動物の絵ではなくて、ドットやモザイクなどのテキスタイル模様ばかりでした。そのうち個性を出すために絵を描き始めて、そうしたらクマのイラストのものがすごく人気を集めたんです。それでクマばっかり描くようになりました。
ポットのフタの部分も、最初は紐をつけていたんですが、陶器のクマをくっつけるようになって。私は自由につくって、孝之さんがそれに合わせて木工部分をつくってくれるんです。
孝之さん:手びねりだから、全部形が違うんです。僕はそれに合わせて木のフタをつくります。納品間近になると、パカッと口を開けたポットがずらっと並んでてぞっとする(笑)。
潤さん:「よろしくねー」って(笑)。
──その光景が目に浮かびます(笑)。一つひとつ、手づくりで生まれてくる作品たちですが、年間どのくらいになるのでしょうか。
潤さん:一回の個展で200くらいが目標ですね。手びねりだし絵付けも時間がかかるから、たくさんはつくれないです。
孝之さん:スプーンや箸置きなどの小物も入れると、トータルで年間1000いくかどうかくらいじゃないかな。
潤さん:数えたこともないね。
孝之さん:そうそう。それが僕らのいいところというか。
──いまや国内外で大人気作家であるhanamameさんですが、木工や陶芸を始めたきっかけについて教えてください。
孝之さん:出発点は、ふたりとも「ものづくり」が好きだった、というシンプルなところですね。僕は今も、本業は乳製品の研究者で。家で薪ストーブを焚くために丸太を集めていたときに「これ、燃やすだけじゃもったいないな」と思ったのをきっかけに、廃材を使ってマグカップをつくるようになったんです。
潤さん:孝之さんはチーズの専門家ですが、私は学生時代、生ハムの研究をしていました。陶芸は、大学院を卒業し一般企業で働きながら、趣味で教室に通うようになったのが始まりです。かなり本格的な教室で、生徒が自分でろくろや釜を買って家でつくることを奨めるような先生でした。それでだんだんのめり込むようになって、池袋の『雑司ヶ谷 手創り市』など、クラフトイベントで販売を始めるようになったんです。
孝之さん:自宅兼工房を構えている高尾は、ものづくりをしている人が多いんですよね。ほかの作家さんと知り合う機会が増えると、参加するイベントも増えていって。そこに来たギャラリーに声をかけてもらい、個展ができるようになっていきました。
潤さん:本当に少しずつ、少しずつ広がって、今があるという感じですね。
──ご自宅に工房が併設されていて、ご夫婦で作業をするにも良い環境ですね。
潤さん:小学生の子どもがふたりいて、子育てをしながら制作をしています。これでアトリエが別の場所にあったりしたら、とてもじゃないけど時間を捻出することはできなかったと思います。暮らしの中に「つくる時間」が組み込まれているから、続けることができるんですよね。
──潤さんが陶器と絵付け、孝之さんが木工を担うhanamameさんの作品の中でも、やはりコラボ作品がユニークで人気もありますね。
孝之さん:活動初期はそれぞれで木工作品、陶器作品をつくっていて、その中でコラボ作品は一部だったんですよ。その中で人気が出たのもあって、コラボが増えてきました。
潤さん:最初は陶器のポットに木のフタのものだけだったかな。そこから少しずつ。コーヒードリッパー、クマのオブジェ、フラワーベース……。そんなに流行るとは思わなくって。でも意外と売れるんです。
孝之さん:この人は常に控えめなんです(笑)。
潤さん:お客さんが買っていってくださるから、じゃあ次はこんなものをつくってみようって、一つずつアイテムを増やしていく感じですね。
──クリエイターとしてご夫婦で長く共同制作を続けていく中で、意識していること、大切にしていることはどんなことですか?
孝之さん:仲良くすること、ですかね。
潤さん:うん。仲はいいです。やっぱり小さな子どもがいるから、暮らしている中でなかなか、作品についての話を改めてすることもできないんですよ。たまに時間を見てちょこちょこっと作品の話をして。
孝之さん:そうそう。それで、なんか違うな、と思ったらお互いに引きます。いったん話をやめる。一晩明けて、また話す。ケンカになることはないですね。
──そのバランスが、長年続ける秘訣なんですね。
潤さん:そうかもしれないな。静かに、静かに。気づいたら15年経ってました(笑)。
孝之さん:木工と陶器とジャンルが違うのも良かったんでしょうね。木工同士、陶器同士の作家夫婦だったら、同じなのにこだわりは違うから、ぶつかるかもしれない。
でも、ぶつかりを避けても妥協はしません。例えば僕がつくった木のフタのカーブを見て、妻がちょっと違うな、と思ったものは、すっと脇によけてあるんです。
潤さん:静かにね。
孝之さん:互いにそういう合格ラインみたいなものはあって。ユニットではなく作家さん同士が一時的にコラボすると、個性と個性を合わせたときにどこかちぐはぐな印象になることもあります。その点、hanamameはぴったり合っているかな。
──hanamameとしての活動は15年になりました。長く続けている中でどんな変化がありましたか。
孝之さん:変わったことはたくさんありますね。大きく変わったのは絵付けかな。潤さんがお話ししたように、昔のテキスタイル時代のものを好きだと言ってくれる方もいるんですが、今はクマやかわいいイラストの路線の需要がものすごく大きいです。
潤さん:制作のペースはずいぶん変わりましたね。活動を始めた頃は、まだ私も仕事をしていて、子どももいなかったので、平日の夜と週末は自由に制作に没頭できていました。でも今は、平日に時間を見つけて手を動かしたり、孝之さんは仕事から帰ってきて子どもが寝てから夜に制作を始めたり。子どもと遊べるのは今しかないからその時間は大切にして、無理しすぎない範囲でやっていこうというスタンスでいます。
孝之さん:そうだね。「あんまり無理しない」がテーマだね。でも楽しみながらやっていますよ。
潤さん:そうそう。楽しみながらじゃないと、いいアイデアも出てこないから。
──楽しみながらつくる、素敵ですね。では、変わらず大切にしていることは?
潤さん:作品に対していわゆる「こだわり」は、私はまったくないんです。お客さんの反応を見て変えていきますし、それが新しいアイデアのもとにもなります。変わらないのは、一つひとつ手でつくるというところかな。今は手づくりの需要をすごく感じますしね。
孝之さん:僕たちの作品は、形も絵も全部違う。Instagramを見て「これがほしい!」と買いに来てくださる方もいますが、売れてしまえば同じものはもうなくて。申し訳ないなと思うんですが、もう一点ものみたいなものなので……。
──でもだからこそお客さんにとっては、一番好きな形の、一番好きなクマの顔の作品を迎える、そんな喜びがありますね。愛着も増すのではないかと思います。
潤さん:お客さんの存在には本当に支えられています。本当に初期の頃から、年に1回、必ず展示会に来てくださる方もいて。
孝之さん:嬉しいよね。だから続けられるところもある。お客さんももちろんですが、ギャラリーの店主やほかの作家さんとの出会いも、僕たちの世界をすごく広げてくれています。本業の仕事だけでは出会えないような人に出会える。
潤さん:面白いよね。自由な考えを持って生きている人も多くて。
孝之さん:そうやって見ることができた新しい風景を、また見たいから続けてるんだろうね、きっと。
──すでに国内外で引く手あまたの人気作家であるhanamameさんですが、これから未来に向けて、どんな思いを持っていらっしゃいますか。
潤さん:未来ね……うーん。考えてない。今を生きています。
孝之さん:うん。でも、「続ける」、じゃない?続けられるだけ続ける。
潤さん:続ける、だね。あまり、今後こうしていきたいと自分自身で強い思いがあるほうではなくて。今やらなきゃいけないことに向き合うのでいっぱいいっぱい。でもそういう時がけっこう楽しいですね。ちょっと隙間ができたら、新しい作品のアイデアを考えたりして。
オーダーをいただくこともけっこうあって、なかなか新作に向き合うゆとりもない毎日ですが、それでもふたりで個展をやるときには、1アイテムずつでも新しいものを出していきたいです。
限りある時間でやれることをやるしかないんですが、かといって今よりも時間があったときにどんどん新しいものを生み出していたかというと、そんなこともないのかなと。今のほうが、集中して取り組めているかもしれません。
孝之さん:僕たちの技術も成熟してきたし、その分ギュッと集中できる感覚もあるね。
潤さん:それは感じるよね。今まで長く続けてきたものがあって、やっとこう形になってきたと思います。
──これから生み出されていく作品も、とても楽しみです。ありがとうございました!
今は子どもと過ごす時間がなにより至福のひととき。お子さんが好きだという城めぐりをしたり、海で釣りやシュノーケリングを楽しんだり。「今はウツボ釣りにどハマりしています。ウツボって怖いイメージですけど、面白いし、おいしい!みんなできゃーきゃー言いながらウツボと格闘して、このあいだは1メートルのウツボが釣れました」
オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」
2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
自宅のリノベーションで、最初に計画していったのが実は洗面スペースでした。
素材の選定のポイントなどをまとめました。
内装イメージは清潔感があって、ちょっと可愛らしい海外のパウダールーム。ポップになりすぎないようにアクセントカラーはブルーグレーです。(私の大好きな色!名刺もこのカラーにしています)
素材は清掃性を考慮して陶器ボウルを希望していたはずが、テラゾー風の天板が可愛すぎて一目惚れしてしまったミラタップ(旧サンワカンパニー)の洗面カウンターに。サイズはゆとりのある幅1200㎜です。
正面の壁はタイル張り。カラー目地を使いたいなと思ったので、至ってシンプルな正方形のタイルを選定。目地を際立てるため白のタイルを選んでいます。(地味にいろいろ比べてみた)LIXILのタイルがすっきりした白で良かったです。目地色と上下のカラークロスの色を統一しています。(小物も差し色でブルーのものを置いています)
洗顔や化粧している間に眼鏡を置くための棚をミラーとカウンターボウルの間に設計。濡れたくないものや飾り物をちょっと置けて良かったので、これもオススメです。
タオルや化粧道具など、しっかりと隠せてすっきりと納めるために収納スペースも入念にプラン。
家具造作すると費用ばかりかかるのでカウンター横はオープンシェルフにしました。上部はバスタオル、フェイスタオル、洗濯ネット、アイマスクや化粧品など、下部にランドリーバッグを置いています。
無印の収納ケースをシンデレラフィットさせることでオープンでもすっきり。
棚は固定の方が見た目かっこいいけど使いやすさ重視であえて可動棚にしたので高さをアレンジできます。
円形で浮いたデザインのミラーキャビネットは最小限だけど意外とボトル類が入れられて良い。こちらもカウンターと合わせてミラタップのもの。
実物見てみないと良し悪しがわからなくて、実物をショールームで見て意外と良かったので採用!
ウェットエリアの小物は天板と合わせて少しアイボリー、石というか砂っぽいテクスチャでかわいいです。
ポンプディスペンサーがびしょびしょになるので無印のオートタイプを購入しましたがいい感じ。水栓と形が似ている!
洗面空間が可愛いと毎日気分が上がりますよ^^
エントリエのお客様のお宅の洗面スペースもとても素敵ですよね。事例を参考に計画してみてはいかがでしょうか!
sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!
お部屋の全体を動画でご覧いただけます。
今回は、先日スタートした外壁塗装工事についてご紹介します。
先日、足場が完成しました。ここに飛散防止シートを設置し、高圧洗浄を行います。
高圧の水で外壁を洗浄することで、長年蓄積された埃や汚れをしっかり落とします。細部まで丁寧に洗い、塗装の下地を整えることが重要です。
また、建物の外壁だけでなく、その他の部分も洗浄を行います。せっかくの機会なので、お家全体をピカピカにしたいですね。
次に、塗装しない部分への塗料の付着を防ぐため、養生を施します。
今回使用したのは、テープ部分とビニール部分が一体になった「マスカー」という養生材です。これはDIYにも活用できる便利なアイテムなので、ご自宅でのちょっとした塗装作業にもおすすめです。
養生が完了したら、下塗り作業を開始します。
外壁塗装では、下塗りが仕上がりのクオリティを左右します。下地をしっかり整えることで、塗料の密着度が高まり、長持ちする美しい仕上がりになります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回は外壁塗装工事のスタートとして、高圧洗浄・養生・下塗りの工程をご紹介しました。一気にご紹介しましたが、実際の作業は2~3日かけて丁寧に進めています。
この下準備をしっかり行うことで、仕上がりの美しさが格段に向上します。次回は中塗り・上塗りの工程についてお伝えしますので、ぜひお楽しみに!
リノベーションを考える際、壁の仕上げは空間の印象を大きく左右する要素のひとつです。クロスや塗装、タイルのほかにも、木材を活用した「ウッドパネル・板壁材」を取り入れることで、部屋にアクセントをプラスすることができます。今回はウッドパネルをご紹介します。
ウッドパネルとは、天然木や木質素材を加工した壁材のこと。1枚のパネル状になっているものや、板を組み合わせて施工するものなど、種類はさまざまです。木ならではの風合いが魅力で、経年変化によって味わいが深まるのも特徴です。
施工事例『築52年ヴィンテージマンション。安心して暮らせるお家』Aさま邸では、内装建材やパーツ・住宅設備の販売を行うtoolboxのクラシックリブパネルを取り入れました。無垢の木の風合いが、寝室をより落ち着いた雰囲気を演出。リブ状のデザインが陰影を生み、シンプルな空間にも奥行きをもたらします。
天然木ならではの風合いや経年変化を楽しめるのも魅力。自然素材が好きな方にはぴったりな仕様です。
ウッドパネルを取り入れる際は、以下のポイントを検討してみてください。
ウッドパネル・板壁材は、必須の要素ではないものの、取り入れるだけで空間の質をぐっと高めてくれる存在です。シンプルでありながらも存在感があり、日常に温かみや奥行きを添えてくれます。ご検討の際は、ぜひお気軽にエントリエにご相談ください。お客さま一人ひとりの暮らしに最適なご提案をさせていただきます。
エントリエでリノベーションをし、その後エントリエのスタッフになった清藤 晋也の自邸が、雑誌「relife+(扶桑社)」に掲載されました。
特集のテーマは「近居」。不定期連載「近居・同居・二世帯…親と子はどう暮らすのが幸せ?」の第三回にて4世帯が同じ敷地内のマンションで暮らすケースとして取り上げられています。
親と子が程よい距離感を保ちながら安心して暮らせる「マンション内近居」の実例を、ぜひお楽しみください。
全国の書店やオンライン、電子書籍も購入可能です。こちらをチェックしてみてください!
オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」
2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。
中古マンションを購入して10年ほど経ち、リノベーションを決断したAさまご夫妻。配管の劣化など、築古物件ならではの不安もありましたが、エントリエと一緒に確認しながら計画を進めることができました。大切な猫さん2匹が暮らしやすい動線や、趣味を楽しめる空間など、ご夫妻に寄り添った設計が実現。長年の住まいをさらに快適で愛着のある空間へと生まれ変わらせました。
所在地 | 東京都世田谷 |
建物種別 | マンション・RC造 |
リノベ面積 | 48㎡ |
費用 | 1200万(解体費・各種工事費用・デザイン費込み) |
時期 | 2024年 |
ご主人、奥さま、猫ちゃん2匹(ペコ、ポコ)
ご主人、奥さま
二見 奈々絵
ご主人:もともと家を買った際に、リノベーションも考えていたんです。でもすでにリフォーム済みだったこともあり、「そのまま住めるかな」という判断で10年ほど過ごしていました。
住んでいるうちに設備の調子が悪くなったり、劣化してきたりして。外側からは見えない配管などの状態も心配で、この機会にしっかりリノベーションしようと思ったんです。
BEFORE
AFTER
ご主人:私がネットで5社くらいピックアップしてから、それぞれの会社へ夫婦で話を聞きに行きました。そのうちの1社がエントリエで。伺ったときの印象としては、ヒアリングがすごく丁寧ということ。妻の編み物のことや猫の動線、私たちのことをいろいろと細かく聞いてくれました。後日、プランを見せてもらったときに「これだ!」って思ったんです。プランを見た瞬間に「もうここしかない」と、夫婦で意見が一致しました。
ご主人:はじめに家の状態を見に来ていただいたときは、エントリエの二見 奈々絵さん(以下、二見さん)とマネージャーの北島 一宏さんが一緒に来られました。その時点でいろいろアドバイスや説明をいただいたので、安心感がありました。
自分たちだけではこのマンションで何を直すべきか、全然わからなかったんですよね。でも具体的にどこをどうすればいいのか、知識を持って的確に答えていただけたんです。
ご主人:まず、玄関横にあった浴室の移動をお願いしました。もともとは在来工法*の浴室だったんですが、ユニットバスに変えたかったんです。ただ、自分たちではどこに移動できるのか判断が出来なくて。キッチンやお風呂をどこに配置するのか、パズルのような作業でしたね。
*在来工法とは……防水処理を施し、壁や床そのものに浴室の機能を持たせる、自由度の高いカスタマイズが可能な設計。
ご主人:白黒の無機質な図面ではなく、二見さんのプランは好きなテイストの色や、使いたい家具を取り入れた図面を作ってくれたりと具体的なイメージがしやすかったのが印象的でした。それに、猫の様子が隣の部屋からも見えるようにガラス窓があったり、彼らが通り抜けられる猫ドアを考えてくれたり。そこに、猫の足跡を入れてくれるなど、本当に細かい部分まで考えてくれて。
奥さま:二見さんははじめお会いしたときから、話しやすく、明るい印象でした。プランからは、あたたかい感じが伝わってきたんです。
奥さま:始めはベッドをリビングの近くに設置するのは反対だったんです。でも、プランを見たら陽の当たる場所で猫にも良いかもしれないと想像ができて。案外いいかもって思ったんです。結果的にとても気に入っています。
ご主人:LDKと寝室を分けたいという希望があったのですが、他社から提案を受けていて「無理かもな」と思っていました。ふたりでもさんざん議論していて。でも、二見さんの提案をもらったとき、「これなら実現できるんだ」と感心しました。
奥さま:そうですね、このダイニングテーブルがしっかりと収まったのも驚きでした。空間を仕切ると置く家具のサイズを小さくなると思っていて。こうやってテーブルを置いても広々とした空間に仕上がったのはすごいと思います。
ご主人:これもプランを見た段階で、リビングやダイニングの開放感が想像できました。狭く見えない工夫として、寝室とリビングの仕切りを扉にし、壁に収まるように二見さんが考えてくれてました。
ご主人:そうなんです、リビングから見た時にキッチン腰壁がポイントになると思ってデザインを相談しました。天板は一般的なカウンター材だと厚みがあって野暮ったく感じてしまって。薄型でスタイリッシュなものを二見さんにおすすめしてもらいました。
ただデザインだけではなく、キッチン側からの使い勝手も考えるとコンセントを付けたくて。そこは、二見さんが職人さんと調整しながら進めてくれました。
ご主人:間接照明は、取り入れて良かったです。照明計画ってどうやって進めるのか全くイメージを持っていなくて、どのくらい明かりが必要なのかもイメージが湧きませんでした。そこで二見さんとパナソニックのショールームに連れて行ってもらい、相談しながら進めることにしました。夜は、間接照明だけでも十分に明るいし、雰囲気もあって気に入っています。
ご主人:以前はリビングと他の部屋が分かれていたので、猫の様子をわざわざ見に行くことも多かったです。扉も簡単に開けられてしまっていたのですが、新しいガラス戸は簡単に開けられないので、外に出る心配もなくなりました。
奥さま:いないと外に出てしまっていないかと気になり、不安なこともあったのでよかったです。
ご主人:あとは玄関を仕切ったことで、前は猫が食べてしまうので飾れなかった花やアートを飾ることができなかったんです。置きたかったものを、飾れるようになったのは嬉しい変化ですね。
奥さま:キッチンの乾燥機ですね。食洗機だと収納スペースが減ってしまいますが、乾燥機は上に設置できるので、便利で助かっています。洗い物を乾燥機にそのまま置けるので、家事のストレスが減りました。
ご主人:全体的に満足していますが、リビングが特に気に入っています。ここで過ごす時間が一番長いですね。テレビを見たりキッチンに行ったりと行き来がしやすいし、妻は編み物もワークスペースでできる。猫も一緒にいるので、家族全員が自然にどこかでつながっている感じがあって、ワンルームのような一体感が良いですね。
ご主人:家の面積を考慮して、洗面室やキッチンスペースを通路としても利用し、廊下にも何かしらの機能を持たせる設計にしてもらいました。その結果、スペースを無駄なく活用できていると思います。
ご主人:お客さんが来ることはあまり多くなく、基本的に自分たちだけで過ごしているため、不便さは感じていません。例えば、帰宅した際に妻が料理をしていても、私はウォークインから出入りができます。どちらの動線も使えるようになっているので、とても便利だと感じています。
ご主人:以前感じていたストレスが軽減されたのが、一番良かったと思います。
奥さま:とても快適ですね。お願いしたいことをしっかり入れてもらえたので、お風呂も入りやすくなりましたし、料理もしやすくなって、本当に良くなりました。
廊下にスペースを残したのでお気に入りの収納棚をおきました。趣味の編み物の毛糸が並んでるだけで可愛く、癒されて。それもいいかな。
以前、軽井沢の旅で見つけた、蚊帳布の絞り染め。
なかなかのラフ品で、よく見ると穴があったり、よれていたり。
中古の蚊帳をほどき、輪ゴムで縛った跡がそのまま模様になっているそう。
古道具屋の店主が、合間の時間に実験のように染めたものらしい。
店内には、柿渋染めや浴衣をほどいた反物を染めたものも並んでいて、なかなかいい感じ。
しかも、お手頃な価格。
手を加えていない蚊帳布は500円、絞り染めしたものは750円から。
「ちょっと手間をかけた分、お代を頂いています」と、店主が笑いながら話してくれた。
いやいや、それでも十分安い。心の中でそうつぶやきつつ、2枚購入した。
脱衣所の窓の目隠しにしようと思ったけれど、それは夏のお楽しみに。
一枚だと透けるから、薄めの藍色の布と重ねて楽しむ構想。
今日は掃き出し窓に吊るしてみた。
道路からの目隠しにちょうどいいし、庭の緑がうっすらと映る。
風が吹くと揺れて、これがまた気持ちいい。
布一枚であれこれ考える時間が、心をリラックスさせてくれる。
ありがたいことだなと思う。
楽しみは、特別なものじゃなくても、身近にある。
考え方次第で、日常はいくらでも楽しくなる。
それが、タバタ流の丁寧な暮らしのひとつです。
田畑が担当したおうちのインスタライブを公開しました。ぜひご覧ください!
手編みの小物を中心に制作する作家、nohara_de(ノハラデ)さん。活動名には、子どもの頃に農作業を手伝ったり、羊小屋で過ごしたりした経験から感じた「野原ですごす心地よさ」を作品にという思いが込められています。ハットやニット帽、草木染めのハンドウォーマー、編みぐるみなど、どれもやさしさと温もりにあふれた作品たちです。
母から教わった「編み物」。母は縫い物や工作など、さまざまな手作りを私と一緒に楽しんでくれました。今も吊るし雛に夢中で、その姿から影響を受けています。また「草木染め」は、友人がりんご農家から枝葉を分けてもらい毛糸を染めてきてくれたことが始まりで、私も自然に興味を持つように。そして 「紡ぎ」は近隣の牧場での毛刈りの見学、そしてワークショップで羊毛を洗い、ゴミを取り、紡ぐ工程を学んだことから。
糸が生まれる過程を知ることで、編み物の世界がさらに深まりました。 ここ数年、草木染めに使う材料は、身近な植物や食べ物、友人のりんご農家さんからわけてもらった枝葉や摘果りんご。草木からわけていただいた色を組み合わせて編むと、やさしい雰囲気が作品に宿ります。
展示やイベントをすると、植物や食べ物で染めた色に興味を持つ方が多いと感じます。糸になる前の羊毛や綿も少量ながら地元産であることや、それを活かそうとする人たちの活動やつながりについても伝えるようにしています。 このように自然との出会いや、自然を愛する人たちとのつながりが、今の私の作品の方向性を支えてくれています。
そして作品で大切にしていることは「心地よさ」を込めること。温かさや涼しさ、軽さ、締め付け感のない着用感はもちろん、自然の中で感じるあの落ち着きを大切にしています。 素材や色、形、その組み合わせやつけ心地、全身コーディネートのバランス——何より、身につけたときに少し元気が出るようなものを目指しています。
以前、ブナの原生林に救われたという方と森を歩く機会がありました。樹々は、隣の樹とぶつからないように枝葉を成長させて生きていて、それが今ある樹の形を作り出しています。樹々の成長と同じように、原生林に生きる、鮮やかな色、目立たない形、有毒なもの、無毒なもの、暮らし方や生き方は、千差万別、多様で、色や形に表れています。普段は気になる自分のことも、自然の中では「個性のひとつ」と思え、心地よさをもたらしてくれるような気がしています。
2024年5月には、初の個展を開催。最初は不安でいっぱいでしたが、編み会で知り合ったイラストレーターのirrma(イルマ)さんが快く力を貸してくれました。 irrmaさんが描いたキャラクターが被っている帽子を、実際に私が編んで並べた展示。
来場者からは「イラストがそのまま形になるのが楽しい!」と喜びの声をいただき、作品への新たな視点を発見できました。何を展示するか悩んでいたとき、irrmaさんがくれた「あなたの心地よさを追求しましょう」という言葉が心に響きました。 「誰かに必要とされるもの」を作らなければいけないわけではない——その気づきが制作を自由にし、展示に豊かさをもたらしてくれました。
はじめての個展では、空間を編み物で飾る作業が思いのほか楽しく、来場者からは「何度も足を運びたくなる空間」と嬉しい感想をいただきました。作品一つひとつはもちろん、その集まり自体が一つの作品なのだと気づかされた体験でした。 帽子がファッションのアクセントになるように、編み物で空間を彩り、場全体が楽しく、心地よくなる——そんな展示に今後も挑戦したいです。
普段は定番の帽子を中心に制作していますが、「これがあったら楽しいな」と思えるユニークな作品づくりも続けています。最近では、空き瓶に編んだ埴輪風カバーや、キノコ型のバッグ、ヤーンボール、ダーニングマッシュルームのカバー、リンゴジュースの瓶の蓋に被せる小さな帽子など、遊び心を形にしてきました。 犬を飼っていることもあり、いつか犬用の編み物にも挑戦してみたいなと考えています。これからも、日常に心地よさと楽しさを添えられるような作品を作り続けていきたいです。
◯「うさたの編み会」(ほぼ毎月)
詳細はInstagramにて随時お知らせいたしますので、お楽しみに!
◯ 4月下旬 サンルイスハヤシ(長野県坂城町)での「春の装い展」に参加
◯ 6月 絆美保工房(長野県東信)・サンルイスハヤシとの1日限定「ツバメのキオスク」イベントを企画中!
◯ 11月 ウチデカフェ(長野県佐久市)irrmaさんとの編み物ユニット tricot connecte による展示会を開催予定
各イベントの詳細は Instagram をチェックしてください!
nohara_de |
エントリエでは、お客さまの暮らしの数だけあるライフスタイルや価値観に寄り添ったリノベーションをご提供しています。この記事では、さまざまなテーマごとに厳選した事例特集をご紹介します。あなたの理想をカタチにするアイデアが詰まった実例を、ぜひご覧ください。
好き・楽しい・心地いい!それぞれの子ども部屋特集
子どもたち自身が空間づくりに参加し、限られたスペースを創意工夫することで、家族の想いが詰まった心地よい部屋が生まれました。
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“自分たちらしい住まいをつくる”ふたり暮らしのおうち特集
共に暮らし続けるふたりだからこそ実現できる、自分たちらしい空間づくり。お客さまとつくりあげたふたり暮らしの事例です。
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“もう一度、住まいを好きになる”家族それぞれの物語
暮らしの変化に合わせて、長年愛着のある我が家を、より快適で心地よい空間へと生まれ変わらせるストーリーをご紹介します。
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オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」
2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。