感じるイタリア ーロレーナ・アレッシオの世界ー
『♯8 特別な時間をデザインするvol.1』
“イタリアの住まい” は、私たちエントリエが住まいづくりをする上で大切にしている、「家族にとっての至福の時間」 「自分らしく生きること」と共通する想いでつくられています。それを私たちに教えてくれた、世界各地で活躍するイタリア人女性建築家である、ロレーナ・アレッシオさん。
今回は、ロレーナさんのプロジェクトチームが手がけた、アクティビティセンターについて紹介します。
*感じるイタリア ロレーナさんとの出逢いはこちら【https://entrie.net/italy/lorena01/】
[Collider Activity Center]
クライアント:ウォールトピア
プロジェクト:コライダー・アクティビティ・センター、
ブルガリア – ソフィア – Climb!
主任設計建築士: マルコ・ブリジオ
プロジェクト建築士:シルヴィオ・マルサニク
設計マネージャー:エレーナ・アッバーテ
プロジェクト・チーム:建築士・キアーラ・ブルザーティ、建築士・ヴェロニカ・コンバ
アート・ディレクター:ロザーリ・アレッシオ
全フロア面積:8000平方メートル
このプロジェクトは二つの主要コンセプトに基づいている。それは、「公園と建物によって定められる総合的スペースの設計」と、「景色、高さの変化、季節の移り変わり、色、影
等々のような様々な感覚に基づいたスペースを『歩いて通り抜ける』体験とのユニークな調和を生み出すこと。」
コンセプト
公園、コライダー・アクティビティ・センター、オープンエアー・エリア、そして*ボルダー(*ボルダーはボルダリングやクライミング用の岩のこと)が、敷地どこからでも、
目に入る空間を構成している。
建物自体が、クライミングができるようになっており、それは岩にも似ていて、それぞれの階で体験できる。
人々はその周りを緑の小道に沿って歩けるし、それを「登る」こともできる。そしてそれは、各階に入口がある建物全体を横切っている屋上の道を通り抜けて、レストラン、ジム、ファントピア、屋上バーなどに通じている。
建物は、岩の構成にも似ていて、野外劇場、ボルダー、ロックトピア同様、公園の一部になっている。それは細長く、敷地全体に延びている。公園の中の様々な道は、周囲に存在する建物と敷地をつないでいる。
プロジェクトの総面積は、床面積の割合が2000平方メートルを超えないようにするため、6階立てで約8000平方メートルである。
次回、vol.2へつづく・・・
訳:穴沢ジョージ
■Profile
Lorena Alessio (ロレーナ・アレッシオ)
創設者・建築家
プラット・インスティテュート修士号
日本大学博士号
1994年〜1998年の間、日本大学理工学部大学院博士後期課程建築専攻に在籍。現在は、母校であるイタリア・トリノ工科大学の建築・都市デザイン学部の准教授として教育に携わると同時に、トリノで建築・都市デザイン事務所を共同主宰。
トリノ工科大学での国際的な建築デザインワークショップの企画や運営、様々な地域で行なわれるワークショップなどへも積極的に参加し豊富な経験を持つ。日本、韓国、台湾、アメリカなどでシンポジウム、講演、国際ワークショップ、展覧会も積極的に行っている。また、日本の現代建築を世界に紹介する著作も多数。
日本が好きで、とても気さくな笑顔の絶えない方です。