古くなった住まいを新しくする <Re>だけでなく、住まいを通して、ご家族の「こうありたい <Be>」という願いまで実現したい……そんなエントリエのコンセプトに共感してくれた、ファッションデザイナーKODAI YASUNOさんによる連載。愛着のある洋服を染色することで、新たな命を吹き込み、クローゼットの中に眠っていた相棒を再びあなたのお気に入りの一着に。そんな一人ひとりの物語を紹介していただきます。

KODAI YASUNOとは
安野 広大(やすの・こうだい)さんが立ち上げた染色とシルバーアクセサリーのオーダーを受けるアパレルブランド。専門学校でデザインとファッションビジネスを学んだ後、WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。2019年より自身のブランドをスタート。

#16 髪色に合わせてシャツを染色

今回いただいたのは「白シャツの染め替えをしてほしい」という女性からのオーダーです。プレーンな白シャツをどのように染色するか。実際にお話を伺ってみると「暗めの配色や落ち着いた色合いが好き」ということ。そして「個性的な服が好き」ということがわかりました。

さらに「私の髪色に合わせて水色を使ってほしい」という要望があったため、すべてのご希望に沿う染色の方向性をじっくり考えていくことになりました。

低コントラスト×2種の染色でアシンメトリーに

今回の染色の課題は、女性らしさと個性を出しつつ落ち着いた印象にどう仕上げるのか? ということでした。シャツの柄については「お任せしたい」とのことだったので、個性を出すために髪色に合わせた水色を使いつつ、落ち着いた色合いを加える必要があると感じました。

そこで女性らしさと落ち着きの部分は、ほかの色とのコントラストが激しすぎると男性っぽい印象になってしまう点を意識し、水色よりの落ち着いた色合いとなるよう、ネイビーと水色の2色で染色。

また、ろうけつ染めと絞り染めの2種類の染色方法にてアシンメトリーに染色。片腕にはろうけつ染めならではのひび割れ模様を入れることでオリジナリティを高めていきました。

無個性から個性をつくり出す

▷“まったくの別物となって、驚いた。ずっと着ていなかった服だったけど、これからはたくさん着られそうです”とのお客さまのお声をいただきました。

白シャツなど個性を出しにくいアイテムも、現在の自分に合わせて染め替えることで個性を表現することは可能です。
無個性の服だからこそ、今の自分にあった個性を染め替えで加えることができます。着なくなった服がありましたら、ぜひ一度ご相談ください!

無個性の服に個性を吹き込みます。

● KODAI YASUNO

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