古くなった住まいを新しくする <Re>だけでなく、住まいを通して、ご家族の「こうありたい <Be>」という願いまで実現したい……そんなエントリエのコンセプトに共感してくれた、ファッションデザイナーKODAI YASUNOさんによる連載。愛着のある洋服を染色することで、新たな命を吹き込み、クローゼットの中に眠っていた相棒を再びあなたのお気に入りの一着に。そんな一人ひとりの物語を紹介していただきます。

KODAI YASUNOとは
安野 広大(やすの・こうだい)さんが立ち上げた染色とシルバーアクセサリーのオーダーを受けるアパレルブランド。専門学校でデザインとファッションビジネスを学んだ後、WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。2019年より自身のブランドをスタート。

#19 節目に合わせてアイテムもアップデート

今回の染め替えは、今年4月から新社会人になる男性のお客さまからのご依頼です。

お持ちいただいたのはコンバースの白スニーカー。男女問わず、人気のスニーカーです。学生時代からのお気に入りで履き続けていたそうですが、白いスニーカーはどうしても汚れが目立ってくるもの。履くにつれてやはり汚れが目立ってきたので、この機会に染め替えてみたいとのことでした。

基本はお任せしたいとのことでしたが、社会人になるのでシックな雰囲気に仕上げてほしい… というお気持ちに寄り添いながら、染色していくことになりました。

シック×明るさ、異色の2面性を調和させる

染め替えるうえで重視することは、いかにその方がかっこよく見える一点に仕上げるかということです。

今回もお客さまに合わせて色合いやデザインを決めていきました。 スニーカーの染色はTシャツなどと異なり、デザインや染色方法の制限が多くなります。 今回は細かいディテールのこだわりとぴったり合う色合いを特に意識して染色をおこなうことに決めました。

まずシックな雰囲気にするために深い緑色にて染色。全体を緑一色にするだけではおもしろみがないので、ろうけつ染めで部分的に異なる色合いの緑を加え、デザインに強弱を付けることに。こうすることで、近くで見ると「こだわり」が分かるような仕上がりを目指しました。

今回のお客さまは爽やかで明るい性格の方。パイロットのようなたくましさも兼ね備えていたので、靴紐はオレンジ色をチョイス。パイロットの服に由来するMA-1のような雰囲気へと仕上げました。

アイテムを更新させることで、節目に弾みをつける

▷”形が気に入っている分、汚れのせいで気持ちよく履くことができなかったけど、生まれ変わった今なら愛用できます。節目の時期だったので、それに合わせて染色してもらえて大満足!”とのお客様の声をいただきました。

入学、就職、転職、結婚など人生には必ず「節目」があります。節目によって自分のスタイルや趣味嗜好が変わる方も少なくありません。

家にある服を一気に入れ替える時期でもあるので、服を”捨てる”のではなく”アップデート”することで新たな自分に合う一着へと変化させることができます。 アップデートのご相談はぜひお気軽に!

● KODAI YASUNO

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