Mayamoon
記事を書いた人
Mayamoon
絵描き、詩人、ガーデナー
「ノートと種まき」オンラインコミュニティ主催 。書くことで自分を深掘りする ノートワークショップを開催。自身の子供の不登校、引きこもりの体験から、親のための「心が旅するお茶会」を開催。全国で絵の個展、各地イベント出店、zineを発刊する活動も行なっている

mayamoonさんのリノベーション事例はこちら


#27 苺ジャム

朝起きたら甘酸っぱくていい匂い
君はずいぶん早くから台所で苺を煮ている
可愛らしいエプロンをした後ろ姿を眺めながら
コーヒーを飲んでいる僕は
世界一幸せな男なんじゃないだろうか

粒を残した苺ジャムはそのまま食べても美味しい
こぼれるほどパンにのっけてかぶりつく
君は牛乳と割った苺ミルクを飲んでいる
外では買えない砂糖控えめなこの味

君はエプロンをたたんで自分の家に帰っていった
君の夫と子どもが待つ家に

冷蔵庫のジャムの瓶を見るたびに
確かに君が来ていたことを確認できる
苺ジャムを食べきってしまったら
君の存在は泡のように確かなものでなくなるから
少しずつ食べている

mayamoon暮らしのエッセンス
「苺ジャムのつくり方」

【材料】苺、砂糖、レモン汁

  1. 苺はヘタを取り鍋に入れて砂糖をふりかけ一晩おく
  2. たっぷり水分が上がったら弱火にかけて煮る
  3. あくが出たら取る
  4. 最後にレモン汁をしぼって出来上がり
  5. 煮沸消毒した瓶に入れて冷蔵庫で保管