家族とエントリエ - LIFE STORY - #68

夫婦の「こうしたい」をアイディアですべて実現させたお家 | リノベーション事例 #68

鈴木 栄弥
設計した人
鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
設計営業・ウェブマガジン編集長
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、 建築士になることが夢に。静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。日本女子大学家政学部住居学科卒業。ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いでホームテック株式会社に就職しました。現在は、エントリエ事業部で設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!私の手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
イトウヒロコ
記事を書いた人
イトウヒロコ / ITO Hiroko
ライター
不動産広告制作、PR会社を経てフリーランスライターとして活動。おもな領域は広報・ PRにおける情報設計・コンテンツ制作、採用広報やオウンドメディアでの人物インタビュー・執筆。一緒に暮らしているねこに避けられている。

マイホームを考えたときに、賃貸で感じていた不便はすべて解消して理想の住まいにしたいと、中古物件を購入しリノベーションを決意したHさん夫妻。たくさん調べて、話し合って、細かなところまで「こうしたい」をリストアップしていきました。そんなお二人の思いと建築士のプロ目線のアイディアで、すべての要望を叶えた隅々まで心地よいお家ができました。

物件について

所在地神奈川県大和市
建物種別マンション 築22年
リノベ面積68㎡
費用900万(解体費・各種工事費用・デザイン費込み)
時期2023年

暮らす家族

ご主人、奥さま

話し手

ご主人、奥さま

担当スタッフ

鈴木 栄弥

リノベーションのきっかけを教えてください。

ご主人:そろそろマイホームを手に入れようという話を夫婦でし始めた当時、住んでいたのは賃貸マンションで。交通の便で選んだものの、暮らしている上では不便を感じることが多かったんです。

ここがこうなっていたらいいね、と、住まいに対する要望を二人であれこれと膨らませながら、それを叶えられる住まいを検討していて。そんなときに、中古物件のリノベーションがいいんじゃないかと妻が提案してくれました。

奥さま:SNSで、中古マンションを買ってリノベーションした事例を見かけたんです。好きに建てられるけれどコストのかかる注文住宅と、自由度に制限のある建売住宅のあいだにこういう選択肢があるんだ、と知って。それで、リノベーションを前提に物件も探しはじめました。

エントリエとの出会いは?

奥さま:打ち合わせには何度も行くことになるだろうと、生活圏に近いエリアでリノベーション会社を探しているうちにエントリエを見つけました。二人で事例を見ながら、どれも素敵だねと話をして、次の日には資料請求をして。

ご主人:事例を一通り見て、嫌だなと思うものが一つもなかったんですよね。自分たちの好みのテイストと違っていたとしても、悪い印象をもつことがなかった。

エントリエの決め手を教えてください。

奥さま:それぞれの事例を見ていて、住んでいる人はこういうものが好きなんだな、こういうことがやりたかったんだな、というのがよくわかる感じがしました。

ご主人:エントリエさんの事例は十人十色になっていて、お願いした家族のそれぞれの正解にちゃんとたどり着いているんだな、と感じました。その中でも鈴木さんの事例は特に、いい意味で振れ幅が大きくて。だから、うちが頼んでもきっとうちの色を出してくれるだろうと思って、最初からぜひ鈴木さんにとお願いしました。

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どのようなご要望がありましたか?

奥さま:最初の打ち合わせで、私たちの要望をまとめた3枚くらいのエクセルの大作をもっていったんですよ(笑)。賃貸に住んでいたときに不便を感じていた点を全部書き出して、それを自分たちなりの理想の案に置きかえたリストを作ったんです。

ご主人:そうそう。本当に迷惑かけたなと思いますけど、嫌な顔一つせず全部受け入れてもらって。

奥さま:もちろんできないところはちゃんと難しいと伝えてもらって、代わりの提案もすぐしてもらえました。先日、そのリストを見返してみたんですけど、物件の構造上難しくて断念した設備以外は全部要望が叶っていて、改めてすごいなと思いましたね。

Hさまのお家には、防音室があるのが特徴的ですね。

奥さま:私はピアノ、主人はギターを弾くので、防音室はほしいねと話していたんです。鈴木さんが出してくれたプランを見てびっくりしたんですが、もともとキッチンだったところを防音室にしているんですよ。

上下階の住戸もお隣も、この場所はキッチンになっています。防音仕様とはいえ、集合住宅でわずかでも音が漏れたら、と気にかけずにすむように、配慮してここに配置してくださっているんです。

ご主人:素人考えで、もともと和室だったところの押し入れのあたりにつくるのかなと想像していたんですが、まさかのキッチンで。確かに居室やリビングほど静けさが求められる場所ではないですし、言われてみるとここがベストなんだと納得でした。

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ほかにも思い入れのあるポイントはありますか?

奥さま:防音室以外だと、玄関ですね。広めの土間をとって斜め框にしてもらいました。賃貸のときには二人並んで靴を履けないのがきゅうくつだなと思っていたので、ゆったりスペースがとれて快適になりました。将来子どもができたときにもベビーカーをそのまま入れられます。

ランドリールームが欲しいというのも要望の一つで、洗面室と分けて、動線もすごくいいのでとても使いやすいです。

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リノベーションを通して、ワクワクした瞬間は?

ご主人:プランが出てきたときですね。私たちが提示した要望はかなり多くて、せっかくだから出すだけ出そうと思っていたのもあり、何かを諦めてくださいという提案になるだろうと予想していたんです。「Aプランはこれを諦めたもの」「Bプランはこれを諦めたものです」と……。そう思っていたら、どのプランも要望はほぼ全部入ったものだったので、おおすごい、入ったんだ! と感激しました。

奥さま:どんなプランが出てくるんだろうというワクワクもありましたし、図面を見せてもらってからも、実際これができあがったらどうなるんだろうと想像するのも楽しい時間でしたね。

寝室のオープンクローゼットはあえて中を見せることで空間を。左に見える掛け時計は、かつて飼っていた子をモデルに、作家さんにつくってもらったという思い出の品です。

ご主人:実は、工事の途中で私たち夫婦が体調を崩してしまって。現地で一緒に確認する約束の日に、見に行けないけどどうしよう、写真だけでもお願いしてみようかと話していたんです。そうしたら鈴木さんが、こちらから相談するより先に現地に行って、写真を撮ってきてくださったんですよ。自分たちだったら、そんなこと考えつきもしないよね、と感激しました。

奥さま:そういう仕事の姿勢、それに絶対にNOとは言わずにこちらの要望を叶えてくれようとしてくれる姿をずっと見てきて。鈴木さんとは同世代なんですが、自分も鈴木さんみたいに仕事したいなと思いました。間取り図を額に入れて飾っているのは、鈴木さんの仕事への感謝の思いもあるんですよ。

お気に入りの場所を教えてください。

ご主人:防音室兼書斎にいることが多いですね。壁を厚くしているからなのか、暖房を入れなくてもけっこう暖かいんですよ。なんだか落ち着くので、楽器を弾かなくてもよく二人で過ごしています。

奥さま:私はキッチンからのリビングの眺めも好きです。南向きで日差しがたっぷり入ってきて、白を基調にした内装もあいまってとても明るくて。気持ちも明るくなります。

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暮らし始めて、お二人の中で変わったことはありますか?

ご主人:防音室をはじめ、クロスや建具の色合いはかなり考えたんです。考えすぎて何がいいのか迷子になりそうなところを、鈴木さんには何択かに絞ってアドバイスしていただいたおかげで、いろんな色を取り入れつつ繋がりを持たせることができました。

これまで家具や家電を買う際には主に価格や機能を重視していたんですが、ここに暮らし始めてからは統一感を意識するようになりましたね。

奥さま:ランドリールームはグレーで統一しているからグレーの棚にしよう、とかね。コーヒーメーカーが赤だけどどうしよう? と気にしたり(笑)。

ご主人:そうそう。差し色になっていいかな、とかね。冷蔵庫も引っ越す時に買い換えたんですけど、今までだったら同じ機能で一番お得に買うところを「あそこに置くからにはこの色がある機種じゃないと」みたいな(笑)。インテリアにテーマができたので、今後もそれは守っていくと思います。そういう新しい楽しみができましたね。

STAFF VOICESuzuki Emi

自分たちにしかつくれない住まいを一緒に!

物件購入からお手伝いをさせていただきました。物件が決まる前から、ぜひ私にお願いしたいと言ってくださって、これは期待に応えねば!と気合いが入りましたしとても嬉しかったです^^どんな悩みを解決したいのか、それに対してどんな解決方法がありそうか、ご自身でもたくさん調べてまとめてくださっていて、それを共有いただいたシートを私も何度も何度も読み返し図面と照らし合わせ、何かしらの形で叶えることができるようにプランに落とし込んでいきました。断熱・換気・気密、防音性、機能的であることと、デザイン性や予算とのバランスを考えることは大変だったかと思います。でもしっかりと自分たちにとっての優先順位を考えていただき、例えば、海外製の食洗機を入れる、簡易的な防音室をつくる、でも床はフロアタイルで予算を節約して、あえてフローリングには無い色合いを選ぼう、元々付いている内窓は生かそう、など、メリハリをつけて、何事も受け入れ前向きに変換し、自分たちにしか作れない住まいの形を一緒につくりあげていくことができたなと思います。これからも素敵な時間をここで過ごしてください!たくさんありがとうございました!!

鈴木 栄弥
設計営業・ウェブマガジン編集長

鈴木 栄弥 / Suzuki Emi

エイミー

2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー

静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。

小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!

わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!

●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞

●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞

●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞

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