人生の素敵な転機に寄り添い、もう一度、住まいを好きになれるように―。
お子さまの独立、趣味の時間の充実、新たな家族の形。今回は、それぞれの暮らしの変化に合わせて、長年愛着のある我が家を、より快適で心地よい空間へと生まれ変わらせるストーリーをご紹介します。それは、単なる住まいの改装ではなく、新しいライフステージに寄り添う新しい形との出会いでした。
南国リゾートが夫婦の憧れ
東京都渋谷区にご夫婦でお住まいのNさん。沖縄のリゾートホテルに魅せられ、遊びに行くたびに「こんな空間で暮らしたい」と感じていたそうです。その夢を実現すべく決意したリノベーション。ご主人「自分たちの思い通りの空間にしてもらえましたから、外出や外食が減って、家で過ごす時間が明らかに増えましたね。リビングにヨガマットを並べて妻と一緒にヨガをしたり、趣味のギターを弾いたりして過ごしています」と。奥さまは「以前は友人を呼ぶのもちょっと躊躇していたんですよね。なんとなく窮屈な雰囲気の間取りでしたから。でも今はこんなに広い空間がありますから。皆を呼んでよくホームパーティしています」と、新しい暮らしの魅力を語ってくださいました。
ようこそ美術館へ!
築30年のマンションにお住まいのKさんご夫妻。当初は水回りのリフォームを検討されていましたが、奥さまの「こうしたい」という想いから、フルリノベーションへ。特にこだわったのは「いらっしゃいませ美術館」と名付けた廊下スペース。奥さまの好きな作家さんの作品をはじめ、家族旅行の思い出や記念の品々が、ギャラリーのように美しく並びます。大切な仏壇もすっきりと収まり、新しい暮らしが始まりました。
リノベで見つけた、未来の快適なカタチ
築20年以上のマンションで暮らすOさんご夫婦。ご主人の退職を機に、気になっていた水回りの不具合をきっかけとして、全面的なリノベーションを決意。「一緒にリノベーションを進めたい」と感じた雰囲気を大切に、10か月かけて理想の住まいづくりを実現。「最後は牡蠣パーティーで施工チームと完成をお祝いしました」と奥さま。今では同じマンションの方から相談を受けることも。「かつての自分を見るような思いで『きっと大丈夫』と励ましています」と、温かな笑顔で語ってくださいました。
夫婦のキュレーションが紡ぐ空間で
マンション購入時より「いつか理想のリノベーションを」と考えていたFさんご夫婦。愛着ある住まいの記憶を残しながら、建築家の美学を取り入れた心地よい空間づくりを実現。「ドアを開けたとき、住んでいた懐かしさを残しつつ、快適性は格段に上がった」とご主人。奥さまも「キッチンに立ちながら会話を楽しめる」と、新しい暮らしの心地よさを。「出張から帰ると、お気に入りの椅子で過ごす時間が、より大切なひとときに」と、ふたりの暮らしに寄り添う住まいの魅力を語ってくださいました。
緑豊かなベランダのある大人の隠れ家
慣れ親しんだ土地で、戸建てからマンションへの住み替えを決めたMさんご家族。これまでの住まいの経験を活かし、風通しの良い快適な空間を実現。玄関を入ると、ガラス越しにおしゃれな小上がりが出迎え、その先には広々としたダイニングテーブルと緑豊かなベランダが。「猛暑でもエアコンがいらないほどの心地よさです」とご主人。奥さまは「自分の暮らしを知ることが基本。お気に入りの空間を中心に考えることで、理想の住まいが見えてきます」と、新しい住まいでの発見を語ってくださいました。
未来も好きなものに囲まれて
10年間温めてきたリノベーションの夢を実現したTさんご夫婦。3人のお子さまの独立を機に、これからのふたりの時間のための住まいづくりを決意。「自分が病気をしたこともありまして、とにかく彼女の方が、多分、僕よりも長く人生を生きると思っていたので。年齢的にもね、60半ばを過ぎて親も看取り、子どもも独立したので、後々彼女が困らないようにできたらな良いなということですよね。」とご主人は奥さまへの想いを優しく語ってくださいました。