古くなった住まいを新しくする <Re>だけでなく、住まいを通して、ご家族の「こうありたい <Be>」という願いまで実現したい……そんなエントリエのコンセプトに共感してくれた、ファッションデザイナーKODAI YASUNOさんによる連載。愛着のある洋服を染色することで、新たな命を吹き込み、クローゼットの中に眠っていた相棒を再びあなたのお気に入りの一着に。そんな一人ひとりの物語を紹介していただきます。

KODAI YASUNOとは
安野 広大(やすの・こうだい)さんが立ち上げた染色とシルバーアクセサリーのオーダーを受けるアパレルブランド。専門学校でデザインとファッションビジネスを学んだ後、WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。2019年より自身のブランドをスタート。

#15 現在の自分色に服も染め替える

セットアップの染め替え

今回のオーダはスウェットのセットアップの染め替え。もともと形や色、素材感が気に入り購入されたというクリーム色のスウェットでしたが、最近は好みのコーディネートの系統が変わってきたそうです。

「現在の自分に合わなくなったような気がする。黒色に染色してほしい」とのオーダーでした。ただ、真っ黒ではなく、少し着古したかのようなくすんだ黒色のイメージをお持ちでしたのでそのご要望を叶えるよう、染色をすることに。

染料と染め具合を調整し、ビンテージ感を出す

本来色落ちや劣化してしまった服を蘇らせるために染め替えをしますが、今回のオーダーでは「カラーを変えつつもいかにビンテージのようなくすんだ色を出すか」という点が課題でした。
真っ黒にならないように染料と染め具合を調整しつつ、少しくすんだ黒に染色していきます。今回は完全にビンテージ感を出すのではなく、経年変化を楽しんでいただけるよう、くすませすぎず、少々色落ちした程度の黒色に染色しました。

過去の自分を染め替える。現在の自分に合う一着に

▷“最近着こなしに困っていたアイテムだったが今の自分に合う色合いに染色してもらえて大満足!服 と一緒に思い出をつくっていけるというのも良い”とのお客さまのお声をいただきました。

服は一番近くで思い出を一緒につくっていけるアイテムです。もちろん今まで思い出を刻んできたアイテムを今の自分に合う形に染め替えて蘇らせることもとても良いですが、これから思い出を刻んでいく服を制作して一緒に経年変化を楽しむのも趣深いことです。ぜひそのような染め替えをご希望の方は一度ご相談ください!

● KODAI YASUNO

【Online shop】https://shop.kodaiyasuno.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/kodaiyasuno_official/