遊ぶように描くことで、世界が動き出す | シルクスクリーン作家 shota

布とインクを使って絵を描くシルクスクリーン作家・shota(ショウタ)さん。もともとグラフィックデザイナーだったshotaさんは、飲食業界に転職。そして現在は長野県にある浅間山のふもとで営むカフェ「KOICHIRO COFFEE(御代田町)」もまた、shotaさんの表現の場のひとつにもなっています。
描かれるのはshotaさんの暮らしの眼差しを感じる自然の風景や動物、植物。やわらかく生き生きとした線で描かれた作品は、あたたかく、見る人の心に静かにひらいていきます。

心を動かす言葉との出会い

題「だいじょうぶ」

絵で、癒しや元気を届けたい。そう思うようになったきっかけは、ある絵画展でいただいた言葉でした。

「しょうたさんの絵は元気が出ますね!」「肩の力が抜けました」。そんな感想をいただいた時、純粋に自分が楽しんで描いたものが、人の心に届いたことに感動しました。それ以来「誰かの癒しや明日の活力になるなら」という思いが生まれたんです。

自分が描き始めるとき、モチーフは決めていません。まずは好きな線を引いたり、色を置いたり。自由に描いていると、「鳥に見えるな」「これは花だな」と、あとから見えてくるものがあるんです。予定調和ではない描き方から想像していなかった絵が浮かび上がった時、とても嬉しくなります。

反対に、動物を描きたい!浅間山を描きたい!と思ったら最初にモチーフを決めて描くことも。ただ「猫」を描いていたのに、出来上がってみたら「シロクマ」になったりもします。

題「ひみつねこ」

自分の中で「いいな」と思った時点が、完成の合図です。

遊ぶように描く。自由から生まれた生命感

表現の手法としては、シルクスクリーンや墨、デジタルなど、現在は、さまざまな技法を使います。Illustratorなどのソフトも使いますし、線画も好きですが、シルクスクリーンには特別な思い入れが。

制作風景

シルクスクリーンを使いはじめたのは、以前の職場で家庭用のシルクスクリーンキットをいただいてからです。自分でTシャツやバッグを作る中で、「こういう使い方はどうかな」と、シルクスクリーンの本来の使い方とは違う方法を試す中で1枚の浅間山の絵が完成しました。その時、発色や線の質感が、自分にすごく合っているなと感じたんです。

作品を制作する上で大切にしていることは、ありきたりかもしれませんが、「楽しんで描く」こと。子どものように、絵を楽しんでいます。そうやってできた作品は、止まっているはずの画面の中でも、動物たちがなぜか息づいているように見え、生命が宿っていると感じています。

言葉を超える、表現の可能性

営んでいる「KOICHIRO COFFEE」というカフェで使っているロゴも、自分の落書きから生まれたものです。コーヒー豆のブレンドにもオリジナルの絵を使っているので、そこから作品に興味を持ってくださる方もいます。

KOICHIRO COFFEE

ありがたいことに、個人で活動されている方からロゴ制作のご依頼をいただくこともあります。カフェがハブになって、人と人がつながったり、絵の世界に触れていただけたりするのが、とても嬉しいです。

店内では、作品のほか、ロゴ入り珈琲の販売も

今後は、いつか、自分の身体よりも大きなキャンバスに思いっきり絵を描いてみたいです。

今年の7月5~6日には東京都で行われる『デザインフェスタ』への出展があるので、たくさんの方に絵を見ていただいて、癒しや元気を届けられたらと思っています。

絵は音楽やダンスと同じように、言葉がなくても伝わるもの。国境を超えて、もっとたくさんの人に絵を届けられるように、がんばっていきます。

題「nontitle」

出展情報:デザインフェスタvol.61

2025年7月5日(土)・6日(日)の2日間、東京ビッグサイト 西&南ホール全館にて開催されるアジア最大級のアートイベント「デザインフェスタvol.61」に、シルクスクリーン作家shotaさんが出展いたします。

イベント概要:

  • 日時:2025年7月5日(土)・6日(日)10:00〜18:00
  • 会場:東京ビッグサイト 西&南ホール(東京都江東区有明3-11-1)
  • アクセス
    • ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」徒歩約3分
    • りんかい線「国際展示場駅」徒歩約7分
  • 入場料
    • 前売券:1日券800円、両日券1,500円(両日券は前売のみ)
    • 当日券:1日券1,000円(両日券の当日販売はありません)
    • ※小学生以下は入場無料
  • 公式サイトhttps://designfesta.com/

shotaさんの作品を直接ご覧いただける貴重な機会です。ぜひ足をお運びください。

展覧会「わたしのかたち(2024/11/19~25)」での一枚(左がshotaさん)
一戸翔太/カフェ店主・画家
1986年生まれ。埼玉県蕨市出身、長野県在住。
Instagram
WEB
Instagram(カフェ)

やさしいあなたへお手紙を #107 – mayamoonからの日々の芽便

こんにちは。お元気ですか? 5月も半ばいかがお過ごしでしょうか先日千葉に1泊旅に行ってきました。ハーブ園や馬もいる北海道のような市の宿でのんびりしてきました。ラベンダーの摘み取りができて、しかもフレンチラベンダーテンション上がるハーブ3種類を選んで作る寄せ植えもやりました。家でもできるけど笑
滝も見て海にも行って自然を楽しんだ後は直売所ツアー2日で7カ所も巡りました。(笑)夏野菜の会を始め、室内用の植物、山の草ハーブなどなどいっぱい買って大満足。特に大物はエクメアファッシアータと言うブラジアさんのパイナップル科のロゼット状のカブの植物謎の植物どうなっていくか!?ではまた

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

エシカルな暮らしをきりとる

毎晩、炭酸水を飲むのが日課なので今までは500mlのペットボトルを箱で購入してましたが、炭酸水メーカーをお迎えしました。

デザイン重視でaarkeのマットホワイト
北欧のメーカーなのでそれも惹かれた理由のひとつです。
期間限定で値下げされていたのも大きい!
思ったよりサイズも大きすぎず、レビューで見ていたよりも炭酸も割と効いてて良い。最高です。

ガスシリンダーは購入時に返却なので楽そう。
これでペットボトルのゴミが減ります

#aarke#アアルケ#アールケ
#炭酸水メーカー#炭酸メーカー
#北欧デザイン#エシカルな暮らし

ルームツアー

sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!

お部屋の全体を動画でご覧いただけます。

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大切な思い出とともに。日々を楽しむためのリノベーション | リノベーション事例 #83

家族と過ごした築40年の家で、現在はひとり暮らしをしているYさま。「家を売ろうか、リノベーションしようか」と悩んだ結果、息子さまの紹介でエントリエと出会い、リノベーションを決意しました。担当者と二人三脚でご自身の新しい暮らしに向け、打ち合わせを重ねました。趣味である手仕事を楽しみながら、これからの暮らしにわくわくする毎日を送っています。

物件について

所在地神奈川県横浜市
建物種別マンション・RC造(築40年)
リノベ面積74.5㎡
費用1000万(解体費・各種工事費用・デザイン費込み)
時期2024年

暮らす家族

Yさま 

話し手

Yさま

担当スタッフ

二見 奈々絵 長谷川果菜

リノベーションを考えたきっかけ

Yさま:この家はもう築40年になりますが、特に手を入れてこなかったんです。今回、担当してくれた二見 奈々絵さんが家を見に来たときも、絨毯がボロボロで…。もうどうにもならないくらいの状態でした。
私がひとりになったタイミングで、「家を売ろうか、リノベーションしようか」といろいろ考えました。結局、良い物件は見つからなくて。息子の後押しもあって、最終的にリノベーションをすることにしました。

エントリエの決め手を教えてください。

Yさま:決め手は、もちろん、エントリエにリノベーションをお願いした息子がとても満足していたからです。ただ、年齢的にも体力的にも、私ひとりではリノベーションは無理なんじゃないかなと不安でした。
最初は息子と一緒に相談に行って、アドバイスをもらいながら進めて。途中からは、重要な場面だけは参加してもらい、あとは二見さんと一緒に進めてもらいました。

BEFORE

AFTER

どのようなご要望をお持ちでしたか?

Yさま:「和室をウォークインクローゼットにして、リビングの空間を広く。そこでゆったり過ごしたい」と伝えました。もともと3LDKだったこの家は、家の真ん中に和室があってとても使いづらくて。リビングを広くして、編み物をしたり、本を読んだり‥‥そういうひとりの暮らしを楽しめるお家にしたくて。

それから、キッチンも昔から憧れていた対面式にしたいと伝えました。もちろん、リノベーションってなんでも自由に変えられるわけではないだろうから、最初は「これはできるのかな?」と思いながらですけど。

【Before】独立したキッチンと和室で区切られていました
【After】間仕切り壁や天井を解体しオープンなLDK空間に

プランや打ち合わせの進め方は、いかがでしたか?

Yさま:これはいいぞ! と思いましたね。私がなんとなく考えていたことをプランとして具体的に示してくださったんです。仕様決めは、ほとんどお任せしてしまいました。サンプルもたくさんあって、私ひとりではとても選べないし、わからない!(笑)

だから、二見さんと長谷川さんがある程度選んでから「この中からどうですか?」と提案してくれて、本当に助かりました。例えば、壁の色合いは、もともと真っ白だったところを、「少しグレーがかった色の方が落ち着くのでは」というアドバイスを受けて、薄いグレーに。洗面所のタイルも、エントリエの施工例を見て、「ああいうふうにしたい」とお願いして取り入れました。すごく可愛くて、見るたびに嬉しくなってしまいます。

お気に入りのクロスが映えるすっきりした玄関
グリーンのタイルはYさまがお好きな映画のワンシーンを再現したもの

担当者との思い出を教えてください。

Yさま:ただ間取りを決めるだけじゃなく、細かいところまでケアしてもらえて、本当に助かりました。管理組合や近隣への説明など、工事に関することも丁寧に対応してもらって。おかげさまで、満足のいく家になりました。
それにひとり暮らしだと普段誰かとあまりおしゃべりしないので、会ってお話しするのが毎回とても楽しかったです。

着なくなったお洋服や毛糸を使い、なんでも作り上げてしまう奥さまのミシン部屋と寝室

ご希望だった対面キッチンも実現しましたね。

Yさま:そう、憧れの対面キッチンです! やはり、外の景色がいいので、壁を見ながら作業するのとでは開放感が全く違います。広い空間を見ながら作業するのは、とても楽しいんですね。最近はあまりお料理もしなくなりましたけど、お茶を入れるにしても、何をするにしても、とても気持ちがいいです。

今までと違ってにおいが部屋に広がってしまうという点もありますが、レストランのカウンターで食事しているときも、近くで料理していると匂いは漂いますよね。そんな感覚を、楽しんでいます。

【Before】独立したキッチンスペース
【After】オープンで明るいキッチンスペース

リノベーションをきっかけに、暮らしに変化はありましたか?

Yさま:もともとこの家には4人家族で住んでいたので、それぞれ荷物も多かったんです。それに対して、収納が全然足りていなかった。年齢的にも「終活」「断捨離」だなんていいますけど、リノベーションを機になんでも、捨ててしまいました(笑)。写真も、本当に必要なものだけ。今は、本当に大事なものだけが手元に残っていて、スッキリしています。

お洋服と洋裁用の材料をウォークインクローゼットに収納
玄関横にストックヤードを設け、靴と日用品が収納できるように

ダイニングには、思い出の詰まった家具を置いているそうですね。

Yさま:ダイニングテーブルは私にとって特別なものです。洋裁学校に通っていた頃に買ってもらった作業台を天板に使用しています。何十年もの間、私の汗と涙が染み込んでいる、本当に思い出深いテーブルです。息子に黒いアイアンの枠を買ってもらい、自分たちで2枚の天板を組み合わせてテーブルにしました。9月頃に仕上がったのですが、今乾燥して木が少し開いてきていて、「まるで生きているみたいだな」と思っています。とても満足しています。

それと、ダイニングテーブルと一緒に置いてある椅子は、夫が定年退職後に作ったものなんです。横浜の家具屋さんでキットを買って、椅子作りに挑戦したんです。不器用な人だったのに、ちゃんとできていて驚きました。いつも見守ってもらっているような気持ちでいます。

暮らしてみてどうですか?

Yさま:エントリエでリノベーションしてもらって、本当によかったと思っています。やはり、住み慣れた環境ですから。リノベーションをしたからこの生活があるんだなとしみじみ思います。

空間がきれいになると、「ランプを置きたいな」「オットマンに足を乗せられるような、少しゆったりした椅子が欲しいな」なんて考えるようになりました。これからどんなものを探そうかと考える楽しみがどんどん増えています。これから外に出かけて、いろんなものを見て回りたいと思っているんです。あたたかくなる日が、待ち遠しいですね。

「私の趣味に使う布や糸。これから少しずつ整理しながら、編み物をしたり、ミシンを踏んだり、手仕事が好きなので、楽しく暮らしていけたらと思っています(Yさま)」

アールの壁の魔力。優しくなれる私らしい空間作り #79

皆さまこんにちは! 新緑深まる今日この頃。

いかがお過ごしでしょうか?

私はと言えば、いよいよ今月末辺りに新居の完成予定で、来月に今の自宅から引っ越す事が決まりました。

そして……

家の完成を迎えると同時にentrieさんでの連載を終了させて頂く運びとなりました……(涙)

今の自宅とさらにその前の自宅をリノベーションさせて頂きましたご縁で、
こちらの連載や、たくさんの企画に参加させて頂き、entrieのみなさまには感謝しかありません!

次回で最終回となりますが、どうぞ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!

前置き長くなりましたが、今回のテーマ「アールの壁」。今回の新居で、積極的に取り入れました。

直線の壁とは違った空間の丸みや柔らかさが感じられるので、年齢を重ねた今とても魅力的に感じたのです。

クロスでなく、塗り壁を採用した箇所は、このアールの曲線によって、素敵な陰影が生まれ、相乗効果でどちらの良さも際立つ空間に。

天然木との相性もまた良きでした。

パントリーの入り口も曲線に。

これだけで、なんだか優しい気持ちになれそうです(笑)。

丸みって、全体的に取り入れると空間が洗練されるけれど、優しい空気感を纏い、穏やかな気持ちになれます。

この空間をどんなインテリアで仕上げるか楽しみです!

“とまり木”になってきたかも – 鴨home 18羽目

親戚、友人、子どもの友だち。知らない靴があるのは日常茶飯事。
このゴールデンウィークも毎日、誰かが泊まりに来ていた。人が来る家になるといいなと考えてはいたけど、まさかここまでとは。

ある日の夕方、遊びに来ていた友人と一緒に夕飯を食べていたときのこと。
ここ最近いろんなことがあって、張りつめていた心がふっとゆるんだのか、気づけば友人の目から涙がこぼれていた。いつもは遠慮がちな子だけど、「今日は、泊まってもいい?」と素直に感情を出してくれたのがとても嬉しかった。

“家”がそれぞれにとっての“とまり木”であれ。

これは家ができたときに、エントリエの設計士の鈴木 栄弥さんがくれた言葉で、わたしはそれがすごく好き。
家族だけでなく、いろんな人が来て、安心する時間を過ごしてもらいたい。

ひとりになれるけど、孤独にはならない。
気配は感じるけど、視線は届かない。
この家は、そういうふうに作ってもらった。

リノベーションを決めたときのコンセプトは「家族が家族じゃなくなる家」。
冷たい意味ではなくて、必要なときに「個」として安心できる場所が欲しかった。

最近“こうなったらいいな”と思っていたことが、少しずつ現実になっているなと思うことが増えた。
思っていたより静かに、しかもだいぶ自然に。

占い師の友人曰く「イメージできる願いごとは、具体になる」らしい。

もしかして次は、“家事が勝手に終わる家”とかも叶うんじゃないかと、少しだけ期待してる。

最近の飼い猫おいどんの様子

来客があっても逃げないし、泊まりに子どもたちがゴロゴロすると一緒にゴロゴロしている。


▷「家族が家族じゃなくなる家」を設計した人はこちら

【梅雨のお悩みに】エコカラットで心地よい住まいづくり – リノベをマナブ。 #106

ジメジメとした梅雨の時期は、空気のこもりや湿気、においなど、室内環境でも影響を感じやすくなる時期でもあります。今回はエントリエ編集部より、湿気やにおいが気になる季節にぴったりの素材「エコカラット」についてご紹介します。

調湿・脱臭を叶える「エコカラット」とは?

エコカラットは住宅設備機器メーカーのLIXIL(リクシル)が開発した機能性内装壁材で、調湿・脱臭・有害物質の低減といった性能を持ちながら、デザイン性も兼ね備えた優れものです。特に進化版の「エコカラットプラス」は、従来のエコカラットの性能に加え、水や汚れに強くなっており、水拭き掃除が可能という点が大きな特長。そのため、トイレや洗面所などの水回りでもより安心して使えるようになりました。

特に梅雨時期に嬉しいのが、「湿気を吸ってくれる」性質。部屋干しや外気との温度差で発生しがちな結露を抑え、室内の空気を快適に保ってくれます。しかも、においの元となる成分を吸着・低減してくれるため、ペットを飼っているご家庭や玄関・トイレまわりにもぴったりです。

空間の“部分使い”で快適&おしゃれに

エコカラットは、壁一面に貼る必要はありません。たとえば、以下のような“ポイント使い”で取り入れてみるのもおすすめです。

  • 玄関の正面壁に貼ることで、こもりがちな靴のにおい対策に
  • トイレの壁面にアクセントとして貼り、清潔感と機能性を両立
  • ペットがよく触れるリビングの一部に施工し、においと汚れの軽減

素材としては石のような質感で、光を受けたときに生まれる陰影が美しく、40種類以上のデザインバリエーションが揃っているのも特徴です。色や形、パターンの種類も多いため、お部屋の雰囲気や好みに合わせて選ぶことも楽しめます。

淡い暖色のタイルがエコカラットです

エントリエの建築士・ゆーさんの視点から

ペットとの暮らしを大切に考える建築士 ゆーさんこと澤雄太も、エコカラットについてこのように話しています:

「リクシルの『エコカラットプラス』という素材がおすすめです。デザインの良さも備えながら、においを吸い取って吐き出してくれる。不思議なことに水分も弾くので、汚れもつきにくいんです。」- 澤雄太による記事「ペットと壁材について」あにまるしぇ#57より

実際にゆーさんは、ネコちゃんやワンちゃんが壁に体をこすりつけたり、爪を立ててしまうようなご家庭でも、腰の高さまでエコカラットを貼ることを提案しています。

機能性を持ちつつ、空間の表情まで変えてくれる素材だからこそ、ただの“におい対策”ではなく、心地よく、美しく暮らすための一手として取り入れたいエコカラット。

ペットとの暮らしや梅雨時期の快適さ、住まいの見た目まで、暮らしの悩みにしっかり応えてくれる素材です。気になる方は、ぜひエントリエの建築士にご相談ください! 住まいの使い方やご家族の暮らし方に合わせた、最適な使い方をご提案します。

やさしいあなたへお手紙を #106 – mayamoonからの日々の芽便

こんにちは。お元気ですか?
私は、まだ個展の余韻にひたりつつ、日常が少しずつ戻ってきています。

今回の個展は、毎日たくさんの人が遠くから、近くから訪れてくださって、スタートから終わりまで一度も人が途切れることなく、本当にすごかったです…ありがたかったです。

展示は、場の雰囲気や作品、来てくれる人たち、そして自分自身の心持ちによって毎回違っていて、やるたびにいろんな気づきがあります。

私が個展を開く目的というのも、「自分の作品を見てほしい!」というよりも、ふだんなかなか会えない人たちに会えること。その意味で、今回は大成功だったと言えそうです。

私の方は知らなかったけれど、いつも見てくれていて
はじめて会ったのに、なつかしいような人たちにたくさん出会えました。
このタイミングで、今この瞬間に出会えたことに、じわじわと感慨深さがこみ上げてきます。
あー、生きててよかったな~。

さて、しばらく展示の予定はありませんが、イベントには参加します。
今年の後半はカナダや台湾でも出店する予定なので、気合いを入れねばー!

でも、ひとまずは静かに、ドラマなどをダラダラ見て、ひとりこもりたいと思います。

新緑の5月、畑仕事もがんばります。
ではでは、また来週!

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

手元をきりとる

ダイニング横のスイッチ
目に留まるのでデザインされたものを選定しました

@zolbonne
ZS7-103W / BR

フラットなセラミックプレートに真鍮のトグルスイッチ
鋲で止まっていないところがめずらしい
3連を横向きにしてつけてもらった!

シンプルかつ遊び心のあるデザイン
リビングホールもお揃いのシリーズのスイッチを付けました

キッチン腰壁のスマート笠木も拘ったところ
笠木の存在感がなく、すっきりしているのが良かった◎
納まりが良かったのでお客様にも提案しました (ご提案した施工事例はこちら)

ルームツアー

sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!

お部屋の全体を動画でご覧いただけます。

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緑豊かな都心のまち 赤坂編 #42

SABOTENSのお散歩、今回は赤坂です。駅前には商業施設やオフィスビル、ホテルなどが立ち並び、ビジネスマンが行き交っています。しかし大通りから一歩中へ入って嗅覚を頼りに歩いてみると、都内屈指のパワースポットとして知られる神社や緑豊かな住宅地が現れます。都心をゆったりした気持ちで歩くという、贅沢な時間を過ごしました。

パワースポット・日枝神社でパワーチャージ

今回SABOTENSがやってきたのは、赤坂! 駅から外に出ると、いきなりビル・ビル・ビル。このTHE・都心でも、いつもの嗅覚は発揮されるのかと戸惑いつつ、道の端っこではみ出すタンポポを発見。

村田:あ、タンポポが隙間から咲いてる!

藤田:花盛りだね。

すぐそばでは、なんと第一落ちもん発見!一気に赤坂に親近感が湧き、幸先の良いスタートです。

藤田:あ、落ちもんもある!

村田:かわいい!なにこれ?

藤田:熊のぬいぐるみかなあ。幸先いいね。

村田:いいスポットだ。

駅のすぐそばには、日枝神社(千代田区永田町2丁目10−5)という大きな神社。縁結びや仕事運、商売繁盛など幅広いご利益があるとされ、多くの参拝者が集まるパワースポットです。もちろん我々も、パワーにあやかりに参拝しにいくことに。

村田:うわあ、氷川神社の鳥居、立派だ!境内に行くためのエスカレーターまでついているよ。

藤田:おじゃましまーす。

藤田:桜もまだ残ってるね!

村田:桜吹雪がいいなあ。境内は広々してるね。街中にこんな場所があるなんて。

細野:境内にかわいい猿の像があるね。

藤田:そうそう、日枝神社には、道開きの神様である猿田彦様がいるからね。

お参りを済ませた後は、境内授与所へ。猿をモチーフにしたお守りや絵馬など、多種多様な授与品が並んでいます。日々も将来も何かと気になる私たち。日枝神社のパワーを少しでも持って帰りたいと、真剣に選びます。

藤田:いろんな種類のお守りがあるね!楽しい。

村田:お守りに絵馬に手ぬぐいに……かわいい!願い事によって組み合わせられるお守りもある。

細野:猿のステッカーもあるよ。

村田:金ピカにひかる「商売繁盛」のステッカーまで!お守りとセット買おう。

藤田:私はステッカー3種類。神社で爆買いする私たち……。

パワーを思いっきり充満させた後は、「山王日枝神社」の大きな石碑の前で記念撮影をして、神社を後にしました。

大都会のスキマを求めて

神社を後にした一行は、赤坂のまちへ。前日の天気予報では大雨予報でしたが、不思議と晴れ女のSABOTENS。この日は雨が降っていないどころか、うっすらと晴れ間まで見えてきました。

藤田:晴れてきた!嬉しい。

村田:ほんとだ、晴れ間が見えてきたね。

細野:大雨予報だったのに。

藤田:昨日天気予報で「雨」って聞いて、そんなバカなと思ったよ。

村田:なんとかなるんじゃないかと思ったら、なんとかなった。

藤田:散歩日和って感じだね。

村田:ようやく暖かくなって、外を出歩くのが楽しくなってきたよ。

大通りを一歩中へ入ってみると、料亭や居酒屋、スナックなど色々なお店がひしめいています。

藤田:見て、この扉!

村田:秘密の扉!?どこにつながってるんだろう!

藤田:点検のための扉かな。

細野:異次元につながってたら楽しいね。

村田:うわあ、いいねえ、このビル。

細野:ここに「SABOTENS」っていう看板があったらいいね。

藤田:最高だね!60歳くらいになったら3人でスナックでもやりたいねえ。3坪くらいで、友だちだけ来るスナック。

村田:いいねえ。

藤田:「今日、行ける人!」「行けるよ」って気が向いたらやる感じ。

村田:日替わりで店番して。「今日は腰が痛いから無理」とか。

藤田:「じゃあ今日は開けなくていっか」って。

細野:ゆるゆるだ(笑)

ここで、人気のないビルと地面の間に空いていた隙間が気になり立ち止まる筆者(村田)あやちゃん

村田:ここは使われてないビルなのかな。ビルの下に隙間がある。どうする?隙間から誰かがこっちを見てたら……。

藤田:怖いよ(笑)

村田:こういう隙間から草が生えてるの、いいなあ。赤坂の「はみだせ緑」スポットだ。

藤田:すごいね!元気。かわいい。

ふと不動産屋の看板を発見。気になってチェックしてみると、なんと売地にとんでもない価格がついていたのでした。やはりここは赤坂……。

細野:におくきゅうせんまんだって!

藤田:すごい。

村田:さすが赤坂。この辺に生えてる草は、高級な草だね。小さな隙間でも平気で坪単価10万くらいしそうだよ。

村田:見て、この階段、気になる!

藤田:いいね!行ってみよう。

村田:赤坂にこんなところがあるんだっていう意外な場所が結構あるね。

藤田:ほんと、面白いね。

村田:意外と隙間の緑も多くて楽しいな。

藤田:ギャップがあるね。赤坂のイメージと。

藤田:あ、猫チク(猫よけのためのチクチクしたシート)だ。猫、ここで生きていくのは大変だろうね。

村田:この辺に猫なんているのかなあ。もしかして人チク?

藤田:酔っ払いチクかも。

藤田:この段ボールは、誰用かな?

村田:ぶつかっても痛くないように?

細野:赤ちゃん向けとかなのかな。

村田:優しい。

藤田:見て、ビルとビルの間に1本だけ、木が生えてる。

村田:ひょろーんとしてるね。赤坂で勝手に生えた木。

藤田:光合成はなかなかむずかしそう。頑張れ!

ゆっくり歩く赤坂の時間

藤田:赤坂みたいな都会を歩くのも楽しいねえ。いつも仕事で来るときは急いで歩いてるから、あまり隅っことか端っことかは見ないもんな。

細野:確かに。マップを見て「ここ」っていう目的地にしか来なかったな。

藤田:こんなに急がずじっくり赤坂を歩いたのは初めてだ。

村田:なかなかないよね。

細野:こういう時間は必要だね。2時間くらい目的もなく歩くってすごいよね。

藤田:贅沢でありがたいことだよね。

村田:お、なにかのキャラクターが落ちてる。

藤田:ぬいぐるみだ。これなんだっけ?シモン?

細野:シナモロールだ。

藤田:シナモンロールか。

細野:実は「シナモンロール」じゃなくて「シナモロール」なんだよ。

村田:そうなんだ!食べ物のほうかと思ってた。

細野:見て、ビル毛だ!

村田:ほんのちょっと生えてるね!その下にはプチ整形できるクリニックが入ってる。

藤田:どうする?次に会ったとき、私の顔がちょっと違ったら。

村田:大丈夫。静かに受け入れるよ。

細野:開けた公園がある。

藤田:噴水もあって、いい感じ。

村田:ベンチにいるおじさんの周りに鳩が集まってるね。

藤田:おじさん、意外とこのあたりの御曹司かもよ。

村田:赤坂一帯を取り仕切る影のフィクサー?鳩にいたずらする人がいないかどうか見守ってるのかも。

そんな話をしていたら、突然おじさんが鳩を追い払い、わたしたちの頭上を鳩が一斉に飛び去っていきました。

藤田:見て、木の根元が池みたいになってる。自分たちの水を自分たちで確保できるね。

細野:貯水池だ。

村田:自給自足。

公園を過ぎるとマンションや戸建ての住宅が増えてきました。赤坂は坂の多いまちでもあり、住宅街の合間に傾斜のある道が現れます。

村田:この坂は「転坂(ころびざか)」っていう名前なんだ。「江戸時代から道が悪く、通行する人がよくころんだために呼んだ」んだって。

藤田:悲しい……。ここで色んな人達が転んできたんだね。

村田:坂に名前がちゃんとついてるのがすごいね。横浜に「尻こすり坂」っていう坂があるんだけど、それと戦わせたいな。……あ、椅子が捨てられてる。

藤田:この椅子に乗ったまま前の転坂を下ったら楽しそう。そういう非日常を味わいたい。

村田:ちょうどいいところに椅子があるよね。

細野:AIを駆使してその映像を作りたいね。

赤坂でたくましく育つジャスミン

ゆっくりした時間を過ごせるありがたみを噛み締めながらブラブラと歩いていると、木々の緑に包まれた神社を発見。赤坂氷川神社(港区赤坂6丁目10−12)です。

細野:あ、神社だ。

藤田:氷川神社なんだね。

村田:行ってみよう。

細野:雰囲気のいい神社だね。

村田:日枝神社とまた雰囲気が違うね。木々のいい香り。

村田:「包丁塚」だって。料理人の使い古した包丁や魚の霊を慰めるためみたい。そうか、赤坂といえば昔から料亭が多そうだもんねえ。

藤田:そうか、そうか。

細野:いろんなものにまつわる神様がいるんだねえ。

藤田:木が大きくて気持ちいいねえ。

村田:ほんとだねえ。

藤田:やっぱり東京って緑が多いよね。

細野:こういうところを見ると、赤坂って住めるって思うね。

縁結びのパワースポット・赤坂氷川神社。さくらんぼの形をしたかわいいおみくじを発見して引いてみたところ、縁のあるお相手について具体的なアドバイスが書かれていました。

細野:相性の良い血液型とか星座とか、具体的なことが書いてあるんだね。

村田:「待ち合わせは静かな公園や美術館がいい」「2歳差までよい」って、こんな具体的なことまで!

細野:ご縁を探している方には参考になるね。

村田:勉強に対するアドバイスもあるね。「やる気を起こすには早急に目標を定めるべし」。確かにそうだ。

細野:私のは「暗記が雑」って書かれてる(笑)

藤田:私は「根気よく継続してやるべし」って。

細野:学問だけは、厳しいアドバイスだね。

藤田:親身になって、適格なことを手厳しく言ってくれるね。

中を確認した後は、ナギの木に結びつけます。

藤田:いいこ゚縁がありますように。よろしくお願いします。この連載はパワースポット巡りになりつつあるね(笑)

細野:お散歩して疲れたとき、神社に来ると一回リセットされる感じがするよね。

村田:やっぱいいよねえ。神社って。

赤坂氷川神社は、境内だけでなく周囲も緑豊かで、静かな時間が流れていました。

藤田:赤坂なのに、まるで箱根に来ているかのような感じがするね。

村田:神社があると、まちにどこかゆったりした雰囲気が流れていていいねえ。

藤田:大きい木があって、境内も広々していて。

細野:赤坂氷川神社は、東京十社巡りのスポットでもあるんだって。

藤田:東京は神社が多いんだねえ。

村田:さっきの日枝神社も入ってるね。どっちの神社にも、熱心に参拝されている人たちがいたね。

神社の周りを歩いていると、細い路地に気になるもじゃもじゃスポットを発見!近づいてよくよく見てみると、なんと小さな鉢から大きく育ったジャスミンでした。

村田:うわージャスミンがたくましすぎる!

藤田:めちゃくちゃいいじゃん!この道通ってよかったね!

村田:反対側から見てもすごい!

藤田:あんな小さな鉢からこれだけ育ってるなんて、思いもしないね!

村田:鉢の札に「赤坂6丁目住民有志 園芸部」って書いてある。いいなあ!有志の園芸部の方々がいるんだ。

細野:お会いしたいね。

村田:会いたいよ、園芸部さんに。最後に赤坂の素敵な園芸スポットに出会えてよかった!

藤田:素晴らしい場所だったね。

ビルが立ち並ぶ駅周辺は「THE・都心」の印象だった赤坂。歩き進めるにつれて、緑豊かな神社や静かな住宅地、植物愛あふれる園芸スポットなど、思いがけない見どころに溢れていました。

細野:面白かったね!

藤田:古くてかわいいおうちが意外にいっぱいあったね!そういうおうちをリノベーションして住めたら最高。

村田:私も、古くてかわいいマンションに住みたいなあ。願わくば神社の近くに住みたいなあ。都会だけどすぐそばに自然豊かな場所があって。赤坂、色んな雰囲気の場所があったなあ。

本日の一コマ漫画

日枝神社に参拝に来た3人は、お守りを爆買いしたり、神社の像が猿の神様にテンションが上がり、ついついおしゃべりが止まらなくなってしまった。そうすると、前で熱心にお祈りしていたおじさんがめちゃくちゃ耳栓をしていたため、急に静かになった3人でした。(次に行った氷川神社でも一緒でした)
イラスト/藤田 泰実(落ちもん写真収集家)

こころに残る赤坂の風景

村田のミカタ:園芸部さんの手を半分離れた?フェンスの向こうに脱走中のアロエ
藤田のミカタ:違う場所にはかされたほっこり迷子ソックス

ネガティブも、あの時の選択も、愛せるように。《5月の占い付コラム》Byイルマーヤ

こんにちは。イルマーヤです。

新年度が始まって1ヶ月。新生活をスタートした方、家族のサポートをしている方、いかがお過ごしでしょうか? もしも疲れを感じていたら、5月の爽やかな季節を感じながら、リフレッシュしましょうね。


まだまだ大きな変化の渦の真っ最中。最近のわたしは、過去に「別にどうってことないよ!」って顔して乗り切ったはずの出来事をたびたび思い出します。この先に進むには、このままではダメかもしれない。今回は、“心が揺れてしまう、思い出との付き合い方”について考えてみました。

写真でいっぱいのクラウドストレージ

わたしは、普段からメモ代わりにスマホでたくさんの写真を撮っています。不要になってもそのままにしてしまい、クラウドのストレージがいつの間にかいっぱいになってしまうことも。
そこで、ストレージの容量アップをする前に昔の写真からちょっとずつ整理を始めることにしました。

写真データを見てみると、まだ幼い子どもたちの姿が次々と現れてきます。何気ない日常の写真がたくさん。大きな口でご飯を食べている様子や、庭で水遊びをしている様子。こんな時もあったなぁ……なんて懐かしい気持ちになっているので、なかなか進みません。

ピンぼけの写真すらも削除するのが惜しくて、後でみるかどうか分からないのにUSBメモリに保存します。

昔の写真を見ていると、いろいろなことを思い出してホンワカした気持ちになります。よくぞこのタイミングで動画や写真を撮っていた! と感心しちゃいます。過去のわたしも、今のわたしも感性は変わっていないみたい。

ちょっと複雑な仕組みの、心のストレージ

今、季節の変わり目だからなのか、春だからなのか、歳なのか。わたしにも不調の波が訪れました。不調になってくると朝がツラくなります。目は覚めているのにベッドから出られないことや、時間がかかることもしばしば。

なんだろう、これ。

わたしたちの記憶は全て、脳内の無限ストレージの中に保管されます。よく使う記憶は「意識」の中にあってすぐに思い出せます。少し考えれば思い出せる記憶は「前意識」、どうしても思い出せない記憶は「無意識」にあるとされています。だから、何かの拍子に忘れていたと思っていた遠い過去の出来事を思い出したりすることがあるということですね。

ストレスなどで、イヤな感覚だけが「意識」の領域に入り込んでしまうと寝起きが最悪に。


そして朝方は、「無意識」と「意識」の間で検閲係をしている“門番”が居眠り状態になります。すると、境界近くに浮上してきた「無意識」にあった記憶が「意識」に入り込んでくるのです。

不調だったり、疲れている時には、歪んだ認識で「意識」に入り込んでくることで、悪夢になってしまったり、原因がわからない不安感でソワソワしてしまう、ということが起こりやすくなるらしいのです。

起きたばかりなのに、しんどい理由はここにありそう!

意識ゾーンと無意識ゾーンの解説図


どうやら、朝の不調は今ここにはない過去の記憶や感情によって引き起こされているみたいだけど、
心のストレージって整理できるのかな。

参考動画: 朝の憂うつは限界のサイン!理由もなく朝が辛くなる理由を心理学的に解説します。 田所俊作(臨床心理士・公認心理師)

あの時のわたしに、大きな愛を。

クラウドの写真を見ていると、懐かしい思いと同時に大変だったことも思い出します。あんなこともこんなことも。子どもに対して、今なら絶対に言わない言葉で叱ったこともあったかもしれません。その都度自分を責めて落ち込んだっけ。

でも、「その時はそうしないと子どもとわたしを守れないことだったんだ」と、今ならあの時のわたしを許せるのかもしれない。

苦しい気持ちや寂しい気持ち、不安な気持ちを見つけた時に「ポジティブでいなくっちゃ!」と軽い言葉で蓋をして。「なんでもないよ」「平気だよ」という顔をしているのが「立派な大人」になった証だと思い込み、ネガティブな気持ちを感じていた自分を置いてけぼりにしてしまっていたことに気づきました。

背負った傷やネガティブな感情を抱くのも、丸ごとわたしの一部。何かできることがあるわたしも、何もできないことがあるわたしも、大切なわたし。

あの時のわたしに、大きな愛を。

悲しい時はちゃんと悲しんで、寂しい時にはちゃんと寂しがる。

平気なふりも、幸せなふりはしなくてもいい。

そして、親友を慰めるように、寄り添ってあげよう。

今、どうしてる?

新しく庭で咲いた花や子どもの後ろ姿の写真が、またクラウドのストレージに追加されました。これもきっと、未来のわたしがストレージの整理をする時に、何かに気づくきっかけになるのでしょうか?

そして、どんどん記憶や感情が蓄積されていく心のストレージの整理のために「今」を感じることは大切なのだと思います。いわゆる「マインドフルネス」ですね。

感情に蓋をしたり、誤魔化したり、間違った解釈でねじ伏せたりしないで、そのままの感情を認めて、感じること。

今のわたしにも、大きな愛を。

ただ、それができていても「完璧!最強!文句なし!」にはなりません。気がつくとすぐに迷子になってしまうでしょう。

でもね、それがわたし。

大丈夫。また未来のわたしが救いに行くよ!

全体運:5月、どこまでもあなたらしく!

何に価値があり、何が自分にとって必要なものか、ということを自分の感覚で感じ取れる5月です。
「これさえやっていれば将来は絶対大丈夫!」という誰かの作った基準や価値観は、すべての人に当てはまるものではないことに気づき始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これからは誰かのロールモデルやマニュアルを追うのではなく、自分の感覚で道を選びとり、その道を歩んでいくことになっていきそうです。

心が動かされるようなアートや、リッチな食事、推し活など、この世に生まれていたからには味わってみたい喜びに触れる機会がありそうな5月。興味が沸いたら直感にしたがって、とりあえずやってみましょう。そこには、あなたしか感じられないワクワクが待っています。

下旬からは、情報をしっかり集めてから行動するような慎重モードになりそうです。さまざまな角度から情報を選別し、自分に必要な道を見定めていきます。

13日は蠍座の満月です。目標にしていた成果や、心の中にある深いこだわりになっている想いを見直す機会になりそうです。その価値観や考え方のままでいることに違和感を感じているなら、手放しのタイミングがきているというサインかもしれません。今のあなたへと導いてくれた価値観に感謝して、新しい扉を開けましょう。

27日、双子座での新月です。新しい学びをスタートするタイミングになるかもしれません。そこで得た知識をシェアしていくことも同時に考え始めます。どう伝えたら相手の心に響くのか、他人への寄り添い方も身につけていきたいという願いも生まれてきます。

あなたの道は、あなたにしか歩めない道。

いつでも現在地を確認するために「今の自分」を感じていきましょう。

そこで今回は、12星座別におすすめの「今の自分を感じるアクション」を書いてみました。思い出した時にやってみてくださいね!

♈ おひつじ座

牡羊座のイラスト

今まで育んできたものを発揮するときがきました。あなたらしい世界を思いっきり表現し、その中でキラキラと生きて行くことができるでしょう。内側から輝くような、素晴らしい5月になりそうです。殻を破ったその先に広がる世界を存分に感じ、楽しみましょう!

●「今の自分」を感じるアクション:ジョギング

♉ おうし座

おうし座のイラスト

生活の中で「何を基準にしていくか」が変わりそうです。家や職場の環境や、スケジュールの立て方などの優先順位をつけるかを立て直しをする人もいるかもしれません。家族や同僚と、協力体制を作っていくことになりそうです。直感も冴えるので、心の声を聴く時間を大切にしましょう。
●「今の自分」を感じるアクション:ガーデニング

♊ ふたご座

ふたご座のイラスト

知りたいこと、やってみたいことへの情熱がどんどん湧き上がってきます。高望みだと思っていたことにも挑戦していくような自信に溢れるでしょう。「こういうの、やってみたいんだよね」と身近な人に打ち明けてみると、夢の現実化はスピードアップしそうです。
●「今の自分」を感じるアクション:気持ちを書き出す

♋ かに座

蟹座のイラスト

先月に引き続き、成果を実感できる期間になりそうです。欲しいものも手に入りやすいので、物欲も満たして、大満足です。仲間と過ごす時間も充実していくでしょう。仲間の話題に出てくるちょっとした情報がすごく役立つヒントになりそうです。雑談タイムも大切に!
●「今の自分」を感じるアクション:お風呂にゆっくり浸かる

♌ しし座

しし座のイラスト

挑戦したいことに挑む熱量が高まっています。自分にはちょっとハードル高めだな、と思っていたようなことにも今ならチャレンジできるかも。もしやりたいことが見つからなくても、直感で行動してみたり、友人に誘われたことに、情熱を注ぎたくなるような出会いがありそうです。

●「今の自分」を感じるアクション:気持ちよく歌う

♍ おとめ座

おとめ座のイラスト

モヤモヤしていたことから解放され、スッキリした気持ちで過ごせます。余計なことに邪魔されず、やりたいことにも打ち込めるでしょう。また、ライフワークとして長い時間をかけて取り組んできたことにも成果が見えてくるので、さらにその先にいくための道を計画していけそうです。
●「今の自分」を感じるアクション:スケジュール帳を書く

♎ てんびん座

てんびん座のイラスト

友人関係や職場の人間関係の「和」がテーマになりそうな期間です。協力しあうことが重要な局面があったり、時には意見のぶつかり合いも。自分の持っている損得の感覚や意地を手放して、まっさらな気持ちで、相手と向き合ってみましょう。思ってもみないような華々しい展開が待っているかもしれません。
●「今の自分」を感じるアクション:家族や親友とのおしゃべり

♏ さそり座

すでにスピード感のある忙しい日々が始まっているかもしれません。仕事でもプライベートでも、人間関係がクルクルと変わり、目まぐるしい状況の変化を感じていきそうです。ピンチが来ても大丈夫。ちゃんと手助けが入るので安心して進みましょう!そして、時には休息も大切に。

●「今の自分」を感じるアクション:深呼吸

♐ いて座

いて座のイラスト

「話の展開が早い!」という1ヶ月になりそうです。興味が出てきたと思ったら、それに関する情報があっという間に集まって、いつの間にか自分のものになっているでしょう。より良い関係を築くため、身近な人と真剣な対話が必要になることもあるかもしれません。
●「今の自分」を感じるアクション:散歩やハイキング

♑ やぎ座

やぎ座のイラスト

職場や自宅での心地のよさを整える時期になりそうです。同僚や家族のために、というよりは「自分がどう感じるか、どうしたいのか」を真ん中に調整することで、自分が主役の人生を実感できそうです。月の後半は忙しくなりそうですが、効率よくスケジュールを立てていけそうです。
●「今の自分」を感じるアクション:健康的な献立を考える

♒ みずがめ座

みずがめ座のイラスト

学びたいことがたくさんあり、情報も多く入ってきそうな時期です。本当に自分に必要なものはどれなのかを選びとっていくことも大切です。前から知りたかったことにも触れるチャンスにも恵まれるでしょう。どんどん世界が広がっていく感覚を楽しんで!

●「今の自分」を感じるアクション:絵を描く

♓ うお座

うお座のイラスト

今まであたためてきたことが、花を咲かせそうです。しっかり自分のものになっているという感覚も味わえるでしょう。あまり重く考えずに気軽に取り組んでみて。自分にとっての健康的な生活リズムや食生活を計画するにも良いタイミングです。

●「今の自分」を感じるアクション:好きな音楽を聴く

お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。

またお会いしましょう!

やさしいあなたへお手紙を #105 – mayamoonからの日々の芽便

こんにちは!お元気ですか?
5月になり、新緑の季節。
緑好きの私は、もう嬉しくてたまりません!

突然ですが、私、会社を創立しました。社名は「株式会社月の庭」です。
「誰もが帰ってこられる庭」をコンセプトに、対話や工作などの活動を行う会社です。

いつか、物理的な場所にも庭をつくって、そこにみんなが集えるようにしたいと思っています。
ホームページを作りましたので、よかったら見てみてください!

しかも、これ、なんと息子が作ってくれたのです!すごい!

会社での活動は、やりたいことが色々あり、いろいろ考えています。

そのうちポッドキャストも始めて、話していきたいと思っていますので、お楽しみにー!!!

そんな感じで、新たなスタートを切ったMayamoonも、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

ヴィンテージランプをきりとる

リビングボードの上にシェードランプを置く想定で設計した我が家。
せっかくならば北欧のヴィンテージランプが良いかなと…
スーホルムランプを探していたらInstagramで扱っているお店を見つけました。

先日、エントリエでPOPUPイベントを開催してくださった@soholm_lamp_soon さんから購入しました。丁寧に対応してくださってありがとうございました!

POPUPイベントの前から実はDMにてやりとりをしていて、今回エントリエで開催する運びになったのもご縁でした^^

私が選んだシェードは新作で、制作に時間が掛かるとのことでしたがゆっくり待って良かったところ。リネン感のあるプリーツシェードを希望していたのでいろいろと相談しながら選定しました。

素材だけでなく、ランプスタンドの大きさに合わせてシェードのサイズ感も選べたりとDMでやりとりしながら提案してくれるのでほぼオーダー。飾りたいところの写真を送るとスケール感を合わせてシミュレーションしてくれます。

焼き物のスタンド、迷って迷って最終的にスクエアの鱗に深みのある色合いが気に入りました。
これから楽しみながら過ごします。

#スーホルム
#スーホルムランプ
#北欧ヴィンテージランプ
#ランプシェード
#プリーツシェード

ルームツアー

sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!

お部屋の全体を動画でご覧いただけます。

この投稿をInstagramで見る

seven(@sevens_room)がシェアした投稿

たいせつにしたい、私のお茶時間 #78

こんにちは。

更新がなかなかできずに申し訳ありません!

家作りが最終の内装仕上げ段階に入り、引越し業者を決めたり、いよいよ感が漂ってまいりました….

そんな慌しい毎日にの中、以前にも紹介させて頂いた「casaさかのうえ」さんの展示販売があり、また行ってまいりました。

街の喧騒から離れた、特別な空間。

素敵な作家さん方の作品が展示された空間に案内されると、店主の方がお茶を淹れて下さり、そちらを頂きながら作品にまつわるお話を聞く….

というなんとも贅沢な時間。

最近、ひとりの時間をより充実させたく、中国・台湾茶を習い始めた私は、茶器を購入すべく色々拝見させて頂きました。

去年も購入した富井 貴志さんの漆のお皿、清水 善行さんの茶杯、境 知子さんの茶壺、お皿などを。

中でも境 知子さんの南蛮焼という手法で何日も焼いて作られた茶壺やお皿の風合いや質感にとても心惹かれました。

土っぽいけど繊細な、個性的な仕上がり。

こちらは富井さんの漆のお皿↓

木のお皿とは思えないほどの風合いです。

こちらは清水さんの茶杯

一点一点、模様や形も違い、楽しめます。

厚すぎず、薄過ぎず、口当たりもとても良く、お茶を楽しめます。

これから引っ越し準備や、各種手続きなどで息つく暇もなくなりそうです……

そんな中でも、できた時間でお茶を楽しみ、

一息つけたらいいなぁと思います。

頼もしい相棒を沢山見つけられ、心強いです!

今回紹介した作家さん

富井貴志さん
☑ Instagram

清水善行さん
WEB

境知子さん
☑ Instagram

ものづくりの現場と社会をつなぐ視点|台東デザイナーズビレッジ村長・鈴木淳さん

東京・台東区にある「台東デザイナーズビレッジ」は、新進クリエイターの創業支援施設として、多くのデザイナーや作家が事業を成長させてきました。ここには、“つくること”と“生きること”が重なるものづくりを志す人々が集います。その“村長”を務めるのが、マーケティングや事業コンセプトの指導を通じて、つくり手たちを支えてきた鈴木 淳さん。ものづくりの現場と社会をつなぐ存在として、どのようにクリエイターたちと関わり、何を大切にしてきたのでしょうか。

ものづくりのまち・台東区に、若きクリエイターによって新しい息吹を

──台東デザイナーズビレッジ(以下、デザビレ)のインキュベーションマネージャーを務める鈴木さんは「村長」と呼ばれています。親しみがあってとても素敵な呼び方ですね!まずはデザビレ設立の経緯について教えてください。

鈴木 淳さん(以下、鈴木さん):デザビレは台東区が設立した、日本初のファッションに特化した創業支援施設で、2024年に20周年を迎えました。

もともと台東区は財布、帽子、ジュエリー、アクセサリーなど、ファッション雑貨、そしてその流通を担う問屋・卸売業などの産業が集積していました。でも日本のものづくりが盛んだった時期から時代が変わり、じわじわと製品製造業が海外に移転して、危機的な状況が進んできました。

衰退に歯止めをかけて日本のものづくりを復興させるには、海外の量産品にはない高い付加価値が必要です。そのために、産業界からは、若手デザイナーに集まってもらいたいという要望があり、台東区によって廃校を活用してデザビレが設立されました。

──鈴木さんは公募を通じて村長さんに立候補しました。どのような思いがあったのでしょうか?

私はファッションの仕事に長く携わってきて、繊維や革の産地振興や中小企業のコンサルも手がけたことがあったので、その経験を活かしてみたいと思ったんです。デザビレの運営プランとあわせて地域産業活性化プランのコンペで幸い認められて、村長に就任することになりました。村長としては、施設の運営・広報、入居者へのアドバイス、地元企業や産地など人のつながりづくりの3つを仕事の柱としています。

ビジネスとして活動を伸ばしていくクリエイターを支援

鈴木さんのお話からは、プロフェッショナルな支援者としての厳しい視点と、クリエイターへの深い優しさの両方が感じられました。

──若いクリエイターに対して、どのような支援を行うのですか?

鈴木さん:クリエイターの中には、「自分の好きな作品を好きなようにつくりたい」といういわゆるアーティストタイプと、「つくった商品をきちんとお客さまに届けたい」というクリエイタータイプがいます。デザビレでは、どちらかというと後者のタイプの、ビジネスの力を身につけたいクリエイターを支援しています。

自己満足の作品づくりから、お客さまに目を向け自分と商品のファンを増やして売上をつくっていく方向に意識が変わるよう、さまざまな面からアドバイスをするのが、村長である私の役割ですね。

──クリエイターにビジネス視点が必要だと思うのは、どんな背景があるのでしょうか。

鈴木さん:デザビレが始まった2004年当時は、「良い作品をつくってバイヤーに見つけてもらう」が成功法則でしたが、インターネットの普及で個人の買い物の場は変わってきました。それに伴い、ポップアップイベントやネット販売など、自分自身で直接売る必要が出てきた。「バイヤーに見つけてもらう」から「自分でファンをつくる」へと、売り方が大きく変化したんですね。

ではビジネスとして自分の商品の価値をどう伝えていくのか。その方法論はファッションの学校では教わってこなかったので、いきなり難易度が高くなるんです。学校で「売れるものをつくるのは自分の考え方を曲げることだ」と教わる人さえいる。

──今まで学ぶ機会のなかったビジネスの方法論を伝えるのが、デザビレの、そして村長さんの支援なんですね。

鈴木さん:その通りです。ブランドづくりのためファンを増やしていくことに特化した講座を「クリエイター起業塾」と名付けて始め、これまで16期開催してきました。毎週土曜日、10時間の授業を6日間行います。

それまで持っていた仕事観、生き方そのものから見直してもらうことになります。自分の好きなものをつくるのか、お客さまに喜ばれるものをつくるのかの二者択一ではなく、好きなものをつくって喜ばれるにはどうしたらいいのか、徹底的に考えてもらいます。クリエイターにとっては苦しいことではありますが、やりきれば「参加して良かった」と言ってくれます。

──このentrie magazineではこれまでに、デザビレ出身のアクセサリーブランド「Nando Jewelry」さん、アパレルブランドの「Kana Kawasaki」さん、「nagisa」さんにお話を伺い、記事を公開しています。皆さんとお話しすると、言葉で伝える力をしっかり持っていらっしゃるなと感じました。苦しい過程の中から、その力も生まれてきているんですね。

鈴木さん:印象的だったのは「Nando Jewelry」の春原 純也さん。デザビレに入居したときには、面接していても緊張で震えてうまく話せないくらいだったんです。「接客が一番苦手」というところからポップアップを何度も繰り返して、お客さまと直接話をしていく中で克服して。今や接客が強みですよ。

また、ブランドコンセプトも明確に定めるようになりました。たとえば「Kana Kawasaki」は「人生は“毎日がドラマである”という気づきに寄り添う」と、日常の装いを特別なものとして楽しんでほしいというコンセプトを打ち出しています。他にも読書家のためのブランド「NIR IDENTITY & BOOK」は、本だけを持って自由な時間を過ごしてほしいと「読むしかできないブックショルダー」というバッグをつくっています。

お客さまにどう喜んでもらいたいのかを考え抜いて、発表して、周りから意見をもらって、を繰り返していくと、腑に落ちる瞬間があるんですよね。本当にやりたいことが見つかると、意識がガラッと変わります。SNSの発信も、普段の行動も変わっていきますね。

デザビレ発のイベント「モノマチ」を通じて、街に生じた変化

「モノマチ」は、2011年から鈴木さんの発案で始まった、東京・台東区南部エリアを舞台にしたものづくりイベント。地域の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと、鈴木さんがデザビレ卒業生や地元企業に声をかけて立ち上げました。初回は17店舗の参加でスタートし、試行錯誤を重ねながら回を重ねるごとに規模が広がり、今では120組以上が参加する一大イベントへと成長しています。

──デザビレの主催する地域イベント「モノマチ」についても聞かせてください。

鈴木:ものづくりの職人が集まる地域だった台東区南部を「カチクラ(御徒町から蔵前にかけての地域)」と名付け、デザビレの施設公開に加えてクリエイターたちのものづくり市と、ものづくり現場のまち歩きを展開するイベントが「モノマチ」です。カチクラのまちとものづくりのファンを増やしていこうと始めたモノマチは、地元の人たちで運営し、企業、問屋、小売店等の協力も得て、近隣の住民だけでなく台東区外からも人々が訪れるような一大イベントに成長しました。

──蔵前・御徒町エリアは、おしゃれなカフェやショップが増えてイメージも変わってきました。デザビレの功績は大きいと思います。

鈴木さん:少しは貢献できているのかな。デザビレのクリエイターと地元の人との交流はとても活発になりました。卒業生も40組ほどが台東区内にアトリエやショップを構えて、職人たちがこんなものづくりをしていますよ、と発信するようになって。その発信を見た人が、まちに来てくれるようになって。知る人ぞ知る職人のまちにいい循環ができて、20年ほどで大きく地域が変わってきたと感じています。

──鈴木さんはデザビレ運営と地域活性化のプランを掲げて村長に就任されましたが、その当時、ここまでの進化は想像されていましたか?

鈴木さん:デザビレが始まって3〜4か月経った頃、「蔵前をニューヨーク、パリ、ミラノのようなファッションのまちにしたい」と私は言っていたんです。台東区の方はそこまで大それた野望が叶うとは思っていなかったようですが(笑)。

でも、「職人が地域でつくったものを買えるまち」って、東京にはこのエリアしかないんですよ。新宿、渋谷、靑山には世界中のファッションが集まっていますが、それはその地域でつくられたものではない。「東京でつくったものを東京で売っているまち」として、国内だけでなく広く世界から求めに来てくれたら嬉しいですし、ちょっとずつその姿に近づいていっていると思います。

自分の力を活かしてビジネスをするクリエイター、その支援を全国へ

現在、施設には19組の作家が入居し、それぞれ独自のブランドに磨きをかけています。

──デザビレは2026年3月で一度、その活動に幕をおろすと伺っています。次のステップとして、今後どんなことに挑戦していきたいですか?

鈴木さん:デザビレの村長を務めてきて痛感したのは、クリエイターのビジネスを支援する人材や仕組みが、全国で見てもほぼないということです。

ITやAIなどの成長産業で起業家を育てる投資家や指導者はたくさんいます。ところが、ものづくりのような身の丈産業を応援する人はどうかというと、リターンが小さいから参入も少ないんですよね。私は、自分の力を活かして小さく始めたいクリエイターたちを支援する活動を、これからもしてきたいと考えています。

「クリエイター起業塾」は、デザビレ入居者以外にも範囲を広げてワークショップを始めています。次は東京だけでなく、地方でも開催していきたいですね。

──台東区のカチクラエリアも、デザビレを契機に変化を遂げました。地方の地域・産業振興としても意義がありますね。

鈴木さん:地方でも施設などのハード面はつくることができますが、ビジネスとして継続的に発展していくためにはソフト面での支援が重要です。全国さまざまなエリアで、村長として活動していけたらいいですね。

──デザビレから巣立っていったクリエイターの皆さん、そして鈴木さんの今後の活躍、とても楽しみにしています。今日は貴重なお話をありがとうございました!

鈴木村長の至福の時は、デザビレで飼っていた猫・ワコちゃんとの触れ合い。「地域猫だった子なんですが、毎日村長室に通ってくるうちに、うちで拉致して室内猫にしました(笑)。11〜12年の付き合いでしたが、今年のはじめに亡くなってしまって。今は至福の時がなくなってしまって寂しいですね」

イベント告知:モノマチ2025、開催決定!

会期:2025年5月23日(金)〜25日(日)
場所:東京・台東区南部エリア(御徒町〜蔵前〜浅草橋)

記事中でご紹介したものづくりのマチ歩きイベント「モノマチ」が今年も開催されます。
16回目を迎える今回は「ちょいと寄り道 モノマチ日和」をテーマに、約110組の店舗や工房が参加予定。
このマチならではの“ものづくり”との出会いを、気ままに楽しんでみませんか?

台東デザイナーズビレッジ内にモノマチのインフォメーションが設置されます。まずはデザビレにお越しください。詳しくは 公式サイト または 特設サイト をご覧ください。

戸建て住宅の「リノベーションできない」が増える? 2025年、建築基準法改正で気をつけたいこと – リノベをマナブ。 #105

2025年4月、国土交通省住宅局が定める建築基準法*の改正により、リフォーム・リノベーションをめぐるルールが大きく変わりました。わたしたちエントリエがご提供するリノベーションも例外ではなく、「これまではできたけど、これからは難しくなる」ケースが確実に増えています。

その理由は今回の改正によって、今まで以上に建築確認申請が必要なリフォームの範囲が広がったということ。残念ながら、一部の物件では希望通りの工事ができなくなる可能性があるのです。

今回の記事では、「なぜ、戸建て住宅のリフォームが難しくなったのか」「どんな物件が影響を受けるのか」「対策やリフォームを進める上で気をつけたいこと」をお伝えしていきます。

*建築基準法…国民の生命・健康・財産の保護のため、建築物の敷地・設備・構造・用途についての最低基準に関する日本の法律

そもそも「建築確認申請」とは?

家を建てるとき、「これからこういう建物を建てます」という内容を行政に申請して許可をもらう、これが建築確認申請です。今までも新築はもちろん、増築、鉄骨造や木造3階建ての大規模リフォームでも必要になる場合がありました。この建築確認申請がない限り、工事を行うことができません。

木造2階建ての大規模リフォームにかかる期間・費用が増える可能性が

2025年4月からは、これまで申請が不要とされてきた木造2階建ての大規模リフォーム*にも建築確認申請が必要になりました。より正確には「木造2階建ての特殊建築物以外の用途に供する建築物で、延べ床面積が200m²以下のものの大規模の修繕・模様替え」が対象。住宅の多くはこれに該当します。

このため、お客さまには建築確認申請にかかる費用負担と、申請の結果によっては希望の工事自体ができなくなる可能性があるという、2つの点で影響を受けることになります。

木造建築物の大規模リフォームにおける確認申請の必要性。改正前・後での比較図

*大規模リフォーム…屋根・壁・柱・梁・床・階段といった主要な構造部分のうち、いずれか1つ以上について、その過半にわたる修繕や模様替えを行う工事を指します。

多くの一般住宅は延べ床面積200㎡以下であるため、平屋であれば引き続き確認申請が不要なケースがほとんどです。

しかし木造2階建ての住宅では、増築だけでなく、主要構造部の過半に及ぶ大規模な間取り変更や構造に関わる工事も確認申請の対象になります。

「間取りを変更したい」「キッチンを1階から2階にしたい」「階段の位置を変えたい」……これらは実際にエントリエにいただいた木造2階建てのお客さまからのリクエストですが、今後は今まで以上に慎重な判断が必要です。

確認申請が必要・不必要な(木造2階建て)リフォームの例

では、実際に対象となる戸建て物件のリフォームをお考えのお客さまが気を付けるポイントはどのようなものがあるでしょうか?

注意ポイント① 時間がかかる可能性を考慮する

確認申請の書類作成や行政への手続きに時間がかかる可能性があるため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。リフォームを完了させたい時期が決まっている場合は間に合わせるために、確認申請をせずにできるリフォーム計画にし、できることが制限される可能性もあります。

注意ポイント② 追加予算がかかることを考慮する

確認申請の手続きにより、従来は発生しなかった費用が発生することが想定されます。
以下はその一例です。

■ 今後想定される追加費用

★木造2階建てでも申請対象になることで、申請に関する費用が新たに必要になる
・建築確認申請手数料:約 3〜6万円(地域差があります)
・設計図面作成・申請代行費用:約 10〜30万円(地域差があります)
★既存の図面が残っていない中古住宅の場合:現地調査や壁・天井の一部解体による構造確認費用
★構造計算書の作成が必要となる場合:数万円〜数十万円の費用

また、以下のような事情により、さらに出費が発生するケースもあります。

★古い住宅で、過去のリフォームが現行の法規に適合していない場合、現行に適合させるための是正工事が必要になることがある

こうしたことから、リフォームにかかる工期だけでなく予算にも余裕を持っておくことが、これまで以上に重要になります。

要注意は、再建築不可の物件

さらに大きく影響を受けるのが、再建築不可物件です。

これは、建て替えができない土地に建つ住宅のこと。特に、建物が接道義務(幅4m以上の道路に2m以上接している)を満たしていない場合に該当します。

「接道義務」を満たさない再建築不可の物件図解

これまでは木造2階建てで再建築は無理でも「リフォームならOK」という考え方で、スケルトンリフォームをし、新築したように一新した住まいをつくることが可能でした。しかし今回の法改正で、スケルトンリフォーム*のような構造に関わる大規模工事にも建築確認申請が必要になります。

その結果、接道義務を満たさない土地では、確認申請が通らず、スケルトンリフォームができない可能性が高いのです。

*スケルトンリフォーム…建物の骨組みだけを残して内外装を一新する大規模改修

おわりに

以上が今回の法改正のポイントと、リフォーム・リノベーションを検討するうえで注意したい点です。

これまでできたことが、これまで通りにできるとは限らない、2025年4月からの建築基準法改正は、そんな節目となる出来事となっています。対象になる住宅かどうかを正しく知り、そして余裕を持って計画することが必要です。

相談先としては、建築士やリフォーム・リノベーション会社に加え、お住まいの市区町村の建築指導課などの公的機関も活用できます。

わたしたちエントリエも、皆さまの不安を安心に変えるお手伝いをしていきます。

やさしいあなたへお手紙を #104 – mayamoonからの日々の芽便

こんにちは!お元気ですか?
私は現在個展を開催中。
春の陽気とともに楽しく過ごしております。
ずっと編んでいたベストがようやく編み終わりました!実家に眠っていた毛糸を使って。フランスの毛糸みたいで
毛糸にところどころ小さい丸いのがついていてかわいい。 
ふつうに表編みしていくだけでもポンポンがついているのでこってみえます。

【イラスト1・2・3】

魚の三枚おろしみたいな編み方で
最後は先生に丸投げ。
合体して、ボタンをつけてくれました!
次も実家にあった毛糸をつかって、手袋を編もうと思っています。
(手袋と毛糸のイラスト)
昔のやつだから?
かせ糸と半分わける束にしてある毛糸でした。これを玉にする。
(毛糸を手にかけて巻いているイラスト)
子供の頃にやった毛糸の巻き巻きも久しぶりにやってなつかしかったです!!
あの頃、何のためにやっているのか分かっていなかったけど(笑)こういうことだったのか〜!と今更、知りました。おもしろい〜♡

では また来週ー! Mayamoon

Mayamoon 個展「いつか消えてしまう私たちへ」のお知らせ

絵やことばを通して、そっと世界に種をまき続けるMayamoonさん。個展「いつか消えてしまう私たちへ」では、日々の想いを紡いだノートや、心に宿る風景が広がります。どうぞ、あたたかな時間に触れにいらしてください。

【日時】
2025年4月25日(金)、26日(土)、27日(日)、29日(火・祝)
12:00〜17:00(ジェラートは売り切れ次第終了)

【場所】
LETTER ジェラートショップ 2F
埼玉県さいたま市南区文蔵2-25-23
@letter_gelato


特別企画|Tiny Sanctuary 〜内なる色彩の贈り物〜

1対1でゆっくりお話を伺い、インスピレーションをもとに、今の「あなたのサンクチュアリ」を描きます。

  • 【日時】4月25日〜27日、29日
    12:00/13:30/15:30(各回45分・予約制)
  • 【作品サイズ】10×10cm キャンバス
  • 【画材】アクリル画
  • 【価格】6,000円(イベント特別価格)
  • 【申込方法】Googleフォーム または Instagram DM にて受付

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

システムキッチンの組立現場から、こんにちは。

こんにちは、リノベめがねです。
今回は、マンションリノベーションの現場から「システムキッチン組み立て」の様子をお届けします。

大工工事がひと段落し、いよいよ内装も仕上げに向かう段階。キッチンまわりは特に楽しみにされている方も多いので、現場の進捗も気合が入ります。

システムキッチンの搬入

まずはキッチンのパーツ一式を搬入します。今回は荷揚げ屋さんに手伝ってもらい、外階段からの搬入でした。

システムキッチンは一見コンパクトに感じるかもしれませんが、実際に部材を並べてみるとリビングの半分ほどのスペースを使ってしまうほど。設置場所だけでなく、仮置き・加工スペースも必要になるため、想像以上に場所を取る工程なんです。

レンジフードの取り付け

まずは高所作業からスタート。レンジフードを取り付けます。先に下のコンロを据え付けてしまうと、上部作業がやりにくくなるため、基本は上から下へがセオリーです。

実際に据え付けた感じ。この次に換気ダクトと本体を接続します

今回は、少し特殊な納まりにする計画のため、この工程がいちばんの山場。
最初に型紙を貼り、ビスの位置や取り付けのイメージを確認してから進めます。

狭い天井裏での換気ダクトの接続作業も、職人さんが体を丸めながら頑張ってくれました。

無事設置完了!

キャビネットの据え付け

次に、システムキッチンのベースとなるキャビネットを据え付けていきます。
キッチンの全体サイズや収納力は、このキャビネットの構成とサイズで決まるため、非常に重要な工程です。

今回は、リビング側からも使える収納付きのタイプ。家事動線も考慮したプランになっています。

扉や器具類の取り付け

キャビネットの設置が終わったら、次は扉や水栓、ガスコンロなどの器具を取り付け。
ひとつひとつ丁寧に取り付けられ、いよいよキッチンらしくなってきました。

この状態で、ひとまず組み立て完了です!

養生して完成までおあずけ

とはいえ、リノベーション工事はまだ続きます。完成までに傷がつかないよう、ここでしっかりと養生します。
せっかく組み立てたキッチンも、しばらくはお休み。養生の下で完成のときを静かに待ちます。

まとめ

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。今回はキッチンの組み立ての様子をお届けしました。

ちなみに、レンジフードのダクトまわりの梁に、いつの間にかクロスが貼られていたのに気づいた方、いらっしゃいましたか? 実は最初、レンジフードの設置を見越してクロスは貼っていなかったのですが、キッチン屋さんの作業に合わせてクロス屋さんが柔軟に対応してくれました!

こんなふうに、現場ではさまざまな職人さんが連携し合いながら、丁寧にリノベーションが進められていきます。

これからも現場の様子をお届けしていきますので、ぜひまた読みにきてください!

「ムダなもの」を楽しむ | 装飾デザイナーFish Born Chips

革を使った帽子やバッグ、アクセサリーを制作する Fish Born Chips(フィッシュボーンチップス)。ユニークなブランド名の由来は、3人の創業メンバーの頭文字“Y”をつなげると魚の骨のように見えたことから“Fish Born”とし、さらに「フィッシュ&チップス」に語呂を寄せることで親しみやすい名前に仕上げたそう。現在は夫婦で活動し、帽子をメインに、ハンドペイントとハンドクラフトを軸にしたエンターテインメント性あふれる作品を生み出しています。

“ムダなもの”から生まれる豊かさ

活動当初は革のキーホルダーやバッグを制作していましたが、もともと趣味で帽子をカスタムしていたことから、次第に帽子をベースにアートワークを施すようになりました。

Fish Born Chipsが掲げるコンセプトのひとつに、“ムダなもの”という言葉があります。ムダに大きかったり、使い勝手がいいわけではありません。しかし、そんなムダな部分こそが生活や気持ちを豊かにすると考え、あえて日常を“ジャマする”ような作品を作り続けています。

最近、私たちの中でしっくり来ているのが「言い訳をつくってあげる」ということ。普通のファッションや量産品では物足りないけれど、個性的なものを身につける勇気がない。そんなお客さまに言い訳を作ってあげるのが私たちのお仕事。たとえ、ユニークで変わったデザインに何か言ってくる人がいたら『Fish Born Chipsが作ったんだから仕方ない』と堂々と身に付けていただけたら本望です。

大手企業とのコラボレーションが実現するまで

企業とのコラボレーション作品では、有名なキャラクターを1点1点手作業でペイント

現在では、国内外のさまざまな企業とのコラボレーションの機会をいただいています。

幼少期から大好きだったキャラクターとのコラボレーションのお声がけをいただいた時は、それはもう、光栄で感激でした。ただ、はじめはハンドメイド作家として小さくスタートした私たち。大手エンターテインメントブランドとコラボレーションをするには、いくつものハードルがありました。

海外企業とのやりとりの中では、英語が不得意な私たちは、大間違いの英語でデザイン画を提出し、悪戦苦闘したことも(笑)。簡単な道のりではありませんでしたが、大好きな作品やキャラクターとのコラボレーションだったからこそ、乗り越えられたのだと感じています。

Fish Born Chipsの強みはハンドペイントです。そのため、コラボレーションにおいてもこの手法を大切にしています。

ブランドとのコラボレーションでは、個体ごとのわずかな違いも味わいとして受け入れられますが、キャラクターデザインとのコラボレーションでは、一貫した仕上がりが求められます。そのため、一定の品質を保つために、安定したクオリティを維持できるよう、事前に複数のサンプルを制作し、慎重に仕上げています。

お客さまを楽しませられるか、そして自分たちが楽しめるか。

Fish Born Chipsはハンドメイドイベントに出店し、直接お客さまと交流する機会を大切にしています。嬉しいことや心に染みるようなお話は山ほどあるのですが、印象的だったのは、涙を流しながら喜んでくれたお客さまの存在。

デザイナーと握手して涙ぐまれる方や、1点ものが売れてしまって悲しんで泣いてしまう方もいらっしゃいました。最近では、お買い物に来てくださるだけでなく、素敵な差し入れやプレゼントをいただくことも増え、愛をたくさん感じています。

活動を続けて12年。夫婦と子どもたち、そしてこの仕事だけで生計を立てていることに幸せを感じています。今後も“お客さまにどれだけ還元できるか”、“どれだけ楽しんでいただけるか”。そしてそれを私たち自身が楽しめるか、そこに重点を置いて活動していきたいです。

この活動と、ゆとりある生活とのバランスを何十年も継続することこそが、私たちのチャレンジです。そう心掛けていることで、自然と仕事の方から来てくれる気がしています。

Fish Born Chipsのおふたり
Fish Born Chips
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やさしいあなたへお手紙を #103 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ
こんにちは!お元気ですか?
こちらは、あっという間に桜が散ってしまい、ちょっとさびしい気分です。
でも、これから私の大好きなモッコウバラ(特にクリームイエロー!)やジャスミンも咲くし、ハーブたちもぐんぐん伸びていきます。
5月の新緑を、毎年桜と同じくらい楽しみにしているので、もうすぐだと思うと嬉しいです。

4月25日から、ジェラートショップLETTERさんで開催する個展「いつか消えてしまう私たちへ」に向けて、絵を描いたり、グッズを作ったりしています。
新作zine「いつか消えてしまう私たちへ」個展用に作りました。絵や言葉のじねの他にも、ミラーやシール、紙もの、そして新しくネイルシールも制作してみました!
どれも少しずつですが、すべて手作りのアイテムたちです。

ほかにも、こっとう市で見つけたガラスや陶器に絵を描いた作品も並びます。
タイミングが合えば、ぜひ遊びに来てくださいね。

場所は、さいたま市の南浦和にあるジェラートショップ「LETTER」さんです。

ではでは、また!
(前髪を切って、なんだかワンコっぽくなった今日このごろです)

Mayamoon 個展「いつか消えてしまう私たちへ」のお知らせ

絵やことばを通して、そっと世界に種をまき続けるMayamoonさん。個展「いつか消えてしまう私たちへ」では、日々の想いを紡いだノートや、心に宿る風景が広がります。どうぞ、あたたかな時間に触れにいらしてください。

【日時】
2025年4月25日(金)、26日(土)、27日(日)、29日(火・祝)
12:00〜17:00(ジェラートは売り切れ次第終了)

【場所】
LETTER ジェラートショップ 2F
埼玉県さいたま市南区文蔵2-25-23
@letter_gelato


特別企画|Tiny Sanctuary 〜内なる色彩の贈り物〜

1対1でゆっくりお話を伺い、インスピレーションをもとに、今の「あなたのサンクチュアリ」を描きます。

  • 【日時】4月25日〜27日、29日
    12:00/13:30/15:30(各回45分・予約制)
  • 【作品サイズ】10×10cm キャンバス
  • 【画材】アクリル画
  • 【価格】6,000円(イベント特別価格)
  • 【申込方法】Googleフォーム または Instagram DM にて受付

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

ボタンに込める記憶と美 | ボタンブランド sumie

ボタン作家・デザイナーのsumieさんが生み出すボタンは、ただの服のパーツではなく、小さなアートピースのような存在感を放ちます。洋裁家だった祖母の影響を受け、ボタンの世界に惹かれたsumieさんは、アパレル業界での経験を活かし、企業や工場ではできない独自の方法で制作を続けています。

私が服飾資材のデザイナーとして仕事を始めたのは、洋裁家だった祖母の影響から。「全ての工程を終えてその服に合うボタンを選ぶ時が、仕事をしていて一番幸せな瞬間だった」。幼い頃に私にそう話してくれた祖母の名前が、澄江(すみえ)でもあります。

ボタンのデザインをする上で大切にしているのは「素材を活かすこと」。作品には、陶器やガラス、貝などの自然物などさまざまな素材を使用しています。

ガラスボタンの制作現場(工房の風景)より

これらの特徴を活かしながら、アパレル業界で働いた経験を通じて、企業や工場ではできない手法や発想を取り入れています。大量生産では表現しきれない、sumieらしさやアイデアを、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。

積み重なる想いと形のこれから

かつてフロイトに関する本を読んだ際、記憶や思い出の儚さや脆さについて考え、それをボタンという形に染み込ませたいと考えていた時期がありました。

その影響は今も続いていますが、最近では「いろいろを乗せすぎず、軽やかに制作するスタイル」にも憧れを感じています。現在は、日本の伝統芸能のひとつ「能」に興味を持つようになりました。京都に移住してから能面を作るお教室に通っているので、近々、木材を使った1点もののボタンを制作しようと計画しています。

また、2025年3月には「リペアの庭」というイベントを開催しました。

洋服のお直し屋さんやキルト作家さんとともに、衣服を修繕しながら長く着続ける文化を提案する企画です。この活動を続けることで、ボタンの付け替えという習慣をより広めていきたいと考えています。

イベント当日の様子

自分の日常の延長にあったものや、ずっと大事にしてきたものに対して、いろいろな方に共感していただける機会や手応えが増えてきたように感じています。自分が本当に欲しいもの・作りたいものが何かを掘り下げて、より一層、自分に正直に制作したいです。

イベントのお知らせ – memememe múm POP UP SHOP

sumieさんのボタンや作品を実際に手に取れる貴重な機会がやってきます。一点もののボタンを探している方、sumieさんのものづくりに興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。

memememe múm (メメメメムーム) POP UP SHOP

開催日
2025年5月15日(木)〜18日(日) 11:00-15:00
場所
宮城県仙台市 OEK(大江家・仙台市上杉)
お問い合わせ
Instagram DM @mememememum
販売形式
店舗販売に加えて会期終了後、準備期間を経てonlineshopに移動。1週間ほどオープン予定。

sumieさんの作品が並ぶ、この特別な4日間をお見逃しなく!

sumie
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ONLINE SHOP
リペアの庭

暮らしにフィットするキッチンをつくろう! キッチン事例(前編) – リノベをマナブ。 #104

料理をするだけじゃない。家族と話したり、ひと息ついたり。キッチンには、それぞれの家族の時間が流れています。エントリエで手がけた、キッチンリノベーションは間取り、かたちも、選んだもの、すべてがお客さまの声からうまれました。

あなたなら、どんなキッチンで、どんな時間を過ごしたいですか?

ひとつに整う、みんなで楽しむキッチン

L型キッチン×カウンターで、自分たちらしい暮らしをかたちに

お気に入りポイントのご紹介
「とにかく、表にものが出てごちゃごちゃしているのがいやだったんです」という奥さま。収納家具は置かず、造作のカウンター下に、食器やゴミ箱を収納できるようにしました。広くなったキッチンでは、姪っ子たちと一緒にハンバーグを作るなど、みんなで料理を楽しむ時間も増えたそうです。

事例はこちら▶︎

ひとつながりの空間で、それぞれのお気に入りに

リビングからの見え方を意識して、腰壁と薄型カウンターにこだわりました
回遊できる動線の一つとしてキッチンが存在しています

お気に入りポイントのご紹介
「キッチンの乾燥機ですね。収納スペースを減らさずに設置できて助かっています」という奥さま。食洗機ではなく、自分たちの暮らしを考えた上で乾燥機を選択しました。洗い物の負担を減らし、家事のストレスを軽くしました。ご主人は「リビングが特に気に入っています」と話します。テレビを見たり、キッチンやワークスペースへ自由に行き来したり。猫も一緒にくつろぐ、ワンルームのような一体感が、自然なつながりを生んでいます。

事例はこちら▶︎

コレクションも、キッチンの一部

アイランドキッチンと背面棚で、好きなものを見せる場所に

お気に入りポイントのご紹介
「(聖蹟桜ヶ丘の)モデルルームを見たときに『これ、いいな』と思って、近いイメージでお願いしました」という奥さま。実際に見て体感した広さやデザインを参考に、アイランドキッチンと背面棚を設け、限られたスペースでも圧迫感のない開放的な空間に。「オープンな収納のおかげで、ものを探すことがなくなりました」。コレクションを楽しみながら心地よく暮らせる場所になりました。

事例はこちら▶︎

親子をつなぐ、ひとつのキッチン

お気に入りポイントのご紹介
「家を建てたときは母世帯と私たち世帯でキッチンを分けるのが必須だったけれど、母も年を重ねて料理の頻度が減ったので、今はキッチンをひとつにまとめました」という奥さま。2人で使ってもゆったり過ごせるよう、広さと動線に配慮した設計にしています。

事例はこちら▶︎

使いやすさと心地よさを

寝室だった空間が、家族の集まるキッチンに

お気に入りポイントのご紹介
「キッチンカウンターもお気に入りです。寝室だった場所がキッチンになり、カフェみたいな雰囲気が出ました」という奥さま。見た目だけでなく、使いやすさにもこだわり、“見渡せる開放感”も手に入れました。ご主人も「キッチン周りが一番気に入っています」と話します。コンロの隣に設けたカウンターが、配膳や食器置きにちょうどよく、使い勝手が大きく向上したといいます。

事例はこちら▶︎

好きなかたちを、まっすぐに選ぶ

無駄を削ぎ落とし、やりたいかたちを貫いたキッチン

お気に入りポイントのご紹介
「アイランドキッチンって、すごく場所を取るから、うちは無理だろうなと思ってたんです」という奥さま。
迷いながらも、好きなスタイルを諦めずに選び、収納量にもこだわったキッチンに仕上げました。
背面にはカップボードをあえて置かず、白いタイルが際立つすっきりとした空間に。「やりたいと思ったものをドーンと入れて、無駄をなくしてよかったなって思っています」と振り返ります。

事例はこちら▶︎

終わりに

同じ「キッチン」という空間でも、選ぶもの、形にするものは家族それぞれ。その違いこそが、毎日の暮らしをぐっと心地よくしてくれるヒントであるということを感じました。

次回も、リノベで生まれたキッチンのかたちをご紹介します。どうぞお楽しみに。

やさしいあなたへお手紙を #102 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ
こんにちは!お元気ですか?
4月になり、春休み中のめいっ子(こ)が遊びに来ました。前回、夏休みに来たときは、寝るときに「ママ…」とシクシク泣いていたので、今回はどうかなーと思っていたけど、慣れたみたいで大丈夫。
私が使っている「ことばおみくじ」が大好きなので、自分でも作っていました。
その名も「ラブリーみくじ」※愛のみくじ、私は【れんあいはむいていないであろう!】とのことです。笑
他にも、折り本(1本の紙をちぎって1冊の冊子(zine)にする)を教えて、一緒に作りました!
何かテーマを決めて1冊つくるといいよ!と言ったら、タイトルが「マヤムーンとの1日」…笑
今日やったことをおもしろおかしく、すごい熱量で書いていました。
ずっとあこがれていたブタメンというカップラーメンを食べたり、
100円ショップで思う存分買いものをしたり、お菓子作りをしたり、お風呂屋さんへ行ったり。もりもりでした。
私はめちゃくちゃつかれた…でも、遊びに来た時はすべての願いを叶えてあげます。
ではでは、また来週
Mayamoon より

 

オンラインコミュニティ「ノートと種まきして」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

外壁塗装、いよいよ本塗りへ! 仕上げの現場から、こんにちは。

こんにちは! ゆーさんです。

今日は、前回のお伝えした外壁塗装工事の下塗りの続き、「本塗り」の作業をご紹介していきます。

昨日までの工事

まずは足場を設営し、高圧洗浄と養生、下塗りまで完了しました。
ここからいよいよ、中塗りと上塗りに進んでいきます。

外壁の塗装

外壁を塗り進めています。ムラなく、しっかりと仕上げていきます。

ケラバ・破風板の塗装

ケラバ・破風板(はふいた)とは、屋根の端の部分にある部材をさします。ケラバは、屋根の斜めになっている側面の端(外側)を指し、破風板は、そのケラバ部分に取り付けられている板のことです。

細かいところまで丁寧に手作業で塗っていきます。

雨樋の塗装

もちろん、雨樋も忘れずに。外壁と色を合わせるために、きれいに塗装していきます。

庇(ひさし)の塗装

玄関や窓の上にある小さな屋根「庇」も、しっかり塗り直します。細かいパーツも丁寧に。

水切りの塗装

外壁の下の方にある金属の帯のような部分を「水切り」と呼びます。こちらも、きれいに塗って仕上げていきます。

まとめ

思っている以上に、家というのは細かな凸凹の集まりですね。ケラバや破風板、庇、水切りといった部材は、どれも家を守るために必要不可欠な存在。ひとつひとつにしっかりと意味があり、丁寧に仕上げることで家全体の耐久性と美しさが保たれます。

作業は、夏で天気が不安定な時期に行いました。天候を見ながら、熱中症にも気をつけつつ進めています。

よかったらまた読みに来てくださいね。

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