言葉の風が吹くときに《8月の占い付コラム》Byイルマーヤ

こんにちは。イルマーヤです。夏本番。今年の夏も体調を整えるのがちょっと大変なくらいの暑さですね。だからこそ、心も体も健やかに過ごしていきたいものです。

わたしのお気に入りの時間は、涼しい場所で体が喜びそうなドリンクを片手に読書をすること。そんなわけで今回は、読書についてのお話をお届けします。

双子座から吹く天王星の風

7月に天王星が双子座に移動しました。(※牡牛座に戻る期間もありますが)ここからおよそ7年間の“天王星双子座期”の始まりです。

天王星は「古い構造や常識を打ち破り、新しい価値観やシステムをもたらす」天体で、集団意識や社会全体にも影響を与えます。そして双子座は「学び」「好奇心」「コミュニケーション」「言語」「知性」「交通」「情報」などの領域を担う星座です。

つまりこの期間は、言葉や学び、情報伝達、移動やネットワークのあり方などに、新しい変化がもたらされるとき。実際、わたしたちの暮らしのなかでもAIやテクノロジーの発展が、日々の学びやコミュニケーションの形を大きく変えつつあります。

そしてどうやら、わたしにもその風が吹き込んできたようです。

8月の占い付きコラム_イルマーヤ_エントリエ

「読むこと」を、AIと一緒に

みなさんは、本を読むことが好きですか?

わたしは好きなのですが、難しい本は途中でお休みしてしまったり、買って満足してしまう、いわゆる「積読」状態になったり。最近は大きな文字で、イラスト多めの本ばかり読んでいたのですが、やっぱり長編の物語にも挑戦したくなってきました。
そんな時思いついたのが、「ChatGPTに読書をサポートしてもらおう」ということ。

ためしに、こんな風に話しかけてみました。

「『侍女の物語』を読み始めたんだけど、サポートしてもらえる?」

すると、

どこまで読んだかも教えてくれたら、内容の補足もできるよ✨」

という返答。

登場人物の整理や表現の確認、読んでいる中で湧いてきた疑問などをChatGPTとやりとりしながら読んでいくと、まるで読書会に参加しているような感覚に。読みながらメモをとるのが苦手なわたしでも、このやりとりが後で読み返せるので、学びや気づきを深めやすいのです。

そして時々、ChatGPTが問いかけてくれるのです。

「どんなところに違和感を感じたの? このシーンで何が印象的だった?」

その問いかけが、自分の思考や感情に気づかせてくれます。わたしの好奇心や学びは、そんな対話から広がっていきました。

8月の占い付きコラム_イルマーヤ_エントリエ

文学の恵みと天王星双子座時代

本を読むことの大切さは分かっているのに、つい「今すぐ役に立ちそうな本」ばかり選んでしまいがち。ですが、ふと昔読んだ本をもう一度読んでみたくなったり、誰かの紹介やメディアをきっかけに、新しい本を手に取ってみたりすることも。そんな再会のような出会いを感じられるのも、本の魅力だと思います。

そしてAIのサポートを取り入れて読み始めたことで、本を読む楽しさがぐっと身近になりました。

実用書やエッセイ、ユニークな視点の本や写真集なども大好きですが、文学作品はどこまでも想像力を広げてくれる存在。今読んでいる『侍女の物語*1』『誓願*2』の作者、マーガレット・アトウッドさんはこう語っています。

「文学は、”かもしれない・ありうる・ひょっとしたら・たぶん”ということを書くものなのです。プロパガンダはどちらの極に振れるか決まっていますが、文学とはその間にあるものを書くのです」

正解・不正解だけで物事を判断せず、さまざまな視点から世界を見て考えていく。

そんな態度こそが、天王星双子座時代のわたしたちに必要な感性なのではないかと思いました。

*1『侍女の物語』マーガレット・アトウッド著/斎藤英治訳(ハヤカワep文庫)
*2『誓願』マーガレット・アトウッド著/鴻巣友季子訳(ハヤカワepi文庫)

本を読むことで、自由を選ぶ

8月の占い付きコラム_イルマーヤ_エントリエ

読んだ本の内容を少し、共有しますね。

『侍女の物語』とその続編『誓願』は、近未来アメリカが舞台のディストピア小説です。環境破壊や経済悪化、出生率低下などを背景に誕生した「ギレアデ」という宗教国家で、女性たちは文字を読むことを禁じられています。

彼女たちは聖書の一部だけを聞かされ、それを「正しきもの」として受け入れるしかありません。

翻訳者の鴻巣友季子さんは、解説の中でこんなことを書いています。

現実世界でも女性が読み書きを抑制されていた時代、男性が
「聖書にはこう書いてある」
「哲学書にはこう書いてある」
「○○という偉い学者が書いた本にはこう書いてある」と言って丸め込むことが当たり前だったのだろうと思います。

注:鴻巣友季子著(NHKテキスト100分で名著 アトウッド 侍女の物語 誓願)より

この一節を読んで、あらためて「自分で本を読めること」「自分で考えられること」の尊さを感じました。

今の時代、情報があふれている一方で、切り取られた一部の言葉だけが都合よく使われている場面にも出会います。情報の質や真偽を見極める力が、ますます大切になっていますよね。

鴻巣さんはまた、「〜からの自由」と「〜への自由」についても言及しています。

「〜からの自由」とは、死や貧困、暴力などから逃れるための自由のこと。見た目では“選んでいる”ようでも、その選択肢は限定的です。

それに対して「〜への自由」とは、自分の意思で、何を望むのかを選ぶこと。

私たちは自由を手にしているようで、気付かないうちに「〜からの自由」にすり替わっていることもあります。たびたび立ち止まって考える必要があるのかもしれません。

想像の世界から、創造の世界へ

ディストピア小説は、遠い未来の話ではなく、すぐそばにある現実の影が描かれています。読み終わると「ある視点からみると、それはとんでもない悲劇になるかもしれないんだ」ということに気付かされます。「知ること」や「考えること」という小さなアクションを積み重ね、「幸せに生きる」とはどんなことだろうかと問いをもちつづけたいと思います。

どんなジャンルの本でも、さまざまな想像の世界を旅してくることで、自分自身の“創造”の感覚も育っていきます。

ちなみに、私はディストピア小説や社会問題を描いた本が好きですが、ユーモアのあるファンタジーや幸福感あふれる物語も大好き。時にはゲラゲラ笑いながら読書タイムを楽しんでいます。

みなさんも、自分にぴったりの1冊との出会いの中で、豊かな読書の時間を味わってみてくださいね。

8月の占い付きコラム_イルマーヤ_エントリエ

全体運:静かに、確かな前進を感じる8月

夏の陽射しが眩しいこの季節、星空では静かに、しかし大きな転換が続いています。 8月は外に向かうエネルギーと、内側で揺れる本音。その両方を感じながら、「何を育て、何を手放していくか」を見極めていく時間になりそうです。

9日は水瓶座の満月。この満月では、まだ未完成かもしれないけれど、“誰かに合わせる”のではなく、自分の内側から湧き上がる本物の声を信じることがテーマになりそうです。

12日には、愛と豊かさの象徴である金星と木星が感受性豊かな蟹座で重なります。心のあたたかさや人とのつながりが、ふとした瞬間に幸せを運んでくれる日。「あなたがいてくれてうれしい」そんな気持ちが、やさしく広がっていきそうです。

23日は乙女座の新月。何を考え、何に取り組むかという意思を形にしていくために、現実を整えていく一歩に。理想や情熱を、実際の行動に変えるタイミングです。

小さな喜びや心地よさに気づいたら、それを惜しまず受け取ること。たとえ表向きの変化がすぐに現れなくても、静かで確かな前進のときです。

情報やコミュニケーションのあり方が大きく変わる天王星双子座期。 テクノロジーに注目が集まりがちですが、誰かとじっくり話すこと、本を読むこと、そして「自分の感じ方や考え方に気づくこと」も、これからの時代を生きるための大切な灯りになるはずです。

そこで今回は12星座別に「おすすめの書籍ジャンル」を書いてみました。図書館や書店めぐりのご参考にしてみてください。

♈ おひつじ座

牡羊座のイラスト

理想と現実の間で、思い通りにいかないもどかしさを感じることがあるかもしれません。でも、それはあなたが本気で“叶えたい未来”に向き合っている証拠。焦らず、自分のペースで一歩ずつでOK。10日過ぎから、住まいや生活の環境が整って、心が落ち着く時間が増えます。本当に安心できる場所が見えてきます。

●おすすめの自分の想いを表現するアクション:リーダーシップや起業系のビジネス書

♉ おうし座

おうし座のイラスト

身近な人との関わりの中で、ちょっとしたすれ違いに戸惑うことがあるかもしれません。でもそれは、あなたの世界が広がるサイン。言葉にしづらいことも、丁寧に向き合えば通じ合えるはず。10日過ぎ、楽しい予定や創造的な活動が増えます。好きなことに夢中になる時間が、心に大きな癒しと力をくれるでしょう。

●おすすめの書籍ジャンル:料理・クラフトなどのライフスタイル本

♊ ふたご座

ふたご座のイラスト

心の奥にあった小さな違和感や、本当は気になっていたことに、ふと気づく瞬間がありそうです。忙しさの中で見過ごしていた「ほんとうの気持ち」を大切に。整理することで、新しい風があなたの中に吹き込んできます。10日過ぎからは、身近な人とのつながりが支えに。素直な言葉が、関係を優しく育みます。
●おすすめの書籍ジャンル:エッセイ・対談集・短編集など

♋ かに座

蟹座のイラスト

やりたいことが少しずつ具体的になってくるときです。自分の価値を信じ、小さなステップから始めてみて。あなたのペースで大丈夫。12日前後は、金星と木星があなたの星座で重なります。心を満たしてくれるような出来事があるかもしれません。あなたの魅力や優しさが、自然と周りに伝わっていくときです。

●おすすめの書籍ジャンル:絵本・写真集・詩集など

♌ しし座

しし座のイラスト

あなた自身のエネルギーが高まるとき。新しいことにチャレンジしたり、光が差してきたように感じられる瞬間があるかも。自分の可能性を信じてOK。周りにどう見られるかよりも「どうありたいか」を大切にして。月の後半からは、強みを活かし、現実的な形にしていく流れに。小さな達成感が自信につながります。

●おすすめの書籍ジャンル:伝記や自叙伝

♍ おとめ座

おとめ座のイラスト

少しずつ霧が晴れていくように、自分の進む道が見えてきそうです。今月後半には、太陽も月も乙女座に入り、新しいサイクルがはじまります。理想を形にするために「今できること」を整えるタイミング。完璧じゃなくていいから、小さな一歩を踏み出して。心と身体を整えることも運気アップのカギに。

●おすすめの書籍ジャンル:いろいろな生活用品を紹介する本

♎ てんびん座

てんびん座のイラスト

静かな場所で自分の内側と向き合いたくなるようなとき。周囲に応えながらも「本当はどうしたいのか?」という問いが心に浮かんできそうです。答えは焦らなくて大丈夫。小さな違和感も大切に。月の後半にはエネルギーが高まり、動きたくなる流れがやってきます。心と身体の準備を整えておきましょう。

●おすすめの書籍ジャンル:建物やデザインの本

♏ さそり座

「本当に大切にしたいもの」が、はっきりと見えてくるような時間。心が揺さぶられるような出来事があるかもしれませんが、その揺れこそが大切なヒントです。自然に手放していけるタイミングがきます。23日の新月から、仲間とのつながりが広がっていくでしょう。信頼できる人との対話を大切に。

●おすすめの書籍ジャンル:哲学的な小説

♐ いて座

いて座のイラスト

「もっと自由に生きたい」そんな気持ちが強くなるとき。同時に、現実とのバランスや身近な人との調和も大切にしたいという思いもでてきます。今月は、学びや旅、インスピレーションの源を探すのにぴったり。後半は、目標に向けて具体的な一歩を踏み出せる流れも。あなたらしい未来への道がみえてくるでしょう。

●おすすめの書籍ジャンル:旅行の本・サバイバルの本

♑ やぎ座

やぎ座のイラスト

目の前の責任ややるべきことに追われながらも、「ほんとうはどうしたい?」という内なる声が浮かび上がるとき。心の奥にある小さな願いを見つけます。今月は、自分の土台を見直し、信頼できる人との関係性を育てていく時間。後半には視野が広がり、旅や学び、仕事に関する新たなヒントが得られそうです。

●おすすめの書籍ジャンル:ノンフィクション

♒ みずがめ座

みずがめ座のイラスト

「本当の自分を生きる準備ができたよ」というサインを感じそうです。9日の満月は水瓶座で起こります。今まで抑えていた想いや、新しく生まれつつある願いに光が当たりそう。言葉にできなくても、その感覚を大切に。後半は自分の軸を持ちながら人とつながります。あなたの光が、だれかの希望になるでしょう。

●おすすめの書籍ジャンル:ディストピア小説・SF

♓ うお座

うお座のイラスト

夢やビジョンが、現実味を帯びてきそうな予感。あきらめていたことも、誰かの言葉や日常のなかのヒントでふたたび希望の光が差し込みます。後半は、大切な人との関係にあたたかい変化が。ひとりで抱えすぎず、信頼できる人に話してみることで心の霧が晴れていきます。目の前の優しさを受け取っていきましょう。

●おすすめの書籍ジャンル:ファンタジー・癒し系エッセイ

お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。

またお会いしましょう!

やさしいあなたへお手紙を #118 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ

こんにちは。お元気ですか?

先日、「五常の道」という場所に行ってきました。
昔ながらの風景が残っていて、川のせせらぎが心地よく、石畳の道が続き、緑はキラキラ。
時おり吹く風も気持ちよくて、やっぱり夏っていいなぁ、と思いました。

ずーっと眺めていられるような景色で、「近くにこんな場所があったらいいのに〜!」と心から思いました。

途中、直売所に立ち寄って、野菜やお菓子を見て回るのも楽しかったです。
スイカを丸ごと一玉ゲットしました!

スイカを選ぶとき、みんな“ポンポン”叩いて音を聞いてるけど、あれって本当にわかってるのかな?
私には、どれが良いのかさっぱりでした(笑)

お豆腐屋さんでは、豆乳ソフトクリームとおからドーナツを買って、大満足の一日でした。
毎日暑くてへばっていますが、
暑さに強い植物たちはぐんぐん伸びて元気です。

レモンマートルの花が咲きました。
レモンよりもレモンらしい、と言われるあの香り。
小さな白い花の中には、ふわふわのおしべがたくさん。
摘んで、ハーブティーにするのが楽しみです。

いちじくも、たくさん実をつけていて、
重みで枝がしなっています。
早く赤くならないかなあ。

今年も一気に収穫しないといけなさそうな予感。
なので、またドライいちじくにしようかな。
ミニトマトも収穫して、ドライトマトにしました。
味がぎゅっと濃縮されて、おいしい~!

ではでは、また来週★

mayamoonさんによるPodcast番組「月の庭チャンネル」

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

美しい本に出会う – 鴨home 21羽目

本は好きだけど、「読書」にはずっと劣等感を抱いている。 書いてあることをすべて理解しなければ意味がない。言葉一つ取りこぼすことなく読み込まないといけない。そんなことを気にしていると、本を読むことが窮屈になる。

あるとき、読書好きな友人が「本って、1ページ目から読まないといけないと思ってるとしんどいよね」と話してくれた。友人は、読みたい章だけ、気になった言葉だけ、それを見つけるだけでも読書だよという。

1文だけが心に残って、どうしても手放せない本。 表紙が好きで、並べてあるだけの本。 買ったけれど、難しくて読めないままになっている本。うちの本棚には、そんな本がいくつもある。

先日、長野を訪れたとき、『Beauty for All(美しさをすべての人に)』という本を見つけた。著者はエレン・ケイ。1899年にスウェーデンで出版されたもので、日本語版は、長野にある一般社団法人konstという団体から2025年5月に刊行されたらしい。

『Beauty for All(美しさをすべての人に)』_鴨home_エレン・ケイ

きれいな装丁とタイトルに惹かれて手に取ってみたら、珍しくページをめくる手が止まらなくなった。

内容は、美しさは一部の人のためのものではなく、すべての人の暮らしにこそ必要なものだというもの。美しさを感じる力は、特別なセンスではなく、誰の中にもあるものだと書かれていた。

私は美術を学んできたけれど、「これは美しくない」「これは良くない」と判断する基準が、いつの間にか増えていたように思う。知識を得たことで視野が広がったはずなのに、むしろ狭くなっていた。 そして自分の生活がその枠から外れたとき、「自分はもう美しさに触れてはいけない」と思ってしまうことさえあった。我ながら極端だけど、こうやって「美しい生活」(あるいは「丁寧な生活」みたいなものも?)を諦めてしまう部分って、少なからず他の人にもあるんじゃないかと思いたい。

美しさを見つけだすための条件は、それを探し求めることです。美しさについて考え、知るための条件は、それを愛することです。そんなふうにして、私たちは毎日少しずつその本質に触れ、本当の美しさの価値を見いだしてゆくのです 。(エレン・ケイ『Beauty for All ― 美しさをすべての人に』松村和子訳、konst、2025年、132頁)

この本は自分が頭でぐるぐると考えていたことへの答えがあるように思えた。そもそも「美しさ」は、決まった形をしているわけではない。どんな場所にいても、どんな境遇にあっても、自分自身の知性や感性で見出していくものだ。

100年以上前の本が、それを言葉にしてくれていた。こういう、自分の悩みの答えを見つけると「なんだ、誰かがもう教えてくれていたんだ」と拍子抜けするような感覚になる。これまで自分で狭めてきた世界を、もう一度広げてもいいのだと、静かに背中を押されたようだった。

こういう本に出会うと、本棚にある積読も、“いつか”必要な本だと思えてくる。自分にとって本は自分がそのタイミングでなければ頭に入ってこないし、必要としたときには自然と読めるものでもある。

無理に読み切らなくてもいい。飾っておくだけでもいい。そばにあるだけで、十分に意味がある。

と、大量の積読を横目にしながら、そういうことにしておこう。

本棚を見てると嬉しい気持ちになります。

▷「家族が家族じゃなくなる家」を設計した人はこちら

やさしいあなたへお手紙を #117 – mayamoonからの日々の芽便

mayamoonさんによるPodcast番組「月の庭チャンネル」

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

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戸建てリノベーションの解体現場から、こんにちは。

今回は新たにスタートした戸建てのリノベーション工事、その第一歩「解体工事」の様子をお届けします。

ふだんはなかなか見る機会のない“解体中の家”。
柱や床があらわになる様子は、ちょっと不思議で、でもこれから始まる物語の序章のようでもあります。

現況と解体方法の確認からスタート

まずは、解体屋さんと一緒に現場で確認作業。
現状を細かく見ながら、どの部分をどんな方法で壊すのか、事前にしっかり打ち合わせをします。

この確認を丁寧に行うことで、その後の工事もスムーズに進められるんです。

解体1日目:養生と間仕切りの撤去

1日目は、室内の養生作業と、間仕切り壁・天井の解体から。
床が傷つかないように、階段にも丁寧に養生を施していきます。

戸建て_リノベーション_解体現場_階段の養生中_澤雄太_エントリエ

まだ工事は始まったばかりですが、少しずつ空間がひらけていく様子にワクワクします。

解体2日目:すっかり見通しのよい空間に

2日目には、ほとんどの間仕切り壁がなくなりました。
もとの間取りが見えなくなるほど、すっきりとした印象です。

今回のリノベでは、床は既存のフローリングの上に新しいフローリングを“重ね張り”する予定。
そのため解体は行わず、きれいに保つためにしっかりと養生しています。

これからの予定:間取り変更と耐震補強

今後は寝室やお子様のお部屋など、暮らしに合わせた間取り変更を予定しています。
解体が終わると、大工さんによる耐震補強と新しい壁づくりがスタート。
安全と快適さ、どちらも大切にしながら進めていきます。

まとめ

今回は、戸建てリノベーションの“はじまり”である解体工事の様子をお届けしました!
普段なかなか見ることのない“家の中身”に触れると、建物の仕組みや素材のことなど、いろいろな気づきがあります。

これからこのお家がどんなふうに変わっていくのか。
その過程を、またレポートしていきますので、ぜひ楽しみにしていてください。

静かに役目を終えた器に、再び命を吹き込む| 木工作家・コタニ サツキ

木工作家・コタニ サツキさんが生み出す「futamono」は、かつて誰かの日常に寄り添っていた古い器に合わせた木製の蓋。形を変え、暮らしの中で再び活躍できるようにと想いを込めたオリジナルの作品です。国立市・谷保のアトリエ「YAHHO~HOUSE」を拠点に、木のカトラリーや器に合わせた蓋、ワークショップの開催など活躍されるコタニさん。

社会や人との出会いが、「やりたい」の力に

女子美術大学のプロダクトデザイン学科で学んでいた頃から、課題のほとんどに木を使い、卒業制作でも家具をデザイン・制作しました。木という素材が好きでした。大学卒業後はリフォーム会社に就職しましたが、やはり「自分でつくること」がしたいという想いが強く、親や上司に相談しました。そのときに出会ったのが『家具と人』という本。職業訓練校の木工技術科を卒業された方々が多く紹介されていて、ここに行きたいと決意しました。
その決意を後押ししてくださった上司や同僚、両親。一度社会に出たからこそ、自分のやりたいことを真剣に考える機会になったのだと思います。その決意のまま訓練校へ通い、本格的に木工の道へ進むことができました。

自分にとっての「作る」を見つけた「futamono」

木は身近な素材であるからか、山や森を見るのと同じように木材から作品になっても目や気持ちを落ち着かせるような力があると思います。カチッとした仕上がりでも、木肌はあたたかく落ち着いた色味のものがほとんど。私の作品は陶器、ガラス、石、アルミ、いろいろなものと木を組み合わせています。そうすることで優しいかたちになったり、親近感のもてるものに生まれ変わります。木はどんな素材とも合うオールラウンダーだなとも思っています。

もともと異素材との組み合わせが好きで、陶芸作家の友人に器をお願いして、それに蓋を作ることもしていました。今のように、使われなくなった古い器に木の蓋を組み合わせるスタイルを始めたのは、大型の展示会で「こんなに新しいものが生まれているのに、自分がまた新しいものを作る意味ってあるのだろうか?」と考えたことから。もちろん新しいものを否定しているのではなく、自分にとって考えるきっかけとなった大切な出来事です。

ちょうどその頃、骨董市で出会った古い羊羹のガラスの型に木の蓋がついた姿が思い浮かびました。そこからは、古いものと木の蓋の組み合わせに夢中になっていきました。

羊羹型にあわせたfutamono。「最近はオーダーも多くいただくようになりました。“蓋があれば使うのに”という器等の再生も嬉しい制作です」

古道具を探す時、なるべくブランドとして完成しているものは避けています。お菓子の型として使われていたものや、ホテル等で大量に使われていたような器、デッドストックのものなど、どこかで静かに役目を終えたものを選ぶようにしています。役目を終えた器に再び命が吹き込まれる。その再生や循環の感覚に、自分のものづくりの意味を見出すことができました。

「器それぞれに合わせて蓋のかたちや彫刻を変えています。一つ一つの器と相談しながら蓋を考えています」

拠点を持つことで、生まれるもの

現在活動の拠点はYAHHO~HOUSE(国立市谷保4丁目1−1)。訓練校時代の仲間である木工作家・WANさんと共同運営している場所です。ふだんはクローズしていますが、年に一度のオープンアトリエでは展示も行っています。

拠点を持つことは、私にとっては住居と制作の場を切り分けることができて、気持ちの切り替えにもなっています。また、ここで制作していると伝えることで、私自身の言葉を多く使わずとも、どんな人間かを知ってもらいやすいのもありがたいです。

教室やワークショップには、30代〜60代の女性の方が多く参加してくださっています。最初は決まったものを作りますが、継続して通ってくださる中で自由制作へと発展していきます。その自由な発想に、私も学ばせていただいています。

完成した器を「家で使ってます」と写真を送ってくださったり、「木工作家さんの大変さがわかりました」と言っていただいたときには、とても嬉しくなります。制作の工程を知ることで、ものの見え方が変わってくる。そんな実感を共有できる場になればと思っています。

今後は、蓋のオーダー会を定期的に開催したいですし、彫刻的な表現にも挑戦していきたいです。また、講師としても「教わってみたい」と思ってくださる方がいれば、いろんな場所へ出張します。

お知らせ

terra OPEN atelier 開催のご案内
グループによる作品展示を行い、土日にはワークショップも開催いたします。 ぜひお気軽にお越しください。

期間:7月26日(土)〜31日(木)
時間:15:00〜20:00 会場:terra
住所:東京都国分寺市光町1-44-11
アクセス:JR国立駅北口より徒歩4分

詳細は以下をご覧ください。
https://terra-kunitachi.com/event/
https://www.instagram.com/terra_kunitachi

コタニ サツキ
1986年 東京都出身
2009年 女子美術大学 プロダクトデザイン科卒業
2011年 東京都立職業能力開発センター木工技術科 卒業
2011~2013年 木工作家 川端健夫氏に師事
2013年~2015年 NPO法人京都匠塾にてワークショップを中心に活動
〜現在
コタニサツキとして国立市谷保にあるYAHHO~HOUSEを木工作家WANと共に運営し、木の小物制作や教室、ワークショップを中心に活動中
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事例特集 -築30年以上の家がつなぐ“これから”の暮らし

築年数を重ねた戸建てには、家族の思い出が刻まれています。その大切な家をただ残すのではなく、住まう人の「今」や「これから」に合う空間へ生まれ変わらせることで新たな暮らしがはじまります。

今回はエントリエが手がけた、30年以上愛されてきた家のリノベーション事例をご覧ください。

家事をしながら、子どもの笑顔が見える安心のリビング(築50年)

戸建てリノベーション事例_築30年以上_リビング_澤雄太担当_エントリエ

曽祖父母から引き継いだ築50年の家。耐震補強、耐熱やシロアリ対策までしっかり施して安心の住まいになりました。リビングを中心にした設計で、家事をしながらでも子どもの様子がすぐに目に入る安心の間取りに。リビングから見えるご主人もよく遊んだという、思い出の階段は今では息子さんの遊び場です。

「家ができるまでを一緒に見れてよかったです。大きくなっても、少しでも覚えていてくれるといいなって。」

キッチンを中心に、家族の笑顔が自然と広がる家(築32年)

戸建てリノベーション事例_築30年以上_リビング_澤雄太担当_エントリエ
戸建てリノベーション事例before_築30年以上_ピットリビング_澤雄太担当_エントリエ
(BEFORE)床の高さを他の空間よりも下げた造りのピットリビング

叔父さまから譲り受けた築32年の木造戸建てをリノベーション。以前はピットリビングでしたが、段差をなくしフラットに。サンルームやキッチンの配置も、子ども達の姿を見守りながら、“家事がしやすい動線・視線”を大切に設計しました。料理好きの奥さまが活き活きと過ごせる空間と、家族が集うにぎやかなひとときをつくりだしました。

「子どもが小さいうちは、勉強やお絵かきしているところを家事をしながら見ていたくて、カウンターキッチンを希望しました。キッチンもフラットにしてもらうことで配膳も楽になります。」

“個を大切にしつつ、つながる家族”の暮らしへ(築36年)

戸建てリノベーション事例_築30年以上_リビング_鈴木栄弥担当_エントリエ

建売住宅からの住み替えで、築36年の中古物件を購入した4人家族のHさん。廊下や扉が多かった間取りを、部分的に開放。加えて家族それぞれが仕事や趣味に集中できるよう、あえて視線を遮ることでプライベートを尊重できる設計にしました。“家族が家族じゃなくなる家”というコンセプトを通じて、ほどよい距離感のある共有と個の空間が両立しています。

「家族って、存在を感じられるだけで安心するんです。」

“スケルトン工事で安心”回遊式動線にこだわった戸建て住宅(築38年)

戸建てリノベーション事例_築30年以上_北島一宏担当_エントリエ

築38年が経つご実家のリノベーションを決めたNさまご夫婦。鉄骨造の建物でしたが、屋上の水漏れの不安や住宅機能の懸念が多く、スケルトン工事をご希望でした。間取りでは玄関を中心とした回遊式の動線でストレスなく暮らす工夫アを。建物の外と内、両方の問題を一括で解決したことで安心のお家になりました。

「老朽化している部分や構造的に変えられるところと変えられないところ。いろいろ出てくるのでプロに見てもらえて安心しました。」

“生活と仕事を調和させる”たのしい土間の家(築40年)

戸建てリノベーション事例_築30年以上_リビング_鈴木栄弥担当_エントリエ
(BEFORE)以前のリビングの様子

築40年を迎える、お母さまから受け継いだ一軒家をリノベーション。自分達らしく心地よく暮らし、在宅で楽しく働けるようにと、生活と仕事が隣り合わせでできる環境を整えました。リビングまでつづく土間や廊下の書棚スペース、暗室など。まるで“基地”のような遊び心ある空間設計で、仕事も暮らしもワクワクする家に変身しました。

「お仕事関係のお客さまが打ち合わせにきたときも、わざわざ靴を脱いでもらうと面倒だろうし、帰るタイミングも難しくなるでしょう。仕事をしやすくするためにも土間はつくりたかったよね。」

やさしいあなたへお手紙を #115 – mayamoonからの日々の芽便

月の庭チャンネルはこちらからご視聴いただけます

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《2025年7月27日(日)》無農薬バラのコーディアル作り〜ローズシロップを作ってきれいになる〜

■ イベント概要

無農薬の山形県産・食用バラを贅沢に使って、ローズシロップを手づくりするワークショップです。完成したシロップは、かわいらしいハート型の瓶に詰めてお持ち帰りいただけます。

当日は、バラに含まれる美容や健康への効用についてのプチ講座も。講座の終わりには、できあがったシロップを使ったドリンクをみんなで試飲します。五感で味わう、やさしい時間をお楽しみください。

■ イベントについて

日程: 2025年7月27日(日)
時間: 11:00〜12:30(10:20受付開始)
会場:entrie times ebisu(エントリエ)
東京都渋谷区恵比寿南1丁目11-12
The HONDA ARMS 101
参加費:
・お一人参加 5,000円(税込・シロップ2本お土産つき)
・ペア参加  9,000円
(お子さま同伴でシロップお土産不要の場合 +500円)
定員: 若干名(先着順)
申込み: [Googleフォームよりお申し込みください]
お問合せ: iromatiere@gmail.com
キャンセルポリシー: 2日前までにご連絡ください

アクセス
・JR山手線 恵比寿駅 徒歩3分
・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅 徒歩2分
・東急東横線 代官山駅 徒歩8分

※詳細はお申込み後にご案内いたします。

■ タイムスケジュール

10:20 受付
11:00 開会・ごあいさつ
11:05 バラのプチ講座
11:20 ローズシロップ作り(参加者さん交代で調理)
12:10 シロップを使ったドリンクの試飲・質問タイム
12:20 アンケート記入・閉会
12:30 終了/片付け

■ こんな方におすすめ

  • 夏バテでだるい、食欲がない、気持ちももやもやしている
  • 女性特有の症状が気になる
  • 暑い日差し、冷房の乾燥で肌の調子が気になる

■ 講師

氣質アロマ×カラーセラピスト たかえ

☑︎ Instagram https://www.instagram.com/takae_iroma/
☑︎ LINE lin.ee/SSVg6JI

ご来場の皆さまへ

会場内では靴を脱ぎ、スリッパをご利用いただきます。香りに癒されながら、心身を五感で整えるひとときを過ごしてみませんか?皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。

旅をきりとる#day2

前回の「旅をきりとる#day1」に引き続き、旅の記録です。

9:00 サグラダファミリアへ

朝、ホテルの朝食をしっかり食べた後、メトロに乗ってサグラダファミリアへ。
あいにくの曇り空だったけれど、メトロの出口を出て振り返った瞬間に目に飛び込んできた姿は圧巻でした。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_サグラダ・ファミリア_エントリエ

ガウディの没後、来年で100年を迎えるようですが、まだまだ完成まで時間がかかりそう。
外観を見る限り10年前にスペインに来た時よりは出来上がってるかな…という印象でした。

今回は、生誕のファサードから入場。
ガウディが生前に完成に近い状態で見届けられた門です。装飾の細かさに思わず見入ってしまいました。

扉には本物のツタの葉のような彫刻が。
よく見ると、てんとう虫まで!
ガウディ建築が自然をモチーフにしていることが、こんなところからも伝わってきます。

天井には、聖書をもとにした4つのシンボル。
柱は大木を模していて、幹から枝へと広がるような形状になっていました。
柱は石の色がグラデーションになっていて、息をのむ美しさ。

塔の上まで登るツアーにも参加しましたが、天候が残念で遠景はぼんやり…

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_サグラダ・ファミリア_エントリエ

帰りに降りた螺旋階段が美しかった。

足場がかかっていると世界遺産も親近感が湧いてしまいます。多分職業柄です(笑)

11:30 グエル公園へ

タクシーで移動してグエル公園へ。
公園は高台にあり、道中は坂道なので最寄り駅から歩くより、タクシーやバスを使うといいです。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_グエル公園_エントリエ

こちらもユニークで、色使いや曲線にガウディの世界が詰まっていました。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_グエル公園_エントリエ

曇天じゃなければな〜と考えながら歩いていると、郊外学習の子供達がたくさんいました。
羨ましい…

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_グエルパビリオンズ_エントリエ

こちらのお菓子の家みたいなガウディが手掛けた建築物群のグエルパビリオンズ(左は歴史博物館、右はショップ)。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_グエルパビリオンズ_エントリエ

内装が可愛くて写真が捗ります。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_グエルパビリオンズ_エントリエ

ソリッド状の青い壁とテラコッタタイル、ソケットランプなど。リノベの内装に活かせそうです。

13:30 公園の近くでランチ

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_パンコトマテ_エントリエ

グエル公園の近くでランチ。
パンコトマテを食べたくて、事前にメニューをチェックしました。
生ハムのコロッケが美味しかった。

15:00 カサビセンスへ

カサ・ビセンスは、ガウディが最初に作った住宅です。
レンガタイル工場社長の別荘をガウディが設計しました。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

前回スペインを訪れた時は来れなかったので楽しみにしていたカサ・ビセンス。
外観からしてガウディのイメージが少ない…?
曲線を排除したファサードです。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

玄関のアプローチが素敵です。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

表札のようなタイル。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

1階の広間、ダイニングとして使われていたようです。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

こちらは広間続きのインナーテラス。
思わず長居したくなる空間でした。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

ここは喫煙所だそう。イスラムの雰囲気を感じます。
オリエンタルな色彩、扉のスタンドグラスが美しい!

2階は生活空間。
不思議な内装扉、六角形の小さな空間がありました。
バスルームや居室に繋がります。

可愛すぎるバスルームの設え。
猫足バスタブに不思議な形の水洗。
クラシカルな照明も雰囲気があります。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

ちなみにトイレも可愛い。カラーリングがスペインらしいな、と。

こちらは階段の形や、壁付け照明のテンポ感が面白い吹抜け空間。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

踊り場にあるヌック。思わず座りたくなります。

屋上にも行くことができました。
テラコッタを基調に、花柄・グリーン・イエローの外装タイル。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_カサビセンス_エントリエ

ガウディっぽさが唯一出ているのはこの格子かもしれません。

17:00 買い物へ

ホテルの近辺で買い物。
百貨店のスーパーでオリーブオイルやお菓子を買い出し。

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_スーパーで買い物_エントリエ

20:00 夕食はバルでタパス

SEVEN'S CLIP_二見奈々絵_タパス_エントリエ

スペインに住んでいる方のYouTubeのVlogを見て行ってみました。
美味しかったけどちょっと高かった気がする…

朝からガウディ建築を満喫した旅行初日でした!

ルームツアー

sevenのお部屋を紹介するルームツアーを行いました!

お部屋の全体を動画でご覧いただけます。

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優しい江戸っ子に出会えるまち 浅草編 #43

SABOTENS まちのミカタ、今回は浅草にやってまいりました。浅草寺や仲見世通り、花やしきなど、日本らしい文化や風景を体験できるエリアとして、海外からの観光客にも人気のまちです。いつも通り嗅覚に従って歩いてみると、想像もしなかった出会いと発見の連続でした!

駅前で巨大招き猫が待ち受ける!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

村田:今日は浅草に来てます。

細野:向こうにスカイツリーとアサヒビールが見える!

藤田:わ、アサヒビールの社屋は、上が泡になってるんだね。

村田:ほんとだ!しらなかった!

藤田:こだわって作られたんだろうね。

村田:川の匂いがする。

藤田:隅田川が広がってるね。あ、川沿いに気になるフォトスポットがある。

村田:行ってみよう!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

浅草駅からすぐの吾妻橋にあったのが、大きな招き猫の形をしたオブジェ。「そらちゃん」という名前で、GTS観光プロジェクト(東京藝術大学(G)、台東区(T)、墨田区(S)の頭文字からなる三者共催の地域連携プロジェクト)によって設置されたものだそう。目の部分にはガラスが埋め込まれていて、思わず顔はめパネルのように覗き込んでみました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

藤田:これ、すごいよ!目がおかしくなる。

村田:魚眼レンズみたいに見えるんだね!ドアスコープ越しに外を見てるみたい。

細野:そういえば、今日は行ってみたい神社があるんだよね。

村田:そう!今戸神社。境内に招き猫がたくさんいるみたい。駅前で早速、巨大な招き猫が出迎えてくれた!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草落ちもん_エントリエ

藤田:見て、鶴が落ちてる!

村田:チラシで鶴を折ってる!最高。しかも、隙間ではみ出す緑とのコラボだ。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

細野:あ、置いてかれた缶もアサヒだ。

村田:ほんとだ!缶越しにアサヒビールの社屋が見える。

もぐらたたき気分を味わえるオブジェ

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

駅のすぐそばに広々した隅田川が広がっています。川沿いをブラブラと歩いてみることにしました。

藤田:せっかくだから隅田川を見に行こうか。

村田:川沿いを歩いてみよう。

藤田:毎度だけど、今回も晴れたね。

村田:直前まで雨予報だったよね。良かった良かった。

しばらく歩いていたら、再び気になる物体を発見したSABOTENS。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

藤田:見て、こっちにも謎のオブジェ!

村田:穴が空いてる。穴から顔を出せるのかな。

藤田:やってみない?

村田:やってみよう。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

村田:うわ、上が草っぱらだ。

藤田:山に埋められて生首が生えてるみたい(笑)

村田:あ、向こうの穴からはゆきえちゃん!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

村田:もぐらたたきみたい(笑)

細野:すごい画だ。

藤田:虫が来たらどうしよう。

村田:確かに。アリンコとかと同じ高さに顔がある。

藤田:外から見るとどうなってるんだろう(笑)

村田:楽しい。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

隅田川の上に、恋人たちの聖地

もぐらたたき気分を味わった後、再び川沿いを歩いていると、何やら気になるものを発見。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_エントリエ

藤田:見て、川沿いの柵にしっかりした南京錠が取り付けられてる。

村田:ほんとだ、なんだろう。

藤田:あ、これ「愛の南京錠」だ!2019年からついてるみたいだよ。

村田:縁結びってこと?二人の名前も書かれてるね。

しばらく歩いていくと、隅田川を渡れる大きな橋がありました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ
隅田川に架かる歩行者専用橋 すみだリバーウォーク

村田:すみだリバーウォークっていう場所なんだ!リバーの上をウォークするんだね。

藤田:歩いてみよう。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

村田:あ、「恋人の聖地」が現れた!

藤田:ああ、さっきの南京錠もこれがあったからなのか!ありとあらゆる鍵がついてるね。なんでもいいんだ。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

村田:メッセージも色々。

藤田:ハートもあれば、「I love you」も。

村田:「梅」と一言だけ書かれたやつもあるね(笑)

気になる方は現地でスキャンしてくださいね!

藤田:見て、堂々と写真を載せて恋人を募集してる人もいるよ。

村田:QRコードまで載せてる!

細野:「Scan me」って言ってるよ。

藤田:アクセスしてみようか。

細野:大丈夫なやつかな……怪しいサイトとか……

村田:フォームの入力を促している。「この鍵をどこで見つけましたか」って。

細野:もしかして、何かのプロジェクトなのかな。わざわざ作って、いろいろなところにかけてるのかも。

藤田:この人と仲良くなれそうな気がする。

村田:私も、見た人を謎に包む鍵を作ってみたいな。そしてこの人の隣に鍵をつけよう。

向こうから小さな馬がやってきた!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

すぐそばを電車がゴトゴトと走り抜ける、すみだリバーウォーク。迫力を身近に感じながら見入っていたところ、なんと向こうの方から一匹の小さな馬が歩いてきました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

藤田:わー、小さい馬が歩いてきた!

村田:かわいい!なんでここに!?ちっちゃいねえ。

藤田:えらいね。こんにちは〜

飼い主さん:こんにちは〜

藤田:どうして馬を連れているんですか?

飼い主さん:飼ってるんです。

藤田:ええー!そうなんですね!

飼い主さんのご厚意で、記念撮影させていただきました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

村田:なんていう名前なんですか?

飼い主さん:「ファラお」っていいます。

藤田:ファラおちゃん!

飼い主さん:ファラベラっていう小さい種類の馬で、男の子だから「ファラお」にしました!

細野:お散歩するんですね。

村田:この時間によくお散歩してるんですか?

飼い主さん:そうですね。今みたいな午前中の時間帯が多いですね。

まさか浅草で小さな馬に出会えるとは!ファラおちゃん、飼い主さん、ありがとうございました!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

藤田:かわいかったなあ。

村田:浅草を馬が歩いてるなんて。

細野:素晴らしい出会いだったね。

藤田:こんなこと初めてだね。

細野:しばらく頭がバグって処理できなかったよ(笑)

村田:「浅草で、馬!?」っていう。

細野:いい出会いだったなあ。一気に浅草に住みたくなった。

村田:ファラおちゃんが住めるまちだもんね。

藤田:浅草、おもしろい!

住みたいまちが増えていく

すみだリバーウォークを超えると、墨田区になります。隅田公園沿いに、桜が植えられた気持ちの良い道が続きます。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

藤田:あー気持ちのいい気候。

村田:いい日だねえ。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

藤田:うわ、階段の跡だ!

村田:わーほんとだ!見て、こっちもすごいよ。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

村田:「あう〜」?あ、「あぶない」ってことか!

藤田:生首みたいに見える……

村田:さっきの、もぐらたたきの私たち状態。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_すみだリバーウォーク_エントリエ

村田:川の向こうに見える風景もいいね。

藤田:古くて味のあるビル、デザインがかわいいビルが色々あるね。

細野:住むならどれがいい?

村田:うわー、どうしよう。迷うな。窓枠がアーチになったかわいいビルが気になる。あそこに住んだら川を見渡せて気持ちよさそう。お花見もできて。

藤田:花火も見れるし。

細野:そうだ、いいねえ。

村田:お散歩したいなと思ったら歩ける場所もいっぱいあって。

細野:こっちの方、あまり来たことなかった。

藤田:浅草だから人が多いかなと思ってたら、静かでいいね。

村田:いいねえ、この辺。いろんなまちに来るたびに、住みたいまちが増えていく。

藤田:ほんとほんと。

30年能面を作り続ける西田さん

隅田川の上にかかる言問橋をわたって、再び浅草方面へ。今戸神社を目指して歩いていると、窓越しにズラリと能面が並ぶ建物を発見しました。思わず吸い寄せられるSABOTENS。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

細野:わ、お面が並んでる!

村田:作ったのかなあ。

藤田:「趣味の能面づくり 興味のある方お気軽にお入り下さい」って。

村田:入ってみようか!

全員:お邪魔します!

中に入ったところ、壁一面に並ぶ能面に圧倒されました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ
SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

藤田:うわー!最高に素晴らしい!

村田:ひょうきんな顔をしていたり悲哀があったり、表情がそれぞれ違って楽しいね。

能面の作り手は、家主である西田さんです。

藤田:これ全部作られてるんですか?

西田さん:はい、ぜーんぶ手作りです。

全員:すごーい!

村田:お面を作り始めてどれくらいなんですか?

西田さん:30年くらい前からかなあ。

村田:お仕事もものづくり関係だったんですか?

西田さん:全然。普通の仕事。最初は商売で、それから勤めに出て。

村田:そうなんですね!お面を作り始めたきっかけは何だったんですか?

西田さん:会社の行き帰りに能面を教えているところがあって。

村田:そこに習いにいって?

西田さん:そう。

藤田:生徒さんの方だったんですね!てっきり先生かと思いました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

西田さん:仕事というよりは遊びだから。

村田:これだけ作れたら楽しいでしょうね。

藤田:素晴らしいライフワーク。もはや趣味の域を超えてますね。

細野:海外の方とか喜びませんか?

西田さん:そう。ここよく通るから

村田:私たちのように目を留めて入って来られる方、多そうですね。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

村田:資料を見て作るんですか?

西田さん:こういうふうに、型紙があるんですよ。

村田:へー、お面を作るための本があるんですね。作っているときはどういう瞬間が楽しいですか?

西田さん:やっぱり完成したとき。

藤田:これだけクオリティ高かったら、こだわりが詰まってそうですね。

村田:飾っている中で、特にお気に入りはありますか?

西田さん:これかな。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

西田さん:山姥っていうんだけど。これは色々工夫して、いろんなことをしたから。

細野:歯茎の再現がすごい。

村田:歯茎がちょっと盛り上がっていて。目が金色。一度見たら忘れられない表情だ。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

お店の一角では、紐のついた小さなサイズの作品も販売されていました。すっかり心を射抜かれてしまったSABOTENS。どれを買おうか真剣に悩み、それぞれグッと来た表情のものを購入しました。

村田:ありがとうございました!

藤田:ご活躍、応援しています!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

藤田:いやー、素晴らしかったね。

村田:お互い身につけて運気バク上がりさせよう。

細野:ふたりとも、選んだ顔が優しい表情だったね。

村田:自分を守ってくれそうな表情のものを選んでみたよ。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_能面_エントリエ

藤田:西田さん、神様みたいだったね。

村田:朗らかに快く対応いただいて。

細野:お話聞かせてくださってありがたかったね。

藤田:小さいお面も一個一個、愛をもってつくられてる感じがしたね。西田さんの中身がそのままお面に映し出された感じがする。私がお面を作ったら、もっと歪んでほくそ笑んだお面になってしまいそう……。

村田:お仕事帰りにたまたま能面教室を見つけて通い始めて、30年もの間作り続ける熱量が素晴らしいね。私もこの年で何かを始めて一生懸命続けたら、西田さんみたいに極められるのかなって勇気をもらえたな。

藤田:始めていこう、色々。

招き猫発祥の地・今戸神社

気になるオブジェに始まり、恋人たちの聖地に、小さな馬、そして能面。思いがけない出会いの連続に胸いっぱいになっていたら、目的地である今戸神社(台東区今戸1丁目5−22)に到着しました。

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_今戸神社_エントリエ

村田:広々した神社!猫好きの人が集まるのかなあ。

藤田:お邪魔しまーす。

村田:あ、絵馬が招き猫だ!木から猫も色々ぶら下がってる!猫だらけだね。

細野:かわいい!

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_浅草_今戸神社_エントリエ

お参りを済ませた後、今日の戦利品を前に、お散歩を振り返りました。

村田:いい出会いの連続でした。

藤田:楽しかった。いろんな出会いと、これまで知らなかった場所と。

村田:観光地でもあったけど暮らしている方もいて。みんながオープンな雰囲気だったね。

細野:みんな優しい江戸っ子たちだったね。

藤田:住みやすそうなまちだったな。

村田:浅草に住むなら、どういう家に住みたい?

藤田:古いマンションも面白そうだね。

村田:隅田川を見渡せるマンション、よかったよねえ。

藤田:川を見下ろしたり花火を見たり。

細野:最高だね。

村田:時々、散歩している馬にも出会えて。

藤田:ほんと!なかなか出会えないものばかりだったね。

細野:今日はこれまでの散歩の中でも最高の撮れ高だった!

村田:凝縮してたね。楽しかった!

細野:いいお散歩でした。

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本日の一コマ漫画

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_エントリエ
イラスト/藤田 泰実(落ちもん写真収集家)

こころに残る浅草の風景

SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_エントリエ
村田のミカタ:浅草のキング・オブ・根っこ
SABOTENSのまちのミカタ_村田あやこ_藤田 泰実_エントリエ
藤田のミカタ:生き埋め歯ブラシ

やさしいあなたへお手紙を #114 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ。こんにちは、こちらは梅雨に入ったかと思ったら毎日晴れまくり激暑!夏が思いやられます。今、映画館のカフェでこれを書いています。昼からビール&フライドポテト最高でございます。先ほど見たのは「104歳、哲代さんのひとり暮らし」。100歳になっても一人で生き生きと暮らしている哲代さんのドキュメンタリー。みんなに愛されているおばあちゃん。前向きで明るくて、でも今までの人生さぞハードだっただろうな〜。
みんなよく、元気で長生きしたい!というけれど、これに関しては思うところある!ここに書ききれないので今度ポッドキャストで話そうと思います。哲代さんの映画は姉からおすすめされて、彼女は姉妹より先にいなくなりたい…といっていたのだけど、映画を見てそういうことか…と思いました。(ネタバレなので詳しくは書かないけど)
超高齢化社会、これからどうなっていくのか。でも人の寿命ってほんとうにわからない。自分の天命をまっとうするしかないですね。ではでは、また来週。mayamoon

月の庭チャンネルはこちらからご視聴いただけます

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

さあ、自己表現の冒険に出発!《7月の占い付コラム》Byイルマーヤ

こんにちは。イルマーヤです。

いよいよ季節は夏。草木がぐんぐん育ち、力強く枝葉を伸ばす季節です。わたしたちも外に出て活動する機会が増えてきます。音楽フェスや夏祭り、キャンプなどのアウトドアレジャーを通して、心が躍るような体験ができるイベントが盛りだくさん。そんな夏、わたしは「おとなの美術教室」で表現を学んでいます。今回はその美術教室での体験から得られた、さまざまな気付きについてお話したいと思います。

夏の星空と開いた扉

感受性豊かな蟹座から、自分らしさを表現する獅子座へと季節が移る7月。意識も内から外へと開かれる時期だとされています。自分の中で思っていたことを言葉にしてみたり、やってみたいと思っていたことをいよいよ行動に移すタイミング。

そんな折、「大人のための美術教室があるらしいけど、一緒にどう?」と夫が誘ってくれました。面白そうだなとは思いつつ、夜の家事ルーティンを思い返して、少し悩みました。

わたしは絵を描くことが好きで、ずっと続けてきたけれど美術の勉強はほとんど独学。展示会ではよく「美大出ているの?」と聞かれるけど、残念ながら美大には行っていない。だから、今回の「おとなの美術教室」への参加は、わたしにとっては美術を学べる機会になるかも。

いつかやりたいと思っていたことが、ふとした瞬間に目の前に現れることがある。これは「やってみたら?」っていうことかな。だんだん期待感も高まり、何としても時間を作ろう!という気持ちになってきました。

いざ、美術教室へ

夫と一緒とはいえ、初めての経験ばかりで少し緊張しました。最初の月は、モンドリアンの画風を学び、アクリル絵の具で描くことに挑戦するという課題。モンドリアンの作品は知っていましたが、彼の人物像や背景を学んでから改めて見ると、これまでと違う新しい発見があり、新鮮な気持ちでした。今までよりも、ずっと作品の中に入り込める感覚です。作品自体を鑑賞することも、作者や時代背景を理解することも、本当に面白い。美術、大好き!

いよいよ、実習。それぞれにキャンバスが配られ、アクリル絵の具や筆などの画材が出てくるとわたしは「わぁ!」と(心の中で)歓声をあげます。今回のテーマはモンドリアン風の絵。わたしのいつものスタイルとはまるで違います。ちょっとドキドキしながら、でも新しい発見もありそうでワクワクします。

Fortune Liing7月の占い_大人の美術教室のイラスト_エントリエ

実際に手を動かしてみると、思ったように作業が進まなくて、自分のペースの遅さにがっかりしました。もっとできるはずだと思っていたのに!でも、描くことに集中している時間は本当に気持ちがよかったです。

Fortune Liing7月の占い_大人の美術教室の様子_エントリエ
アクリル画の回の作品。(左:夫、右わたし)

「何にもならない作品」

この美術教室で取り組む課題は、作家活動として制作するのとは違った感覚で作品に向き合えるのも面白いと思える理由のひとつだと思います。展示会に向けて企画やテーマがあるものを作ることや、クライアントさんの要望を聞いて作るものとも違った、「何にもならない作品」。こういう表現活動ができるって、すごく豊かなことだと思います。

自分の内側にまだ形になっていない思い。

それを「物」や「言葉」として外に出していくには、自分とじっくり向き合う時間が欠かせません。そんな時間のなかで生まれる「何にもならない作品」には、純粋な自分との対話が詰まっている気がします。だんだん「わたしはこういう風に解釈をしているのだな」という発見へと繋がります。自分がどう感じているのか、表現することではじめて見えてくることもあるのではないかと思いました。

アクリル画の他にも、この美術教室ではいろいろな技法の表現を学ぶことができます。シルクスクリーン、モビール、木彫、工芸など。今までやったことのない表現方法に取り組むことで、新しい自分との出会いにも期待が膨らみます。

蟹座の愛と獅子座の自信

獅子座は自信に満ち溢れ、大胆に自己表現をする星座です。しかし、その大胆さは、獅子座の前の蟹座が築く安心感の上に成り立っています。蟹座は「母性」や「育成」を象徴する星座であり、家族に見守られながら子どもが安心感を育むイメージです。愛されているという安心感があるからこそ、次の獅子座では「見て見て!」と自分の姿を誇らしげに示せるのです。

どんな自分であっても受け入れ、大切にされると信じることができれば、たとえ不格好な作品でも「見て見て!」と堂々と自己表現できるでしょう。自己表現が苦手だと感じるわたしは、もしかしたら、不格好な作品でがっかりしたくないのかもしれません。だとしたら、もっと自分自身に愛と信頼をあげたいな、と思うのでした。

美術教室はまだ始まったばかり。これからも楽しく課題に取り組んでいこうと思います。

Fortune Liing7月の占い_シルクスクリーンの作品_エントリエ
シルクスクリーンの回の作品。自分用のエプロンに印刷してみました!

全体運:7月は荒れ模様?セーフティーゾーンは自分軸。

7月は、外の世界に触れる機会が増える時期です。試行錯誤しながら模索する時間も必要になるでしょう。そして、その時間があるからこそ、未来への可能性が広がっていきそうです。

7日は天王星が約7年ぶりに星座を移動します。

2011年から牡牛座で行ってきた「物質的価値観の変革」を一区切りさせ、双子座へ移動して約7年かけて「言葉」「学び」「コミュニケーション」「交通」などに変革をもたらします。この天王星の動きは、「誰かの価値観をなぞるのではなく、自分の言葉で、自分を表現する時代が始まる」というサインのようにも感じられます。

11日は蟹座の満月。

月は独り立ちしたい子ども、そして向かい合う太陽はそれを見守る親を象徴しています。少なからず、葛藤の気持ちも出てきそうです。子どもに対するメッセージは「失敗を恐れず、安心して行ってらっしゃい!」親に対するメッセージは「信頼して見送りましょう!」です。いずれにせよ、勇気と信頼が必要になってきそうです。不要な執着心があると、モヤモヤしてしまうかも。

25日の獅子座の新月では「人生の主役は自分である!」ということを自覚し、自分であることに喜びを感じるでしょう。誰かの価値基準ではなく、自分のスタイルを貫いて行きたい方向へと歩みを進めていきます。

今までなら躊躇していたことも、堂々とやってみることができそうです。

天体の逆行の影響で、場の雰囲気が荒れることも考えられます。相手を尊重して耳を傾けることを忘れないこと、そして「対立」そのものに飲み込まれないように、自分の声も相手の声もしっかり聞いて「良い対立」を積み重ねていくことが大切になりそうです。そんなときこそ、素直な気持ちをきちんと表現して、丁寧に伝える姿勢を大切にすることが平和的な対話への鍵になってくるかもしれません。

そこで今回は、12星座別に「おすすめの自分の想いを表現するアクション」を書いてみました。ぜひお試しくださいね。

♈ おひつじ座

牡羊座のイラスト

今月は、誰かに伝えたいことがふと湧き上がってくるかもしれません。勢いで言ってしまう前に、心の奥を少しだけ深掘りしてみて。7日の天王星の移動以降、「言葉の力」があなたの未来を変えていくキーワードに。表現は、あなたらしさの種になります。

●おすすめの自分の想いを表現するアクション:カラオケではしゃぐ

♉ おうし座

おうし座のイラスト

いつものペースを少しだけ変えてみると、思いがけず心地よいリズムが見つかる予感。言葉にするのが苦手なことも、書き出してみると整理できそうです。7日以降は、これまで当たり前だった「価値観」に風が吹き、新しい選択肢が広がっていきます。安心できる環境づくりも◎。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:こだわり料理

♊ ふたご座

ふたご座のイラスト

7日、天王星があなたの星座に入り、新しい7年の幕開けです。学びや表現、コミュニケーションの可能性が一気に広がるタイミング。まだ言葉にならない思いやアイデアにも価値があります。無理に整えようとせず、まずは「今感じていること」を大切にメモしてみて。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:和歌

♋ かに座

蟹座のイラスト

7月前半は、あなたの感受性にスポットライトが当たるとき。特に11日の満月前後は、誰かの言葉や表情に深く心が揺れる場面も。でもそれは、あなたの中にあるやさしさや本音に光が差すサイン。今月は、安心できる場所で、ほんとうの気持ちを言葉にする勇気が大きな力になります。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:スクラップブッキング作り

♌ しし座

しし座のイラスト

あなたらしさが輝き始める季節の到来です。25日の新月は、新しい自分を堂々と打ち出すスタートのタイミング。最初はちょっと照れくさくても、「これがわたし」と思えるものを選んでみて。誰かの目より、自分の胸がときめくかどうかを大切に。自信は、行動のあとにちゃんとついてきます。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:ミュージカルのように歌って踊る

♍ おとめ座

おとめ座のイラスト

「伝えるために整える」力が発揮されそうな今月。でも、言葉がきれいすぎると、気持ちが届かないこともあるかも。7月は少し肩の力を抜いて、「うまく言えなくてもいいから話してみる」を試してみて。あなたの不器用な本音が、誰かの心にそっと灯をともすような場面が待っています。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:編み物

♎ てんびん座

てんびん座のイラスト

自分の気持ちより、まわりの空気を優先してきた人ほど、「ほんとはどうしたい?」という問いが浮かびそう。7月は、自分の本音と向き合う時間が大切に。言葉にすることで、迷いが整理されていく感覚もありそうです。自分の内側から出てきた声を、まずは自分がしっかり聞いてあげて。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:フラワーアレンジメント

♏ さそり座

奥のほうにしまっていた気持ちが、ふとした拍子に表に出てきそうなとき。すぐに言葉にならなくても大丈夫。心の底にある想いを感じてあげるだけでも、内側で変化が起こりはじめます。今月は、信頼できる人との対話が鍵に。ゆっくりでもいいから、自分の声を世界に届けてみて。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:ブレンドアロマ作り

♐ いて座

いて座のイラスト

「いつかやってみたい」と思っていたことに、現実的な形でチャンスがやってくるかも。最初は地味に見える準備でも、それが未来への一歩になります。今月は、焦らずに“まずはやってみる”ことが鍵に。遠くの理想も、日々の積み重ねから近づいていきます。気持ちはいつでも自由!
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:オリジナル旅行記を作る

♑ やぎ座

やぎ座のイラスト

周囲との関わりの中で、「あれ、自分ってこうだったんだ」と気づく場面が増えそう。真面目に頑張ってきたからこそ、今月は“自分自身の喜び”を大切にして。誰かの期待ではなく、自分の望みで動いていいんです。心がゆるむ選択が、思っていた以上の成果につながる予感。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:木工やレザーなどのクラフト

♒ みずがめ座

みずがめ座のイラスト

頭の中にずっとあったアイディアや気持ちを、そろそろ形にしたくなるとき。言葉でも作品でも、小さな行動でもOK。今月は「外に出すこと」が大切なカギに。完璧じゃなくていいし、すぐに伝わらなくても大丈夫。あなたのユニークな視点こそ、誰かの世界を広げる種になるはず。
●おすすめの自分の想いを表現するアクション:映像制作

♓ うお座

うお座のイラスト

気持ちが揺れやすくなるときこそ、自分の「好き」に立ち返って。音楽や絵、香り、自然…心がほどける時間が、表現力や対話力にもつながっていきます。7月は、自分の感性を信じて、小さな幸せをていねいに味わってみて。そこから生まれる言葉や行動が、あなたらしい光になります●おすすめの自分の想いを表現するアクション:夢日記をつける

お楽しみいただけたでしょうか? 今月も皆さまが心地よい暮らしができますように。

またお会いしましょう!

手のひらサイズの、お守りのような相棒|石粉粘土のブローチ作家 haomi

ふとしたひらめきや、偶然の“失敗”から生まれた形たち。どこか懐かしくてユーモラスで、でも繊細で、静かに語りかけてくるような、そんな佇まいのブローチを手がけるのが、「haomi(ハオミ)」さんです。

心と身体の声に耳をすませたとき、ものづくりが始まった

制作を始めたのは5年前。体調を崩し、心も身体も思うように動かなくなったときのことでした。少しでも気を紛らわせるために、少しでも楽しくなれるようにと、自分のために作り始めたんです。

今の作風になったのは、ある“失敗”がきっかけ。「あと少しで完成!」というところで色が気に入らず、水で洗い流してみたら、粘土の凹凸に色がいい感じに入り込んで、それがすごく味わい深くて……。

愛しいものたち_石粉粘土のブローチ作家haomi_犬がモチーフのブローチ_エントリエ

それ以来、この手法で制作するようになりました。作品の雰囲気もガラリと変わって、ようやく「自分の作りたかった感じのもの」ができるようになったと思います。

花や自然を抽象化したような形、モチーフを決めるときは、ほとんどがヒラメキです! 粘土を捏ねながら、手を動かしながら形が決まっていくこともあります。

「これなんですか?」がうれしい

「これ楽しいかも!」「これ笑えるかも!」「これほっとするかも!」
こんなことを考えながら、形にしています。

わかりやすいものよりも、「これなんですか?」って聞かれることのほうが多いと思います。でも、それもhaomiらしさだと思っています。ブローチはお出かけする時につける、その日1日の相棒みたいなものです。

そっと寄り添うアシスタントのような、名脇役になれるように。

身に付けたかたの思い出の一部になるのだ!という勝手な使命感を持ち制作しています。

愛しいものたち_石粉粘土のブローチ作家haomi_猫がモチーフのブローチ_エントリエ

これからも、誰かの「愛しいもの」になれるように

今後は、石粉粘土の素材感がもっと伝わるような表現を試してみたいです。あとは、もう少し淡くて優しい色もつくれたらいいなと思っています。

愛しいものたち_石粉粘土のブローチ作家haomi_いろんな動物植物がモチーフのブローチ_エントリエ

「愛しいものたち」って、とても素敵なネーミング。作家それぞれの思いやこだわりって、手作りだからこそ感じてもらえるものだと思っています。インタビューを通して、ほんの少しでもそれが伝わったら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

愛しいものたち_石粉粘土のブローチ作家haomi_出展の様子_エントリエ
haomi
石粉粘土のブローチ作家。手に取って頂いた皆様が少しでも楽しくホッコリできるような作品を心がけています。どこかでお会いできる事があれば気軽に手に取って頂きたいです。
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やさしいあなたへお手紙を #113 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ。こんにちは、こちらは梅雨に入ったかと思ったら毎日晴れまくり激暑!夏が思いやられます。今、映画館のカフェでこれを書いています。昼からビール&フライドポテト最高でございます。先ほど見たのは「104歳、哲代さんのひとり暮らし」。100歳になっても一人で生き生きと暮らしている哲代さんのドキュメンタリー。みんなに愛されているおばあちゃん。前向きで明るくて、でも今までの人生さぞハードだっただろうな〜。
みんなよく、元気で長生きしたい!というけれど、これに関しては思うところある!ここに書ききれないので今度ポッドキャストで話そうと思います。哲代さんの映画は姉からおすすめされて、彼女は姉妹より先にいなくなりたい…といっていたのだけど、映画を見てそういうことか…と思いました。(ネタバレなので詳しくは書かないけど)
超高齢化社会、これからどうなっていくのか。でも人の寿命ってほんとうにわからない。自分の天命をまっとうするしかないですね。ではでは、また来週。mayamoon

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オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

タイル貼りの工事現場から、こんにちは。

今回は、マンションのリノベーション現場での「タイル貼り」の様子をご紹介。
システムキッチンまわりや玄関土間、洗面台まわりなど、家の中でも目を引く場所に使われることが多いタイル。
ひとつひとつ手で貼っていく、職人さんの丁寧な仕事ぶりをのぞいてきました。

まずは貼る場所の確認から

この日は、タイル職人さんが現場入り。
あらかじめ決まっていた場所のシステムキッチンの立ち上がり、玄関の土間、洗面台まわりなどを一緒に確認していきます。「ここは段差があるので、まずは左官で下地を整えてからですね」といったやりとりも交えながら、仕上がりのイメージをすり合わせていきます。

下地調整と“墨出し”

たとえば玄関の土間タイル。もともと段差がある場所は、左官作業で平らに整えてから貼るのが基本です。三枚目が完了の様子です。


その後、タイルをどこから貼り始めるかを決める“墨出し”を行います。
これは、墨壺という道具を使って、床にまっすぐなガイドラインを引く作業。

タイル貼り_工事現場_担当澤雄太_エントリエ

この線があることで、全体がまっすぐに、均等に仕上がるんです。

仮置きもして、タイルの枚数や目地幅、端の収まりなどを事前に確認しておくのもポイント。最後まで美しく貼るための、大切な準備です。

タイルをカットして、のりを塗って、いよいよ貼りつけ

場所によっては、タイルをぴったり収めるためにサイズを調整する必要があります。
専用の機械で寸法通りにカットして、タイルの形を整えます。

接着には専用ののりを使用。乾いてしまう前に貼る必要があるため、広い面積を一気に貼るのではなく、少しずつ丁寧に進めていきます。

タイル貼り_工事現場_担当澤雄太_エントリエ

そしていよいよ貼りつけ。
最初に引いた墨線を頼りに、1枚ずつ、ていねいに、水平を見ながら並べていきます。
熟練の職人さんはこの段階ですでに美しい仕上がりに。
“職人技”という言葉がぴったりの光景でした。

仕上げに目地材を入れて完成!

タイル貼り_工事現場_担当澤雄太_エントリエ

タイルをすべて貼り終えたら、最後に目地材(グラウト)を入れて仕上げます。
タイルの隙間を埋めることで、見た目が整うだけでなく、水はねや汚れの入り込みも防げます。
ふき取りも終えたら、タイル貼りの完成!

まとめ

今回は、マンションリノベーションの現場から「タイル貼り工事」の様子をお届けしました。
目に見える美しさの裏には、たくさんの下準備と、細やかな職人さんの技が詰まっています。

完成後の空間を見るのもワクワクしますが、こうして工程を知ると、タイル一枚一枚がより愛おしく感じられるかもしれません。
リノベーションの醍醐味、ですね。

「D-letter Vol.21(2025年夏号)」にて、リノベーション事例が特集されました

このたび、エントリエが手がけたSさま邸の住まいが、スマートスタイルマガジン『D-letter Vol.21 2025 Summer(発行:大和ハウス)』にて見開き3ページにわたり特集されています。

特集タイトルは「3世代が気兼ねなく暮らせる コンパクトな住まい」で、設計・施工は、当社の建築士 澤 雄太

メディア掲載_『D-letter Vol.21 2025 Summer(発行:大和ハウス)』_澤雄太担当_エントリエ

記事では、3世代が同じ家で心地よく暮らすための間取りや動線の工夫、限られた面積の中でも家族一人ひとりがリラックスできる空間のつくり方について詳しく取り上げられています。以前の住まいで感じていたストレスを軽減するために行ったリノベーションのアイデアや、生活動線と収納の工夫によりスムーズで快適な暮らしが実現している様子が伝わってきます。

家づくりのヒントが詰まった内容となっております。ぜひ誌面にてご覧ください!

▶掲載誌:Smart Style Magazine「D-letter Vol.21」
▶発行:NEXTYLE
▶掲載ページ:P1〜P6(見開き3ページ)

やさしいあなたへお手紙を #112 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ
こんにちは。いかがお過ごしですか?
先日、草木染めのイ家さんに染めを教えてもらい、自分でもいろいろ深めています。
ホウロウのバケツに庭の草をてきとうに入れて煮出し、
下処理した布(豆乳に浸けて乾かしたやつ)をドボンと。
その後、媒染液に浸けて、水で洗い、干してできあがり〜。

植物によって色が違うのは当然ですが、染める布によっても色の出方が変わるのがおもしろいです。
どんな感じになるのか…
できあがるまで分からないのが、楽しい理由だなーと。
6mの布を染めてみたので、何にしようか考え中…ワンピースとか?
ガーゼでも染めてみたので、ストールとかもできそうです♥

もともと手仕事が大好きだけど、
草木染めは特に今やっていること(本や畑、長物との関わり)に密接しているので、
ライフワークとしてやっていきたいなーと。

ではでは、またお便りします。
いつも読んでくれてありがとうございます。
mayamoon

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オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

家族で楽しむ、小さな幸せをかたちに|小型犬向けのハンドメイド犬服 Kicsi(キチ)

小型犬向けのハンドメイド犬服 Kicsi(キチ)。もともとは作家さんご家族のためにつくっていたお洋服は、わんちゃんも一緒に訪れることのできるカフェの一角で販売をされています。「家族で選んだり、お揃いを楽しんだり、日常のちょっとした幸せの一つになれば」そんな気持ちを込めて作られているKicsiのお洋服についてご紹介します。

家族の中から生まれた、家族のためのブランド

ハンドメイド_犬服 Kicsi_エントリエ

小柄な夫と、小型犬たち。そのサイズ感にぴったり合う服や、お揃いができる好みの服がなかなか見つからず、「それなら作ってみよう」とハンドメイドを始めたのがきっかけです。

現在はわんちゃん用のお洋服だけの製作に限られていますが、わたしたちは「家族で楽しめる」というコンセプトを掲げています。Kicsiのお洋服は、シンプルでナチュラルなデザインを意識して作っているので、飼い主さんやお子さんも、お持ちのお洋服の中から似た色や形のものを選んで、リンクコーデを楽しんでもらえます。

ハンドメイド_犬服 Kicsi_エントリエ
「人一倍リンクコーデに敏感なので(笑)、気づいたら必ずお声がけすることにしています。みなさん少し恥ずかしそうにしながらも、とても嬉しそうに答えてくださって、自分のやりたいことが形になっていると実感します」。 

例えば、わんちゃんのパーカーに合わせて、飼い主さんが同じ色のカーディガンをコーディネートしてくださったり。色や形が全く同じでなくても、雰囲気を合わせていることが伝わってきて、そうやって自由に楽しんでいただけるのが嬉しいです。

飼い主さんとわんちゃん、“おそろい”の幸せ

▶︎「脱ぎ着がしやすくて助かる」と、リピートしてくださる方も多くいらっしゃるそう

服づくりで何より大切にしているのは「着心地」です。わんちゃんの中には、お洋服が苦手な子もいますが、夏は虫除けや日除け、冬になれば寒さ対策など、実用的な理由からお洋服を着た方が安心な例も多いんです。だからこそ、なるべくストレスなく着てもらえるよう、素材や着脱のしやすさにはとことんこだわっています。

また、自分自身の好みの雰囲気の服で愛犬とお揃いのコーディネートをしたいという想いもありました。 わんちゃん自身は「お揃い」に気づいているわけではないかもしれませんが、飼い主さんが嬉しそうにしていると、その気持ちはちゃんと伝わるような気がして。 

ハンドメイド_犬服 Kicsi_エントリエ

Kicsiは、わんちゃん連れOKのカフェ(札幌市西区西野6条2丁目3−28 NKビル2階CAFE CORIN内)で販売をしています。完成したお洋服を受け取りに来ていただいたり、その場で試着して気に入ったものを選んでもらったりと、お客さまとわんちゃんの反応を以前より多く見ることができるようになりました。

わんちゃん連れのお客さまがふらっと立ち寄ってくださったり、反対に、お洋服を見に来てくださったお客さまに、そのままカフェでのんびり過ごしていただけることもあります。

印象的だったのは、特別な日に来てくださるお客さまのこと。わんちゃんのお誕生日やうちの子記念日(わんちゃんを家族に迎えた日)、クリスマスなど、大切な日のお出かけ先として選んでいただけるのは本当に嬉しく思います。

プレゼントにお洋服を選んでくださる方も多く、「家族の思い出のひとつ」に関われることをとても光栄に感じています。

ハンドメイド_犬服 Kicsi_エントリエ

“リンク”をもっと気軽に。小物やイベントも

着心地や扱いやすさを評価していただくことが多いので、今後も「着やすさ」などわんちゃんや飼い主さんに寄り添い続けることを大切にしていきたいです。そして、「家族で楽しめる」をもっといろいろな形で実現していけたらと考えています。

「これを着てみんなでお出かけしよう」「新しいお洋服の買い物に行こう」。
そんなお出かけの理由となるようなお洋服屋さんでありたいです。

最近では、飼い主さんとのリンクコーデをもっと身近に楽しんでもらいたくて、わんちゃんのお洋服とおそろいの小物づくりに挑戦しました。

ハンドメイド_犬服 Kicsi_エントリエ

今季販売した浴衣では、同じ生地で飼い主さん向けの巾着バッグを作ったところ、嬉しいお声をたくさんいただきました! リンクコーデ=洋服だけにとらわれず、小さなアイテムからでも“おそろいを楽しめる”提案をしていけたらと思います。

店内での撮影イベントの企画や、日頃から「行ってみたい」と思ってもらえるようなお店づくりなど、これからも、わんちゃんとご家族の笑顔につながるものづくりを目指していきたいです。

Kicsi(キチ)
Instagram
WEB
Instagram(カフェ)
※最新の出店・在店スケジュールはInstagramをご確認ください。

ツバメは帰ってきたけど、やっぱり完成しなかった – 鴨home 20羽目

この家に引っ越してきて、3年目になる。

引っ越してきた翌年の春、ビルトインガレージの一角に、小さな茶色いかたまりがあるのに気がついた。「あ、巣を作ってる!」。ツバメがスッとスマートにガレージへ飛び込んでいくのを見て、嬉しくなった。どうやらネットで調べたところツバメが巣を作る家は、縁起が良いらしい。それ以来、ガレージの天井を見上げるのがちょっとした日課になった。

だけどせっせと働くツバメをよそに、積み上げた泥は中央から何度も崩れ、出産はおろか巣づくりの進捗は遅かった。そのうちツバメは「来る日」もあれば、「来ない日」もでてきた。どこで油を売っているのか。手伝いたいけど、そういうわけにもいかない。

結局、去年は巣は完成しなかった。残されたのは泥に積み上げられた、ほんの少しの泥。掃除してしまうことも考えたけれど、なんだか人の作品を勝手に壊すような気持ちになってしまったのでそのままにしておくことにした。

そして今年。またヤツらが返ってきてくれた!

今度こそしっかりと完成できるように祈った。作業の様子を見ていたけど、一向に進まない。昨年の土台に継ぎ足しながら、泥をせっせと運んでくるんだけどやっぱりダメ。土が下にぽろぽろ落ちて、ガレージの床がなんともいえない汚れ方をしている。期待していたのだけれど、巣は完成しなかった。同じツバメか知らないけれど、どれだけ不器用なんだろう。“縁起”の方も気になる。2年連続未完成の巣というのは、半分だけ縁起がいいとか、そういう中途半端な感じか。

ちょっと話は逸れるけれど、類は友を呼ぶとか、ペットの顔が飼い主に似ているとか、そういう話がある(この間見た白いプードルとおばさんの顔も一緒だった)。

近くいる者同士はどこか似ているところがあるのは真理のように思う。

そんなことを考えていると、このツバメもどこか自分に似ている気がしている。最近のわたしはというと、作りかけの作品、作りかけの資料……作りかけのものがあちこちに散らばっていて、どれもなかなか完成が程遠い。だけど、どれもその先に楽しみが待っている。

今年も、巣は残しておこうと思う。三度目の正直で来年は完成するかもしれない。先延ばしの楽しみがある未完成さは、悪くない。


▷「家族が家族じゃなくなる家」を設計した人はこちら

テーマ別! リノベーション事例紹介

エントリエでは、お客さまの暮らしの数だけあるライフスタイルや価値観に寄り添ったリノベーションをご提供しています。この記事では、さまざまなテーマごとに厳選した事例特集をご紹介します。あなたの理想をカタチにするアイデアが詰まった実例を、ぜひご覧ください。

事例特集

“家族の成長に寄り添う、やさしい住まい”子育てLDK特集
家族の時間がもっと楽しく、もっと心地よくなるように。子どもたちの成長や家族のライフスタイルに合わせて、LDKを中心に住まいを見直した6つのリノベーション事例をご紹介します。
▶ 記事一覧へ


“心地よい距離感を大切に”二世帯住宅特集
親世帯と子世帯が一緒に暮らす二世帯住宅。それぞれのライフスタイルや価値観を尊重しながら、心地よい距離感で共に暮らす住まいづくりが求められます。想いを丁寧に伺いながら、理想の二世帯住宅を実現していました。
▶ 記事一覧へ


“好きがわたしの心地よさにつながる”ひとり暮らし特集
「わたしが心地いい」と思える場所やインテリアを、丁寧に選んでいく。間取りの工夫やインテリアのこだわりなど、それぞれのライフスタイルに寄り添った住まいづくりのアイデアが満載のひとり暮らし事例です。
▶ 記事一覧へ


“自分たちらしい住まいをつくる”ふたり暮らしのおうち特集
共に暮らし続けるふたりだからこそ実現できる、自分たちらしい空間づくり。お客さまとつくりあげたふたり暮らしの事例です。
▶ 記事一覧へ


“ペットも大切な家族”。犬・猫たちと快適に暮らすお家特集
家族の一員として、ともに暮らす動物たち。元気に遊べるスペース、安心して過ごせる場所、家族みんなが安心できる動線。小さな工夫の積み重ねで、ペットにも人にもやさしい住まいが出来上がります。
▶ 記事一覧へ


“好き・楽しい・心地いい!”それぞれの子ども部屋特集
子どもたち自身が空間づくりに参加し、限られたスペースを創意工夫することで、家族の想いが詰まった心地よい部屋が生まれました。
▶ 記事一覧へ


 “もう一度、住まいを好きになる”家族それぞれの物語
暮らしの変化に合わせて、長年愛着のある我が家を、より快適で心地よい空間へと生まれ変わらせるストーリーをご紹介します。
▶ 記事一覧へ


やさしいあなたへお手紙を #111 – mayamoonからの日々の芽便

やさしいあなたへ
こんにちは。お元気ですか?
梅雨の季節になりましたね。庭の植物たちもいきいきと、ぐんぐん伸びています。
百合は満開、ノウゼンカズラも咲きはじめました!

そんな日々の庭や畑のことを綴った絵日記を、一冊のZINEにまとめました。
タイトルは『Mayamoonのガーデン絵日記』です。

オンラインショップにて販売中ですので、よかったらぜひのぞいてみてくださいね。
先日、どくだみを摘んで、チンキを仕込みました。
毎年同じ時期に、同じことを繰り返す。
そんな季節の営みが、じんわりと心の安定をくれるんだなあ…と、しみじみ感じます。

どくだみは干しカゴに入れて乾かし、お茶にもします。
そのままだと少しクセが強いので、他のお茶とブレンドして、気分に合わせて楽しんでいます。
これからはアイスティーの季節。水出しにしても、さっぱりしていてとてもいい感じです。ではまた

月の庭チャンネルはこちらからご視聴いただけます

オンラインコミュニティ「ノートと種まき」

2020年2月から「ノートと種まき」というオンラインコミュニティを始めました! メンバーを募集しております。

細部の解体と下地づくりの工事現場から、こんにちは。

今日は戸建てのリノベーション現場から、大工さんによる工事の様子をレポートします。

先日スタートした大工工事。本日は、細かな解体作業やその補修、そして新しい間取りに向けた下地づくりが行われています。

大工さんの作業場とは

大工さんの作業場_リノベーション_澤雄太_エントリエ

現場では、大工さんが材木をカットしたり加工したりするための“作業場”が設置されています。
これは、各大工さんが自分の使いやすい高さやサイズに合わせて手作りしたもの。畳1枚ほどの広さに、2畳程度の作業スペースが必要になることもあります。

寸法はレーザーポインターでミリ単位に確認

大工さんの作業場_リノベーション_澤雄太_エントリエ

傾きやズレがないか、レーザーポインターを使って丁寧に寸法確認をしながら作業が進められていました。細部までしっかりチェックする姿勢は、まさに職人技!

細部の解体と間仕切りの骨組み

解体と間仕切りの骨組み_リノベーション_澤雄太_エントリエ

細かい部分の解体作業も進行中。
新しい間取りに合わせて、壁の骨組み=間仕切りの下地もどんどん出来上がってきました。

実は…電気屋さんもひっそり活躍中

このタイミングで電気屋さんも現場入り。
壁の中に隠れるエアコンの冷媒管やドレン管などを、出来上がった骨組みに合わせて慎重に施工してくれています。

畳からフローリングへ、床の高さを調整

もともと和室だった場所は畳分だけ一段低くなっていたため、フローリングに合わせて高さの調整が必要になります。

畳からフローリング_リノベーション_澤雄太_エントリエ

そこで登場したのが「転ばし根太組(ねだぐみ)」。
床下の骨組みとなる“根太”を、転ばし方式で設置していきます。その上に合板の下地を貼ることで、高さをミリ単位で調整。とても繊細な作業です。

畳からフローリング_リノベーション_澤雄太_エントリエ

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、大工さんによる細部の解体や下地づくりの様子をお届けしました。
現場は着々と進行中。完成がますます楽しみになってきました!

今後もリノベーション現場のリアルな様子をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!

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