感じるイタリアーロレーナ・アレッシオの世界ー
『♯1 イタリアとエントリエの出逢い』
突然ですが、“イタリアの住まい” というと、どのようなイメージが浮かんできますか?
ミラノの大聖堂のような芸術的でゴージャスなデザインをイメージする方もいれば、
先鋭的でスタイリッシュなモダンな空間を思い浮かべる方もいるでしょう。
あるいは原色使いのカラフルな街並みを想像するかもしれません。
私たちエントリエにとって、“イタリアの住まい” はカッコよく美しく、なんとなく憧れる空間ではありますが・・・
私たちが思う住まいづくりとは、かけ離れた存在だと思っていました。
実際に、“イタリアの住まい”とは、どのようなものなのでしょう。
「ビバ・ラ・ビダ(美しい人生)」という言葉があります。
美しい人生というのは、「高級でラグジュアリーな人生」という意味ではありません。
「ゆったりとした、家族中心の人生」です。
実は、“イタリアの住まい” は、私たちエントリエが住まいづくりをする上で大切にしている、
「家族にとっての至福の時間」 「自分らしく生きること」と共通する想いでつくられているのです。
家族とエントリエ♯5 「自分たちが思い描く理想のライフスタイルが実現できる住まいをつくりたい」
【https://entrie.net/family/family5/】
私たちが感じる“イタリアの住まい”への憧れは、表面的なデザインのカッコよさだけに、向けられたものではなかったのかもしれません。
どんなカッコイイものも、そこには理由があります。
出来上がったデザインそのものというよりも、「なぜそのデザインにしたのか」「どういうコンセプトなのか」が、まずは重要なのです。
そんなイタリアとエントリエの共通点を気づかせてくれたのが、世界各地で活躍するイタリア人女性建築家である、ロレーナ・アレッシオさんでした。
これからはじまる『感じるイタリア』では、
ロレーナさんが伝えるイタリアを定期的にご紹介していきます。
ロレーナさんから見たイタリアの住まい、インテリアのトレンド、ロレーナさんが手がけた建築など。
イタリアを感じて、自分のライフスタイルへのヒントを得るもよし、実際にロレーナさんに設計をお願いしたい!と言うもよし。
次回の更新もお楽しみに・・・!
■Profile
Lorena Alessio (ロレーナ・アレッシオ)
創設者・建築家
プラット・インスティテュート修士号
日本大学博士号
1994年〜1998年の間、日本大学理工学部大学院博士後期課程建築専攻に在籍。現在は、母校であるイタリア・トリノ工科大学の建築・都市デザイン学部の准教授として教育に携わると同時に、トリノで建築・都市デザイン事務所を共同主宰。
トリノ工科大学での国際的な建築デザインワークショップの企画や運営、様々な地域で行なわれるワークショップなどへも積極的に参加し豊富な経験を持つ。日本、韓国、台湾、アメリカなどでシンポジウム、講演、国際ワークショップ、展覧会も積極的に行っている。また、日本の現代建築を世界に紹介する著作も多数。
日本が好きで、とても気さくな笑顔の絶えない方です。