

SABOTENSのお散歩。今回は、永福町へやってきました。初夏の爽やかな陽気の中、緑あふれる神社へ向かい、「あること」をお祈りしてまいりました!
森のような神社へ
村田:今日は永福町へやってきました!実は上京して初めて住んだまちが、永福町なんだ。
藤田:そうなんだ!思い出の地だね。
細野:ここから始まった。
村田:いまのメインバンクも、「永福町支店」で開設したよ。懐かしい。
細野:「永福町」っていう名前、あらためて見るとすごいよね。
村田:永遠の福の町だもんね。縁起がいい。実際住みやすいまちだった。
駅前の賑やかなエリアを脇道へそれると、のどかな雰囲気の住宅地が広がります。

藤田:うわ、このシャッターいいな!
細野:西洋風だけど、意外にも天ぷら屋さんなんだね。

藤田:こっちもかわいい!
村田:ツタバウンランが雲海状態。
細野:楽園だね。

村田:……これは、落ちもん?
藤田:なんだろう。もしかして盗まれないように括りつけてるのかな。
村田:大事なものなのかもね。

藤田:あ、トトロだ!
村田:隣には「千と千尋の神隠し」カオナシもいる!小さなジブリ美術館。

藤田:見て、「に」が落ちてる!
村田:靴箱の札だ!
藤田:札、持ってきちゃったんだね。
細野:『千と千尋の神隠し』で千尋が釜爺に渡す、薬湯の札みたいだね。
村田:何かのメッセージだったりして……

しばらくてくてく歩いていくと見えてきたのが「大宮八幡宮(杉並区大宮2丁目3−1)」。今日の目的地です。
実は現在、お腹に赤ちゃんがいるよっちゃん。安産祈願や子育てにご利益のある大宮八幡宮をお参りして、無事に生まれてくるようお祈りしようというのが、今回のお散歩の大事な目的なのでした!
細野:神社が見えてきました!
村田:大宮八幡宮だ。「東京のへそ」だって。

藤田:立派な神社だね!
細野:こんなところがあったんだ。
村田:木陰に入ると涼しいね。木々に覆われて気持ちいい神社だな。

お参りを済ませた後は、細野・村田から安産の御守をよっちゃんにプレゼント。無事に生まれますように!
藤田:嬉しい。ありがとう。こんなに素敵なプレゼントをいただいてしまって。これで準備万端だ。
細野:よっちゃんのお子さん、楽しみだな〜。
村田:どんな子が生まれるんだろうね〜。
藤田:サイヤ人みたいな暴れん坊が生まれてくるんじゃないかって、ドキドキしてるよ(笑)。つわりで辛い時、仕事の怒りを力に変えて乗り越えてきたから、それをお腹の中で感じていたんじゃないかなって。
村田:体調はどう?
藤田:少し前からだいぶ良くなったよ。
村田:よかったね。しばらくしんどそうだったもんね。
藤田:最近、「この人の前で破水できる」って思えた人が、本当の友だちだなってふと思って。私、ゆきえちゃん、あやちゃんの前では破水できる(笑)
村田:任せて!いざとなったら病院まで運ぶよ!

大宮八幡宮の隣には、気持ちの良い緑地が広がっていました。ベンチに座って一休みします。
村田:「大宮の社緑地」だって。
細野:きれいな緑地だね!
藤田:いい散歩コースだ。
村田:「大きい宮」の名前の通り、広々した境内と緑地だね。

藤田:ここでお弁当を食べたいな。
村田:いいねえ!
藤田:気持ちいいだろうなあ。
昔の暮らしを想像する
村田:お散歩日和でよかった。梅雨前の5月は、暑すぎずちょうど気持ちいい時期だね。季節柄、バラが満開のおうちもあるね。いい香りがする!
藤田:きれいだね〜。
細野:こんなに上手に育てて、すごいね。
藤田:公園があったり、神社があったり。住みやすそうなまちだね。
ゆったり大きな庭木が植えられたお宅も多い、永福町。あたりから鳥の鳴き声が聞こえます。中でもひときわ鳥の鳴き声が響いていたおうちの一角で、気になるものを発見。
藤田:見て、これ!

村田:うわ、スプーンだ!一個一個組み合わせてるのかな?
細野:溶接したのかな。おしゃれ!
村田:あ、かわいい木!

細野:恐竜みたい。
藤田:妖怪っぽい!
細野:頭にとさかがついてるね。
しばらく歩いていくと、立派な門を発見。杉並区立郷土博物館(杉並区大宮1-20-8)といって、杉並区の歴史や文化、暮らしを展示している場所だそうです。

村田:昔の暮らしが再現されているんだって。気になる!
藤田:せっかくだから行ってみようか!
館内の常設展示室では、原始・古代から近現代に至るまで、杉並の3万年の歴史をダイジェストで知ることができます。
村田:欠片から修復した縄文土器が展示されてる。小さな欠片から、よく復元したね。
藤田:欠片が一つだけ落ちていても、土器と気づかないかも。
村田:ほんと。私だったら、うっかり他のゴミと一緒に捨ててしまいそう。
細野:杉並区には、こんなにたくさん遺跡があるんだ!
村田:縄文時代から人が住んでたんだね。住む場所として、それだけ長い間たくさんの人に選ばれてきたって、信頼できるな。
藤田:確かに。縄文時代から人がいるって、安心できるね。
村田:これからは遺跡があるまちかどうかで、住む場所決めたいくらい!

博物館の敷地一角には古民家も。江戸時代に建てられた民家を移築・復原したものだそうです。中では、当時の暮らしで実際に使われていたものが再現されています。
藤田:ここで暮らしていた人がいたんだね。
村田:落ち着くね。
藤田:いいなあ、古民家。こういう古民家をリノベして住みたいな。

細野:お酒もあの瓶に入ってると美味しそうだね。
村田:ほんと、ほんと。

村田:かまどがある。これでご飯を炊いたらおいしいだろうなあ。
藤田:ほんと!でも火を起こすの、大変だっただろうねえ。「ふー」って息を吹き続けてたら酸欠になりそう。
村田:確かに。前にキャンプで火を起こした時、酸欠になりそうになった。
藤田:酸欠になりそうになりながら炊いた米は、美味しさもひとしおだろうね。
村田:お米がごちそうになるよね。
藤田:冬は寒かったかなぁ。
村田:冬の間はどうしてたんだろうね。囲炉裏の周りに集まって過ごしてたのかな。
藤田:家の中にいろんな道具が置いてあるね。
村田:昔は家事、相当大変だっただろうな。
藤田:「うどんを食べたい」と思っても、粉を挽くところからやらなきゃいけないと思うと、気が遠くなるね。
村田:確かに。粉ができたと思ったら、そこからさらにこねなきゃいけないし。
藤田:当時は夜も暗かっただろうね。
村田:電気がない時代だもんね。
藤田:夜の闇が深いから、江戸の人たちは色んなものを妖怪と勘違いしたんだろうね。
村田:木が動いただけで「何かいる!」って。ぼっとん便所でも、怪談話が生まれる理由がわかるよね。
藤田:ほんとほんと。中から手が出てきそうなくらい真っ暗だもんね。昔は、ぼっとん便所の中に隠れてお尻を触る変態もいたって聞いたことあるよ(笑)
村田:うわー、変態も命がけだ。
藤田:ほんとだね。
細野:最近も、屋根からトイレを覗き見てる変態いなかった?
村田:怖すぎる。少し前に、側溝に潜んでスカートの中を覗き見る人もいたよね。
藤田:計り知れない熱量だね。それを別のものに注いでいれば……
最後はなぜか新旧の変態話に花が咲いてしまいましたが、杉並区立郷土博物館、たっぷり満喫しました。
藤田:面白かった〜!
細野:昔の生活をいろいろ想像できたね。
村田:楽しい場所でした。
それぞれのやらかし

よっちゃんとこうやって一緒に外を歩くのは、実は数ヶ月ぶり。新たに小さいメンバーを迎えた、3人+1人の初めてのお散歩となりました。
藤田:久しぶりの散歩、楽しかった!
村田:しばらく、リモート以外会えてなかったもんね。
藤田:会えなかった期間はせいぜい3か月だったけど、気持ち的にはすごい長かったな。今はお医者さんから「無理ない範囲で運動して、歩いてください」って言われてて、できるだけ歩くようにしてるよ。
村田:いつかよっちゃんの子どもとも一緒に散歩したいな。
藤田:散歩してほしい!
村田:楽しみだね。どんな子なんだろう。将来はどんなことが好きになるんだろう。
藤田:悪いことしたら、我が子のようにひっぱたいて怒っていいからね(笑)
村田:親戚のおばちゃんぐらいの感じでいかせてもらうよ(笑)
藤田:あやちゃんとゆきえちゃんを見習って、何でもいいから好きなものを一つ見つけて、楽しく過ごしてもらえたらいいな。
村田:よっちゃんの子どもだったら、きっと素晴らしい子だよ。
藤田:エロの才能が出てきて変態にならないといいな。
村田:「今日、側溝の下に入ってみようかな」って(笑)
話はやがて、子ども時代のやらかしエピソードへ。
細野:子どもって時々とんでもないことするからね。うちの子の友だちは、車の下に隠れてたことがあったんだよ。
藤田:危ない!ひかれちゃうよ。
細野:「どうなるかなと思って」って。こっぴどく叱られてたよ。
村田:私もそれに近いことをやってたな。
藤田:えー、どんなこと?
村田:ピーナッツだかパチンコ玉だかを「鼻の中に入れたらどうなるかな?」って入れたら出てこなくなって。親に怒られながら取ってもらったよ。

藤田:怖いよ〜(笑)
細野:みんな、「どうなるかな」なんだね(笑)
藤田:私もあったな。色んなサイズの丸い穴が空いた、丸が書ける定規ってあったじゃない。休み時間に一人で、「どこまで入るかな」って、小さい穴にどんどん薬指を入れていく遊びをしてたの。そしたらいよいよ、休み時間が終わっても取れなくなっちゃって。

村田:ぎゃー!
藤田:授業を受けている間も定規が取れないから、どんどん怖くなってきて、「次の休み時間に定規を折ろう」と思って、椅子にガンガン打ち付けてたの。そしたら先生が「なにやってるの!?」ってびっくりして飛んできて。それで緊張の糸が切れて、先生に泣きついて。先生が洗剤を使って、どうにか取ってくれた。
村田:無事にはずれて良かったね〜!
藤田:本当に怖くて。子どもの頃って、なにも考えず「やってみよう」って思っちゃうもんね。
村田:分かる。私も昔、バレエを習っていた時に、鏡の前にあった備え付けのバーを見て「鏡とバーの間をくぐったらどうなるかな」ってふと思いついて。いざくぐったら、頭がはさまって取れなくなっちゃった(笑)。よっちゃんの定規みたいな感じでワーって泣いたら先生たちが寄ってきて。「顔の向きを変えてみなさい」って言われて、向きを変えたらあっという間に取れた。
藤田:首の向きの問題だったんだ(笑)
村田:それでバレエをクビになったよ。
細野:子ども時代のエピソードを聞くと、ほっとするよ(笑)。みんな、何かしらやらかしてるんだね。
村田:親からすると「何やってるの!」ってヒヤッとするよね。


帰路につきながら、今日のお散歩を振り返ります。
藤田:永福町、駅前の賑わいから想像つかないくらい、緑も多いし神社もあるし、昔の文化がこんなに残っているまちだとは思わなかった。住みやすそうだなと思ったよ。
村田:私も前に住んでいたのは駅のすぐ近くだったから、賑やかなまちっていうイメージだったな。少し離れてみると、こんなに緑豊かな神社や公園があるなんて!発見が多くて楽しかった。
藤田:「縄文人が住んでいたまちはいいまち」っていうあやちゃんのコメント、まさにそうかもしれないね
村田:遺跡があったまちを辿ってみると、住みやすいまちにたどり着けるかもしれない!縄文人の人たちは安全に住める場所かどうか、真剣に見極めていそうだね。
藤田:永住するまちを選ぶには、縄文人に聞けばいいんだ。
村田:縄文人に聞いてみよう!
本日の一コマ漫画

こころに残る大宮の風景


村田あやこさん出展作家 金沢21世紀美術館『路上、お邪魔ですか?』展のお知らせ
エントリエの連載「SABOTENS まちのミカタ」でもおなじみの村田あやこさんが、出展作家として参加する展覧会が開催されています。金沢21世紀美術館『路上、お邪魔ですか?』展では、日常のなかにあるささやかな風景や、つい見過ごしてしまいそうな路上の気配に光が当てられています。
会期中、お近くに立ち寄る機会があれば、足を運んでみてください。
【開催概要】
会期:2026年4月25日(土)〜9月6日(日)
時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※休館日は美術館のホームページをご確認ください。
会場:金沢21世紀美術館 展示室7〜12、14、デザインギャラリー、レクチャーホール
詳細は金沢21世紀美術館公式サイトへ:https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=65&d=1852
展示の詳細や見どころについては、村田さんご本人の言葉で綴られたnoteもぜひご覧ください。

SABOTENS / SABOTENS
2016年結成。「落ちもん写真収集家」の藤田 泰実(よっちゃん)と、「路上園芸学会」の村田 あやこ(あやちゃん)による路上観察ユニット。室外機やアロエ、選挙ポスターなど、組み合わせると路上あるあるな風景が作れる「家ンゲイはんこ」をはじめ、路上をテーマにしたグッズ制作や国内外での作品展を行う。… 会」の村田 あやこ(あやちゃん)による路上観察ユニット。室外機やアロエ、選挙ポスターなど、組み合わせると路上あるあるな風景が作れる「家ンゲイはんこ」をはじめ、路上をテーマにしたグッズ制作や国内外での作品展を行う。


