北島 一広
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北島 一広 / Kitajima Kazuhiro
設計営業・ジェネラルマネージャー
リノベーション歴25年。子ども時代は、布団屋さんを営んでいた両親の背中を見て育ち ました。今まで様々な設計を通してたどり着いたルール、それは、「ゼロベース」。固定概念や思い込み、売り込みや効率を一度無視して、お客様の言葉と自分の信念だけを考えて設計する事。そこに新しい発見や驚きがあります。それこそが、人を喜ばせるトキを創り出せると思います。

みなさん、こんにちは。エントリエのジェネラルマネージャー、北島です。リノベーションを始めて、もう20年。デザインリフォームが大得意で、コンテストでは賞をとったこともあります。

今日はそんな業界歴の長い僕が「生活騒音」をやわらげる方法、考え方についてお話しします。

SUMMARY
生活騒音の心配を解決! 暮らしの「音」にまつわる工夫

  1. 対策するなら効果の高い「上階」で
  2. 床を透過してくる音は「吸音性を高める」
  3. 防音コストは6畳で30~50万円
  4. ゾーニングで「音が気にならない状態」を先につくる

生活の「音」が気になる! 効果の高い生活騒音対策

対策するなら効果の高い「上階」で

2世帯住宅やマンションにお住まいの方の多くが、暮らしの中での音にまつわるお悩みを抱えています。生活音のお悩みとして、まずは「上下の関係」を考えていきましょう。

上階の音が下階に響いている場合防音対策は上階で防音するほうが効果が高いです。 たとえば、2階戸建で行う防音対策は、2階部分の工事が必要と考えていただければと思います。

防音性能を上げるためには、単純にいうと「質量を上げること」です。

具体的には、上階と下階の間に重い材料を入れれば入れるほど遮音性は高まります。

質量だけでいえばガラスやコンクリートが考えられますが、重いものを入れていくと重量の問題も出てきますので、そこには限度があります。

一般的によく採用されるのはゴム、もしくはアスファルトですね。こういった遮音材を上階の床下に入れてあげる、という方法が効果的です。

床を透過してくる音は「吸音性を高める」


遮音ではなく「吸音」という対策も考えてみましょう。

音には、床を透過してくるものが必ずあるんですね。下階の天井裏と上階の床下に入ってきた音が反響し、さらに大きい音で聞こえてしまう。

この透過してきた音を吸音していきましょう。

吸音には吸音材や断熱材を入れるという方法を用いると、反響音をおさえて階下への音を少なくすることができます。

まとめると、
・上階の床に関しては、遮音性能を高める。
・上階の床と下階の天井裏では、吸音性を高める。


このような対策が効果的です。

また

・下階の天井部分の石膏ボードを1枚から2枚にする
・2枚の石膏ボードを貼り付ける間に専用のコーキングを施す


などを行うと、さらに生活騒音を軽減することができます。

リノベーションを行わずともできる工夫としては「遮音カーペット」という遮音性に優れたアイテムが存在します。衝撃音を吸収してくれるので、音が伝わりにくくなるんですね。

こういったアイテムをフローリングなど音が気になる空間にひいておくだけでも生活音は軽減できます。

お困りの際はぜひご検討ください。

防音コストは6畳で30~50万円

リノベーションで防音対策をすると、どのくらいコストが増えるのか。
すごく気になるところですよね。

例えば、ゴムの遮音材を施す場合で考えると、1平米あたり3~5万円程度割高になるイメージです。

6畳のお部屋に防音対策を行うと、大体30~50万ぐらいでしょうか。
決して安くないですよね。

完璧さを求めると費用は上がりますが、7~8割まで上げるならそこまでコストがかからないこともありますので、コストバランスを考えた計画が必要になってきます。

ゾーニングで「音が気にならない空間」を先につくる


また別の考え方として「ゾーニング」があります。

ゾーニングとは……
寝室の上階に音がする空間を持ってこない、2階のトイレを1階の寝室の真上に持ってこないなど、上下の関係を「音が気にならないかどうか」という視点で考えること

例えば

・子ども部屋、寝室、リビングの関係性
・2世帯にした場合のお互いの生活時間帯の違い


などをリノベーションの際にしっかり確認・把握しておけば、そもそも「音が気にならない状態」をあらかじめつくることができます。こんな視点も合わせて、考えていけるといいですね。

北島 一広
設計営業・ジェネラルマネージャー

北島 一広 / Kitajima Kazuhiro

たじぃー

2級建築士、インテリアコーディネーター、インテリアプランナー

リノベーション歴25年。
子ども時代は、布団屋さんを営んでいた両親の背中を見て育ちました。
今まで様々な設計を通してたどり着いたルール、それは、「ゼロベース」。
固定概念や思い込み、売り込みや効率を一度無視して、お客様の言葉と自分の信念だけを考えて設計する事。
そこに新しい発見や驚きがあります。それこそが、人を喜ばせるトキを創り出せると思います。

ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞

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