鈴木 栄弥
記事を書いた人
鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
設計営業・ウェブマガジン編集長
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、 建築士になることが夢に。静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。日本女子大学家政学部住居学科卒業。ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いでホームテック株式会社に就職しました。現在は、エントリエ事業部で設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!私の手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!

みなさん、こんにちは。建築士のエイミーです。今日は「リノベーションを前提とした、中古マンション購入のポイント」についてお話しします。

SUMMARY
リノベーション前提の中古マンション購入でチェックすること!

  1. 窓の位置
  2. パイプスペース
  3. 天井裏・床下はどうなっているか
  4. マンション独自のルールの有無
  5. 電気容量

今回のテーマは「リノベーションを前提とした、中古マンション購入」についてお伝えしていきます。物件購入時は立地や予算、築年数と、とにかく考えることがたくさん。では「リノベーションを前提に」という点を考えると、どのようなことに気を付けると良いでしょうか。

変えられないものを見極めよう!

1.窓の位置、日当たり・風通しの良さを確認

未来も好きなものに囲まれて | リノベーション事例 #63より

内覧では、まず変えられないところを確認することが重要です。なかでも、マンションの共有部分である窓の位置や仕様は住む人が変更できない部分。つまり、間取りを変えれば多少改善の余地はあるものの、日当たりや風通しはそのままとなります。また、湿気がたまりやすい場所かどうかも、断熱工事などで改善できる場合もありますが、もともと建物が持っている性能を大きく上回ることは難しいかもしれません。

2.動かせないスペースがある

マンションの構造体であるコンクリートでできた壁は、もちろん位置が変えられません。壁を叩いてみて鈍い音がする、コンクリートの硬い壁は壊せないので、間取りを変えたいと思っている場合は要チェックです。コンクリートの壁以外でも、マンションの販売図面などを見ると、水廻りの近くに『PS』と書かれた小さなスペースがあり、こちらも位置を変えられません。これはパイプスペースと言って、上の階から下の階まで縦に長くつながった配管が通っている空間です。

この写真の黒い縦の管のように上下につながった管を、壁で囲っているスペースがパイプスペースです。理想の間取りを思いついても、ちょうどこのスペースが邪魔になってしまう…ということもよくあります。

あえてパイプスペースをデザインで生かした事例

3.天井高(床から天井の高さ)は、理想どおり?

天井高を判断することも意外とむずかしいんです。天井には照明の配線を通す空間が必要。リノベーションで照明の位置を動かそうとすると、元の天井からさらに天井を低くして設計しなければいけないというケースがあります。一見して希望通りに見える天井でも、そのまま生かせないこともあるんです。

また、床下に空間のある物件であるかどうか。床下も天井同様に、配管などの設備を通す空間が必要。この空間がない場合、設備機器の位置を変えるために配管を移動したりするために床下のスペースを作って床を高くする必要があり、天井はさらに低くなってしまうんです。何も手を付けていない状態の天井高を把握し、リノベーション後の天井高を想定しておくことが、理想通りの空間を作る鍵ですね!

管理組合独自のルールをチェック

マンションの管理組合によっては、リノベーションの内容に制限を設けている場合があります。例えば、水廻りの場所変更を制限している、防音性能の基準がある、内装材の指定など、無秩序なリノベーションを防ぐ目的から決められていることが多いようです。不動産屋さんも把握しきれていないこともあるので、事前に規約に目を通しておくことで、後々のトラブルを避けられます。

電気容量は十分か?

未来も好きなものに囲まれて | リノベーション事例 #63より

古いマンションだと不足しがちなのが電気容量。マンション全体で上限があり、部屋の持ち主が独断でアンペアを変更することはできない場合があります。IHにしたい方や、家電製品の電力消費量も増えているので、確認が必要不可欠です。

まずは、エントリエにご相談ください

リノベーションを前提とした物件購入では、このように変えることができないものを見極めることが必要です!専門家に相談しながら、自分のライフスタイルにそぐわない部分がないか確認し、優先順位をつけて購入を検討するのがベストな対処法と言えそうです。

鈴木 栄弥
設計営業・ウェブマガジン編集長

鈴木 栄弥 / Suzuki Emi

エイミー

2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー

静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。

小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。お気軽に「エイミー」と呼んでください!

わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!

●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞

●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞

●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞

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