建て替え? リノベーション? それぞれのポイントをマナブ – リノベをマナブ。 #44

リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

建て替え? リノベーション? それぞれのポイントをマナブ

築年数がたってきて、家の老朽化が気になる。家族が増えてライフスタイルも変化した。そろそろ家の改修を考えたいけど、建て替えとリノベーションどっちがいいの?

建て替えや、リノベーションを検討するにあたり、悩みを持っている方が多いのではないのでしょうか。今回は、そんなみなさまに向け、それぞれのポイントをご紹介します。

建て替えとリノベーションの違い

リノベーションは、既存住宅の基礎部分を残したまま住宅を改修することです。古いものを新しくするというだけでなく、既存の住宅に新たな価値をプラスアルファで生み出す工事のことをリノベーションといいます。

建て替えとは、既存の住宅を解体、撤去し、同じ場所に新しくゼロから住宅を建築することです。

《オープンな間取りで三世代が快適に暮らせる住まい | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #30 より

建て替え、リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションのメリット・デメリット

リノベーションのメリットは、既存の住宅のいい点を活かせることではないでしょうか。思い入れのある住まいを壊さずに、梁や柱などを活かした間取りを考えることも可能です。

改修をする箇所を選択することができる点もリノベーションの特徴です。また、建て替えと比べるとコスト面が比較的安くすむことがあげられます。

一方で、デメリットとしては構造などによりリノベーションできる箇所に制約がある可能性があるという点です。また、耐震性や構造に問題がある場合など、大幅な改修には費用がかかることもあります。

《ツーバイフォーから自由な間取りを実現。距離感がちょうどいい二世帯住宅のお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #38 より

建て替えのメリット・デメリット

建て替えのメリットは、間取りを1から考えることが可能という点です。新築と同様に耐震、断熱などの施工が行いやすいのも特徴です。また、最新の法律基準で家を建てることができるという点も大きなメリットといえます。

一方で、コストが高くなりやすいということがデメリットとしてあげられます。土地によっては、法律により新しく家を建て替えることができなかったり、建物の面積が小さくなってしまう場合もあります。

《細部のデザインが光る、アメリカンヴィンテージテイストのお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #33 より

建て替え・リノベーションの比較

費用について

一般的には、リノベーションの方が安いといわれています。建て替えの場合は、古い住宅の解体費や処分費用などもかかるため、コストが高くなることが多いようです。ただし、大規模なリノベーションを行う場合、建て替えより費用が高くなってしまう場合もあります。一概にどちらが安いということができませんが、予算に応じやすいのは、リノベーションかもしれません。予算に応じて、どこのリノベーションを優先するのか、どこまでリノベーションをするのかを決めることができるからです。ただし、要望が増えれば増えるほど費用は増えてしまいます。

まとめ

《生活と仕事の場が調和する、土間のある一軒家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #13 より

建て替えかリノベーション、どちらか悩んだ際は、双方の特徴を理解した上で判断することが重要です。建物の状態や今の暮らし方、今後のライフプランなど様々な観点から考えてみるといいでしょう。エントリエに相談してみることで、検討する際のヒントと出会えるかもしれません。どういったリノベーションができるのか、リノベーションでどのように変わるのか、費用はどのくらいかなどの相談をしてみることで、今まで気づけなかったことに気づけるかもしれません。リノベーションの話を聞いたうえで、建て替えかリノベーションか、検討してみてはいかがでしょうか。

 

大切に選ぶカバンの中のお供 | りえさんのライフスタイルジャーニー #14

リノベーション事例

りえさんのリノベーション事例はこちら

大切に選ぶカバンの中のお供 | りえさんのライフスタイルジャーニー #14

こんにちは♪ 桜が見頃になり、この時期は嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り混じります。

さてさて今日はそんな時期に欠かせない、誰もが持っているであろうアイテム「ハンカチ」です!

私はタオルハンカチを愛用してますが、今までハンカチというと「家にたまたまあったもの」や「頂きもの」など、“なんとなく使っているもの”が多かったんですよね。

けれど「数は少なくても気に入るものだけにしよう! 」と思い立ち、プチ断捨離しました。残った精鋭たち。6年くらい使っているものもあります! 上下のシリーズはCUCUさんのWEB SHOPと出店でそれぞれ購入。

そして……

下のシリーズは二子玉川の蔦屋さんで、たまたま売られているタイミングで購入したタオルハンカチ。

モリタ ミウさんのもの。ピンクの縁の物を何年か前に友人からプレゼントで頂き、気に入って自分でも購入。見たときにホッとするような使い心地と肌触りに、子どもに使ったりも。

モリタ ミウさんの作品、バックなどもありどれもとても癒されます。

最後にご紹介するこちらはFEILER。

年配の方が持ってる勝手なイメージだったのですが(笑)、やはり老舗の安定感。洗濯してもくたびれない素材と肌触り。

あるとなんだか安心するんですよね。やはり良く吸うし、乾くのが早い! ハンカチ、ちゃんと気に入るものだけにしたら、なんだか少しだけモヤモヤが減りました。

シリーズで買い足せるものばかりがたまたま残ったので、ちょっと疲れたときやまたのご褒美にゆっくり増やしたいと思います。

ハンカチの断捨離、オススメです!

○ご紹介した作家さん

CUCU
モリタ ミウさん
FEILER

○ 2018 – 21.9 連載インテリアトリップ一覧はこちら

ご機嫌な毎日が引き寄せる、ステキな出会い | ラベンダー師匠の直感アタルかもしれない占い column vol.01

月に一度のお楽しみ! 月に一度のお楽しみ! オラクルカードやタロット、九星をベースにしたスピリチュアルカウンセラー ラベンダー師匠の直感 当たるかもしれない占い。

2022年3月まで、カード占いでメッセージを伝えてくれたラベンダー師匠。今月からは「占い」で得てきたさまざまな学びを通して、テーマごとにメッセージを伝えるコラムをスタート! “スピリチュアリティを活用してよりよく暮らすための、ちょっとしたヒント”をいただきましょう。今月は「出会い」がテーマです。


ご機嫌な毎日が引き寄せる、ステキな出会い

あなたがいま、欲しい出会いは何ですか?

今回は、春といえば出会いの季節。ということで、「出会い」がテーマです。さて、あなたは現在、どんな「出会い」をご希望でしょうか。素敵な職場との出会い、心地いい家との出会い、分かり合える仲間や恋人との出会い。

いろんな出会いがありますね。リノベーションでいえば、いい中古物件との出会いもそうですね。

かくいう私は、最近、ペットと一緒に暮らせる物件を探し中です!犬が大好きで、そろそろ飼いたいなと考えているのですが、なかなかしっくりくる物件と出会えていません……。

欲しい出会いは様々あれど、スピリチュアルな視点から見ればどれも同じです。あなたにとって最高の出会いを叶えるには、どんなコツがあるのでしょうか。

秘訣は「ご機嫌な自分でいること!」

結論から申しますと、最高の出会いを叶えるコツは、「いい気分でいること」です。

占星術界で「風の時代」と呼ばれ始めた昨今は、占星術のみならず、多種多様なスピリチュアル論が広く知られるようになってきました。しかしそれら多くの理論に共通するのは、「我慢するより、心が喜ぶことをしよう」というメソッドです。

あなたの心が喜ぶときに、いちばん高い波動が放出されている、というのです。そして高い波動が出る状態にあると、あなたの願ったことが起こりやすい、という方程式なんですね。

具体例を挙げてみましょう。

*

Aさんは、何か月も新しい住まいを探し続けていました。

勤務先から遠い・日当たりが悪い・隣人との相性が悪い……考えはじめると次々と浮かんでくる今の環境への不満。そのうちAさんは、現在の住居の気に入っているところについて考え、気に入らないところについては考えないように努めました。

なぜなら、短所についてばかり考えていると、気分が滅入ってしまうからです。そして「ま、理想の物件との出会いは、いつかいいタイミングで訪れるでしょう!」と気楽にかまえ、心配するのもやめたといいます。

*

こうして日々気分よく過ごしていたAさん。

しかし、どうでしょう。その数ヶ月後、仕事でおつきあいのあった知人からの紹介、という思わぬ形で、立地・日当たり・設備・周辺環境とすべて願ったとおりの物件に引っ越すことになったのです!

今、あなたは笑顔で過ごせていますか?

Aさんがとった行動は、「自分がいい気分でいられることだけを考えるようにした」ということだけです。物件探しすらやめてしまったのに、思わぬご縁から、理想の物件との出会いを手に入れたのです!

「自分の力でどうにかできることなんて、ほんの少しだけ」と私は常々思うのです。

とりわけ縁や出会いというものは、自分が頑張ったからといって良いものが訪れるとは限りません。だったら、どうしようもない物事に気を病んで暗い顔をして過ごすより、すでに在る素敵な物事に感謝して良い気分でいるほうが、いい縁や出会いがやってきそうだと思いませんか?

新年度も始まり、これからあなたには様々な出会いが訪れることでしょう。

今、あなたは笑顔ですか? 「嫌な上司に配属されたらどうしよう」、「クラス替えでハズレだったらどうしよう」などと、未来への不安に怯えて今を過ごすよりも、「今日は同僚と楽しくランチできた!」とか、「雨に濡れずに家に帰られてラッキー!」など、気分が良くなることで心を満たしてみてください。

私も、この法則にのっとって、ガツガツ物件を探すのをやめました!

「いい物件って、なかなか無いな~」とネガティブな気持ちで探しても、きっといい出会いはこないと思うのです。だったら、そのうちやってくるであろうベストな物件との出会いを心待ちにしつつ、あっという間に過ぎてしまう今を、心ゆくまで楽しんでいようと思ったのです。

すると先日、近所に住む友人からドッグシッターの依頼を受けました! 友人が旅行で留守にする間、友人宅で犬と一緒に過ごしてほしいというのです。短い期間でしたが、とても人懐こいシュナウザーくんと一緒に楽しく過ごすことができ、大変心が満たされました! 犬が飼える素敵な物件との出会いはまだ訪れていませんが、思わぬところから嬉しい出会いを頂きました。

こんな例もあるように、あなたがゴキゲンで過ごしているだけで、努力だけでは得られなかったような幸運が訪れることもありますよ! 皆さんどうぞ素敵な4月をお過ごしくださいね。

■ Design by エムラヤスコ

 

ラベンダー師匠(Lavender field)

 

ラベンダー師匠(a.k.a Lavender Field)

note : https://note.com/at_field_

スピリチュアルカウンセラー。オラクル、タロット、ルノルマンなどのカードリーディングおよび心理学を使用。一般的な統計学の枠にハマらないオーダーメイドのスピリチュアルカウンセリングで、クライアントの望む未来を実現する手伝いをしている。「未来とは自分で創るもの」が口癖。ときに辛口だけど、優しく人生に伴走してくれる「ラベンダー師匠」と親しまれているが、いつもは『Lavender Field(ラベンダー・フィールド)』として占いに従事。

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『はみだす緑 黄昏の路上園芸』 刊行記念インタビュー | SABOTENS まちのミカタ 番外編

自由で独特な視点を持ち、路上観察を通して出会った“心が動く瞬間”を捉え、さまざまな表現方法で発信するユニットSABOTENS(サボテンズ)の村田あやこ(むらた・あやこ)さんと藤田 泰実(ふじた・よしみ)さん。ウェブマガジンエントリエでも知らないまちを歩く企画『まちのミカタ』を連載してくださっています。そんなふたり初の共著となる『はみだす緑 黄昏の路上園芸』(雷鳥社)が2022年3月19日に刊行となりました。今回は刊行記念インタビューとして、制作の経緯や裏話、そしておふたりが本書に込めた想いを伺いました。

『はみだす緑 黄昏の路上園芸』著者データ

文・写真 村田 あやこさん(あやちゃん)

路上園芸鑑賞家/ライター。福岡生まれ。2010年頃より街角の園芸活動や植物に魅了され、「路上園芸学会」を名乗り撮影・記録。書籍やウェブマガジンへのコラム寄稿、イベントなどを通し、魅力の発信を続ける。著書に『たのしい路上園芸観察』(グラフィック社)、『はみだす緑 黄昏の路上園芸』(雷鳥社)。寄稿書籍に『街角図鑑』『街角図鑑 街と境界編』(ともに三土たつお編著/実業之日本社)。「村田あやこの路上園芸探訪」(さんたつ by 散歩の達人)、「かながわ路上園芸さんぽ」(神奈川新聞)などを連載中。

Website : https://botaworks.net/
Instagram : @botaworks
Twitter : @botaworks


デザイン・イラスト 藤田 泰実さん(よっちゃん)

グラフィックデザイナー/イラストレーター/落ちもん写真収集家。茨城生まれ、埼玉育ち。多摩美術大学造形表現学部卒。フリーランスのグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍しながら、路上に落ちているものから人間の背景や余韻、人間味を感じ取り、そこから妄想してタイトルをつけストーリーを作り出す「落ちもん写真収集家」として活動。落とし物は人間ドラマという発想が注目され、テレビやラジオなどにも出演。

Instagram : @fujitayoshimi
Twitter : @f_yoshimix


SABOTENS

SABOTENS

2016年結成。路上に落ちているアイテム(=落ちもん)に着目する「落ちもん写真収集家」の藤田泰実と、街角の園芸や育ちすぎた植物の魅力を「路上園芸学会」名義で発信する村田あやこによるお散歩ユニット。室外機やアロエ、選挙ポスターなど、組み合わせると路上あるあるな風景が作れる「家ンゲイはんこ」をはじめ、「路上のはみだしもん」をテーマにグッズ制作や国内外での作品展を行う。ウェブマガジン・エントリエで「まちのミカタ」を連載中。YouTube「SABOTENSちゃんねる」で散歩の様子を動画で公開中。

Website : https://www.sabotens.com/
Instagram : @sabotens_tokyo

『はみだす緑 黄昏の路上園芸』 刊行記念インタビュー | SABOTENS まちのミカタ 番外編

――ウェブマガジンでもお散歩記事『まちのミカタ』を連載してくださっているSABOTENS初の共著ということで、とてもうれしく感じています! まずは、『はみだす緑 黄昏の路上園芸』刊行はいつ頃決まったのでしょうか?

村田さん:ありがとうございます。この本の企画を練りはじめたのは版元である雷鳥社さんとの出会いがきっかけです。2019年、平井の本棚(東京都江戸川区)さんで行われた鈴木 純(すずき・じゅん)さんの著書『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』(雷鳥社、2017)の刊行記念イベントに、ゲスト登壇させていただいたことがありました。

雷鳥社の編集者さんが登壇者であるわたしのTwitterアイコンを見たとき、「なんだ、この人は」と思ったそうなんです。それがまさに本書の登場人物にもなっている、よっちゃんが描いてくれた「おじさん」のイラストでした。

村田さんのTwitterアカウントホーム画面

――「しげる」ですね!

村田さん:そうなんです。イベントで知り合ったご縁で、後日雷鳥社さんに「もし出してみたい本があったら、企画書を出してください」と声をかけてもらえたことから、本書の企画がはじまりました。

藤田さん:あやちゃん、当時はすごい量の企画を出していたよね。

――今回の本が出るまでに村田さんは、初の著書となる『たのしい路上園芸観察』(グラフィック社、2020)も刊行されましたよね。この間、どのような構想があったのでしょうか?

村田さん:雷鳥社さんの本は、身近なまちかどに存在する“はみだす緑”の風景を気軽に楽しむ方法を、イラストと文章で多数紹介した本にする、というところから企画がスタートしました。

藤田さん:ちょうどその頃、『たのしい路上園芸観察』の執筆もして。

村田さん:そうそう。一冊目の『たのしい路上園芸観察』は、過去に撮影した写真をテーマごとに分類して、路上園芸の見どころを解説した本です。雷鳥社さんで出す本は趣向を変え、よっちゃんのイラストの力を借りて、路上園芸をテーマにしながらも新しい切り口や見せ方にしたいなと思っていました。

――「路上園芸」というテーマは同じでありながら、異なる切り口を模索していたんですね。

村田さん:レベル別にまちの緑や園芸の楽しみ方を紹介するような手帳サイズのノウハウ本や、おじさんが路上観察を通してロールプレイングゲームのように仲間と出会いレベルアップする本という案もありました。どれもよっちゃんにラフまで起こしてもらって。

使われなかった企画のラフデザインを見せていただきました

――最終的に今の形になるまでには、紆余曲折あったそうですね。

村田さん:そうですね。例えば後者は「路上園芸を知らないおじさん「たむら」が、まちの路上園芸に出会うことで、人生が楽しくなる」というストーリー仕立ての設定にしたんです。

いざ文章を書きはじめると、まず(頭の中で)わたしは路上園芸を知らない架空のおじさんになり、おじさんの視点を通して路上園芸の見どころを伝えつつ、さらにストーリーも考えなければならない……となると、どんどん訳がわからなくなって。「路上園芸」自体マイナーなものなのに設定が何段階も込み入ってしまうと、本来伝えたい路上園芸の見どころがぼやけてしまうので「本を読む人も混乱してしまうのでは」と悩み、よっちゃんや編集者さんに相談しました。

妄想と共に増えていったという登場人物の設定やストーリーの一部

藤田さん:途中であやちゃんが「わたしはおじさんではないし、わたしはわたしだけど、主人公がおじさんなら、どこまでわたしはおじさんとして書いたらいいかわからなくなってしまった」って(笑)。

そこで「あやちゃんはおじさんじゃないんだから、あやちゃんとして書いたらどうなの」って伝えたんだよね。さくらももこさんの『もものかんづめ』(集英社文庫,1991)のようなエッセイにするといいんじゃないかって。

――おじさんの設定によって、混乱……! ただ、要素として結果的におじさんは残っていますね。

村田さん: そうですね。最終的に編集者さんのアドバイスで、主人公「たむら」の設定を“初心者”から“ある程度プロ”に。また、構成もストーリー仕立てではなく、コピーとイラストをメインにして、路上園芸の面白さをはっきりと示すことにしました。文章のトーンも、たむらの個人的な日記風にして、哀愁や黄昏感を醸し出すことにしました。

主人公である「たむら」の設定がいまの自分に近づいたことで、ぐっと書きやすくなり、ようやくペースをあげて進んでいきましたね。

ふたりの妄想と現実が入り交じる、『はみだす緑 黄昏の路上園芸』

――改めて聞かせてください。『はみだす緑 黄昏の路上園芸』は、どのような本ですか?

村田さん:主人公「たむら」の住む架空のまちで繰り広げられる路上園芸を、イラストとともに解説した本です。架空のまちが舞台ではありますが、本の中で描かれた路上園芸の様々なシーンは、実際に見た風景がもとになっています。

わたし自身、これまで路上園芸を見ていると「どんな人がこの園芸をしているのかな」という妄想が膨らむことがありました。そこで本書では、路上園芸の背後にいる個性豊かな住人たちの姿も描きたいと思いました。いつものまちも、そこに住む人たちを想像して妄想を交えながら見てみると、もっと面白くなるかもしれないよ、という提案ができたらと。

――「たむら」以外の登場人物にはモデルがいるのでしょうか?

村田さん:具体的なモデルはいないものの、今まで出会った個性豊かな人たちの要素が散りばめられています。ちなみに本書の登場人物「しげる」や「はなこ」は、SABOTENSでつくってきたハンコの作品に登場した人物です。

「じつは『はなこ』は、私のおばあちゃん フジコさんがモデルになっています」(藤田さん)「家ンゲイはんこ(制作年:2016年)」

――わたしが取材に同行している「まちのミカタ」で一緒に見たような風景もあり、妄想と現実の境目がわからず、“ヤバい”本を見てしまったという気持ちになったのですが(笑)。実際にあったことはベースにあると伺いましたが、おふたり自身、この本をつくっているときに現実と妄想の区別はついていましたか……?

村田さん:ないよね。

藤田さん:夢みたいだよね。

本書では「SABOTENS まちのミカタ#13 新大久保編」で見かけた棒なめ太郎も登場しています

――(笑)。 だからなのか、たまに怖くなる。でも、そのヤバさが先を読み進めてみたくなるような気持ちになりました。

村田さん:そうなんですね。どの割合で妄想と現実なのかっていうと、わたしたちもわからないよね。

藤田さん: だから、見た人をパニックにさせるのかな。 知り合いの方に持って行った ら「これ、どういうこと!?」って(笑)。訳わかんなくなって混乱していたんだよね。

――SABOTENSやそれぞれの活動のなかで捉えてきた世界を伝えることのできる本ですね。

村田さん:わたし自身、正直(読者に)楽しんでもらえるのかなという不安が強かったんです。この設定をどうやって伝えるかというときに、私の文章だけでは難しくて。だからこそよっちゃんのデザインとイラストは、本当に心強かったですね。

――この妄想と現実が入り交じった世界にイラストがあるとないとでは伝わり方が変わりそうですね。1ページごとに添えられたイラストは、どのように描いていたのでしょうか?

藤田さん:まず、あやちゃんから1ページ分の原稿と「これを元に文を書いてるんだよ」という参考写真を各5〜10点程もらって描いていました。イラストを起こしながら考えていたのが「たむら」……というか、あやちゃんをどうやって入れるかっていうところだよね。

普段、どういう目線であやちゃんは散歩しているのか。これを見たときにどういう行動を取っていたのかということを思い出しながらの作業でした。あやちゃんの心に響いたものを引き立てるために描き込みすぎずに描く、というところの塩梅はすごく気を使って描いたかな。

――現在、BOOKSHOP TRAVELLER(下北沢)さんで行われている刊行記念展示 「はみだす緑 解体新書 」では、藤田さんの原画も見ることができますね。イラストは全て手描きだと伺っています。

藤田さん:最初はiPadを使って描こうと思っていたんだけれど、レトロな雰囲気を出したくて2Bの鉛筆でひとつひとつ手描きにしたんだよね。質感が残る感じがいいかなと思って。編集者さんは「怪しい昭和感を出したい」ということもいってくれていたよね。

手持ちの本の中で、赤瀬川 原平(あかせがわ・げんぺい)さんの『妄想科学小説』(河出書房新社,2015)という本の装丁が雰囲気にぴったり合ったので、印刷会社さんと相談してカバーと表紙、本文にも同じ紙を使っていただいて。

村田さん:改めて、よっちゃんしか描けない絵でした。SABOTENSとしてお散歩を何度も一緒にして私の視点をすごく理解してくれているし、よっちゃん自身も路上の「落ちもん*」を観察し続けているからこその、視点や妄想がかけ合わさった本なのかなって思います。

*落ちもん……道に落ちている「落としもの」のこと

「はみ出したもの」から得た生きるための力

――周囲の反応はいかがでしょうか?

村田さん:ありがたいことにいろんな方から感想をいただいて……先日、わたしたち二人が大好きな内海 慶一(うつみ・けいいち)さんという文筆家の方が、とても嬉しい感想をご自身のブログに書いてくださったんです! 何度も読み返してしまった一説を紹介させてください。わたし自身うまく言葉にできなかった部分を言語化してくださって「そうそう、これ!」って。

“「はみだす緑」を鑑賞することは、「はみだしていてもいい」状況に出会うことでもある。本書のタイトル『はみだす緑』には、私たちの生きるこの世界が「はみだす」を肯定する場所であってほしい、という願いが込められているのかもしれない。

内海 慶一 ,『はみだす緑 黄昏の路上園芸』,ぬかよろこび通信L, http://pictist.sblo.jp/article/189398402.html(2022/3/18 閲覧)

藤田さん:本っ当に、嬉しかったね。

――この本はSABOTENSとして、そしてふたりがそれぞれに活動してきたことのすべてが詰まっているんですね。

村田さん:SABOTENSの活動は「Out of Control(=制御不能)」をコンセプトにしています。例えば、鉢からはみ出してしまった根っこやポケットから落ちたものなど、枠からはみでたりコントロールできないものにこそ、魅力を感じてきました。

「路上からはみ出す植物に魅力を感じて」路上園芸学会 村田 あやこさん | エイミーズトーク #13より

社会の枠に入れないというコンプレックスを持っていたからこそ、まちのはみ出したものを見ていると「私もいていいんだ」「はみ出してもいいんだ」と安心できるんです。

――最後に、読者へのメッセージをお願いできますか?

村田さん:一見、汚いもの、うわって思うものも、見方を変えたり視線を変えたり言葉をつけてみたりすると、実は味わい深い風景かもしれません。もっと自由にまちを楽しんでみてはどうでしょう。

会社員時代、仕事が大変なとき、昼休みに会社の周りをぶらぶらしながら、そこで見つけた植物や園芸を通して脳内でちょっと妄想すると、仕事の辛さやストレスが紛れるときがあって。どこにいても、視点ひとつで周りの景色は違って見えてくると思うんです。

藤田さん:今回は、「路上園芸」がテーマだけれど、本当は対象物はなんでもいいんです。それこそ「落しもの」でも「恋人」でも、余白を意識して妄想してみると「きっとこんなことあったかもしれない」と視点を変えられる。

整合性が取れてない所こそ、人間味があったり、実は一番おもしろかったり、愛らしかったり、キラッとするものがあったり。そこを覗いてみると、何かが発見できるかもしれないから。

――ありがとうございました!!

村田さん:こちらこそ、ありがとうございました。本書の感想もお待ちしております! SNSでは「#黄昏の路上園芸」をつけていただければと思います。


お知らせ① 『はみだす緑 黄昏の路上園芸』刊行記念展示 “はみだす緑 解体新書”

■期間 2022年3月14日(月)〜27日(日)
■営業日 月・火・金~日 12:00-19:00 (休業日:水・木)
■場所 BALLOND’ESSAI ART GALLERY 3F (本屋のアンテナショップ「BOOKSHOP TRAVELLER」隣) 世田谷区北沢2丁目30-11北澤ビル3F

お知らせ② SABOTENS 初の書籍 刊行!

『はみだす緑 黄昏の路上園芸 』 著:村田あやこ イラスト:藤田泰実 2022/03/19 発売 雷鳥社 ISBN:978-4-8441-3785-6

▷購入はこちら

お知らせ ③ お散歩動画公開中!

SABOTENSちゃんねる」では、過去の「まちのミカタ」の取材中に撮影した動画を少しずつアップしています。ぜひお暇な時にでもご覧ください!

《料理好きなママも笑顔に。天井の高さを生かした開放感あふれるリビングキッチン | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #39

もともと、お子さんが誕生する前に購入したマンションのリノベーションを決めたKさまご家族。約20年の月日で変化した感性やライフステージの変化からのご決断でした。お料理好きのママ=ななさんを中心としたキッチンリビングをイメージしました。きれいめで、上品な可愛さを目指したお家が完成しました。

物件について

所在地東京都町田市
建物種別マンション(築18年)
費用690万円(解体費・各種工事費用・デザイン費用全て含む)
リノベ面積50㎡(全体70㎡)
時期2021年

暮らす家族

はじめさん(夫、40代)、ななさん(妻、40代)、長女(5歳)、飼い犬のモエちゃん

話し手

はじめさん、ななさん

担当スタッフ

鈴木 栄弥

リノベーションのきっかけを教えてください。

はじめさん:2004年築のわが家、新築購入当時は気に入っていた床の重厚感や茶色ベースの色味が重たい印象になってきたんだよね。あとは家族のライフステージの変化です。娘が大きくなり、お友だちを呼ぶ機会が少しずつ増えてくる中で「もっと素敵な家にしたいよね」という話があったんです。

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エントリエとの出会いを教えてください。

ななさん:「リフォーム」や「リノベーション」というキーワードで手当たり次第検索しました。エントリエは、施工事例が気になったんですよね。緑のタイルが印象的なお家*は、個性的だけどしっかりと生活感が出ているところがいいなって。きれいなだけではなく、食器などが置いてあり、生活感があってもまとまっている雰囲気がすてきでした。

*施工事例♯5 – こだわりのパーケットフローリング・タイル・ドア ♯5

他社も比較検討されたと聞いています。エントリエの決め手を教えてください。

はじめさん:それは担当のエイミー(鈴木 栄弥)との出会いが大きかったですよね。例えば、「かわいい」「素敵」といった感覚的な部分への共感性も持ち合わせながら、それを理論的に図面に起こせるでしょ。

検討している会社の中には、最初の担当がヒアリングからプランまで、その後の設計で別の方が担当するというケースも実際にあったんですね。でもエイミーはその過程全てをひとりで行い、しかも感覚的な部分とロジカルな部分が一緒に併走している感じが信頼できると感じました。

BEFORE

AFTER

どのようなご要望を伝えましたか?

はじめさん:はじめに「人を呼びやすい家」とか「キッチンにみんなが集まる家」ということを伝えていきました。それから話を進めていくうちに、寝室のウォークインクローゼットのスペースを広めに取ることなど他の細かい要望も伝えていったと思います。

寝室の一角に、使いやすいウォークインクローゼットを

ななさん:わたしは1日の中でキッチンに立つ時間がすごく多いんですよ。だから、そこから全部が見渡せるようなキッチンが良かったのよね。前の間取りだと、娘の遊んでいる姿がキッチンからは見えなかったから。あとパントリーは絶対に欲しいと伝えました。

はじめさん:そうそう。料理大好きなママが立つキッチンを中心にした生活をイメージしていました。主役=DJママで、リビングでわたしや娘がジャガジャガ遊んでいるような(笑)。

BEFORE

AFTER

相談をはじめた当初、(要望としてあげたものは)わたしたちのなかでも不明瞭な部分があったんですよね。打ち合わせでは、こういった頭の中にあるイメージの整理をエイミーはしてくれてたんだなって思います。

BEFORE

AFTER

エイミーからの提案で驚いたことはありましたか?

ななさん:キッチンの位置ですね。はじめは壁を取り払うくらいにしか考えていなかったのですが、向きを変えられると知って「できるの!?」と驚きました。

はじめさん:それもひとつではなく、他社では全然出ない提案が何パターンもあったんですね。「こんなやり方をすれば可能ですよ」という風に。だから、提案をうける度に次はどんなものがでてきちゃうんだろうなと大興奮でした。

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天井が高く、とても開放的な印象が魅力的です。

はじめさん:そう、このマンションでは売りのひとつでもある、天井までの高さを生かしたいよねという話があったんです。その際、窓枠よりも少し高い位置にカーテンレールをつける方法を教えてくれました。さらに、カーテンレールをボックスで隠すことで、さらに上品さが出る。おかげでヌケ感がすごいですよね。BEFORE写真を見てもらうと窓枠ギリギリのところからカーテンが下がっているのがわかると思います。

BEFORE

AFTER

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こだわった部分を教えてください!

はじめさん:やっぱり、以前は2部屋だった壁を取り払って広々としたリビングダイニングキッチンですね。バルコニー側の窓から朝の光がこんなにも入ってくるなんて、前の間取りだと気づきませんでした!

ななさん:わたしもキッチン周辺です。入口のアーチからパントリーの掃除機を置くスペースや棚の間隔までこだわりました。それから、子どもが小学生になったときに宿題ができるカウンターもカップボードの横に設置してもらいました。

はじめさん:キッチンのタイルも妻がサンプルをもらって一枚一枚どう組み合わせるかを丁寧に決めたんだよね。ツヤっとした質感がいいか、マットな方がいいか、張り方もいろいろある中からじっくり選びました。
あと、この床!フローリングも滑りにくいものにしたんです。おばあちゃん犬のモエちゃんの健康を考えて。

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幅木*の色や寸法まで、だいぶこだわったそうですね。

はじめさん:はい! 幅木の色は壁の色によって変えたりしてるんですよ。それでいうと、施工中、「厘(りん)」単位でこだわる大工さんとの出会いもありました(笑)。

ななさん:マンションの構造上、歪みが出る部分も、「厘」にこだわりながら見栄え良くしてくれました。

*幅木とは……壁と床の境目部分に取り付けられる部材。壁と床の隙間を隠す役割と壁紙を汚れから守る役割があります。

住んでみていかがですか?

はじめさん:やっぱり圧倒的に明るくなったリビングダイニングは、最高ですね! 朝から夕方にかけて、ずっと明るいんですよ。僕、自分の書斎でリモートワークをしているんですけれど、ついこっちの部屋に来ちゃう。ママが「なんでここにいるのよ」っていうので「こっちの方が明るくて、暖かいんだもん」って(笑)。それくらい、自分はリビングの空間が好きです。

お気に入りの過ごし方を教えてください。

はじめさん:テレビの前で横になりながら見るキッチンの景色が好きですね。DJママがトントン音を立てながら料理をして、娘がこの辺でピアノを弾いている。これはもう、コンセプト通り!ここにいるのが楽しくてしょうがない。

ななさん:私も、料理のときに全体が見えて見晴らしのいいキッチンがお気に入りです。子どもがお手伝いしてくれるくらい広いスペースがあるので、本当によかったなって。あと、念願のパントリーのおかげで買い溜めがたくさんできることかな(笑)。

はじめさん:本当にいっぱい買ってくるんですよ!(笑) パントリーをつくったのは、大正解だったね。

洗面台も使いやすく大変身!
トイレの内装も上品に可愛く!

目を温めて、たくさんイメージしよう! | りえさんのライフスタイルジャーニー #13

リノベーション事例

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目を温めて、たくさんイメージしよう! | りえさんのライフスタイルジャーニー #13

こんにちは♪

開花宣言を控えた3月、今年もお花見は難しくても「桜は楽しみたいなぁ」と思うこの頃です。

さて、今回は温めアイテムのご紹介です。冷えは大敵! 春先の冷えは花粉症が酷くなってたり、鬱っぽくなったりするので、温めて巡らせるのを日課にした方が良いです。

かくいう私も、引っ越しシーズン、ありがたい事にインテリアのお仕事が重なっており、あれやこれやと頭を使うことが多く……

取り分け、移動中にひたすらスマホやタブレットで検索しまくるので、とにかく目が疲れます。そんなときに重宝するアイテム!

こちら!

うん??
足???

足は正解です! こちら、足の形のアイピロー。

カバーを外すと、中に麦が入った足型のアイピローで、レンジや蒸し器で温めて使います。

横向きで目に載せるイメージです(作家さんのInstagramアカウントに、目に載せてるお写真何点か掲載されてました)。カバーを取ると足!(笑)

この肌の色もカバーも、一点ずつのアソートで、同じものは無いそう!

外国の女の子の足みたいで可愛い❤︎

目が疲れてくると、女性は骨盤の動きも悪くなるし、血が足りなくなってきて、イメージする力が減ってきます。可愛いインテリアを沢山思い浮かべて、妄想を繰り広げたいので、こちらのパワーを借りて、沢山イメージしたいと思っています。

○ご紹介した作家さん

▷アイピロー作家 banryoku / Mamiko Nakamura
https://instagram.com/banryoku_mamiko.n
▷販売されていたお店 permanente_shop(ペルマナン)
https://instagram.com/permanente_shop

○ 2018 – 21.9 連載インテリアトリップ一覧はこちら

リノベーションでできる花粉対策をマナブ – リノベをマナブ。 #43

リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

リノベーションでできる花粉対策をマナブ

今年も花粉が気になる季節になりましたね。家のなかをこまめに掃除する、空気清浄機を置く、洗濯物を外に干さない……など日常的にできる対策はありますが、なかなか完全に防ぐことは難しいですよね。今回は、リノベーションで考えられる花粉対策をご紹介します。

花粉を通しにくい網戸に替える

窓での換気をするために花粉対策がされている網戸を使う方法があります。網目を小さくして虫だけではなく花粉も通しにくくした網戸に交換することで換気の際に花粉の侵入を抑制できるでしょう。こちらは小規模な工事で済むため、すぐにでもはじめられる対策です。

衣類の収納を備えたシューズクロークをつくる

《細部のデザインが光る、アメリカンヴィンテージテイストのお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #33

ひとつめは「シューズクローク」です。玄関に靴だけでなく、上着や帽子を保管することで、服についた花粉を室内に大量に持ち込むリスクを低下させられます。こちらは花粉だけではなく、他のウイルス対策にもなるのでおすすめです。実際にシューズクロークを作った住宅の施工事例もありますのでぜひご覧ください。

花粉症対策ができる換気システムを使う

窓をあけずに換気をする方法として「換気システム」があります。なかには花粉を98%カットする製品もあるため、他の対策では足りない場合は検討してみてください。

例えば、パッシブエネルギージャパン社の換気システム「せせらぎ」の場合、夏なら外の暑い空気を冷たく、冬なら外気を暖かく取り入れてくれるため、花粉対策だけではなく冷暖房費用の節約もできるメリットがあります。

「ナノイー発生機」を取り入れる

Panasonicの天井埋め込み型のナノイー発生機
クローゼットや玄関に最適。《広々とした中古マンション。空間を余すところなく使った理想のリノベーション | 施工事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #31より

天井埋込形ナノイー発生機「エアイー」は、「ニオイ」「菌・ウィルス」「アレル物質」「カビ」「花粉」を抑制する効果があり、リノベーション時に玄関やクローゼットに取り付けることで外から持ち込んでしまう「花粉」の対策として有効です。

室内干しを検討する

花粉の季節は室内干しを検討することも対策のひとつです。

日当たりの良いサンルーム。《奥さまの家事が楽になる導線を。キッチンを中心に家族の笑顔が溢れるお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #21より

また、サンルームなどのスペースがうまく取れない場合におすすめなのは川口技研「ホスクリーン」。ホスクリーンを室内干ししたいお部屋の天井に取り付ければ、どこでも洗濯物を乾かすことができます。

近年では、室内干し用の家電も充実しており、ホスクリーンと合わせて使えばより快適な室内干しが実現できます。

おわりに

花粉症対策としてご紹介したものでも、結果的に家事導線が楽になったり、お掃除が楽になったりするケースもあります。家のなかだけでも快適に過ごしたいという方は、リノベーション時にご相談ください!

 

リノベーションアイテム・アイデア事例集 – リノベをマナブ。 #42

リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

リノベリノベーションアイテム・アイデア事例集

例えば、旅先で見つけた素敵なインテリア家具や好きな海外のホテルとイメージを近づけたい。お客さまの経験から「こんな家にしたい!」とイメージを伝えていただくことがあります。今回の『リノベをマナブ』では、そんなお施主さまの「こうしたい」が叶った事例をアイテムやアイデア別にご紹介いたします。

洗濯機のあるキッチン

《2LDKからワンルームへ! 空間を活かしきった回遊式のお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #36でご紹介したKさま邸のキッチン。海外で見たという「キッチンに、洗濯機」を実現しました。ステンレス素材のキッチンと床材の相性もバッチリでした!

アメリカンヴィンテージの雰囲気づくりは、細部のカラーが効果的

《細部のデザインが光る、アメリカンヴィンテージテイストのお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #33 でご紹介したMさま邸は水栓(蛇口)や照明、スイッチプレートなど小さな商材をブラックに統一することでお部屋のテイストづくりの一躍を買っています。

もしも水栓がシルバーだったら、きっと印象はまた変わっていたかもしれませんね。

水回り下のデザインも、印象的なデザインに

《猫と住まう未来をえがく。人も動物も快適な住まい | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #29のSさまがDIYしたキッチンカウンター側面にある格子のデザインや「Pinterestを見てイメージに合うものを取り入れたい」という思いから探しはじめ、たどり着いた収納扉(*支給品)。Sさまご夫婦が時間をかけて構想を練ったというイメージを実現することができました。

色だけじゃない! 大きなモチーフの壁紙

《憧れのリゾートホテルをイメージ。「好きなもの」があふれたおうち| リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY ♯15 のAさま邸の壁は、なんといっても大きなモチーフの壁紙が特徴的です。ワイキキにあるホテル『サーフジャック ハワイ』や『オリーブ アンド オリバー』という雑貨屋のインテリアが好きだというAさまのお話からご提案いたしました。

扉のデザインにこだわる

 最後は《こだわりのパーケットフローリング・タイル・ドア | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY ♯5からご紹介。玄関とリビングの仕切りを壁ではなく、ガラスの間仕切り戸にすることで開放感をだすことができました。黒いスチールの格子で、空間がより引き締まります。

アイテムへのこだわりは、より愛着のわくわが家へ

イメージに合う建材と出会うまでたくさんのショールームを歩き回ったときのこと、そして、見つけたときの高揚感。お施主さまからは、そんな思い出もたくさん教えていただきました。「そのアイテムを見るたびに、家づくりを思い出す」ような楽しい体験となるのかもしれません。

エントリエでは、実際に商品を見ていただけるショールームをご紹介することもできます! お打ち合わせの際など、お気軽にお声かけください。

 

カラフルで鉛筆みたいなお箸たち | りえさんのライフスタイルジャーニー #12

リノベーション事例

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カラフルで鉛筆みたいなお箸たち | りえさんのライフスタイルジャーニ#12

こんにちは。春めいた日が増え、日が長くなり、ようやく長かった冬の終わりを感じる日々です。

春を感じると、ファッションやメイク、身の回りのものや、家に飾る花など、カラフルな物に目が行くのは私だけではないのかな……と感じます♪

そんな日常に色を添える日用品を見つけました。

色鉛筆!? と思いきや、こちらはお箸なんです!

パッケージも文房具のよう。こちら表参道にあるインテリアのお店、HAYで購入。バラバラの組み合わせで使っても可愛いと思います。

シンプルな和のお箸もいいですが、こういう遊びアイテムを毎日使う日用品に混ぜる事で、フッと息抜きになるような気がします。

息子の勉強机に忍ばせて置いたら、間違えて使おうとしていました(笑)。見た目には全く分かりません。

定位置はこちら。シルバーのカトラリー類に囲まれても異彩を放っています。どれを使おうかな……と毎日悩むのもまた幸せです。
日用品こそちょっとした遊び心を忘れずにいたいものです。

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《毎月更新》2022年3月 ラベンダー師匠の直感アタルかもしれない占い

月に一度のお楽しみ! オラクルカードやタロット、九星をベースにしたスピリチュアルカウンセラー ラベンダー師匠の直感 当たるかもしれない占い。“占いをしても、答えは常に自分の中にある”そんなメッセージを伝えている師匠から、2022年3月「あなたらしく生きる」ためヒントを頂きましょう!

6枚のアイテムの中から、直感で選んだアイテムをクリック。今月のメッセージをチェックしよう!

MILKを選んだあなたへ

『回復期』

今月MILKを選んだあなたへ、「ポジティブ」、「支援」、「正直」、「研鑽」というキーワードが降ってきました。思い当たるものはありますか?

これらのキーワードから思い浮かぶのは、V字回復の後半、右肩上がりの部分です。ひょっとして最近、もしくはしばらく前から、あなたは停滞期の真っ只中だったのでしょうか。だとすると、その停滞期を脱するタイミングが近いようですよ!

この時期に大切なのは、自分に正直であること。それと、グレないこと。

例えば、お仕事を頑張っているのに、なかなかその努力が日の目を見ないようなときは誰しもが、これ以上努力を続けられないような気持ちになるものです。果てには、全てを投げ出して、この世を呪いたくなったりすることもあるでしょう。

そんなときには、無理せず、強がらず、自分の折れそうな心を抱きしめてあげてください。人間はもろいものです。「弱い」のではなく、「もろい」のだと私は思います。

最近ブームが来ている「金継ぎ」をご存じですか?日本に留まらず、世界中で「Kintsugi」というオリジナルワードとして有名になっています。金継ぎは、壊れたものを修復し、新しい美を獲得します。壊れたからこそ、美しいのです。

私たち人間も、生きていく中で痛みや失敗を経験し、何度も壊れ、だからこそ新たな自分になり、他人に優しくなれるのです。うまくいかない経験だって、あなたの大切な人生の一部であり、今後の糧となっていきます。

現在思うように物事が進んでいなかったとしても、どうか人生を諦めないで。きっとこれから右肩上がりの回復期がやってきますからね。

辛い時期を頑張ってきたご自身を優しく労わりつつ、もうすぐやってくる明るい未来に思いを馳せて待っていてください。


JOKERを選んだあなたへ

『クリエイティブ』

今月JOKERを選んだあなたへ、「新しい選択肢」、「許し」、「情報」、「ベストタイミング」というキーワードが降ってきました。心に響くものはありますか?

キーワードから湧いてきたのは「同調圧力」のイメージ。どうやら今月のあなたに、「同調圧力に負けないで!」というメッセージが送られているようです。ひょっとすると、「そっちじゃないんだけどなぁ」と、みんなで決めた選択にモヤモヤしている状況なのでしょうか。

日本人は「和」や「輪」を重要視する傾向が他国より強いことは、昔から知られています。

島国であるゆえに、自国内の人々と協調してうまく暮らしていくことが、生きのびる術だったのでしょう。

しかし、時代は大きく変化しています。「みんなと同じ」を選ばなくても、自らの選択を尊重してもらえる時代になってきています。

だからこそ、あなた自身のオリジナリティあふれる選択をしてください。そのために、多様な情報に目を向けて、選択肢を増やしてください。

同調圧力に屈しそうになったときには、あなたが今、新しい選択肢を切り拓こうとしているその努力は、自分自身の利益のみに留まらず、ゆくゆくは皆の利益になるのだと心に言い聞かせてください。あなたが選ぶそのアイデアは、きっと一筋の明るい光となって、周囲の人の行く先を照らすでしょう。


DOORを選んだあなたへ

『病めるときも健やかなるときも』

今月DOORを選んだあなたへ、「受け入れる」、「尋ねる」、「アート」、「共有」というキーワードが降ってきました。思い当たるものはありますか?

近々あなたの生活の中で、「誰かと分かち合う」ということがクローズアップされるような気配を感じます。とくに、人生において多くの時間を共有するパートナーや家族に関係するようです。

もしあなたが現在、恋人や配偶者、その他パートナーシップを結ぶ相手に関して、なにか受け入れがたい点で悩んでいらっしゃるようでしたら、そんなに苦労することなく、スッと受け入れられるタイミングがやってきそうです。

人間って不思議なもので、これまで苦手だと思っていた物や人を、ある出来事がきっかけで突然好きになる、ということがしばしば起こります。むしろ、特定の出来事がなくとも、いつのまにか受け入れることが出来ていた、ということもよくあります。子どものときはキライだった食べ物が、大人になると好きになっていた、というような例もあります。あなたがかたくなに拒絶していた物や人が、あなたにとってそれほど重要事項ではなくなる、という形の変化もあるかもしれません。

パートナーや家族のように、人生においてとても長い時間を共有する相手は、良いところも悪いところも、よく見えるものです。彼らの悪いところを正そうと挑むのではなく、彼らは彼らなりに、その形で居ていいのだと、コントロールを手放すことができると、とても楽になれます。

あなたが気にするのを止めるだけで、彼らが勝手に変わり始める、ということもまた、よく起こるものです。

どういう形になるにせよ、この変化はあなたにポジティブな影響を及ぼすでしょう。大丈夫、きっと良いように流れていきますから。「放っておく」という選択肢も、考慮に入れてみてくださいね。


ROJOU ENGEIを選んだあなたへ

『待ち時間』

今月路上園芸を選んだあなたへ、「サイクルの終わり」、「信頼」、「待つ」、「信念」というキーワードが降ってきました。心に響くものはありますか?

キーワードから察するに、あなたは現在、なにか一つのサイクルが終わり、「さぁ、次はどこへ向かおうか」と、今後に思いを巡らせている最中でしょうか。

この時期、心に留めておいてほしいことは、「選択を焦らない」ということ。人生という、コントロールが難しく、スパンの長いゲームを考えたとき、一つのフェーズが終わった後すぐに次の目的や計画が現れる、とは限りません。人生というゲームはどちらかというと、「RPGやアクションゲームではなく、チェスや将棋に近いのではないだろうか」と私は思います。

RPGやアクションなどのビデオゲームの類は、一つのタスクをクリアすると、すぐ次のタスクが与えられるものが多いですよね。「余白」や「待ち」の時間は、ほぼありません。

対して、チェスや将棋は、次の一手を考えるまでに、とても時間がかかります。もちろん、公式戦の場合は制限時間というものがあるので、待ち時間が死ぬほど長くなることはありませんが個人でたしなむ一戦の際は話が別です。

よくご隠居さん方がなさるように、将棋や碁の対戦をし、帰る時間になったので、次に会えるときまでそのまま保留しておく、というような長期に渡る対戦スタイルもあります。時間をかけてプレイするからこそ、その余白の時間さえ楽しい、というゲームもあるのです。話が長くなりましたが、要するにあなたはその余白の時間にいるようです。

もし現在、次の一手が思い浮かばず、無駄に時間が過ぎていくように感じていても、それは決して無駄ではなく、重要な余白なのです。心配せずとも、次のムーブを起こす時期は必ずやってきます。それまでは先のことを心配するのはやめにして、今この瞬間、あなたが楽しむことに注力してみましょう。そうしているうちに、おのずから最善の一手が思い浮かぶはずですよ。


TANUKIを選んだあなたへ

『まずは安心して』

今月たぬきを選んだあなたへ、「大丈夫」、「再考」、「子ども」、「内なる力」というキーワードが降ってきました。思い当たるものはありますか?

もしあなたが、現在なにかを決断するタイミングに来ているなら、その決断は、「あなたの安心から生まれた決断かどうか」確認してみてください。“安心から生まれた決断”とは、不安や焦りから生まれた決断の対岸に位置するものです。

例えば、今日のランチに何を食べるか決めるとき。「パスタを食べると太るから、サラダだけにしよう」、「食後にアイスまで食べてしまうと、食べ過ぎだと夫に責められるからやめておこう」これらの決断は、一見、良識ある決断のように思えますが、不安や焦りに由来したものです。

反対に、「このラーメンを食べたら、絶対においしくてとろけちゃう……」とか、「このパフェを食べたら、きっと幸せで満たされるだろうな」という幸せな気分に由来した決断が、“安心から生まれた決断”です。

なにかを決断する際には、後者を選ぶよう、心がけてみてください。世の中で正解だとされている常識にとらわれず、あなた自身が感じる「いい気持ち」に従った選択をしていただきたいのです。

人間の想像力というものは、私たちが自覚している以上にパワーを秘めています。私たちが毎日何万回と行っている「決断」の先に、幸せな未来があると想像すればするほど、その幸せな未来があなたの現実となって訪れます。

どんなに些細な決断であっても、ゆくゆくはあなたに大きな幸せをもたらすのだと思って、大切に、「安心」と「いい気持ち」を選んでください。


OOMORI CHAHANを選んだあなたへ

『ゆだねる』

今月大盛りチャーハンを選んだあなたへ、「マッチング」、「手放す」、「幸せな思考」、「あなた次第」というキーワードが降ってきました。心に届いたものはありますか?

もしかすると、ここしばらくあなたは、なにか自分の力の及ばざる事柄について、助けを求め続けている状態でしょうか。

ここでひとつ、考えてみましょう。

例えば、あなたがなにかの試験を受けるとき。必死に過去問を解き、万全に備えたとしても、あなたが勉強したその問題が出題されるとは限りません。体調管理も完璧で、100%のコンディションで挑んだとしても、突然の事故で電車が止まってしまい、試験に間に合わないという事態だって起こりうるのです。決してあなたにこのような不幸が降りかかるといっているのではなく、「私たち人間がコントロールできる事柄なんて、本当にわずかだ」ということを心に留めておいてほしいのです。

では、そんな私たち人間に、一体なにができるのでしょうか。

私たちは、想像することができます。備えておくこともできます。そして、ベストを祈ることができます。一見非力に聞こえるこれらの行動ですが、決して無力ではありません。オリンピック選手が日頃からとっている行動も、きっと上記の行動だと思います。

「人事を尽くして天命を待つ」ということわざのとおりですね。

今月のあなたへのメッセージはまさに、「コントロールできないことをコントロールしようとしない。流れに身を委ねてみましょう」ということのようです。大丈夫、あなたの経験や努力は無駄にはなりません。ベストな結果が訪れることを祈りつつ、心躍らせて待ちましょう。

■ Design by エムラヤスコ

 

ラベンダー師匠(Lavender field)

 

ラベンダー師匠(a.k.a Lavender Field)

note : https://note.com/at_field_

スピリチュアルカウンセラー。オラクル、タロット、ルノルマンなどのカードリーディングおよび心理学を使用。一般的な統計学の枠にハマらないオーダーメイドのスピリチュアルカウンセリングで、クライアントの望む未来を実現する手伝いをしている。「未来とは自分で創るもの」が口癖。ときに辛口だけど、優しく人生に伴走してくれる「ラベンダー師匠」と親しまれているが、いつもは『Lavender Field(ラベンダー・フィールド)』として占いに従事。

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SABOTENS まちのミカタ#14 芦花公園編

#14 芦花公園編

まちのミカタ14回目。今回の舞台は世田谷区にある「芦花公園」です。梅の花が咲く大きな公園の周りには閑静な住宅街が広がるこのまちは、気になる「落ちもん」の宝庫でした。

妖怪・永沢君に謎の遊具

今回の待ち合わせは、蘆花恒春園(ろかこうしゅんえん)。明治・大正期の文豪、徳冨蘆花​​が亡くなる前に夫婦で過ごしたという家と庭、墓地の周辺一帯につくられた公園です。じつは徳富蘆花は、SABOTENS村田の住む逗子にも一時住んでいたことがあり、逗子にも蘆花記念公園​​という公園があります。

ご縁を感じつつ、お散歩スタート。

村田:今日は晴れてよかった。

藤田:イエーイ! って、毎回天気の話をしてからはじまるね(笑)。どんだけ自分らが晴れ女かっていう話をして。

村田:ほんとだね(笑)。何回も聞いたことある話でも、その都度新鮮な反応しちゃうし。

藤田:わかる! あやちゃんの話で2、3回聞いたことある内容でも毎回「えっ!」って普通に驚いちゃう。

村田:私も同じ。「へえ〜〜〜」って(笑)。

毎度おなじみの展開に老いを感じるSABOTENS。公園内の八幡神社に目が留まり、散歩のスタートにお参りしていくことにしました。

村田:見て、ちびまる子ちゃんの「永沢君」みたいな木だ!かわいい。

細野:妖怪みたい。

藤田:「妖怪・永沢君」。これ、すごい大きな木だったんじゃない?

村田:きっとそうだね。もう生えないようにフタしてあるのかな。

▷粕谷八幡神社(東京都世田谷区粕谷1丁目6−4)

藤田村田:お邪魔します。

藤田:気持ちいいね。木が大きい。

村田:神社は木が大きいからいいね。落ち着くな。

▷立派なイチョウの大木

▷根っこも立派でした

村田:このイチョウの木は銘木百選だって。根っこが立派!

藤田:すごいね!

神社の中には狛犬やシーサーなどの置物もちらほら。

藤田:見て、頭だけになってる狛犬がいる。

村田:かわいい。アラレちゃんに出てくるキャラみたい……あれなんだっけ、足の裏が耳になってるやつ……。

藤田:あ、いるいる! 頭がお尻で……。

正解は「ニコちゃん大王」でした。

藤田:シーサーもいるね。高校の時、修学旅行で沖縄にいったとき、私だけ超でかいシーサーの置物買って。友だちに「よっちゃん、なんでそんなにでかいの買ってるの」って笑われたよ。

村田:持って帰るの大変だったね。

藤田:左右あったほうがいいかなと思って、2体対で買って。今も家に飾ってあるんだけど。

村田:2体も!手に持って帰ったの?

藤田:そう。お母さんに「何そんなの買って」っていわれるかと思ったら「いいじゃーん!」って(笑)。やっぱり血は争えない。

しばらく歩いていくと、公園の一角に気になる遊具を発見しました。

▷はじめて見る形の遊具

藤田:……あ、謎の遊具があるよ。

村田:マッサージローラーみたいなのがついてる。背中かき? 

藤田:犬とかネコとか、よく家の壁に背中を擦り付けるよね。

村田:やるよね。そうやって使うのかな(笑)。……「ツボローラー」だって、これ。

藤田:やっぱり背中グリグリやるやつだ。公園の中にこれをつくろうと思ったのがすごい。

▷「これは……いいのかな?」と、遊具を試しながら怪訝な顔をするよっちゃん
▷おもわず爆笑するあやちゃん

細野:あ、結構気持ちいい。

藤田:思ったより悪くないね。見たことない遊具ってあるもんだね。

▷なんともいえないシブい色味の遊具
▷遊具の上では梅が咲いていました。

やっぱり路上が好き
止まらない妄想

公園もいいけれど、やっぱりSABOTENSが気になるのは路上。というわけで、公園を出て周りのまちを探索してみることにしました。

村田:きれいなマンションが多いね。治安よさそう。

藤田:平和そうだね。この連載で一番最初にいった聖蹟桜ヶ丘の雰囲気にどことなく似てるような。

▷より集まる石にタイヤ
▷石とタイヤに引き寄せられるSABOTENS

藤田:かわいい、石たち。

村田:かわいい。どうしたんだろう。

藤田:「仲間」って感じしない?

村田:たむろしてる。

藤田:隣にはタイヤ。よし、「落ちもん」ってことにしよう。

村田:「第一落ちもん」発見。

藤田:どういう妄想をしようか。

▷落ちもん写真収集家、発動

村田:よっちゃんはこういう風景を見たとき、どういうふうに妄想を膨らませていくんですか。

藤田:まず、落ちてるものの環境ですよね。ここだと駐車場。なおかつ塗装されて手を加えられた石たちが、一緒に落ちてる。だからDIY好きの方が落としたのかなって。

村田:先生、解説ありがとうございます。

▷「犬にさせないで」

藤田:見て、「犬にさせないで」って。

細野:なにを(笑)。

村田:みなまでいわないところが、奥ゆかしくていいね。

細野:妄想が膨らむね。

村田:犬に「させる」スポットなんだろうね、ここは。

藤田:いいたくないんだろうね、何かっていうのは。

細野:上品なまちなんだね。

藤田:これはなんだろう。

村田:これは「落ちもん」ですか? いや、もしかしたら秘密の穴を塞いでいるのかも。

藤田:これは落ちもんじゃないですね。

村田:働きもんだ。

藤田:すごい、それ!

村田:偶然いった言葉が韻を踏んでた。「落ちもん」じゃなくて「働きもん」!

藤田:いいね! ヒップホップ調の音楽に合わせて「イエ、イエ」っていう声を入れて。

村田:たまに猫たちの声も入れてさ。

藤田:「ニャー」って。

▷波打つ形に整えられた木

細野:木が波打ってる。

村田:このまちの植木、すごいきれいだな。

細野:きれいなまちだよね。

藤田:ほんと。猫ペ(※猫よけのペットボトル)もないね。

村田:4リットルの焼酎ボトルなんて、影すら見えない。

▷すぐ近くには、丸く整形された木

藤田:うわ、すっごいまん丸。

村田:トトロみたい。

藤田:トトロの大きさってこれくらいだったりして。でも、これくらいのサイズのトトロにつかまったまま空を飛ぶことになったら怖くない?

村田:怖い怖い。

藤田:死ぬ気でつかまないと。

村田:トトロの毛、むしっちゃいそうだな。

▷パンジーが植えられた小さな花壇

藤田:あ、ここにちっちゃな楽園あるよ。

村田:かわいい。「道ばたかだん」だって。誰かが植えたのかな。

藤田:「パンジー十二楽坊」みたい。

村田:AKB48みたいに後ろがいて、真ん中がいて……あ、センターの人の横がシナァってなってる。

▷センターの右隣のパンジーは元気がない

藤田:もう脱退したいんだろうね。

村田:搾取されてるのかもな……。

わたなべさん、いい仕事をありがとう

梅の木が植えられた緑地の一角に放置されたヘルメットに目が留まりました。ヘルメットに書かれた「わたなべ」の字から、妄想が広がります。

▷「わたなべ」の名前入りヘルメットが落ちていました。

藤田:あ、落ちてる。

細野:「わたなべ」さんのヘルメットだ。

藤田:もしかすると「わたなべ」さん、パワハラでやめた可能性ありますね。我慢できなくて。

村田:職場がいやになって「やってらんねーよ」ってヘルメットを投げつけた。顎紐がちぎられてるもんね。

藤田:多分、3年くらい耐えたんだろうけど、耐えかねて辞めちゃった。

▷ヘルメットの前にはきれいに手入れされた梅の木々が

村田:わたなべさん、何の仕事だったんだろう。この梅の木を管理をする人だったのかな。

藤田:これがわたなべさんの最後の仕事かもしれない。梅を植えるっていう。

村田:見事な梅。いい仕事をありがとうございました、わたなべさん。

▷緑地の隅には梅の種がいくつも落ちてました

藤田:梅の種もいっぱい落ちてるよ。1つ、2つ……9つも!

細野:ここで梅を食べた?

村田:梅の木を見てるうちに梅干しが食べたくなったのかも。

藤田:ここで採った梅を漬けて、見ながら食べたのかな。

▷どんな場所でも小さな発見から大きな妄想をするSABOTENS

しばらく歩いていくと、車道に囲まれた三角州のような場所を発見。島の中にはバス停や祠などが集結しています。

村田:島みたいなバス停だね。あ、絵馬がかけられている……「地蔵尊」だって。

▷地蔵尊の中には、誰かの忘れ物がビニール袋に入れてかけられていました

藤田:「忘れ物です」だって。愛だな。

村田:優しい。おみくじの無人販売もしてるみたいだよ。

藤田:おみくじやってみようかな。

▷ドキドキしながらおみくじの結果を見る一行

村田:今年はじめてのおみくじ。……大吉だ!

藤田:私は吉。

細野:わ、大吉だ。

藤田:素晴らしい! みんな良かったね、大吉と吉で。

石碑によれば昔このあたりで難病・飢饉・厄難に苦しめられた人たちが、難を逃れようとここに石仏をつくったそう。たくさんの参拝客が訪れたことによって周囲の交通も頻繁になったとか。

なるほど、それでここがバス停にもなったということなのかな。今でも大切に手入れされており、この土地の歴史に触れられる場所でした。

落ちもんと持ち主、再会の瞬間!

いつもはお散歩開始早々にご飯を食べる一行ですが、今回はなんと1時間も歩いています。だいぶお腹が空いてきたので、お昼を食べられる場所を探すことにしました。

▷トロ箱を支える土台の技が光る園芸
▷段々畑の園芸

藤田:お腹すいたね。

村田:今回はめずらしく、1時間も歩いたもんね。

▷見事な切り株

村田:うわ、根っこが立派。

藤田:切られる前は大きかっただろうね。

村田:めり込んでるもんね。

藤田:この地面のマーク、胡座かいてピョーンって飛んでるみたいに見えない?

村田:はは、たしかに。

路上のあちこちに目を留めつつ歩いていたら、千歳烏山駅が見えてきました。

細野:あ、駅だ。

村田:にぎやかになってきたね。

細野:すぐにご飯に入らないと長く感じるね。

藤田:いつもはじまって5分くらいでお店に入るもんね。

村田:柴崎なんて、ご飯を食べるところからスタートだったもんね。

藤田:美味しいお店あるといいな。

飲食店や商店などが軒を連ね、人通りも多くにぎやかな駅周辺。偶然見つけた焼肉屋さんに吸い込まれるように入り、腹ごしらえしました。

お腹が満たされた一行は、再び歩きはじめます。

村田:あー、満たされた。

細野:このまま寝れたら気持ちいいね。

▷柱に並んではめ込まれた丸い玉は、ぶどう?

藤田:見てこれ、ぶどうかな。

村田:さっきの公園にあった、背中にあてるマッサージ器具みたいだね。

▷お隣の柱は色違い

藤田:こっちは色違い。あ、一部なくなってる。

村田:ドラゴンボールみたいに、この玉を集めてる人がいるのかも。

駅前の商店街には一軒のお茶屋さんが。店頭に並ぶ各種のお茶や海苔やドライフルーツなどの乾物に目が留まり、お買い物していくことにしました。

▷金子園烏山店(東京都世田谷区南烏山6-4-30)

細野:お茶屋さんって楽しいね。

村田:楽しいね〜。たくさん買っちゃった。

藤田:やさしい店主さんだったね。

温かいお茶を入れておもてなししてくださった金子園さん、ありがとうございました。

村田:あ、自転車置き場のそばに自転車の鍵が落ちてるよ。

藤田:誰か、自転車の近くで落としちゃったのかな。

自転車置き場のすぐ近くに落ちた自転車の鍵に目が留まりました。3人で鍵を囲んで、誰かが落としてしまったんだろうかと話していたところ、「あ、これ私のです!」と拾いに来た男性が。

藤田:うわー、よかったですね、見つかって。

村田:よかった〜! 落ちもんと持ち主が対面の瞬間!

藤田:自分の落としたものに誰かが群がってるって、怖かっただろうね(笑)。

細野:びっくり。こんなことあるんだね。

なんと、「落ちもん」と「持ち主」が再会するという、歴史的瞬間に立ち会いました。大切な自転車の鍵、無事に持ち主のもとへ戻れてよかったです。賑わう駅前商店街の雰囲気に誘われ、夕飯の食材などを買って、お散歩はおひらきとなりました。

▷夕飯に食べるからあげを買うよっちゃん

まちのミカタ 心に残る芦花公園の風景

村田のミカタ:いたるところで、切られた木を発見。ぬかりなく手入れが行き届いていることを感じました。

※今回、藤田によるイラストと、「心に残る芦花公園の風景」はお休みとなります!

お知らせ① SABOTENS 初の書籍 刊行決定!

2021年3月19日『はみだす緑 黄昏の路上園芸(雷鳥社)』が出版が決定しました! ふたりと一緒に架空のまちでの散歩を楽しんでくださいね。

『はみだす緑 黄昏の路上園芸 』 著:村田あやこ イラスト:藤田泰実 2022/03/19 発売予定 雷鳥社 ISBN:978-4-8441-3785-6

▷予約はこちら

お知らせ② 3/1~13 – YOSHIMI FUJITA SOLO EXHIBITION
「世界の断片

SABOTENSの藤田泰実さんが個展を開催します。是非、足を運んでみてくださいね。

■YOSHIMI FUJITA SOLO EXHIBITION「世界の断片
2022.03.01 (tue) – 03.13 (sun)

クラウズアート+コーヒー東京都杉並区高円寺北2丁目25−4)
13:00-19:00(最終日18:00まで)

お知らせ ③ お散歩動画公開中!

SABOTENSちゃんねる」では、過去の「まちのミカタ」の取材中に撮影した動画を少しずつアップしています。ぜひお暇な時にでもご覧ください!

▷最新の「まちのミカタ(柴崎編)」

●取材/SABOTENS
●執筆/村田 あやこ
●編集/細野 由季恵

《生まれ持ったあなたの“光”を描く  / 絵(抽象画・イラスト) Mayamoon – 愛しいものたち 》

生まれ持ったあなたの“光”を描く

「Tiny sanctuary」。生まれたときから変わらない、純粋で光を放つ美しい部分をサンクチュアリ(聖域)と呼んでいます。わたし、Mayamoon(マヤムーン)は、誰もが持っているそのサンクチュアリ ――光のイメージ――を、抽象画と感じ取った言葉(お手紙)にしてお届けしています。

人はそれぞれが何か素晴らしいものを持っています。それは後天的なものではなく、生まれもったその人の存在自体の愛、純粋さ、魂のようなもの。

そんな部分に気付いていなかったり、忘れ去られていたり。「自分には何もない」と思っている方がたくさんいます。そういう方に「あなたにはこんな部分が潜んでいるよ」と、そっとお伝えできたらと思い活動しています。

テーマは、愛や自由、平和、静寂、安らぎ、開放、喜び。生まれてきたこと、生きていくことが喜びに満ちているということを伝えること。絵から発せられるエネルギーが心や魂に触れる感覚を味わうこと。

「何も変えようとしなくても、そのままの自分に価値があり素晴らしい」ということ、「何もできなくても、存在に価値がある」ということをメッセージに込めています。

純粋無垢な心で、依頼主さまのサンクチュアリと向き合うこと

わたしは、子どもの頃は好きで絵を描いていましたが、大人になり絵を描くことを忘れていました。「習ってもいないし……描いてもしょうがない」そんな気持ちがどこかにあったのだと思います。

でも、生きていくなかで色々な経験をして、今まで頭で考えて諦めていたことを本当はできるんじゃないか? もっと自分のやりたいことをやっていこう! と思い立ちました。

そんなある日無性に絵を描きたくなり、自分なりに抽象画を描いてみた時に、とにかく楽しくて嬉しくて魂が喜ぶ感覚でした。いつも見えるところに飾ってあるその絵が、サンクチュアリの原点です。

今現在、制作を始める際は自分をフラットな状態にしておきたいので、描く前は必ず瞑想をし、庭のフレッシュハーブをお水にいれた飲み物を用意しておきます。描きはじめる前はどんな絵になるのか全く分かりません。完成のイメージもなく、“その方のサンクチュアリを感じること”にのみ集中します。

描いているときは完全に無心で呼吸も忘れるくらい夢中になります。自分が描いているというより、自分の中の何かが勝手に手を動かしている感覚で、一気に完成するときもあれば、何日も寝かせて仕上げるときもあります。

依頼主さまのサンクチュアリを描くためには、私自身が濁っていない純粋無垢な心で作品と向き合うことが必要です。頭で考えすぎず直感や感覚を頼りに、日常に落ちている小さくて美しいもの(自然やアートなど)をしっかり拾えるように心に余裕を持つことを心がけています。

ご自身も気づかない美しさに触れること

オーダー頂いたサンクチュアリはとても大切なものなので、可愛く包装して特別なものとしてお渡ししています。依頼主さまのお誕生日のお祝いや、新築のお祝い、ご家族へのプレゼントなどでご依頼いただくこともあります。

お渡しした時、ワクワクしながらラッピングをあける様子をみること。
ご自身のサンクチュアリと対面して、深くうけとめてくださる様子。
「自分にもこんな美しい部分があるんだ……」と感動してくださる様子。
「毎日見ても飽きない、癒しになっている。」などの嬉しい感想。

毎回そんな場面に遭遇できて胸が踊ります。みなさんの美しいサンクチュアリを垣間見られることも嬉しいです。

今後も、この活動を通し、即興で描くことやテキスタイルとして商品化もしてみたいと考えています。全国をまわって個展を開催し、たくさんの方のサンクチュアリに触れる機会を持ちたいです。

オーダーをご検討される方へ

InstagramまたはFacebookのDM、BASEのいづれかご都合の良いプラットフォームよりお問合せください。

依頼主さまと少しお話しをさせてもらいます。

会った瞬間にだいたいのイメージ、その人の持つエネルギーは感じられますが、実際にお話しするとよりその方のイメージが沸いてきます。

現在はオンラインで30分ほど、何点か質問をして答えていただきます。

■イベント情報 「春のちハレ市」

春分の日に「春のちハレ市」を開催します。Mayamoon はベーグルプレートランチ(テイクアウトもあり)、絵の展示、紙雑貨販売を行います。他にも素敵な仲間による春らしい商品の数々、ワークショップもありますのでお気軽にお越しください。

【会期】2022年3月21日(月) 
【時間】AM10:00-16:00
【会場】ニシクボ食堂 (三鷹駅から徒歩10分)

Mayamoon SNS
Instagram

《動線に配慮した間取り。整ったお家で、個室もリビングも快適に | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #37

お子さまの成長やライフスタイルの変化からリノベーションを決めたCさまご家族。ご要望にあったお子さまの個室やたっぷり収納、そして奥さまの「できたらいいな」が盛り込まれたプランに感激されたといます。子どもたちが安心してお部屋で過ごせる、奥さまのやさしさが詰まったお家ができました。

物件について

所在地東京都調布市
建物種別マンションRC地上(築16年)
費用890万円(解体費・各種工事費用・デザイン費用全て含む)
リノベ面積60.3㎡
時期2021年

暮らす家族

ご主人(40代)、奥さま(40代)、ご長男(10代)、ご長女(10代)

話し手

ご主人、奥さま、ご長女

担当スタッフ

澤 雄太

リノベーションのきっかけを教えてください

奥さま:ふたりの子どもたちも成長し、家族の生活リズムがバラバラだったことから動線を見直したいと思い立ったのがきっかけです。 最初は住み替えも検討していたのですが、住環境が変わらないこのエリアでとなると、なかなかいい物件がなくて。それならリノベーションもありかなということで、本格的に動きはじめたのが1年前の夏頃でした。 

エントリエとの出会いは?

奥さま:まずは近くの工務店に相談したのですが、何度かお話をしたりプランを考えてもらったりしても自分の理想になかなか近づかなかったんですね。諦めかけていたところ前から見ていたリノベーション会社の仲介をしているSUVACOさんのサイトを思い出し紹介してもらったひとつがエントリエさんでした。

決め手を教えてください

奥さま:はじめは5社程紹介してもらい、施工事例と場所から3社に絞りました。結果的に3社オンラインでお打ち合わせをしてプランを出していただいたんですね。他社さんの「間取りをどうしたいか?」など物理的な質問に対して、担当の澤 雄太(さわ・ゆうた)さんは「どういう暮らしをイメージするか?」とか「今困っていることは?」とか、私たちのことをたくさん質問してくださったんです。自分で漠然と思っていたことを口に出すことで整理がつきました。

あとは澤さんの人柄ですね。とにかく受け答えが物腰のやわらかく、もの静かな感じで。もうお願いするなら澤さんだなって(笑)。

Before

After

どのような要望を伝えましたか?

奥さま:子どもたちの個室がほしいということ、収納がほしいということ、キッチン周辺に関する要望を伝えました。キッチンは狭く、パントリーもないため食料を保存しておく場所がなくて困っていたんですね。吊戸棚も視界を悪くしていました。

収納に関しては全体にいえることですが、それぞれの部屋にいろんなものが置いてあって、どこに何を置いたかわからなくなってしまうため、重複してものを買ってしまうという悩みがありました。

長女さま:一番はハンモックをつくりたいということ。前からほしいなって思っていて。あとは、ロフトにしたいということ。もうひとつ、今までは服を畳んでしまっていたのをハンガーにかけられるようにしたくて、クローゼットにしてもらったの。

担当者からの提案はいかがでしたか?

奥さま:最初に5パターンほど出してくださいましたが、どれも感激でした。まず、伝えた要望がしっかり反映されていて、どれを選んでもいい感じに仕上がっていました。

そのうえ「打ち合わせの会話から感じ取ってくれたんだ」ということもいっぱいあって。例えば個室のつくり方だったり、2列式のキッチンを採用したことで広々とした空間になっていたり、アイデアが豊富だなと。パントリーにある私のワークスペースは「もし、スペースが取れたら」ぐらいの感じで話していたのに、取り入れてくださってうれしいです。 

こだわりを教えてください。

奥さま:色味ですね。ただ、テイストの方向性として北欧系もアメリカンヴィンテージも好きで、結果的に統一感がなくなってしまうという相談をしたんです。だから好きな雰囲気の写真を澤さんに送り、選択肢をもらうという流れで進めました。他にも個室ははずせないけれど、みんなが集まるリビングも狭くなりすぎないようにこだわりました。

ご家族の生活リズムに関して取り入れてよかったことはありますか?

奥さま:夫は、朝早く家を出て、帰りは日をまたぐことがあるほど仕事が忙しいんです。みんなが寝てから帰ってくるので、帰宅後はお風呂に入って寝るだけなんです。そのため、夫が使う場所に関してはリビングのドアを開けなくてもいいような動線にしてもらっていますがお互いに気を使わなくていいですよね。

住んでみていかがですか?

奥さま:同線上にある収納は、すごく便利です。例えばペットのためにケージ分の空間をつくってもらい、上のクローゼットにはお世話グッズを、玄関の土間には、靴はもちろんスーツケースやお散歩グッズを収納しています。

収納が増えたおかげで、乱雑さがないから気持ちにも余裕がありますよね。キッチンが広くなった分、子どもたちがお手伝いしにきてくれることも増えました。それぞれの部屋もできて過ごしやすくなりましたが、リビングで集まって過ごす時間もしっかりあるのが嬉しいですよね。

お気に入りの場所を教えてください

奥さま:自分のワークスペースですね! 家事がひと段落したり、考え事をしたり、ただ腰掛けてぼーっとしたりするときとか。

長女さま:前は休んでいるときはリビングにいたけれど、ときどき「あれ? いないなぁ」って心配になるの(笑)。

奥さま:ええ〜、逆にどうなのかな?(笑)そうかぁ、閉めたらわからないもんね。

長女さま:私は自分のお部屋。今までも、自分のスペースはあったけれど他の家族の物が置いてあったり、みんなが行き来してたりだったから、自分のお部屋ができてとてもうれしい。タブレットでYouTubeを見たり、宿題をしたり。ハンモックに初めて乗ったときはすごくユラユラしちゃって怖かったけれど、今はタブレットを見ながらでもちゃんと乗れるの。

ONLY ONE NAME | りえさんのライフスタイルジャーニー #11

リノベーション事例

りえさんのリノベーション事例はこちら

ONLY ONE NAME | りえさんのライフスタイルジャーニ#11

こんにちは! 寒くて益々家に引きこもる毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。家にいると、家を更に居心地良くしたくなり、今日はそんな気持ちにピッタリなネームアートのご紹介です。「ONLY ONE NAME」という名前の、オリジナルアート作品。名前を世界に1枚のアート作品にしてくれるのです。

家族全員の名前を書いて頂きました! boojilさんというアーティストの方が創るこちらのアートは、名前の由来などを汲み取って、それぞれのイメージで名前を描いて下さいます。

ずっとずっとオーダーしたかったのですが、毎月1日にオーダ開始で、すぐsoldoutになってしまったりでタイミングが合わず、ようやく我が家にやって来てくれました!

こんな素敵なオリジナルboxに入って届きました。

良くみると、本当にそれぞれの名前のイメージや由来にピッタリのモチーフで、なんだか更に自分や家族の名前に愛着が湧きます。名前って、親からの素敵なギフトですよね。当たり前になっていたけど、改めて自分の名前を大切にしたいなってひしひしと感じました。

いつも目に入る場所に飾り、家族の名前と共にこの場所で行きていきたいな……と感じます。出産祝いや贈り物にも素敵だし、またタイミングが合えばお願いしたいなと思っています。世界に1枚の名前のアート、おうち時間にぴったりです。

○ご紹介した作家さん
ONLY ONE NAME
https://instagram.com/onlyonename_boojil

○ 2018 – 21.9 連載インテリアトリップ一覧はこちら

《身に着ける人とともにつくる、ハンドメイドアクセサリー  / osev.handmade – 愛しいものたち 》

身に着ける人とともにつくる、ハンドメイドアクセサリー

ハンドメイドアクセサリー作家のosev.handmade (セブ ハンドメイド)です。

アクセサリーを制作するきっかけとなったのは、わたし自身がピアスを開けたことからはじまります。

ピアスを開けた当初は、市販のアクセサリーを探していましたが、どうしても気に入ったものが見つからず……

“金属アレルギーで好きなデザインなのに身に着けれない”、“このデザインでこの色だったらいいな”と考えていました。それならば、いっそつくってしまったほうが良いのでは? と思い見よう見まねではじめた制作。徐々に、ファッションの一部として自分で選んだ好きな素材を自由に組み合わせたアクセサリーをコーディネートしたいと思うようになりました。

制作は、お客さまと一緒に

osev.handmadeは、アクセサリーを身に着ける方と一緒に素材やデザインを細かく相談しながらひとつひとつオーダーで制作しています。

例えばパーティードレスに合わせるアクセサリーであれば、ドレスのデザインやコーディネートするクラッチバックのデザインに合わせてみたりと、最大限オーダーの良さを活かしながら提案していきます。

同じデザインのものを多くつくるのではなく、オーダーならではの個々のデザインを楽しみながら制作することを心掛けています。

普段からSNSやアクセサリーショップ、パーツショップを覗き、新しいパーツを見つけると制作意欲が沸きます! どうしたら可愛く身に着けられるか?と、考えて面白いものができたときが最高に楽しいです。

何もないところからカタチにしていく作業が純粋に楽しくて好きなんです。細かな作業こそ没頭できるので、なぜか疲れていてもつくりはじめてしまいます。

これは本業の仕事(建築)でも趣味(ハンドメイド)でも同じで、自分が楽しんでやっていることで誰かが喜んでくれるのが楽しいし、嬉しい。私にとってモノづくりとはそんな存在です。

現在も、仕事の合間に制作時間をつくりオーダーの依頼を受けています。今後は、SNSなどを通してオーダーを増やしていこうと考えています。

手にとっていただくみなさまには、オリジナルのアクセサリーを身に着ける特別感を感じて頂けたら嬉しいです!

低気密・低断熱の家と、命の危険との関係をマナブ – リノベをマナブ。 #42

リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

低気密・低断熱の家に住むことのリスクは、交通事故死のリスクよりも高い!?

住宅内の急激な温度変化により身体が受ける影響のことをヒートショックといいます。例えば、暖かいリビングから寒い脱衣室、浴室、トイレなど温度差の大きいところに移動すると身体が温度変化にさらわれて血圧が急変します。特に冬期の入浴では、暖かい居間から寒い脱衣室や浴室へ移動し、さらに裸になるため、熱を奪われまいとして血管が縮み、血圧が上がります。そして、お湯につかると血管が広がって急に血圧が下がります。寒い環境での入浴は、血圧が何回も大きく変動することになります。血圧の変動は心臓に負担をかけるため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすことにつながるのです。

ヒートショックに起因して入浴中に亡くなる方は、全国で年間約1万9000人と推測されています。2017年の交通事故死者数は4,000人を下回っていますから、交通事故よりもヒートショックによる死者数の方がはるかに多いのです。

なぜ、家の中に大きな温度差が生じるのでしょうか? 

これは、家の気密・断熱性能が低いことが最大の要因です。高気密・高断熱の家は、家の中に温度差が生じにくくなります。つまりヒートショックリスクが大幅に少なくなります。逆に言えば、低気密・低断熱の家に住むということは、とても高いリスクを負うということでもあるのです。

ヒートショックは寒い地域だけの話ではありません。

ヒートショックは、寒い地域だけではなく比較的温暖な地域でも起こり得るものです。

東京都健康長寿医療センター研究所の調査(※1)によると、高齢者の入浴者の心肺停止状態発生率の都道府県別のランキングでは、最も発生率が高いのが香川県、2位が兵庫県、4位が東京都、一方、2番目に低いのが北海道、4番目に低いのが青森県です。つまり、比較的温暖な地域でヒートショックの発生率が高く、寒冷地でも高気密・高断熱住宅が普及している北海道や青森県では、あまり発生していないのです。ヒートショックは、決して寒い地域だけのリスクではありません。むしろ高気熱・高断密住宅が普及していない中途半端に温暖な地域こそ危ないのです。

すべての先進国では夏よりも冬に亡くなる人の比率が高いのですが、夏と冬の死亡率の差の大きさは、先進国の中で残念ながら日本はトップクラスになっています。これは住宅の断熱・気密性能不足によるヒートショックリスクの高さに起因していると思われます。

※1 東京都健康長寿医療センター 分析データhttps://www.tmghig.jp/research/release/cms_upload/press_20140326.pdf

欧米では省エネだけではなく、居住者の健康という観点から断熱性能の基準が定められています。

欧米では、住宅内の低温が健康に悪いことは常識になっています。たとえば、イギリスの健康省は、寒さは脳梗塞、高血圧、肺の免疫力低下、胸の感染症、心筋梗塞、血液の高濃度化など健康に悪影響を及ぼすと白書(※2)にはっきりと示しています。

また日本では、省エネという観点からしか住宅の断熱性能の関する基準は定められていませんが、多くの先進国では、省エネという観点からだけではなく、居住者の健康という観点から住宅の断熱性能等について厳しい規制が導入されています。例えば米国のニューヨーク州では、賃貸住宅のオーナー向けの規定として、6時から22時の間は室温を20℃以上に保つように、そして22時から6時の間は13℃以上を保つようにと規定(※3)しています。

つまり夜寝る際に暖房を切っても、翌朝までに13℃以下に下がらないような断熱性能を求めているのです。このような室温規定が定められているのは、ニューヨーク州だけではありません。少なくともマサチューセッツ州やニュージャージー州など北東部の8州では、それぞれ最低室温規定が定められています。

また英国では、賃貸住宅の所有者に対して、省エネ等級が一定ランク以下の住宅や建築物の賃貸が禁止されています。英国の省エネ等級は、図のように7段階表示なのですが、このうち最低等級のGランクだけでなく、Fランクも賃貸が禁止されています。これらのランクの賃貸住宅オーナーは断熱改修工事を行って省エネ等級を引き上げない限り賃貸ができないのです。

※2 安心居住政策研究会 健康で長生きするための健康リフォームのすすめ
http://www.mlit.go.jp/common/001057598.pdf

※3 ニチアス技術時報 住まいの断熱と健康
https://www.nichias.co.jp/research/technique/pdf/370/01.pdf

夏を旨とする住まいの設計は危険です。

兼好法師は、「徒然草」の中で、「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と記しています。

確かに昔は、夏に亡くなる方の比率が高く、夏が危険な季節だったようです。下図は、1910年と1970年の月別の死亡率です。残念ながら兼好法師の時代のデータはありませんが、1910年のデータを見ると、昔は夏の死亡率が高く、危険な季節であったことがわかります。これは、夏に食あたりや赤痢等の感染症が発生しやすかったことに起因しているようです。兼好法師の時代は夏を快適に安全に過ごせる家づくりが大切だったのでしょう。

その後、冷蔵庫の普及や医療の発達等により、年を追うごとに夏の死亡率が下がり、相対的に冬の死亡率が上がってきています。1970年には完全に逆転し、1月の死亡率が突出しています。現在は、すべての先進国で冬の死亡率の方が高くなっています。ただし、夏と冬の死亡率の差がこれほど大きいのは、先進国の中では日本以外では地中海沿岸の比較的温暖な数国に限られるそうで、北欧やドイツ、英国等の比較的寒い国々では、これほど夏と冬の差は開いていません。残念ながら、日本の夏と冬の死亡率差の大きさは先進国の中でトップクラスになっているのです。これは、上記の北海道や青森県でヒートショックの発生率が低く、比較的温暖な地域でヒートショックの発生率が高いことと理由は同じであると思われます。つまり、住宅の断熱性能の低さが、日本の冬の死亡率の高さにつながっていると考えられるのです。

Oさま邸、脱衣所《広々リビングと収納を実現。家族4人で快適に過ごせるお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #35より

冬の方がはるかに危険な季節になっているのにもかかわらず、実は今でも、かなり多くの住宅の設計者が「家の作りやうは、夏をむねとすべし」という言葉を胸に刻んで、住宅を設計しているようです。この点は、すまいづくりの際の住宅会社や設計者選びの際の重要なチェックポイントのひとつだと思います。

エントリエの提案

聖蹟桜ヶ丘モデルルーム

私たちエントリエはお客さまがいつまでも安心して暮らせるよう、目に見える場所だけではなく、家づくりの裏側までご提案できる建築士が在籍しています。また聖蹟桜ヶ丘のモデルルームには、気密・断熱性の高い家づくりの裏側が見えるスペースも用意しております。

ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

 

《小さな動物は、日常の中にある楽しみを再発見させてくれる助っ人  /小さな刺繍雑貨 itosino– 愛しいものたち 》

小さな動物は、日常の中にある楽しみを再発見させてくれる助っ人

itosino(いとしの)というブランド名で、動物たちをモチーフにした小さな刺繍雑貨を制作しています。

作品づくりをはじめたのは7年前。たまたま訪れた『デザインフェスタ』というアートイベントで「ものづくり」を仕事にしている方々に出会い、衝撃をうけました。当時、会社で働くということに悩み退職をしたばかりで、次の仕事を探すことにも悩んでいたところで知った「ものづくり」の世界。

もともとイラストを描くのが好きで、「好きなことで仕事をしてみたい!」と思いたち、イラストの色を塗る手段としてたどりついたのが「刺繍」でした。

それからは「動物が好きで、彼らをいきいきと描きたい!」という思いを抱きながら刺繍をつづけています。制作に対しての気持ちは今も変わりませんが、変わっていったのは作品のサイズ。小さい=かわいい、というイメージが自分の中にあり、どんどん小さく……を追求した結果、いまでは最初の作品の3分の1くらいのサイズにまでなりました。

どんな日常の中にも、楽しさはあふれています。でも大人になるにつれ、いそがしさで目がむかなくなりがち。私はitosinoの動物たちを「手に取ってくださった方の日常にある、ささやかな楽しさや大切なものを見つけるお手伝いをしてくれるものであれ」という気持ちで送り出しています。

物語を編み、描いていく源は大好きな映画の存在

作品は動物たちにいきいきとした表情が生まれるように、小さいけれど丁寧に、動きのあるデザインもこころがけています。手刺繍の作品はすべて1点ものです。手にした方にとってほかに代わりのない、特別な存在になるよう、1点ずつ愛情をこめて制作しています。

▷「まんまるきつね」

一番思い入れがあるのが「まんまるきつね」という作品です。活動をはじめて2ヶ月目くらいに決めた「動物」と「森」のモチーフがブランドのテーマ。森の動物をイメージして最初に生まれたのがこの子でした。それから7年間大切に縫い続けている、itosinoのアイコンのような作品です。

こういった作品たちが影響を受けているのは、小さい頃から大好きで観ていたディズニーやジブリの世界。作品を描くこと、物語の世界をつくりあげること。いまのitosinoの作品には、そんな映画から小さい頃に受け取ったものがたくさんつまっていて、その思い出のなかから作品のヒントを得ています(ちなみに動物が大好きなのもディズニーの影響です)。

毎日を楽しくしてくれる相棒たちと、刺繍を伝えていきたい!

私にとってワクワクする瞬間は、刺繍を縫っているときも楽しいのですが、一番は新作のデザインを考えているときです。“作品を見た方にどんなところをかわいいと思ってもらえるか?”動物たちのポーズや表情を想像しながら、下絵におこしていく瞬間が一番ワクワクします。

そして、小さな刺繍の動物たちは、毎日をたのしくしてくれる相棒のような存在です!

今後は動物たちともっと日常を一緒に過ごしてほしくて、アクセサリー以外にもインテリアや、暮らしや生活に馴染むような作品を増やしていきたいと思っています。

また、2021年にオンライン刺繍講座を開講したのですが、そこから刺繍を「伝える」ことに興味が強くなりました。いままでは刺繍作品の販売がほとんどでしたが、これからは刺繍キットなど、刺繍の楽しみを伝えて拡げていくような機会もたくさんつくっていきたいです。

■イベント情報
itosino初個展 『 いとしのもりのものがたり 』

【会期】2022年3月18日(金) 〜 20日(日) 
【会場】自由帳ギャラリー東京・高円寺)

みなさんに「糸しの森」という動物たちの物語の世界に遊びにきてもらったような、そんな展示をお届けしたいと思っています。小さな刺繍の動物たちにぜひ会いにきていただけたら嬉しいです。

断熱リノベーションが大切なワケをマナブ – リノベをマナブ。 #41

リノベーションをしたいけれど、わからないことがたくさん……そんなみなさまに向け、entrieがリノベーションの基礎知識をお伝えするコーナー「リノベをマナブ」。 

中古住宅(戸建・マンション)を購入して、間取りや内装、水回りを一新して、好みのスタイルの住まいを実現するというのが急増しています。弊社のリノベーションは「断熱」にもこだわっているという点についてお伝えします。

なぜ断熱リノベが必要なのか?

我が国の新築住宅の断熱・気密性能が他の先進国に比べて、とても劣っているということは、今までも触れてきました。現状の省エネ基準は先進国中最低水準ですが、それでも、国の定める省エネ基準は、昭和55年基準、平成4年基準、平成11年基準(≒平成28年基準)と段階的に、要求水準は高まってきています。

つまり、図に示すように、中古住宅を購入するということは、断熱性能については、非常に低いレベルにある住宅を購入するということです。中には、そんな低い断熱性能の家の薄い断熱材をはがしてしまって、さらに低い性能にしてしまうフルリノベを行っているケースもあるようですので、注意が必要です。

それを断熱リノベによって、最低でも現在の省エネ基準レベル、できればそれ以上の性能を確保できるようにしようということです。

高断熱住宅は、居住者の健康に良い

断熱性能の低い家が居住者の健康に良くないことは、今までもご説明してきています。

まず、ヒートショックリスクです。家の中の室温差により、脳や心肺機能に負担がかかることを言いますが、消費者庁の発表によると、このヒートショックで、年間19,000人もの方が亡くなっています。また、命は取り留めても、その何倍もの方が半身不随等により、健康寿命を縮めています。我が国は長寿国ではありますが、決して健康寿命はそれほど長い国ではないんです。つまり、人生の最後の時期を寝たきり等で過ごしている期間がとても長い国なんですね。その理由の一つが、住まいの性能の低さなんです。

たとえ比較的若くして住宅を購入する方にとっても、そこで長い期間住む可能性があるのであれば、将来のヒートショックリスクは、十分に考慮するべきです。

つまり、中古住宅を購入する際は、そのリスクを十分に考えて、断熱リノベを行い、家の中の室温差を極力少なくするべきなんです。

結露は、アレルゲンの発生になりうる

また、断熱性能が低い家は、どうしても結露が生じます。ちなみに我が国の住まいでは、結露が生じるのが当たり前ですが、欧州では結露が起きると施工者は責任を問われます。つまり、結露が起きない断熱性能が要求されているんです。それくらい、住まいに要求されている性能レベルが日本と他の先進国とでは違うんですね。日本では、そのことを知っている方が極めて少なく、日本の住宅の性能はとても優れていると勘違いしている方が多いことも大きな問題の一つだと思っています。

さて、それで、結露が起きると、そこにカビが生えます。カビはダニの餌になるため、カビ・ダニが発生し、それがアレルゲンとなって、喘息やアトピー等を引き起こしているんです。

住宅の断熱性能を高めると、喘息やアレルギー等の症状が出にくくなることも近畿大学建築学部長の岩前教授等の研究で明らかにされています。

高断熱住宅は、圧倒的に快適だから

住まいの断熱性能を高めると、暮らしがとても快適になります。家中の温度差が少なくなることや、頭と足元の温度差がなくなるので、冬に足元が寒いということもなくなります。

また、室内の壁の温度が外気温の影響を受けにくくなるので、輻射熱の影響がとても少なくなります。これについては、別な機会に詳しく説明しようと思いますが、壁からの輻射熱の影響が少なくなると、穏やかな冷暖房の設定温度でも快適に過ごせるようになります。

詳しくは別の機会に譲りますが、断熱性能が高い住まいでの暮らしは、クオリティ・オブ・ライフ(quality of life)が間違いなく高まります。つまり、住まいの性能で、人生の質が変わるんです。

断熱リノベを後から行うのは大変だから

家を新築した方々の2大不満項目(建てた後に後悔している項目)は、温熱環境(=気密・断熱性能)と省エネ性能なのだそうです。でも、後から性能不足に気づいても、断熱リノベを追加で行うのは大ごとで、費用もかなり掛かります。

ユニットバスやキッチンのリフォームに比べると、断熱リノベは、かなり大変です。ですから、後悔しない住まいづくりのためには、最初の段階では、設備系にこだわるよりも、断熱や気密性能にかかる基本性能の向上に、優先的にお金をかけるべきなのです。

高断熱住宅は経済的にも得だから

高断熱住宅は、冬の暖房や夏の冷房に必要な光熱費が大幅に安くなります。日本では、クルマは燃費性能で選ぶのが一般的なのに、住まいに関しては、「住まいの燃費性能」という概念が普及していません。

EU加盟国では、住宅の燃費性能を表示する制度を国ごとに作ることが義務付けられていて、不動産広告にも、その住まいの燃費性能が表示されているのが一般的です。消費者の方々も燃費性能を見ながら住まい選びをしています。

住まい選びをする際は、初期コストだけではなく、ランニングコストを意識することが大切なんですよね。その視点を持つと、住まい選びの基準が全く変わると思います。

そして、例えば、中古の戸建住宅でも、断熱・気密性能にきちんとこだわれば、6畳用のエアコン1台で家中の冷暖房を賄うことが可能な性能を確保することも可能です。そうすると、通常の家では各部屋にエアコンがあるのが当たり前になっていますが、1台のエアコンだけの設置で済ますこともできます。

エアコンは、通常、15年くらいで更新時期を迎えますが、その際に各部屋のエアコンをすべて買い替えるのと、1台だけ買い替えるので、どちらが経済的なのかは、計算するまでもないですよね。

高断熱住宅では、家事が楽になる!

高断熱住宅では、家事がとても楽になります。一般的には、高気密・高断熱住宅には、ご主人の方が反応するケースの方が多いように感じます。でも、実際の暮らしでは、奥様の方が高気密・高断熱住宅のメリットをより享受するように思います。

もちろん、家事は奥様の仕事という時代ではなくなりつつあるかもしれませんが、そうは言っても、どうしても奥様の方に負担がかかります。

なぜ、家事が楽になるのかは、色々ありますが、例えば、冬の朝、暖房をつけていなくて室温がさほど低下しないので、すっと起きられてパジャマのままで家事に取り掛かれるということ。また、冬にキッチンの換気扇をまわしても寒くないことなどがあります。

つまり断熱性能が高いということは外気温を室内に直接受けないため、掃除なども楽になる傾向があるようです。

防災対策にもなる

近年、大きな災害が増えてきています。災害によって、電気・ガス・水道等のインフラが止まってしまう被害も増えています。エネルギーの供給が止まると、特に冬の暖房ができなくなると、大変ですよね。でも、高気密・高断熱住宅の場合、暖房を止めても、長時間にわたり、室温が一定以下には下がりません。つまり、最低限の生活ができる環境が確保できるんです。

もちろん、これに太陽光発電や蓄電池なども導入して、エネルギーの自立ができるとなお安心ですが、少なくとも、十分な断熱性能を確保して、最低限の室温が維持できる性能に住んでいるということの安心感は大きいと思います。

地球温暖化対策にもなる

我が国では、地球温暖化対策の中でも、家庭部門の省エネ・省CO2が大きな課題になっています。高断熱住宅にすると、普段意識せずに快適に暮らしながらも、光熱費を大幅に削減し、地球温暖化対策にも貢献できるんです。

ぜひ、高断熱住宅をご検討くださいね。わからない事があればリエントリエのスタッフまでお気軽にお問合せ下さい。

 

《2月20日(日) 開催》「Little Link Living -04- ものづくり作家の小さな販売会」

お友達のおうちに遊びに行くような感覚で、気軽に立ち寄っていただきたい販売会です。
お茶の代わりに、素敵な作品たちをご用意して
恵比寿にあるリビング空間で、皆さまをお待ちしております。
なんだか元気の出ない日々が続いていますが、
2/20の午後は、少しでも楽しい時間をお過ごしいただければ幸いです。
詳細は、SNSにて #LLL_04 でお届けしていきますので、ぜひチェックしてみてください。

イベント概要

  • 【日付】2022年2月20日(日)
  • 【時間】12:00〜16:00
  • 【場所】entrie times ebisu
  • 【住所】〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-11-12 The HONDA ARMS 101
    山手線/恵比寿駅 徒歩3分
    東京メトロ日比谷線/恵比寿駅 徒歩2分
    東急東横線/代官山駅 徒歩8分
    ※駐車場のご用意はありません。公共交通機関でお越しください!
  • 【予約優先制(一部時間帯)】
    12:00〜14:00の時間帯のみ、
    予約優先制とさせていただきます。
    ご希望の方は、下記の予約サイトより
    ご予約をお願いいたします。
    https://lll-04.peatix.com/
    ご予約開始は、2/15(火)21:00〜となります。
    ※2/19(土)23:59まで予約が可能です。
    ご希望の方は、下記をご確認の上
    ご予約をお願いいたします。

参加される方へ【必ずお読みください】

●30分毎に4名ずつの入替制となります。
●必ず、人数分の枚数をお申し込みください。1枚につき大人1名様の入場となり、それ以上の入場はお断りさせていただきます。
●小学生以下のお子様はご予約不要です。大人1名につきお子様1名までご一緒に入場可能です。
●予約の空き状況については、随時OTO OTOのtwitterにてご案内いたします。(個別でのお問い合わせにはお返事できかねます。)
●このようなご時世ですので、ご予約後、体調不良などでご来場が難しくなる場合もあるかと思います。その場合は、キャンセルしていただいて問題ごさいませんので、参加予定時刻の1時間前までに必ずご連絡をお願い致します。予約サイト内にある「主催者へ連絡」ボタンより、キャンセルの旨ご連絡ください。尚、タイミングによっては、キャンセルのご連絡へのお返事ができない場合がございます。
●予約サイトのシステム上、予約の開始予定時刻から最大10分程度前後する可能性があります。そのため、早ければ10分ほど前からの予約開始となる場合がございます。予め、ご了承ください。
●14:00以降はフリー入場となりますので、ご予約不要でお越しください。4名までの入場制限を行いますので、万一、人数が多い場合は外でお待ちいただく形になります。

参加予定 3名!作家さんのご紹介

1. Atelier Ao

風景や季節の移ろいをヒントにデザインされた模様を、幾何学的な図形や日常の中にある形からデザインされたモチーフで切り取ったアクセサリーを数多く展開しています

■SHOP
https://minne.com/@atelier-ao

2. okamoto barba nami

建築模型や製図の技法を応用して、空間をテーマにした立体作品やドローイングを製作しています。とても魅力的なのにもかかわらず一般知名度が高いとはいえない建築模型を、ショーアップして世に広めるのが目標です。白昼夢のような不思議な空間をぜひおうちに持って帰ってください。

■ Twitter
http://twitter.com/o_barba_n
■ Instagram
https://www.instagram.com/okamotonami
■SHOP
https://minne.com/@okamotonami

3.OTO OTO

折紙の輪っか飾りをテーマにした
アクセサリーや雑貨などを制作しています。

■ Twitter
https://twitter.com/otooto_hoi
■ Instagram
https://www.instagram.com/otooto.hoi/
■ SHOP
http://minne.com/otooto-hoi

新型コロナウイルス対策について

① 参加される方は、当日の朝の検温をお願いいたします。また、発熱・咳等の症状がみられる方は、ご来場をお控えくださるようお願い申し上げます。
② 入り口では、アルコール消毒を準備しております。
マスクの着用をお願い申し上げます。
④ 3密を避けるため、長時間の滞在はお控えください。
※1度に2組(3〜4名)の入場規制をいたします。人数が多い場合、外でお待ちいただく場合があります
以上となります。スタッフも感染対策をしながら、お待ちしております。
みなさまのご来場、心よりお待ちしております。

《2LDKからワンルームへ! 空間を活かしきった回遊式のお家 | リノベーション事例》 家族とエントリエ LIFE STORY #36

好きな料理を楽しめるよう、キッチンを変えたいという思いからもともと住んでいたお家のリノベーションや引越しを考えていたというKさま。エントリエと出会い、間取りを変えることもできると知り、今後のひとり暮らしがより豊かになるための構想を練りはじめました。2年の月日をかけ、2LDKのマンションを思い切ってワンルームにした個性あふれるお家ができあがりました。

物件について

所在地東京都新宿区
建物種別マンション鉄筋コンクリート造(築18年)
費用740万円(解体費・各種工事費用・デザイン費用全て含む)
リノベ面積40㎡(浴室除く)
時期2019年

暮らす家族

Kさま ひとり暮らし

話し手

Kさま

担当スタッフ

鈴木 栄弥

リノベーションを考えたきっかけを教えてください。

Kさん:このマンションは、築13年になる持ち家です。以前の間取りだとキッチンが暗く、好きな料理もしづらくて。どうしたらいいかなと考えていたとき、友人にリノベーション会社仲介業者のリフォームコンパスさんを紹介してもらいました。

エントリエの決め手を教えて下さい。

Kさん:リフォームコンパスさんには山のようにあるリノベーション会社の中から数社を選んでいただきました。その中の一社がエントリエさんだったんです。それぞれの会社との打ち合わせ後、他社さんからは「この予算だったら、これだけしかできない」という話をされたり、イメージと違うプランをいただいたりしました。でも、担当の鈴木 栄弥(すずき・えみ)さんだけは、丁寧なヒアリングのもと、間取りの変更をともなう思い切ったプランを提案してくださったんです。最初はリノベーションというよりもキッチンだけを変える予定だったのですが、そういうことであれば好きな間取りにしたいと思いました。

before

after

担当者とのコミュニケーションで印象に残っていることはありますか?

Kさん:料理が好きという話をすると、「どんなものを作るんですか?」って聞かれたんですよね。そんなところまでイメージしてくれるのかなと。そういったこちらの話を細かく聞いてくれるところは印象的でした。

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玄関入ってすぐ、3つのドアが廊下に面していました

after

玄関入ってすぐ目に入るのはLDKです

どのようなご要望を伝えましたか?

Kさん:人を招いて家でお酒を飲めるようにしたいということ、終の住処としてひとりで住みつづけられる家にしたいということ、2LDKをワンルームにしたいということを伝えました。

『友だちを呼びたくなる』『キッチンが中心』などの、コンセプトが違ういくつものパータンを提案してもらいました。なかでも、歳をとるとトイレへ行くのが大変かもしれないということで、キッチン側からだけではなく、寝室からもトイレに行ける、回遊式の間取りを提案してくれたことが一番驚きでしたね。

before

after

キッチンがあった場所は寝室スペースに
サニタリーから寝室への動線にはドアはありません

寝室からの動線上にはトイレのドアがないことに驚きました。サニタリーは個性的な空間ですよね。

Kさん:トイレのドアはひとり暮らしだと閉める必要がないんです(笑)。以前は、寝室からトイレへ行くのにドアを4回開けていました。だから必要ないということを伝えましたが、寝室からの動線もいいですよね。老後も楽なのではと感じています。

将来を見据えるという点で、他に工夫はありますか?

Kさん:床材が切り替わる部分もすべてフラットなことです。もともと「キッチンの配管の位置が変わるので、段差ができてしまうかもしれない」といわれていたのですが、職人さんと一緒にていねいに考えてくれた結果だなと思います。

担当者とのコミュニケーションはいかがでしたか?

Kさん:心から信頼しているので、何を言っても聞いてくれるんじゃないかなって思っています(笑)。鈴木さんは、話を聞く姿勢も提案もすごい。トイレの壁の色やキッチンのタイルなど、ある程度要望も伝えましたが、それに対する提案もほとんど鈴木さんからいただきました。わたしだけでは選べなかったですね。

ご要望にあったキッチン。実際に使ってみていかがですか?

Kさん:快適です。全部ステンレスのキッチンで、洗濯機をキッチンの下に設置したくて、また、いずれ食洗機を入れられるスペースを確保したいからと、フルオーダーのキッチンにしてもらいました。最初から絶対にキッチンの並びにミーレの洗濯機を置きたいということは伝えていました。海外に多いんですよね。おかげで浴室乾燥にもベランダにも行きやすいので、動線もよくなりました。食洗機を後から設置できるスペースもわざわざ造作しましたが、住んでみるとキッチンに立つのが楽しすぎて、結局自分で洗ってしまっています(笑)。

支給品*を使って取り付けをお願いできるということも教えてもらったので、絶対取り入れたかったインディアンキッチンラックもつけてもらいました。

*支給品……お施主さまが製品を購入し、取り付けのみを行う依頼のこと。

住んでみていかがですか?

Kさん:家に帰ってくるたび、楽しい気持ちになります。相談した当初は予定になかった在宅ワークも(新型コロナウイルスの影響で)はじまりましたが、リノベーションした後の部屋で本当によかったですね。仕事の合間に掃除したり、終わった後に好きなお酒を飲んで楽しんでいます。

このリノベーションを通し、ワクワクした瞬間を教えてください。

Kさん:リノベーションの相談をはじめてから2年程経ちますが、最初から最後までワクワクしました。今後はもっと家の中に観葉植物を増やしてジャングルみたいにしたいと考えています。いろいろ吊り下げられるように、天井ダクトレールを取り入れたり、天井を補強したりという工夫もしてもらっています!

多様性に対応するアクセサリー | りえさんのライフスタイルジャーニー #10

リノベーション事例

りえさんのリノベーション事例はこちら

多様性に対応するアクセサリー | りえさんのライフスタイルジャーニ#10

こんにちは。暦の上では立春でもまだまだ寒い日が続きますね……気持ちだけでも春に向かいたいものです。


そんな今日はアクセサリーのご紹介なのですが、今までご紹介してきたアクセサリーとは主旨が少し違います。というのも、体質が変わったのか、ここ最近プチアレルギーだと思っていた金属アレルギーが少し進んでしまい……今までデザイン重視で付けていたピアス全般が少し負担に感じるようになってきてしまったのです。


金属アレルギーに対応したアクセサリーブランドも増えてきているのですが、どれもシンプルで物足りない感じ。アラフォーでも付けられるけど、華やかで、カジュアルにも合うアクセサリー(ピアス)をずっと探して、ようやく出会えました(涙)!

LARICA(ラリカ)、というブランドの、サージカルステンレスを使ったアクセサリー。こちらで使われている高級サージカルステンレスは、医療用にも使われているものらしく、他ブランドのサージカルステンレスで少しムズムズする私でも、全く痒くならず、安心して付けられます。

ブランドのコンセプトも

ジュエリーの上質さと、アクセサリーのカジュアルさをあわせ持つ、新しいカジュアルジュエリー。
確かな品質のアクセサリーをミニマムな価格帯で展開。Tシャツにデニムスタイルから、ドレスアップしたスタイルまで、季節もシーンも問わずに楽しめるアクセサリーをご提案します。
HPよりお借りしました)

だそうで、バロックパールを使ったアクセサリーは、デニムにも、冠婚葬祭にも、学校行事にもなんでも対応出来そうな懐の深さ!

私はパールのもの、シルバー、ゴールドと少しずつ買い足しています。

デザインも、派手過ぎず、地味過ぎずまさに程よい!

金属アレルギーの方にも対応しているこちらのブランド、通常なら商品化されない傷などがあるパールも求めやすい価格で販売したりロスが出ない方法で展開されています。


まさにSDGsですよね。

好きなアクセサリーを買うだけで、無駄になってしまうものを助けている事になるなんて、まさに一石二鳥。
今の「多様性」にこういう面からも向き合う事ができるのだな…と新たな発見でした。可愛いアクセサリーも付けられない人がいる。使えるのに、規格として廃棄されてしまう真珠がある。色んな側面から問題に向き合っているアクセサリーブランドさんを応援する気持ちを込めて、コレクションしていきたいなと思っています。


○ご紹介した作家さん
LARICA
https://www.larica.jp/

○ 2018 – 21.9 連載インテリアトリップ一覧はこちら

「仏像と人とのつながりは、世界観を広げる」 仏像コミュニティ 仏像リンクさん | エイミーズトーク #51

第51回目のゲストは、「仏像が好きなひとびとが集う、仏像コミュニティ 仏像リンク」主催の仏像リンクさんです。エントリエでリノベーションを経験されたお施主さまでもある仏像リンクさん。お客さまとリノベーション会社としての関係だったある日の雑談から、「仏像リンク」というコミュニティをされているという情報が……! 早速、エントリエ編集部は、仏像リンクさんとしてご活動についてお話しを聞いてみることにしました。

仏像リンク

仏像好きのための仏像コミュニティ『仏像リンク』を運営。会社員の傍ら2005年よりmixiコミュニティから活動開始し、2014年に仏像リンクを創設。『仏像がすき』をつなげていくことを目標に日本全国の地方仏や秘仏を訪ねるバスツアーや、初心者に向けた都内近郊の仏像さんぽ『仏像ブラ参り』を毎月開催。ウェブマガジン仏像リンクでは、仏像の楽しみ方や仏教の世界をわかりやすく解説。仏像だけでなく、その仏像が息づく環境ごと感じて、楽しんで、日本をもっと好きになってもらいたいということを目指して、仏像好きの仲間を増やす活動を継続中。

大学時代に衝撃を受けた立体曼荼羅。設立したコミュニティ運営では1万人もの会員を集める

――今日はよろしくお願いします! まずはじめに「仏像リンク」とは、どのようなコミュニティですか?

像リンクさん:仏像が好きな人同士で仏像について語ろうといった趣旨のコミュニティで、月に1度、仏像を巡るイベントを行っています。WEB上では「最近、仏像が好きになったけどどうやって楽しんだらいいかわからない」という人に向け分かりやすく説明するコンテンツを配信したり、SNSでつながったりしています。

▷WEBサイト「仏像リンク|仏像・仏教がわかる仏像コミュニティ」では、イラストや写真を交えて、面白く、そしてわかりやすく仏像に関する知識を発信しています。

――今ではすごい数のコンテンツになっていますね。全て仏像リンクさんがおひとりで配信されているのでしょうか?

仏像リンクさん:ありがとうございます。私が書いている部分も当然多いのですが、私はあくまで「仏像が大好き」という人間なので、仏像を取り巻く「仏教」の話にはちょっと疎いところがあり、また超専門的な仏像の解説などについては各専門の方に手を借りています。活動報告などは仏像リンクでの仏像めぐり活動を一緒にやっている友人の手も借りつつ更新しています。

――立ち上げの経緯を教えていただけますか?

仏像リンクさん:15年ほど前、mixi(ミクシィ)というSNS上でコミュニティをつくったことですね。自分の好きな仏像の写真を10枚並べたgifアイコンをつくり、「セクシー仏像」という名前でコミュニティを立ち上げました。そしたら、1万人くらいの方が参加してくれて。こんなに集まるものなのかと驚いたことを覚えています。

▷mixiで開設されたコミュニティのトップ画像。当時の様子がわかる貴重な1枚!/写真提供:仏像リンク

――1万人! すごいですね。最初はインパクトのある名前だったんですね(笑)。

仏像リンクさん:そうですね。ただ、活動を続けていく中でもっと真面目に勉強したいなと思いはじめました。たとえば、イベントで仏像見学のためにお寺にいくときに「セクシー仏像」だとちょっと……(笑)。そこで、“仏像や仏像が好きな人とつながる”という意味を込めて「仏像リンク」という名前にしました。

――仏像リンクさんご自身が仏像に惹かれたのはいつ頃からですか?

仏像リンクさん:中学校も高校も修学旅行が京都・奈良だったのにも関わらず、仏像やお寺に興味を持っていませんでした。転機は、大学生ですね。一人旅にはまり、旅先で出会った京都にある東寺(とうじ)1の立体曼荼羅(りったいまんだら)で出会った仏像がきっかけです。空間も相まって自分の体に電気のような衝撃が走ったことを覚えています。

▷大学生の仏像リンクさん/写真提供:仏像リンク

――それほどの衝撃を受ける空間だったんですね。

仏像リンクさん:曼荼羅は簡単にいうと「如来(にょらい)」や「菩薩(ぼさつ)」といったさまざまな仏さまがどこに配置されているかがわかる地図のようなものなんですね。東寺の立体曼荼羅は、その地図を具現化した空間ですが、曼荼羅の世界に自分が入り込んだ感じがしました。そこから仏像の魅力に取り憑かれていきましたね。それからは「Sexy仏像」を立ち上げ、仲間も生まれ、地方の仏像めぐりやイベントを開催する、今の活動に発展していきました。

※1 「東寺の立体曼荼羅」について詳しく知りたい方は、仏像リンクの『【見仏入門】No.11 京都府・東寺(教王護国寺)の仏像/立体曼荼羅、梵天&帝釈天、不動明王像、弘法市、御朱印など』へ!

目的はそれぞれにあってよし! 自分好みに合う仏像を求めて

――今回はエントリエのモデルルームがある聖蹟桜ヶ丘の隣駅にある高幡不動尊 金剛寺※2(たかはたふどうそん・こんごうじ)に来てみました。仏像リンクさんがいつも仏像をどのように楽しんでいるか、どのように見ているか、ヒントをいただけたらと思います。

仏像リンクさん:わかりました。こちらの高幡不動尊の中央には、国の重要文化財である不動明王像が祀られているんです。こちらの仏像は「寄木造り(よせぎづくり)」といって、プラモデルと同じようにパーツごとに分解できるんですね。

※2 「高幡不動尊 金剛寺について詳しく知りたい方は、仏像リンク『【見仏入門】No.9 東京都・高幡不動尊(高幡山金剛寺)の仏像/木造不動明王及び二童子像・大日如来坐像など』へ!

写真提供/高幡不動尊 金剛寺

――それは知りませんでした! よく見ても、どこがバラバラになるのかわからないですね……

仏像リンクさん:そのぐらい見事にできているということですよね。

古い仏像に関しては、「一木造り(いちぼくづくり)」といって文字通り一本の木から丸ごと仏像の形に彫るというのがスタンダードだったようです。ただ、この仏像がつくられた平安時代後期から寄木造りが開発されました。

寄木造りでつくられている仏像は、体をくり抜かれているので見た目程は重くないんです。そのように軽くする工夫がなされています――とはいえ、不動明王像は約1トンと到底一人では持てない重さではありますが。あとは、割れることを防ぐため。あと中に物を入れるためっていうのがあります。つくった人の大切なものとか。

――つくった人の大切なもの! そういうことに思いを馳せると、面白いですね。

仏像リンクさん:巻物とかですかね。あとは、日本ではないのですが、海外ではミイラがそのまま入ってたって仏像も発見されたりしたんですよ。

――仏像初心者でもお話を聴きながら見ていると見方が変わってきますね。いつも、情報を調べてから来るんですか?

仏像リンクさん:基本的には調べてから来ることが多いです。でも、はじめて見る仏像に関しては事前情報を一旦忘れます。たとえばキャプションのある展覧会でも、まずは見て感じることからはじめます。最初に受けた感想を大事にしたいんですよね。

――見て感じる……仏像リンクさんは、仏像からどんなイメージを受けていますか?

仏像リンクさん:たとえば、仏像リンクの会員さんもそれぞれに好きな趣向が違うんですよね。不動明王みたいな怖い表情の仏像が好きだったり、仏像に癒しを求める方もいたり。僕自身も、仏像であれば何でもいいというわけではなく、自分の好みに合う仏像を求めたいんです。それは、強さや圧倒されるような感覚になる仏像。

写真提供/高幡不動尊 金剛寺。「不動明王」は、煩悩を断ち切る仏。元来は「大日如来」という別の仏さまであり、綺麗なアクセサリーをまとい、優しい表情をしていたそう。しかし、その柔らかい容姿に話を聞いてくれない人が現れます。そうして「大日如来」に代わり、見たものを圧倒するように生まれ変わった仏さまなのです。

――それでいうと不動明王像の顔も、すごく怖い感じがしますね。

仏像リンクさん:そうですね。でも、優しい顔だけど鳥肌が立つみたいな感覚を覚える仏像もあるんです。特定の仏像を見ると発揮されるセンサーみたいなものが僕の中にあるんですよね。

――もう少し私たちの身近なところで考えてみたいです。お地蔵さまと仏さまは違うのでしょうか。

仏像リンクさん:お地蔵さまも仏像です。正式には地蔵菩薩( ※3)といいます。仏像の世界って4つのランクに分かれるんですね。一番上が悟りを開いた存在といわれる「如来(にょらい)」、2番目が「菩薩(ぼさつ)」、3番目が「明王(みょうおう)」4番目が「天(てん)」とされています。地蔵“菩薩”なので2番目の仏さまなんです。

――なんと! 二番目にえらい存在なんですね……!

仏像リンクさん:はい。お釈迦さまが入滅して56億7千万年後に、お釈迦さまに代わる存在である弥勒菩薩(みろくぼさつ)が登場するといわれていますが、その間、この世の中を守る存在が地蔵菩薩です。

――私の家の前にもお地蔵さまがいますが、そんなにえらい方だったとは……仏像リンクさんに説明してもらうと、好みの仏像を探したくなりました。

※3 「地蔵菩薩」について詳しく知りたい方は、仏像リンク『【仏像の種類:地蔵菩薩とは】裏表が激しいお地蔵さまは現世をまもるナウい仏像だった!』へ!

仏像から得た、人のつながりと広がり続ける世界観

――本業は他にお持ちの仏像リンクさんですが、学生の頃から15年経った今でも続いていると想像していましたか?

仏像リンクさん:自分ひとりだと続かなかったとは思っています。京都や奈良だけではなく、東京や北海道、どこにいってもさまざまな仏像があるということをコミュニティの方に教わりました。そうやって情報を聞いては、次はどこに行こうと自分の行動範囲が変わる。

自分の世界観が広がるきっかけには、常に人がいるんだなと感じましたね。だから、今は他のみなさんにとっても世界を広げてくれるきっかけになったらという思いでコミュニティを続けることができています。

――まさに「リンク=つながる」ですね。コミュニティを運営するにあたって、苦労されたことはありますか?

仏像リンクさん:この数年、コロナ禍で移動や集まりが制限されてしまい、なかなかできなくなってしまってたことでしょうか。個人的にもコミュニティでも、毎週のように仏像を見に行っていたんですけれど。幸いこれを仕事にしていなかったというのも良かったかもしれないですよね。心に余裕を持って活動できる。今の生活も自分が見て周りたい仏像や紹介したい仏像を中心にしているので。仏像を趣味としていられたことは、幸せだなって思っています。

――では、反対に一番良かったと思っていることを教えてください。

仏像リンクさん:基本的にイベントに来られる方は、30〜60代で一人で来る方がほとんどなんですけれど、最近、結婚された方がいて。そういう人の幸せな方のきっかけにできたというのは本当に嬉しいです。

▷仏像リンクさんのイベント/写真提供:仏像リンク

――そうなんですか、とてもすてきですね! 今後やってみたいことを教えてください。

仏像リンクさん:もうお亡くなりになられたのですが、日本の仏像評論家である丸山 尚一(まるやま・なおかず)さんという方がいます。その方が昭和の時代に巡った仏像訪問記『地方の仏たち(2004年、 NHK出版)』があるんですけれど、そこに掲載されている仏像を全部巡りたいです。

丸山さんって、単に巡るだけではなくて文章がお上手で魅力的に書くんです。その人と同じ仏像を見たときに「自分がどう感じるか」を体感したいですね

――ありがとうございました。仏像を通して、人とのつながりも大切にされている印象を受けました。

仏像リンクさん:そうですね。いろんなキャラクターがいるので、これからもどんな人と出会っていけるのか、単純に楽しみですよね。

写真は昨年訪問した中でNO1だった岩手県にある『大沢温泉』です。/写真提供:仏像リンク

仏像リンクさんの至福のひとときは「地方の仏像を巡っては、秘湯を探して濃度の濃い温泉を求めています。仏像に満たされ、温泉を浸かるときに至福を感じます」だそう!

●インタビュー・文 ・撮影 / 細野 由季恵

《毎月更新》2022年2月 ラベンダー師匠の直感アタルかもしれない占い

月に一度のお楽しみ! オラクルカードやタロット、九星をベースにしたスピリチュアルカウンセラー ラベンダー師匠の直感 当たるかもしれない占い。“占いをしても、答えは常に自分の中にある”そんなメッセージを伝えている師匠から、2022年2月「あなたらしく生きる」ためヒントを頂きましょう!

6枚のアイテムの中から、直感で選んだアイテムをクリック。今月のメッセージをチェックしよう!

MILKを選んだあなたへ

『自分に正直に』

今月MILKを選んだあなたへ、「新しいこと」、「突き進む」、「実る」、「精神世界」というキーワードが降ってきました。心に響くものはありますか?

どうやら今月は、直感が冴えわたる時期になりそうです! ひょっとすると、何気ない瞬間に「あ、こんなことしたいな」、「あ、ここに行きたいな」と、あなたの心が求めている本当の「心の声」が聞こえるのかもしれません。そんなタイミングが訪れたならば、ぜひ、従ってみてください。

現在の世界情勢的には、すぐにどこかへ旅行に行くことは難しいかもしれません。

しかし、心に浮かんだあなたの望みに従って、次に起こしたい行動の下調べはいくらでも可能です。どうか挑戦する前から諦めたりせず、やりたいことをやるための情報や知識を集めるための時間として、今の時期を有効活用してみてください。

「どうやったら叶えられるか」というポジティブな視点から、物事を計画してみてください。

といいますのも、あなたがご自身の心の声に従ったその先に、とても明るい結果がついてきそうなのです。未来予知はしない主義なのですが、今回のあなたには、未来に、何かとても嬉しくて、心がワクワクするような状況が起こりそうとしか考えられないカードばかりが揃ってしまったので、少しだけ未来のことを書いてしまいました。

今月あなたが心の声に従った事がきっかけで、思いがけず嬉しい波紋が広がるのかもしれませんね! 楽しみにしておきましょう。

さぁ、あなたの心は今、なにを叫んでいますか?


JOKERを選んだあなたへ

『受け取る準備』

今月JOKERを選んだあなたへ、「受動的」、「ピースフル」、「リーダーシップ」、「もうすぐ」というキーワードが降ってきました。思い当たるものはありますか?

今月のあなたは、能動的に動いて活路を切り拓くというよりは、もっと受動的な待ちの姿勢でいることが重要になってくるようです。

人生には、四季のようにいろいろな時期がありますよね。活動的に道を進む時期、能力を培う時期、身体を養生する時期など。

今月はどうやら、「自ら進む」、「発信する」、「主導する」といったアクション期ではなく、周りから意見や情報、気持ち、支援などを、受け取るタイミングのような雰囲気です。

どんな物事を受け取ることになるのでしょうね?

しかし、この「待ち」の時期はそれほど長くないようです。色々な人から、有形無形色々なモノを受け取ったあなたは今後、しっかりその宝物を活かしてグイグイ進む時期がやってきそうな気配があるからです。

意外と短いかもしれない、今回の「受動的」期間。あなたが今後自ら表舞台へ飛び出していく前の貴重な準備期間として、大事に過ごしてみてください。

この時期周りから受け取ったタネが、あなたという土壌で温め、育てられ、これから立派に芽吹いていきそうですよ。


DOORを選んだあなたへ

『大掃除』

今月DOORを選んだあなたへ、「掃除」、「数か月単位」、「判断」、「心配ご無用」というキーワードが降ってきました。心に響くものはありますか?

前述のキーワード4つから既にストーリーが出来上がってしまった感も否めないのですが、あえて文章にするならば、「これから先数か月間、身辺整理しておいてね、これ重要だから。大丈夫、何も悪いほうには転がらないから心配することはありませんよ」という感じです。

「掃除」や「身辺整理」と聞いて、イメージしたことは何でしょうか。

この記事を書きながら私の脳裏に浮かんだのは、「人間関係の整理」でした。

もしかするとあなたには、もう卒業してもいいご縁があるのかもしれません。

掃除というと、もちろん、物理的な掃除が一番に連想されますね。そちらの掃除も、とても大切です。清潔で、整理されて、心地よいと感じる環境に身を置くことは、物理的にも精神的にもとても良い効果があります。まずこっちの意味での掃除にとりかかってみましょうか。

その後(もしくは同時に)、非物理面でのお掃除にも思いをはせてみましょう。

昔は気の合う仲間だった人達も、現在ではお互いに違うほうを向いていて、むしろ絆を結びなおそうとすると疲れてしまってうまくいかない、というようなご縁もあるのかもしれません。そんなご縁とはもう、「感謝してサヨナラ」のタイミングかもしれませんね。

「心配ご無用」のキーワードのとおり、心配することはありません。どうか不安にならないでください。人間は、図らずとも変化し続ける生き物です。大人になって物理的成長が止まっても、内面や環境は変わり続けます。それが自然です。

あなたに合わなくなったものを整理したら、あなたに合うものがやってきます。

それを楽しみに、今月はいろいろな面で、お掃除や整理を心がけてみてください。


ROJOU ENGEIを選んだあなたへ

『幸せまっしぐら』

今月路上園芸を選んだあなたへ、「鍵穴」、「ポジティブ」、「思い通り」、「どうぶつ」というキーワードが降ってきました。ピンとくるものはありますか?

何を隠そう、今月のあなたは最強です。毎度マリオのネタで恐縮ですが、あなたは今スターを食べたマリオの状態だと想像してください。最強ですね。

さて、最強状態になったあなたは、何をしたいですか?

スターマリオはそれほど長く続かない、貴重な時間です。なんでもスイスイうまく進むとしたら、なにを進めたいでしょうか。それを思い描いてみてください。

もう少し、どういうフィールドで思い通りに物事が進むのかを尋ねてみたのですが、それはどうやらあなた次第でどんな分野でもイケるらしく、あまり具体的な内容を得られませんでした。ごめんなさい(笑)。

裏を返せばつまるところ、どんな分野でもエグいほどにガンガン進めるということでしょうね。なんというゴールデンタイム! なにかアドバイスできることがあるとすれば、「怖気づかないこと」と「生き物に触れること」のようです。

スターマリオになったときに「もうすぐスターの効力が切れるから、敵に突っ込むのそろそろ止めておこう……」と怖気づくのはもったいないですよね? あとどれくらい無敵状態が続くのかは、予測できないのです。最後の最後まで、突っ切ってください。

それと、「生き物に触れる」のほうですが、動物が苦手だったり、身近に居ない場合には、樹木や草花などの生き物でも代用可能です。立派な生き物ですものね。庭木の世話を念入りにしてあげたり、新しく鉢植えを買う、ということも良いですね。生き物のパワーを拝借して、いっそう無敵になってください。


TANUKIを選んだあなたへ

『童心にかえって』

今月たぬきを選んだあなたへ、「子ども」、「きらびやか」、「はっきりいう」、「占い」というキーワードが降ってきました。思い当たるものはありますか?

今月のあなたには、なにやらとても真剣なアドバイスが降りてきている感じがします。

童話のワンシーンのように、天使や妖精から「これから大事なことをいうからね、よーく聞いて覚えておくんだよ」といわれているような雰囲気です。

さて、それほど大事なアドバイスとは何でしょうか。それは「こどものようなピュアな心で周りを見よ」ということのようです。

大人になったあなたの心がすっかり欲にまみれて曇ってしまっている、とは決して申しませんが、こどもの頃自分はどう感じていたかな? と思い出してみてほしいのです。

例えば、あなたがこどもの頃、友達を選ぶ際の指針は、どういうことでしたか?

一緒にいて面白い子、なんでも分け合える優しい子、困ったときに助けてくれる子など、こどもながらに、周囲のこどもたちの良い性質を見抜いて知っていましたよね。

では、大人になった今は、どう考えているでしょうか。

この人と親しくなっておけば後々メリットがありそうとか、この人は見た目がかわいい、など、子どもの頃とは違う観点で、周囲の人を選別していないでしょうか。

見た目や損得勘定で周囲の人や物を見ることを、今月は意識的に止めてみましょう。

それに加えて、こどものように「もっとはっきりモノ申していい」ともアドバイスされています。子どもって、相手がどのような肩書や年齢であっても、いいたいことを恐ろしいほどにストレートにいいますよね。そんな子どものようなストレートなコミュニケーションを、できれば柔らかめな言葉を使って、心がけてみてください。

私は占い師をしていますが、「占いは怪しい」と感じる人はたくさん居ます。今月のあなたに「占い」というキーワードが降りてきたのは、そのように常識的に考えると怪しいような人・物事も、先入観を取り除いて見直してみてほしい、とのアドバイスのようです。

この世の中は、目に見えるものだけが全てではない、ということを、しっかり心に留めておいてくださいね。


OOMORI CHAHANを選んだあなたへ

『知ってるつもり?』

今月大盛りチャーハンを選んだあなたへ、「奥底で知っている」、「NO」、「選択肢」、「練習」というキーワードが降ってきました。ピンとくるものはありますか?

まずあなたへの今月のテーマからお気づきかと思いますが、今月のあなたへのメッセージはちょっとキビしめなようですね。「違う、そうじゃない」といわれている感じがプンプンするのです。

今回大盛りチャーハンを選んでくださったあなたがどの世代かわかりませんが、今月のあなたへのテーマ曲を勝手に選ばせていただくならば、1994年リリースの鈴木雅之さんの『違う、そうじゃない』です。

“違う違う、そうじゃ、そうじゃない”

何度も繰り返されるこのフレーズを、今月のあなたに贈ります。

そうはいっておきながら、同時に、あなたの考えを全否定されているのではない感じがあるのも不思議なところです。私がいろいろ言葉を取り繕うのもはばかられるので、僭越ながら直訳しますと、

「お前さん、心の奥底でしっかりわかっているのに、周りからの雑音とか体裁を保つことに気を取られてばっかりで、せっかくの直感を無視しているじゃねえか、それが違うっていってんだよ」

といわれているみたいです。なんだか江戸っ子なメッセージですね。

今月なにか選択するような場面で、あなたが一度結論を出した時に思い出してみてください。「これは、私の直感に従った選択だろうか。私は深層心理でこれを望んだのだろうか。」と。

そうして一度立ち止まってみると、案外、現実的にそれはあり得ない・不可能だ、とハナから却下していたような選択肢がむくむくと心の中に湧いてくるかもしれません。ご自身の心の奥底にあったその選択肢に気づいてしまったら、もう無視しないでください。

それこそが、従うべき道、とアドバイスされています

迷ってしまったら、一旦止まる。時期を待つ。そんな選択肢も、奥の手として持っておいても良さそうですよ。

■ Design by エムラヤスコ

 

ラベンダー師匠(Lavender field)

 

ラベンダー師匠(a.k.a Lavender Field)

note : https://note.com/at_field_

スピリチュアルカウンセラー。オラクル、タロット、ルノルマンなどのカードリーディングおよび心理学を使用。一般的な統計学の枠にハマらないオーダーメイドのスピリチュアルカウンセリングで、クライアントの望む未来を実現する手伝いをしている。「未来とは自分で創るもの」が口癖。ときに辛口だけど、優しく人生に伴走してくれる「ラベンダー師匠」と親しまれているが、いつもは『Lavender Field(ラベンダー・フィールド)』として占いに従事。

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SABOTENS まちのミカタ#13 新大久保編

#13 新大久保編

まちのミカタ13回目。今回の舞台は「新大久保」です。多国籍的な店が軒を連ね若者たちでごった返すまちの片隅で、たくましく生きる植物や動物たちの姿に目を奪われました。

働く園芸に、ハチワレ鳥

待ち合わせはJR新大久保駅前です。月曜日にも関わらず駅前は若者たちでごった返しています。年の瀬のにぎわいと異国情緒あふれる新大久保の雰囲気に心躍らせながら、お散歩スタートです。

村田:今日は旅行気分でお散歩だ!レッツゴー。

藤田:晴れてよかったね。

細野:「まちのミカタ」のお散歩のときは大体晴れてるね。今まで雨で中止にしたことあったっけ?

村田:そういえば、ないね。「どっちかな?」っていう微妙な天気のときも当日になると不思議と晴れて。

藤田:雨の予報のときは、別の理由で誰かが都合悪くなってリスケになったりね。

村田:そうそう。不思議だよね。

▷新大久保の治安を守る鉢植え

村田:……あ、第一「路上園芸」発見!

藤田:「ここに座らないで」っていう防止のためかな。

村田:たしかに、ちょうど座りたくなる空間だよね。

村田:こっちの園芸にも「駐車禁止」の看板。都会の園芸は働きますな。

藤田:働き者だね。

「見て、これ!」とSABOTENSよっちゃんが指差す方向を見ると、なんと鉢植えの植物に鍵が引っ掛けられていました。

村田:第一「落ちもん」発見! 秘密の鍵かな。「あの木にかけておくから」って。

藤田:暗号かもね。これを撮った私たちは目をつけられてしまう……。

村田:闇組織に消されてしまうかも……。

藤田:こわ!

妄想を膨らませながら足を進めると、すぐそばで小さな鳥がよちよちと歩いていました。

▷小さな鳥に目を奪われるSABOTENS

藤田:見て、かわいい鳥!

村田:かわいい!

藤田:ナニ鳥っていうんだろう。

村田:白黒だね、かわいい。

藤田:おいでおいでおいで。

村田:お、ついてきてる!? がんばって生きるんだぞ、新大久保で。

藤田:応援してるからな。ハチワレ猫みたいだから「ハチワレ鳥」っていう名前にしておこうか。

村田:勝手に命名(笑)。

藤田:野鳥の会からクレームが来たりして(笑)。

▷あとで調べてみたところ「ハクセキレイ」という鳥のよう

やっぱり気になるのは路上のアレコレ

駅周辺の道沿いには、各国の食材を売る商店や多国籍料理のレストランが軒を連ね、異国情緒と食欲を誘います。

▷韓国語のフリーペーパー

細野:あー、いい匂いがする。

村田:いいねー。タイ料理に韓国料理に……。お昼何食べようか(笑)。看板も外国語だらけだ。

細野:前回の柴崎とはガラッと違う雰囲気のまちだね。

▷海外の食材が店頭に並ぶお店。文字がかわいい。

非日常感ある新大久保のまちでも、SABOTENSがつい気になってしまうのは、路上の片隅のあれこれ。

▷「放置型」の片手袋が、冷えピタとともに……

村田:あ、片手袋だ!

藤田:横には冷えピタ。医療系だね。

細野:ここで施術が行われた……?

▷遺跡? 化石? ホコリ?

藤田:うわ、ここすごいよ! 化石化してる。

細野:なんだこりゃ。

村田:遺跡みたいだね。

藤田:遺跡ちりとり。

▷秘密のピザ窯……?

村田:ここも遺跡っぽいよ。

藤田:すっごい忙しいときに、ここでピザを焼くのかも。

はみだす植物たち in 新大久保

新大久保は、路上で植物がたくましく生きるまちでもありました。

▷縁石の隙間にグイグイ入り込む根っこ

村田:うわ、すごい! シェフレラ(ウコギ科)の根っこがはみ出してる。

藤田:鉢から脱出成功してるね。

▷壁のはじっこを登る真っ赤なツタ

藤田:わー、このツタかわいい!

村田:おしゃれ!

藤田:こういうアクセサリーいいんじゃない?

村田:ほんと。このままのデザインでもかわいいね。

▷なんと「発信源」は、舗装のひび割れ

村田:うわ、ツタの発信源発見!

藤田:すごい狭いところからがんばったね。

村田:こんなに小さなひび割れの隙間から伸びていったんだね。がんばれ……って、自分のうちの外壁にツタが伸びたら気が気じゃないくせに(笑)。

藤田:立場が違えば、いうことも変わる。植物も人間も、生きるためには容赦しないね。

村田:生えた場所が悪けりゃ、人に根こそぎ切られちゃう。

藤田:飼っている豚は食べないけど(スーパーの)豚肉は食べる、みたいなことだね。

▷ツタの行く末に思いを馳せるSABOTENS

歩いているうちにいよいよお腹が空いてきた一行。アジア各国の料理が食べられる「アジア屋台村」(東京都新宿区百人町1丁目11−28)で腹ごしらえすることにしました。

▷ベトナムのグリル料理「チャカーナヴォン」(1050円)
▷魚介と野菜をたっぷりいただけるベトナム料理「コムチエンハイサンセット」(850円)
▷ボイルチキンにソースをつけていただく「コムガセット」(790円)

お腹が満たされた一行は、再び路上に繰り出します。

▷「あ、お守りが落ちてる」、落ちもんハンター出動
▷「ご自由にどうぞ」界でも類を見ない大物・食器棚
▷幹の一部が口のように膨らんでいる木

藤田:うわ、この木……なにかくわえてたのかな。

村田:幹が柵を飲み込んで、柵だけ切られちゃったんだ。まだ中に柵が一部残ってるね。

細野:すごい! 柵を食べてたのか。

藤田:顔に見えるね。こういうキャラクターつくりたいな。

村田:なんていう名前がいいだろう……「もぐもぐ星人」。

藤田:「棒なめ太郎」……なんかちょっと違うね、気持ち悪いな(笑)。

年の瀬の新大久保で一年を振り返る

とりとめもない話をしながら歩いていると、ひときわにぎわう通りにたどり着きました。韓国料理やコスメ、占いなどさまざまな店がひしめくこの通りの名は「イケメン通り」。

▷買い物客でにぎわうイケメン通り

気になる店をのぞきつつぶらぶらと歩いていると、自ずと話題は年末年始らしいトピックに。

細野:二人は、2022年に挑戦してみたいことはある?

藤田:私は……めちゃくちゃいっぱいある。コンペに作品を出してみたいし、仕事でもどんどん新しいものを生み出していきたいな。仕事もブレイクしたいし、個人でもブレイクしたいし、プライベートもブレイクしたい。

村田:私も新しいかたちのアウトプットができるといいな。今、よっちゃんと一緒につくっている本が3月に出版予定で。夢は、本を原作にしたテレ東の深夜ドラマができること(笑)。阿佐ヶ谷姉妹の江里子さんに、ツタでモリモリの店の店主役をやってほしいな。

藤田:色々つくって、色々おもしろいことをしていきたいなあ。野心を復活させて30代ラストスパートを駆け抜けたいね。

細野:そうか、来年お二人は40歳。

村田:節目だね。

細野:40歳ってすごい楽しそうだよね。

村田:こんな40歳になると思わなかった……小6で精神年齢が止まってる40歳。

藤田:ほんと、全然変わらない。

村田:三つ子の魂百までって、言い得て妙な言葉だよね。

細野:大きくなったら雑誌の『CanCam』みたいなお姉さんになるかと思ってたよ。

村田:『VERY』みたいなね。一切無縁だな。

藤田:ああいうのって努力や意識の結晶だよね。

村田:自然体ではなれないよね。ま、なんなくていっか(努力したくないだけ)。

細野:違うところに力を注げばいいんだよ。

村田:そうだね。

藤田:来年もやるぞー!

村田:よし!

決意を新たにしたところで、路地に謎の壁と門を発見。

▷2021年と2022年をつなぐタイムトンネルか

細野:わ、なにこれ!

村田:秘密の門だね。

藤田:この前で写真撮ろうよ。

突如記念撮影タイムとなりました。

▷ラッパーよっちゃん
▷謎のコンテンポラリーダンス……?

人懐っこい動物たちに出会えるまち

一歩小道に入ると、静かな住宅地が広がる新大久保。さっきまであれだけにぎわっていたのが不思議なくらいです。鉢植えの花に包まれたおうちや、都心に生きる動物たちの姿もちらほら。

▷鉢植えで色とりどりの花が満開
▷窓辺に並ぶスズメたち

村田:あ、スズメが並んでる! かわいい。

藤田:見て、下に餌が置いてあるよ。

村田:よかったね。

▷塀の上にハチワレ猫

細野:あら、猫。

藤田:こんにちは〜。あ、触らせてくれた。

村田:かわい〜!

▷人懐っこい猫

藤田:おいでおいで。

村田:お利口さんだね。

細野:ずいぶん人懐っこいね。

藤田:あ、ついてきた。

村田:なに、案内してくれるの?

▷どこかへ案内してくれようとしている?

猫に誘われながら歩いていると、突然「猫ちゃん?」の声。振り返ってみると、声の主は自転車に乗った少年でした。「お魚食べたいのかな」「近所に友だちの家があるよ」「これからコンビニにいってくる」とひとしきり楽しそうにしゃべり、さっ爽と去っていきました。

藤田:気をつけてね、ありがとうー!

細野:かわいい。

村田:猫のような子どもだったね。

ふたたびにぎやかな通りへたどり着いた一行。楽しそうに買い物に興じる人たちを見ていたら、自分たちもフツフツと買い物欲が湧いてきます。人の波に誘われるように買い物タイムに突入。お互いに戦利品を報告しあって、2021年最後のお散歩はお開きとなりました。

▷戦利品報告タイム。牛肉だしの調味料「ダシダ」が人気でした。

細野:面白かった〜。

藤田:面白かったね。

村田:みんな新大久保にハマる理由がわかる。

藤田:これで好きな韓国アイドルができたら、楽しくてしょうがないだろうね。

村田:ほんとだね。

本日の一コマ漫画

イラスト/藤田 泰実(落ちもん写真収集家)

まちのミカタ 心に残る西川口の風景

村田のミカタ:舗装の隙間でたくましく咲いていたスミレ。こんな寒い季節によくぞ!
藤田のミカタ:新大久保の酔っぱらいを支える野良椅子

SABOTENS 初の書籍 刊行決定!

2021年3月19日『はみだす緑 黄昏の路上園芸(雷鳥社)』が出版が決定しました! ふたりと一緒に架空のまちでの散歩を楽しんでくださいね。

『はみだす緑 黄昏の路上園芸 』 著:村田あやこ イラスト:藤田泰実 2022/03/19 発売予定 雷鳥社 ISBN:978-4-8441-3785-6

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お知らせ 

SABOTENSちゃんねる」では、過去の「まちのミカタ」の取材中に撮影した動画を少しずつアップしています。ぜひお暇な時にでもご覧ください!

▷最新の「まちのミカタ(柴崎編)」

●取材/SABOTENS
●執筆/村田 あやこ
●編集/細野 由季恵

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