至福の瞬間をイメージに

日々の暮らしの中で出会ったものをモチーフに、
水彩絵の具と色鉛筆でイラストを描いています。

描きあげたイラストをテキスタイルや刺繍にして、
ブローチやかばんなど、身の回りの小物などをつくることも。

色や光、音や空気にふれ、
心の奥底がふるえる瞬間。

窓を開けた時、夜風に花の香りがまざり、
「ああ、今のこの気持ちをカタチに出来たら」
なんて思えた瞬間。

そういった日常のひとときで出会った感覚を
イラストにしています。

自分の心と向き合った日々


一時期、どうしても制作ができないことがありました。

自分の今まで生きてきた価値観がまるっと変わり、
何をつくりたいのか、どうしたいのかも
わからなくなってしまったんです。

その期間は、
パン屋で早朝から働きながら、
空いた時間は体を鍛えながら(笑)、

「どう生きたいのか」を問い続けました。

自分の心をひとつひとつ
確認しなおしているようでした。

そんなある日、道端の椿がふと目に入ったんです。

とっても鮮やかで美しくて、
本当に輝いて見えた。

「ああ、これ、描きたいなあ」
自然と湧き上がってきた気持ち。

今のものづくりは、そこから始まったのです。

イラストをもとに、
テキスタイルや刺繍に展開していく作業は、
自分のためであったり、
時に、ご注文頂いた方のためであったりします。
当たり前ですが、みなさん、
それぞれお選び頂くイラストが違います。

「この方は、こういう感じがお好きなんだ」
と、その時々の出会いを楽しんでいます。

手に取っていただいた方の暮らしや心に、
ふわりとあたたかな風をおくるような、
そっとやさしく寄りそうものをつくりたいと思います。

心を揺さぶる大切な存在が、
新たな作品づくりに

最近は、昨年生まれた我が子の日常をイラストにした
「すう日記」を描いています。

totoganashiの作品づくりとはまた違う感覚のものなので、
すごく新鮮で楽しくて、
(それから、我が子が可愛くて可愛いくて(笑))

ついには、自分用にイラストを編集した本まで
つくってしまいました。

何だかとてもワクワクするので、
いずれ、totoganashiの作品と混じり合ったものが
生まれるといいなあと思います。

これから先も、日々の暮らしを大切に、
出会ったたくさんの光の粒たちをカタチにしていけたら、
それだけで、本当にしあわせだなあと思います。

● 作家 / totoganashi(近藤百恵)

【HP】 www.totoganashi.com
【online store】https://totoganashi.thebase.in
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