古くなった住まいを新しくする <Re>だけでなく、住まいを通して、ご家族の「こうありたい <Be>」という願いまで実現したい……そんなエントリエのコンセプトに共感してくれた、ファッションデザイナーKODAI YASUNOさんによる連載。愛着のある洋服を染色することで、新たな命を吹き込み、クローゼットの中に眠っていた相棒を再びあなたのお気に入りの一着に。そんな一人ひとりの物語を紹介していただきます。

KODAI YASUNOとは
安野 広大(やすの・こうだい)さんが立ち上げた染色とシルバーアクセサリーのオーダーを受けるアパレルブランド。専門学校でデザインとファッションビジネスを学んだ後、WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。2019年より自身のブランドをスタート。

#03 「着こなしやすさ」と「理想」に合わせて変える服

約2年前「いろんな着こなしができそう」と購入されたユニクロの無地白Tシャツ。けれど「どうしてもワンパターンなコーデになり、今は押し入れの奥にしまいこんだまま。また着られるようになりたい」というお客さまからのオーダーです。

購入したときには「こう着たい」というイメージがあったものの、そのイメージにとらわれすぎて着まわしができず、出番が減ってしまったといいます。着心地は最高なので捨てるに捨てられず「デザインを変えることで、またお気に入りにしたい」という思いをお持ちでした。

普段はダークカラーの洋服が多いお客さまですが「いつもと違う色合いで、下北沢や高円寺へ遊びにいけるようなものを」という要望があり、大人っぽくおしゃれなデザインをご提案させていただくことになりました。

“染色を重ね、唯一無二の色合い・デザインへ”

「年齢を重ねると、明るい色の服がしっくりこなくなる」という人は多いかもしれません。今回も若々しくなりすぎないよう、明るさをおさえることを意識しました。

またお手持ちの服と被らない個性的な色合いと柄を意識し、4色の染料で、4度染め方を変え、色あいにこだわります。

「普段のボトムスはワイドパンツ」という点も考慮して相性を確認しつつ、高円寺で街歩きをされているお客さまを想像しながら大人らしい個性的な一着に仕上げました。

“どんな服にもコーディネートの答えはある”

▷お客さまの声「色があまりにもきれいに入っていて、こんなにも生まれ変わるのかと驚いた。肌触りの良さはそのままに、これ1枚でオシャレ! 高円寺に着ていくのが楽しみ」

買ったはいいものの、着こなし方がわからないという服は少なからずあるもの。けれど、どんな服にもいちばん似合う着こなし方があります。染色をおこなうことで、着こなしやすさと理想のスタイルを新たに生み出すことは、そう難しくありません。

愛着のある一着があればお気軽にご相談ください。コーディネイトのアドバイスとともに、押し入れに眠る洋服を「お気に入り」へと変身させます。

● KODAI YASUNO

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