古くなった住まいを新しくする <Re>だけでなく、住まいを通して、ご家族の「こうありたい <Be>」という願いまで実現したい……そんなエントリエのコンセプトに共感してくれた、ファッションデザイナーKODAI YASUNOさんによる連載。愛着のある洋服を染色することで、新たな命を吹き込み、クローゼットの中に眠っていた相棒を再びあなたのお気に入りの一着に。そんな一人ひとりの物語を紹介していただきます。
KODAI YASUNOとは
安野 広大(やすの・こうだい)さんが立ち上げた染色とシルバーアクセサリーのオーダーを受けるアパレルブランド。専門学校でデザインとファッションビジネスを学んだ後、WEBマーケティング会社での勤務を経て、アパレルショップ店長へ転身。2019年より自身のブランドをスタート。
#06 ブリーチ剤で色落ちしたジャケットを蘇らせる
「大学生のころによく着ていた」というジャケットを持って訪れた、今回のお客さま。過去に誤ってブリーチ剤をかけてしまい、色落ちさせてしまったといいます。
着る機会もなく、捨てることもなく、ずっと押し入れで眠っていたこのジャケットをカッコ良く蘇らせて欲しいとのオーダーです。
お客さまは最近髭を伸ばしはじめ、ワイルド路線に梶を切り始めたとのことで、ワイルドな雰囲気にあう染色を施すことになりました。
“渋い色合いと不規則な柄の組み合わせ”
「ワイルドでダンディー」なイメージに選んだカラーは、緑と茶色です。こうした渋い色合いで染色するとどうしても暗く、シンプルになりすぎるので「ろうけつ染め」という染色方法を用いることにしました。
ただ渋い色合いに染色するのではなく、ろうけつ染めにより不規則な柄を生みだすことで、個性ある一着に仕上がります。
もとのジャケットの色合いも活かしつつ、染色によって落ち着いた渋さをつくりだし、部分的に柄で個性を感じさせる。こだわりの詰まったジャケットに変身しました。
“「捨てるしかない」服に個性を吹き込む”
▷お客さまの声「もとのジャケットが想像できないくらいの大変身! 期待以上の仕上がりで大満足」
かつてはお気に入りの一着。
でも「色落ちしてしまった」「色合いに飽きた」「年齢的なことで、着ることにためらいがある」。そんな理由で押し入れに眠っている服、捨ててしまおうと決めている服はありませんか?
苦楽をともにしてきた服=仲間を簡単に捨てることはなかなかできません。これからも一緒に思い出をつくっていくために、染めるという選択で新しい自分と出会えるかもしれません。
お悩みの方は捨てる前にぜひ、ご相談ください!
● KODAI YASUNO
【Online shop】https://shop.kodaiyasuno.com/
【Instagram】https://www.instagram.com/kodaiyasuno_official/