北島 一広
記事を書いた人
北島 一広 / Kitajima Kazuhiro
設計営業・ジェネラルマネージャー
リノベーション歴25年。子ども時代は、布団屋さんを営んでいた両親の背中を見て育ち ました。今まで様々な設計を通してたどり着いたルール、それは、「ゼロベース」。固定概念や思い込み、売り込みや効率を一度無視して、お客様の言葉と自分の信念だけを考えて設計する事。そこに新しい発見や驚きがあります。それこそが、人を喜ばせるトキを創り出せると思います。

みなさん、こんにちは。エントリエのジェネラルマネージャー、北島です。リノベーションを始めて、もう20年。デザインリフォームが大得意で、コンテストでは賞をとったこともあります。

今日はそんな業界歴の長い僕が「中古マンション購入前のチェックポイント」について解説します。中古マンション、魅力的な物件が多いですよね!

SUMMARY
中古マンション購入前のチェックポイント3点

  1. 世帯数による負担の違い
  2. 修繕履歴と修繕積立金
  3. 共有部分である窓

魅力的な中古マンション、購入前に確認してほしいこと

規模感をチェック!

古いマンションには魅力的な物件も多いものです。

価格も魅力的だし、僕も古いマンションを応援しています。

ただ購入前にチェックしてほしいところが何点かあります。

まず小規模なマンションの購入は要検討が必要です。

理由は維持管理費にあります。例えば20世帯規模のマンションは、維持管理費用をその20世帯で賄わないといけません。1世帯あたりが負担する費用が大きくなるため、マンション規模はしっかり考えていただいたほうがいいと思います。

修繕履歴と修繕積立金をチェック!

マンションの規模がある程度大きい場合は、可能であれば建物の修復履歴も確認しましょう。

例えば

・外壁塗装をどのくらいのスパンでやってきたのか
・共有部分の配管交換は、何をどのくらいやってきたのか

マンションは今どういう状態にあるか? 情報として得ておくと今後もっとお金がかかりそうなのか、問題が起こりそうなのか。

ある程度、判断がつきやすくなります。

またマンションの「修繕積立金」というものが必ずあります。

その積立金がどのくらいあるのか分かると、

・のちのちかかるであろう積立金も準備できる範囲かどうか

などが分かり、購入の判断がしやすいと思います。

センシティブな問題なのでなかなか公にはならないかもしれませんが、覚えておいていただくといいですね。

窓をチェック!

そして最後に、修復履歴がほとんどなかったとします。築40年、50年で「壁紙は1回変えたかな」「お風呂は1回交換したかな」程度の修復履歴だったとします。

そのとき、基本的に以下のような「部屋の中」のことは一切考えなくていいです。理由は専有部分に関しては工事をする際、ほぼスケルトンになります。

・配管が古い
・床の下地がグラグラする
・壁がちょっと怪しい
・電気のプレートが外れている

気にすべきポイントは「窓」。しっかりと見てください。築年数を経ていると「窓の交換」もリノベーションの中で考えたほうがいいので、

・窓がどんな状態か
・マンションで窓交換が認められてるかどうか

の情報があると分かりやすいと思います。

古いマンションは「すぐ住めるかどうか」を考えますが、古ければ古いほど一気に新しくなります。

中のことより、建物がちゃんと持つかどうかがポイントですね。

マンションの規模、共有部分の修繕状態、修繕積立金などの確認をしておきましょう。

部屋の中はリノベーションで見違えるようになりますので、まずはしっかりした建物を見つけてくださいね。

北島 一広
設計営業・ジェネラルマネージャー

北島 一広 / Kitajima Kazuhiro

たじぃー

2級建築士、インテリアコーディネーター、インテリアプランナー

リノベーション歴25年。
子ども時代は、布団屋さんを営んでいた両親の背中を見て育ちました。

今まで様々な設計を通してたどり着いたルール、それは、「ゼロベース」。
固定概念や思い込み、売り込みや効率を一度無視して、お客様の言葉と自分の信念だけを考えて設計する事。
そこに新しい発見や驚きがあります。それこそが、人を喜ばせるトキを創り出せると思います。

ジェルコデザインリフォームコンテストマンション部門 全国最優秀賞受賞

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