キッチンに、横長の窓がある。

家の北側にあたるこの窓の向こうには、景色と呼べるものはなく、透明なガラスにしても、外構の柵しかない。だからこの窓は、乳白色のガラスを採用した。
乳白ガラスは、ミルクガラスとも呼ぶらしい(牛乳好きにはうれしいネーミング)。設計の段階で、建築士のエイミーさんに提案してもらって初めて知ったもの。光は入るけれど外は見えないので、浴室まわりや、人目の気になる窓に使われることが多いそう。
当時は、サンプル写真を見ただけではうまく想像できなかったので遊び心で「試してみてもいいんじゃないか」くらいの気持ちで選んだ。それが、入れてみるととても良かった!

気に入っているのは、プライバシーを守れるところではない。ここだけは、自分の家なのに、どこにいるのかわからない感覚になる。なんというか、こう、宇宙にいるような気分。その感じがたまらなく良いのだ。外の景色は見えず、ふだん使う道具や葉の影だけがきれいに映る。住み始めてからずっと、ここにいるときのこの感覚が好きだ。
平日の日中は、特にそう感じる。家族がそれぞれ学校や職場へ出かけて、リビングでふとひとりになったとき、白く光る窓がある。さっきまで「家族の家」だった場所が、「自分ひとりの場所」に切り替わる瞬間だ。
そういえば、子どもたちが夏休みの期間、この窓をゆっくり眺める余裕がなかった。よく使う棚なので、気を抜くとすぐに物が増えてしまう。というわけで、今日は久しぶりにこの窓辺を掃除した。
最近リノベーションをした友人にこの乳白ガラスを勧めたら、取り入れてとても気に入っているらしい。これで身近な乳白ガラスファンは私をいれてふたり。乳白ガラス好きの方がいたら、ぜひ語り合いたい。

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鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー
静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。…
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。気軽に「エイミー」と呼んでください!
わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2024年 玄関・ホール部門 全国最優秀賞 受賞
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞
●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞
●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞


