我が家は、リビングが低くなっていて、そこから3段上がった先にダイニングがあり、その奥にキッチンがある。書斎は、リビングの隣。壁一枚をはさんでいるだけでドアはない。


在宅で仕事をしていると、「行ってきます」と「ただいま」がない。その分、仕事と暮らしの境目は、いつのまにかぼやけてしまう。先日、ふと私は毎日、この家でどうやって日常と仕事を離しているんだろう? と、自分のなかの境界線を捉え直そうとしてみた。
思い当たったのは、この3段の存在だ。たとえば仕事の休憩で、お湯を沸かしにキッチンへ向かうとき。段に足をかけて上がっていくと、さっきまで追いかけていた文章や締め切りが、一段ごとに遠のいていく気がする。
たった3段。それでも、高さの違う場所へ移ることと、上がるという体の動きが、仕事から暮らしへと気持ちを運んでくれるのかもしれない。境目は自分で意識してつくるものだと思っていたけど、空間に任せてもいいらしい。

工事中の写真を見返してみた。床がはがされ、骨組みがむき出しになった部屋に、すでに高さの違う空間ができている。
この頃はまだ、この段差がこんなふうに暮らしを変えてくれるとは思っていなかったな。

そんな段差を、今日も猫のおいどんが降りていくのを見て、おいどんにとっても、何かが切り替わっているのかなとしばらく観察してみた。
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鈴木 栄弥 / Suzuki Emi
2級建築士、カラーコーディネーター、福祉住環境コーディネーター、ファイナンシャルプランナー
静岡県富士市出身、1990.7.27生まれ。
日本女子大学 家政学部 住居学科 卒業。…
小学生の頃から間取りやミニチュアが好きで、建築模型がつくりたい! と、建築士になることが夢に。
ビルや建物ではなく、人が住む家のことを中心に学びたいと思い、住居学科で学び、
「人が楽しく暮らす住まいをつくりたい」という思いで就職しました。
現在は、エントリエで設計営業 兼 マガジン編集長として所属。気軽に「エイミー」と呼んでください!
わたしの手掛けるお家は、どれも決まったテイストはありません。
住まい手の体温を感じられるテイストに仕上げることが得意です!
●全国ジェルコデザインリフォームコンテスト
2024年 玄関・ホール部門 全国最優秀賞 受賞
2023年 リビングダイニング部門 全国最優秀賞 受賞
2020年 一般社団法人住宅リフォーム推進協議会会⾧賞 受賞
2020年 個室部門 全国優秀賞 受賞
2019年 リビングダイニング部門 全国優秀賞 受賞
●ジェルコ関東甲信越支部リフォームコンテスト
2022年 デザイン部門 キッチン賞 受賞
2021年 デザイン部門 優秀賞 受賞
2020年 デザイン部門 優秀賞 受賞
●RoomClip全国理想の住まいコンテスト
2022年 1000万円以上部門 全国最優秀賞 受賞
2021年 500万円以下部門 特別賞 受賞
2020年 500万円以下部門 全国優秀賞 受賞


