ひとの手で、丁寧に、ひとつずつつくられていくものたち。工場で大量に製造されたモノにはない独特のオーラやぬくもりが、私たちの暮らしに彩りや安らぎを与えてくれます。
エントリエでは、
こだわりをもった手仕事作家さんに注目。ものづくりや作品への想いをお訊きします。

手描きの鯉のぼり / 工房hinowa(雅号:曨壽) – 愛しいものたち 》

一匹ずつ丁寧に描く「総手描き」の鯉のぼり

工房『hinowa』では、真っ白の生地に1匹1匹、丁寧に、真心を込めて描く「総手描き鯉のぼり」を製造しています。

もともと、鯉のぼり老舗製造メーカーにて20年勤務。その間、製造全般(企画、デザイン、裁断、縫製、品質管理、販売、その他)に広く携わり、鯉のぼりづくりのノウハウを習得しました。大量生産ではなく、ひとつひとつ丁寧な鯉のぼりづくりを目指し、2021年3月に手描き鯉のぼり工房『hinowa』をオープンしました。

鯉のぼりの顔や尾びれ、鱗(うろこ)部分には、繊細な筆づかいにより「かすれ」が表現されています。1本1本の細い線の表情は、大量生産では表すことができない手描きならではの美しさ。この「かすれ」をいかに緻密に美しく表現するかにこだわっています。

また、縫製や仕上げなど細部まで、一切の妥協をしないというのがマイルールです。

サイズやデザインによっても変わりますが、1セットを仕上げるのにかかる時間は、約2~3週間ほど。鯉のぼりを1匹ずつ丁寧に描いていくため、完成までに相当な時間がかかりますが、色の濃淡や筆づかいによるかすれなど、どれもこの世に全く同じものが存在しない唯一無二の鯉のぼりとなります。

ポリエステル生地と撥水加工で耐久性を向上

通常、手描き鯉のぼりでは、昔ながらの木綿生地が使われますが、「進化型の総手描き鯉のぼり」をコンセプトとしている工房hinowaでは、耐久性を考慮して「ポリエステル生地」を採用。さらに撥水加工で耐久性をアップさせています。

生地は、ポリエステルの中でも顔料との相性や泳ぎやすさに重点を置き選定しました。また使用する顔料も、にじみやすいポリエステルに描くことを念頭に調合をしています。気候によっても濃度が変わる点が難しい部分。

生地の選定と顔料の調合では、苦労しましたね。

鯉のぼりで素敵な思い出づくりをお手伝いしたい

手描きという特性上、失敗や修正がきかないため、描いているときは常に緊張感を持って作業しています。それを乗り越えて1匹の鯉のぼりを描き上げた瞬間、達成感と楽しさを感じます。
お客さまに「工房hinowaさんの鯉のぼりを孫のお祝いに選んでよかったわ」といわれた時は、嬉しかったですね。

当工房は「鯉のぼりで素敵な思い出づくりのお手伝いを」をスローガンにしています。

近年、住宅事情もあって、鯉のぼりを外に揚げる機会が減ってきています。なかなか鯉のぼりに触れる機会も減ってきて「こどものころに鯉のぼりを揚げてもらった記憶がない」という方も増えてきたと思います。

鯉のぼりは、お子さまの健やかなご成長と立身出世を願うお節句飾りです。少しでも鯉のぼりを身近に感じていただけるよう、お部屋のインテリアとしても楽しめるサイズの鯉のぼりも新たにつくりました。

外で優雅に泳ぐ鯉のぼりが好きなので、大きいサイズの鯉のぼりも引き続きつくり続けていきたいですね。

こどもの日に鯉のぼりを飾ったという思い出を大事にしていただき、家族の絆に触れることも素敵なことではないかなと思います。

当工房の鯉のぼりが、そのお手伝いをできることを願っております。

お知らせ

hinowaでは1匹1匹、真心を込めて描いた総手描き鯉のぼりを、お部屋の中で簡単に、お手軽に、かわいく飾れる「簡単 お部屋で鯉のぼりセット」を新発売しました。
ロープのS字フックをお部屋のカーテンレールの端などに引っかけて、カバー付おもりで斜めに張って飾るだけ。とても簡単で、ポールや矢車といった器具が必要ない、省スペースな飾り方でおススメです。

手描きの鯉のぼり / 工房hinowa(雅号:曨壽)

【HP】https://kobo-hinowa.com/
【オンラインショップ】https://kobohinowa.official.ec/
【Instagram】https://www.instagram.com/kobo_hinowa/
【Twitter】https://twitter.com/kobo_hinowa/

 

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