totonoe LETTER #6 私だけの宝物
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シロツメクサの冠は
あの頃
どんな宝石で飾られた冠よりも素敵なモノだった
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物の価値って
いったいどうやって決まるのでしょうか。
私は小さい頃から工作が大好きで、
可愛い空き箱や包み紙、リボンを
たくさん集めて工作の材料にしていました。
他の人から見たら、いらないモノかもしれませんが
私には宝物でした。
出しっぱなしの廃材をみかねた母に
「この箱の中
あなたの好きにして良いよ。
ただし、箱に入る量までね」と
大きな段ボール箱を用意してもらい
せっせと詰め込んでいたのを覚えています。
自分にしかわからないモノの価値を
認めて尊重してもらえたこと、
管理を任せてもらえたことが嬉しかったのを
今でもよく覚えています。
(もしかしたら母は
訳の分からない基準でモノを集め、
捨てると怒る娘にお手上げだっただけかも(笑)
けれど、今振り返ると
置き場所は母が決めていました。
☆工作をする机があるリビング
☆すぐにしまえる扉のない棚
☆箱が大きいので取り出しやすい、いちばん下の段
☆そして、箱に入る量というルール
そして、自分で管理できる範囲で任せてくれたことで
モノを所有する感覚が身についた気がします。
もう段ボールではなくなりましたが、
今も私のお家には工作箱があります。
ものを片付けるときに分類したり、
種類ごとに箱に入れたくなるのは
このおかげなのかも。
お片付けも勉強やスポーツと同じで
何も教わらずに上達するのではなく
教えてもらいながら
身につくものなのかもしれないですね。
自分や家族のお片付けレベルは
どのくらいなんだろう。
そこから考えてみると、
暮らしやすさが整っていくのではないでしょうか。
また、お子さんにお片付けを任せるときは
ぜひ、お子さんの大切にしているものから
任せてみてはいかがでしょうか。